2024年、ブロンプトンでのブルベ・SR獲得を目指して、200・300・400kmの認定を得て、残すは600km。DNFになれば再挑戦しないといけないので、できるだけ早く走りたいと思うも、都合が付いたのは1ヶ月以上空いて6月だった。梅雨入りは遅かったが、そうはいっても雨天がつきものの時期。難易度が上がりそうだ。![]()
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200km認定: 今年初のブロンプトンブルベ、牛窓@岡山県瀬戸内市まで |
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400km認定: 【ブロンプトン】SR目指して400km・和歌山の山と海【ブルベ】 |
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300km認定: 【ブロンプトン】SR目指して3戦目・姫路から天橋立300km【ブルベ】 |
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<目次>
□ 準備
□ 出走
□ 山伏峠、志賀坂峠、南牧
□ 群馬の渋滞、栃木の信号
□ 爽やかな朝
□ トンネルを抜けると
□ いろいろな不調
□ まとめ
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□ 準備
このブルベを選んだ理由は、余り登らず、最大標高が高くないから(累積標高5100m、最高地点1000m未満)。信州のように400m以上の標高でウロウロするのはしんどい。あと、鬼怒川という地名の響きがカッコイイ。ちなみに、秋にも同コースのブルベが開催されるようだ。
AJたまがわでは、エントリー費用の支払いに送金アプリのpring (プリン)が必要(現在はPayPalでも可)なので、エントリー開始前に準備しておいた。他に、ローカルルールでDHバー・TTバーなどの延長ハンドルは不可だったため、念のためグリップのバーエンドを変更しておいた。元々はエルゴン(ERGON) GO5をDHバー代わりにしていたが、
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GP4に変更。
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使用感は後ほどの項目で。
前回4月までのブルベではボトル1本体制で、フードポーチをハンドルに付けてボトルホルダーとしていた。

今回はもう1本ボトルを使いたくて、ショップで勧められたトゥーフィッシュ(TWOFISH)のクイックケージアダプター(ミズタニ: 商品紹介サイト)を導入した。
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厚いゴムをトップチューブにフィットさせて、面ファスナーで巻き付けて固定してダボ孔を増やすアイテムだ。序盤、振動でトップチューブの下方にボトルが回ってきてしまうことがあったが、締め直した後は最後まで問題なかった。
走行計画は、西那須野(336km)付近で仮眠、ゴール時間は新幹線の終電目標、もし間に合わなければ1泊して始発で直接職場に向かうこととした。セルフドロップバッグとして着替えや後半で使うバッテリーなどを、ゆうパックスマホ割(ウェブサイト)でコンビニ受取にしておいた。仕事は遅れても大丈夫なように調整。
前日晩、新大阪から新横浜まで新幹線に乗り、 乗換案内に任せてJR武蔵溝ノ口駅まで行く。移動を早く・楽にしたいと調べていたところ、EX新幹線予約(ウェブサイト)なるアプリを知った。今まで知らなかったんかーい、と誰かに言われそうだが、新幹線に乗る機会はそれほど多くないし、JRの予約システムって複数あってめんどくさそうだったので…。普段使っているPiTaPa(近畿を中心とする交通系ICカード)を紐づけると、新幹線から在来線までPiTaPaで乗り降りすることができてスムーズだった。
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駅近のお手頃価格のホテルに宿泊。スタート地点までは3kmと十分近い。
□ 出走
ホテルから多摩川を越えるとそこは東京である。二子玉川の河川敷のスタート地点を目指すが、工事の影響で迷いながら到着。スタート時間は終電チャレンジのため先発組にしていた。この日はNHK BSのチャリダーの取材があり、カメラマンが来られていた。先発の女性ライダーと、後発の猪野さんを1人で撮るらしい。ブロンプトンはやはり目を引くので、カメラマンと女性ライダーに話し掛けられて少しお話しした。



ブリーフィング時点で少し雨が降っていた。このブルベではチェックポイントでクイズの答えを書くようになっていて、具体的な説明を受けた。車検後、少し早めにスタート。しばらくは多摩川沿いで、車通りはあるものの比較的走りやすかった。都道29号線は信号が多くて、ロードバイクとも一緒になることが多かった。
関東の地名に馴染みがなく、興味深く青看板を見ながら進んでいた。例えば、

