今年の初ブルベは1月上旬の300km。昨年200kmをブロンプトンで完走したので、300kmも早いうちに挑戦してみようと思ってエントリーした。途中で兵庫県佐用郡佐用町でB級グルメのホルモンうどん、岡山県備前市日生(ひなせ)でカキオコ(牡蠣入りお好み焼き)を食べられるグルメライドができるかも(両方堪能するには結構巡航速度が必要)という比較的平坦なコースのブルベで人気がある。参加する旨を今度のフレッシュのチームSlackでしていたら、masaさんとりくらいまーさんと走ることになった。「ブロンプトンで行くので最初だけ~」みたいな話をしていたが、前日にペダルが回らなくなり自走不能になり、結局ロードバイクで行くことになった。ブルベ中に起こらなくてよかったという安堵、ブロンプトンで行けなかった無念、せっかくなのでロードでチームで走る練習をするぞという意欲が混じった気持ちで走ることになった。りくらいまーさんは早々とレポートをアップしていて、同じ事象でも見方が違って同行した者としてはおもしろかった。
ヒルクライム自転車通勤ブログ
【ブルべ】BRM108近畿300km神戸 佐用・日生グルメ紀行に参加した話
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<目次>
□ 準備
□ 再
□ うどんへの道
□ カキオコへの道は
□ 目指せマクド
□ チームで走ってみて
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□ 準備
前日にブロンプトンからロードバイクに変更することになったため、荷物のパッキングから装備から準備がほぼ全部やり直しになってしまった。ブロンプトンの場合、フロントバッグに大概入るので、コンパクトにすることを考えなくて済むので適当に詰め込むことに慣れ過ぎていた。この日は前泊せず自宅から行くことにしていて、こういうときロードバイクの場合は輪行パッキング時間を省くために家からタクシーで行くことが多いが、前日だったので早朝の予約が取れなかった。タクシーにしていると到着時にコールをくれるので、それで起きても何とかなるという安心感もあるのだが…。結局準備が終わって眠れたのは日が変わってからで、寝坊するのが心配で30分ごとに目が覚めてしまってあまり眠れなかった。
1月にしては高い気温の予報で、ウェアはベース8℃のつもりで設定した。寒ければモンベルのウィンドブレーカー EXライト ウインドバイカーの旧型、サイクル ツーリングショーツ(廃番・パッド行方不明)を重ね着することにしたが、暑くはならなかったのでパンツのほうは最初から最後まで履いたままだった。手袋は防寒テムレスとKabuto SFG-2という春秋用グローブを持参したが、テムレスは使わなかった。
□ 再
始発を逃して次の電車で灘駅に到着、朝ごはんを買って輪行解除して受付へ。参加者が多く賑わっていて、中にはカーゴやリカンベントといった変わり種自転車も見かけた。自転車の特徴からりくらいまーさんとmasaさんを見つけ出して約1年ぶりの再会のご挨拶。”できればホルモン食べたい”と私、”前回食べてないカキオコを食べたい”と2度目の参加となるmasaさんが意見を出して、作戦会議らしきものをした。
中間くらいの位置で3人揃ってスタートし、まずフォトチェックの再度山(ふたたびさん)を目指す。フレッシュでは各人のペースが違っても一緒に登らないといけないが、今回はバラバラに登る。再度山は神戸発着ブルベの定番のフォトチェックポイントで、私が登るのは半年ぶりくらいだった。あの頃は自分なりにトレーニングをがんばっていたなぁ。ペダルを回すのが重くて仕方ない。こんなに体力が落ちているとは…。途中、少し下りポイントがあってフロントをアウターにしようとしたところ、ギアが切り替わらない。どうやら再度山の登り口の平坦でアウターに戻していて、そこからずっとアウター・ローで登っていたらしい。また登りに戻ったところでインナー・ローにすると足が格段に回る。でも速くなるわけではないのよね。

登ると暑くなってきたのでウィンドブレーカーを脱いだが、下りかつこの先気温が一段階下がって、後悔することになった。
下りでは道の一部が霜が降りているかのように凍結していた。ゆっくりめに走行していたが、カーブでいつものように車体を傾けてグリップを効かせるつもりで突入したら、何とも言えない感触で後輪がスリップした。見た目では凍結と分からなくて「うわぁ滑った!」と叫ぶくらいで済んだが、もっと速度を落とせばよかったかと思う。
□ うどんへの道
姫路周辺で休憩予定だったが、りくらいまーさんが空腹を訴え、私も寒さで少し嫌気がしていたので、30kmも行かないうちに休憩タイムとなった。いつもよりのんびりペースである。