福生(ふっさ)が読めない。青海マラソンスタート地点の看板も思わず写真に撮ったくらいだ。

PC1の少し前でチャリダーの女性に追い抜かれた後、43km地点、PC1のコンビニに予定より15分ほど早く到着。おにぎり、シュークリーム、イチゴミルク、水1L、クリームパンを購入、トイレにも行って滞在時間は15分。水は半分残してフロントバッグに入れて運ぶことにしたが、変に節約意識が働いていたかもしれない。荷物を減らす努力をすればよかったと思う。皆短い時間でリスタートしていく。チャリダーの女性が「また後ほど」みたいな挨拶を残して颯爽とリスタートされていったが、追いつくことはないだろうな、と思った。
□ 山伏峠、志賀坂峠、南牧
60km地点あたりで野暮用の電話で足止めされ道端で対応していると、後発組と思しき2人に抜かされる。1人目は、快走する地元民っぽいローディー集団の少し後ろを、同じ速さで走って行った。2人目は花柄オレンジの反射ベストを来た参加者だった。珍しいベストだなと思いながら見送る。
いつしか登りになり、気づいたらTwitter (X)で見覚えのある山伏峠だった。勾配はきつくないが、長くて途中のお店に吸い寄せられそうだった。ローディー集団が全速力で登って行った。

みんなここで写真を撮るんだよね?
秩父市内へと下り、荒川を渡る。

荒川ってこの辺りを通っていたのか。

秩父橋。雰囲気が何となくよくて写真を撮った。
少し進んで95km地点、PC2 小鹿野町(おがのまち)のコンビニに到着。先ほどの橋は秩父市、ここは秩父郡である。到着はほぼ予定通りの時刻でグロス17km/hである。登坂がやや多いとはいえ少し遅い。ともあれ昼食にする。あさりのスパゲッティ、インゼリーレモン、牛乳プリンなど。ボトル飲料はVAAMを愛飲していて、粉を水に溶かそうとしたら手元になかった。どうやらドロップバッグに補給食と一緒に全部送ってしまったらしい。代わりにソルティライチを買い足す。滞在時間は30分弱。
ここから志賀坂峠への登り。食後でお腹が重くて、そもそも妊娠3ヶ月で体重は2kg近く増えていたし、最初から急ぐことを放棄していた。準備の段で書いたように、AJたまがわではDHバーが使えないのでグリップの変更をしていた。登坂ではグリップ先端を持って体を引き付けるようにして漕ぐが、グリップのバーエンドをGP5からGP4にして短くなったことで、前傾が不十分になって腰の疲労が蓄積して分散できずペースダウンにつながった。そのうち気温がぐっと上がってきて25~26℃になり、さらにペースダウン。暑熱順化がまだできていないのが痛い。
志賀坂トンネルを越えて埼玉から群馬に脱出したら、すごく満足感が得られた。


志賀峠から次のチェックポイントまでは30km余りで距離的には休憩不要と考えていたが、下り切った先の登り返しが始まる頃に暑さに負けて、神流町(かんなまち)恐竜センターで飲料・トイレ休憩をした。


暑いからトイレに行ってもほとんど出ないのに、妊娠の影響でトイレが近い。トイレがある場所では毎回トイレに寄っていて時間のロスが避けられなかった。
もうひと登りして下り、Wikipediaによると高齢化率日本一の自治体である南牧(なんもく)村に入る。149km地点のチェックポイント3、道の駅 オアシスなんもくは、PC2からの区間グロス16.5km/hで到着。予定時刻をだいぶ下回っていた。

有人チェック(シークレット)にもなっていた。クイズの答えは容易だったが、自販機・トイレ休憩でコンビニと同じくらい時間を費やしてしまう。
□ 群馬の渋滞、栃木の信号
時間が遅くなったことで、群馬に安中~前橋の渋滞に巻き込まれる。車の圧があまりに強くて歩道に逃げた箇所もあったが、歩道は歩道でボコボコで走りづらかった。平坦路なので速く進めると思っていたので完全に時間の計算を誤っていた。PC4までにコンビニに1ヶ所寄る予定だったが、速度が伸びないためスキップすることにした。しかし、渋滞により時間が余計に掛かったことでエネルギー切れに陥り、さらに向かい風が加わってつらかった。215km地点、PC4 みどり市のコンビニには貯金50分ほどで到着。この後やや登り基調であることを考慮すると、仮眠を取るにはあまりにも心もとない。後発組のロードバイクの参加者も1人おられ、”宿が間に合わないかも”と言っていた。そもそも1時間差があるのに追いつかれているので、あまり同情の気持ちは湧かなかったけどもつらそうだった。後にモロ子2.0さん(Twitter (X))と判明。このPC後の時系列が私の記憶では曖昧だったが、モロ子さんのレポートを参考にさせていただいてかなり補完することができた(感謝)。全4編のうち私が登場するその2をリンクさせていただく。
このPCではミートソーススパゲッティ、水、レモンスカッシュ、イチゴミルク、なめらかプリン、濃厚ショコラ6個入を購入。2本目のボトルにレモンスカッシュの残りを入れる。

…と、横向きボトルからレモンスカッシュが自然噴射されて車体がびしょ濡れにorz 炭酸飲料は上向き限定の嗜みであったか…。仕方なくこの場で飲む羽目に。プリンとイチゴミルクを胃に放り込むことができず、フロントバッグに入れて運ぶことにする。
栃木に入ってしばらくすると本格的な雨に。何かの店の閉店後の軒先で半分濡れながらレインウェアを着る。ここから先、雨そのもので視界不良。なけなしの下りで速度をセーブしなければならなかった。雨になると外装変速の動きが悪くなる。しばらく進み、飲料を補充するため255km地点のコンビニに寄って、運んできたプリンとイチゴミルクを処理。飲料はボディメンテを購入。予定の崩壊をこの辺りで受け入れ、仮眠と終電は諦めた。
どこかで多重事故の現場を通過。巻き込まれなくてよかったと思いながらパス。事故処理と関係があったかは分からないが、しばらく走っていると栃木県警察のパトカーが後ろからやって来て、「自転車の方、がんばってください」と声援を受ける。天気も時刻も自転車が走るには異常だったので、多分ブルベをご存知だったのではなかろうか。
289地点、PC5の宇都宮市のコンビニに貯金30分で到着。順調に貯金を減らしている。最低限のインゼリーレモン、おにぎりを購入。できるだけ早くリスタートするが、雨装備でコンビニに出入りしてトイレ休憩もしているので時間のロスが避けられない。雨の影響に加え、栃木県内、夜中でも信号峠がすごい。関東えぐい。関東の人たちはこんなブルベを走っていたのか…。

鬼怒川を渡る少し前で、さくら市の地名が気になって何となく撮影。
雨の中とにかく黙々と漕いで、336km地点、チェックポイト6 西那須野駅に貯金45分で到着。クイズの答えをブルベカードに記入し、ドロップバッグを送っていたコンビニへ。時間がなくて、仮眠に加えて着替えも断念。フロントライト、消えかけていたヘルメット尾灯とリアライトの電池を交換。電池は足りるだろうと思っていて念のために電池をドロップバッグに入れていたが、そうするくらいならあらかじめ家で交換してくればよかったと思った。こういう時間ロスが多い。フロントバッグに帰りの着替えとモバイルバッテリーを入れて重くなった。振り返ると、後泊時にレインウェアを外出着代わりにしてウェアを洗濯すれば着替えは不要だったのだから、まだ終電を諦め切れていなかったのだと思う。そもそも計画時点で仮眠が取れないと分かっていれば、着替えをゴール付近に送っておく選択もできた。天候と関東の交通事情を正直なめていた。ドロップバッグの仮眠グッズはそのまま送り返した。
□ 爽やかな朝
温かい飲み物、水、おにぎりを購入、おにぎりは1つ補給食として残す。雨はもう止んでいたがやや寒く、レインジャケットのみ着て貯金ゼロで再出発。コースに復帰すると、60km地点で見かけた花柄オレンジの反射ベストを来た参加者に再び出会いご挨拶。後発組であの速さ、1時間貯金での出発、この方はかなり休めたはずだ。…勘のいい方にはお分かりだろう、猪野さんである。チャリダーを観ていない私は後日になるまで把握していなかったので、ちょっともったいなかった。
なんとサイスポのコラムに2回登場しているわたくし。寝た記憶をなくしているが、15分ほど寝られたらしい。
那須塩原は本格的な登坂に入るまでも結構勾配があったが、朝の清々しいサイクリングだった。千本松牧場の景色もなかなかよかった。

道の駅 湯の香しおばらを過ぎ、ちょっと急勾配があって暑くなったのでジャケットを脱いだ。ちょうど花園足湯温泉あたりである。
おはようございます❤️
#BRM601 pic.twitter.com/41LcPNLFKP— 門川彩雷(かどかわあいら) (@ayalalmngl) June 1, 2024

クマーー!!
こちらに気づいていないので、刺激しないほうがいいだろうとじっくり見る。道路の真ん中でのんびりしている。数分の足止め―。後ろから車が来たらジェスチャーで停め、一緒に走ってもらおうと交渉しようとした。するとクマが森へと入っていき、対向車が何台か来て大丈夫そうだと思ったので出発。
またしばらくは清々しいサイクリングだった。ただ、温泉街を通過中に外装変速の調子が一段と悪くなる。景色はよいのに変速ばかりが気になって全く写真を撮っていない。途中の自販機で補給に停まったついでに、残しておいたおにぎりを食べながら変速付近を観察すると、バネとウイング・プレートに砂利が挟まっていた。それを取り除くと一時的には改善した。


368km地点、チェックポイント7 野岩鉄道 会津鬼怒川線 上三依(かみみより)塩原温泉口駅ではちょうど電車が見えた。借金は20分だが、しばらく下り基調なので焦りはなかった。
しばらく下りで気持ちよく走れた。399km地点で右側のコンビニに寄る予定だったが、なんと線路を挟んだ向こうにあった。地図をよく見ていなかったという一言に尽きるのだが、都会の感覚で線路下をすぐくぐれると無意識に思っていて気にも留めていなかった。ここでどうしても休憩しておきたかったので、くぐれる場所を探してコンビニ側に移動した。お土産を売っていて買いたい気持ちはあったが、完走を重視して我慢した。もちぷよ、水、おにぎり、栃木レモン、照り焼きチキンたまごサンドを購入。

おいしかった。
次のチェックポイント、日光東照宮までの道はかなり登った。

神橋で撮影。すぐ近く、420km地点のチェックポイント8には借金10分で到着。人が多く、写真を撮ることに気が回らなかったが、ここの公衆電話ボックスはレトロで雰囲気がよかったので撮ればよかった。
□ トンネルを抜けると
日光東照宮からもかなり登った。長くて嫌になった。清滝という所のドライブイン(チェーン脱着場らしい)で自販機・トイレ休憩し、手持ちの補給食を多めに摂取した。Ride with GPSによると、この先の日足(にっそく)トンネルの向こうまでまだ200mは登らなければならなかったようだ。
日足トンネルを抜けると、そこはめちゃめちゃな大雨であった。トンネルの中、雨を避けられる所でレインウェアを着直して、フロントバッグにもカバーを掛けた。下りだけど稼げない。そのうちトイレに行きたくなり、予定外の道の駅 富弘美術館に寄る。停まったついでに何か補給食がないかバッグを探ると、PC4で買った濃厚ショコラが未開封のまま忘れられていて残っていた。これ幸い。本当は寄りたかった丸美屋の自販機コーナーは、時間短縮のためパスすることにした。きちんと小銭まで準備していたのに。
この後、レインウェア越しに痛いくらいの、耳元で叩き付けうるさいほどの大きな雨粒に。リムまで水が跳ねかかり抵抗を生じさせるような水溜まり。焦っているであろう車から配慮のない猛烈な水巻き上げのシャワーを浴びる。DNFを検討しながら、ひとまず山を抜けねばならないと思い、次のPCを目指す。
このような状況であったが、なぜか478km地点、PC9 みどり市のコンビニ(PC4と同じ)にクローズ6分前に間に合った。間に合ってしまった。現在はクローズ時刻を過ぎてもDNFにはならないが、やはり続行するかどうかの基準にはなる。雨が少し弱まったこともあり、完走を目指すことを決める。雨のせいか少々寒く、ここではカップヌードルを食べた。焼きおむすびを補給食として携帯。後発組のロードバイクの参加者もいて、何か話したが忘れてしまった。
□ いろいろな不調
休憩のおかげで快調だったのも束の間、ゴールまで残り100kmというところで外装変速が全く利かなくなり、内装3段で走ることに。後日プーリーの泥を落とすと破損がみつかり、チェーンは完全に伸びていたので、それらが原因だろう。変速が簡単になったからか、突如眠気が出始める。眠気を感じたらそのたびに5分仮眠する。30分くらいまとめて寝たほうが絶対効率がよかったはずだ。
510km地点、深谷市で予定外のコンビニ休憩。妊娠中のカフェイン制限のため、コーヒー飲料は1日1杯に控えていたが、ここで切り札としてホットのカフェラテを投入する。さほど距離を行かずに、522km地点のデイリーヤマザキで予定のコンビニ休憩。ベーコンエッグが乗ったパンを食べた。デイリーヤマザキの店内調理のパンが好きで、ブルベでは気分転換に積極的に組み込んでいる。PC9からここまでは16.5km/hで来ていて、PC10のクローズ時刻に間に合うのは厳しいと直感。後日計算すると、ここから必要な速度は約17.6km/hであった。まだいくつも丘があり、3段変速で越えるのは正直きついと思っていた。諦めつつ走っていたが、PC手前10kmでクローズ時刻にはわずかに間に合わないが、ゴールには間に合いそうだと気付きがんばることにした。
559km地点、PC10の青海のコンビニには4分オーバーで到着。ブリーフィングで、PC10に間に合えば完走は堅いと言われていたので、多分いけるだろうと思った。プリン、杏仁豆腐、オロナミンCを摂取。オロナミンCにカフェインが入っているはずだが、少量なのであまり気にしていなかった。最後の飲料にはソルティライチを選択。
リスタート後は調子よく走っていたが、自転車レーンがなくなってからの都道29号線は殺人的な車の速度・幅であった。50km制限なんて誰も守っちゃいない。自転車ナビマークがあってもあれでは一般人は走れない。我が町大阪だと自転車の数が多くて大抵自己主張が強い乗り方をするので、車はここまで調子に乗れない。
ゴールまで18km、多摩川が見えてきたらホッとしたからか、急に胃の調子が悪くなり、ソルティライチを受け付けなくなった。ボトルの中身を全部側溝に捨てたいくらいだったので、単なる疲労というより悪阻(つわり)だったと思われる。突然食べられなくなる・飲みたくなくなる、ということもよくある時期だが、不思議とここまでは問題がなかった。
完走が見えてきたことで油断があり、いつの間にかペースダウンしていた。ふと気づくと、残り5kmで24分しかないことに気づき焦る。サイコンの距離のずれを忘れていて、2km短く見積もっていたのだ。序盤と同じ道だが土地勘はないし、最後は河川敷で行きに見た限りいかにもよく分からない道だった。水溜まりたっぷりの暗い公園内で若干迷いつつ、3分前にゴール―。
ゴールしました。めっちゃギリギリ(^_^;
これでブロンプトンSRです。 #BRM601 pic.twitter.com/qqI9o515RO— 門川彩雷(かどかわあいら) (@ayalalmngl) June 2, 2024
こんなギリギリゴールは初めてだった。ブルベカードに押すトロのスタンプが選べたので、”やればできるニャ”にした。ブロンプトンでの挑戦にピッタリではないか。
□ まとめ
まず、今回珍しく費用をまとめていたのでそれを記載する。
1日目 4,352円
2日目 3,758円
・・・小計 8,110円
<交通費>
タクシー 5,280円
新幹線往復 28,500円
その他 1,052円
・・・小計 34,832円
<宿泊>
前泊 8,900円
後泊 2,440円
洗濯 400円
・・・小計 11,740円
<その他>
ベビーシッター 18,168円
ドロップバッグ往復 2,930円
エントリー 2,400円
メダル 1,000円
・・・小計 24,498円
合計は79,180円。なんか計算しなければよかったと思うと同時に、認定取れてよかったなと。お金はたくさんのことを解決する。
初めて経験した関東発着ブルベ、信号峠、交通状況は想像以上にシビアだった。加えて、経験上過去最悪の雨。悪天候になるほど、荷物を増やさない、事前準備で休憩時にやることを減らすという、基本が大事だと思った。ということで、初心に戻れたブルベだった。コース自体は名所を巡れて満足だった。
こうしてブロンプトンでのSR達成を2期目にして果たすことができた。1000kmを5年ぶりに走ることを目標にしていたが、妊娠中期になるため大事を取って来期以降に持ち越しとした。でもこれで走り納め、ではなくて、まだちょっとだけ旅が続くのだ。




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