65km地点の姫路城。ここからホルモンうどんの地・作用に向かうまでは登りで、かつ向かい風が吹いていた。しばらくすると峠の女神様3号(オダックス近畿主催のTalk Live 2022 in KOBEネタ)が後ろからすーっと現れた。ご挨拶して、登りと向かい風の中を4人でローテーションするも、80km地点くらいでついていけなくなって前に出られなくなった。ぐっと勾配が強くなると女神様について行けたのはmasaさんだけになっていた。とりあえずお腹が空いたので何か食べて気合いを入れようとフロントバッグから補給食を取り出そうとしたが、なぜか再度山で脱いだウィンドブレーカーを無意識にここにしまい込んでいて取り出せない。そしてさらに離されて行くのであった。
あらかじめ行く予定にしていたホルモンうどんのお店に向かう所で女神様とお別れ。コースから少し外れて営業時間内に向かったが、なぜか閉まっていたorz 空腹感とガッカリ感でとぼとぼとしか走れなくなってしまった私だが、ここで経験者masaさんが颯爽と案内を買って出てくれて、閉まっていたり行列ができていたりでパスした末、春ちゃんというお店でホルモンうどんにありつくことができた。

これで3人分。腹八分目といったところ。クリートが滑りやすい床でちょっとヒヤヒヤした。
□ カキオコへの道は
昼食を済ませたついでに、隣のコンビニに寄ってから再出発。向かい風はまだ続いていて、ローテーションが体力温存に効果的だった。きつめの登りもまだあって、まずはチェックポイント付近の棚田への道。想像していたほどの激坂ではなかったが、前2人について行くことができない。ロードバイクでのしんどい走り込みをさぼっていたツケである。以前なら登りの最後はこらえて立ち漕ぎで頂上~下りにつなげていたが、シッティングから立つことができなかった。

通過チェックの兵庫県立大学西はりま天文台看板。有人チェックではないが主催者がおられる。お話して休む時間をつい稼ぎたくなる。
ここからしばらくは平坦路だった。楽になったら楽になったで、ふと眠気が漂ってきたので、ひさしぶりに出てきたコンビニで休憩に付き合ってもらう。後先考えず、コンビニスイーツと暖かいカフェラテを食して満足する。
しばらく進んで半分の150kmを過ぎ、ずーっと前を行く参加者が戻って来て交差する交差点まで来た。交差点でスタートで見たリカンベントを見つけ、何となくテンションが上がる。さらにその先で“なんか荷物を押し歩いている人がいるなー地元の人かな?”と思ったらカーゴバイクとスライド。暗くて判別するのが遅くなって、実走している姿を目に焼き付けられなくて残念だった。この辺りはアップダウンがあってげんなりした気分だったので、”よくやるなぁ~”と感心した。
鹿久居島(かくいじま)に渡る日生大橋、頭島(かしらじま)に渡る頭島大橋では、しまなみ海道や串本のような風や登りを警戒していたがそれは杞憂だった。いつもこれくらいで済んでほしい。チェックポイントのたぬき山展望台の直前はがんばって登った。

アップダウンや登りが結構多くて、当初はブロンプトンで参加予定だったが、ロードバイクでよかったなとこの頃から思い始める。
ここでカキオコを食べにいくかどうかを3人で相談。私は先ほどのコンビニスイーツがまだお腹の中でがんばっていて、どうしても食べたいという気分ではなくなっていた。他2人も”すごく食べたい”という人はいなかったので、適当な所でのコンビニ飯にすることに。ホルモンうどんとカキオコと両方を堪能するには、速さとお腹のマネジメントをしなければならないのでなかなか難しいことだと思う。
□ 目指せマクド
展望台から折り返して元来た道を戻り、イートインのあるコンビニで夕食を。カキオコ地点では食べる気がしなかったのに、ここではカキオコ相当の量を食べた。長めの休憩をしてそろそこ再出発という頃に、入れ替わりでカキオコを食したグルメライダーたちがやって来る。いやホント、速さを損なわない腹時計のマネジメントはすごい。
ここからは細かい登りがあり、インナーを使う長めの登りでは2人に遅れを取ってしまう。下りに入ってからも呼吸の回復が明らかに遅い。明らかに乗り込みが足りぬ(汗)

伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)の鳥居。
一緒に走っている人がいると、写真を撮るときに照明を当ててもらえるので助かる。時間に余裕があったので、残り100kmの安全をお願いするには安すぎる賽銭を投じて参拝。気持ちに余裕があって、ビンディングシューズでも問題ないときは、できるだけフォトチェックの寺社は参拝するようにしている。過去位置ゲーで寺社のポイントに人が集まり過ぎて締め出された話を聞いたことがあるので、大勢で訪れるときは少しだけ気を遣っている。
ここまでに比べると穏やかだが、この後もやはり登りはある。海岸沿いを走り相生に入ると工場の光が非日常感を感じさせた。こういう場所を走るのも面白い。不意に出てきたので写真はないけれど。
しばらくして、りくらいまーさんが空腹を訴えったので、手持ちの補給食を走りながら渡す。”あれ? 補給食を多めに持って走る派だったはず?”と思ったが、どうやら空腹すぎて補給食をバッグから取り出せなかったらしい。

道の駅みつ。
“みつです!”なんてネタももう遠い昔のような気がする。休憩がてら自動販売機で暖かい物を何か飲んだ。りくらいまーさんから補給食のおかえしとしてクッキーをもらう。帰ってからおいしくいただいた。
以降、なぜか皆がペースアップする。チームで走っていると後半の疲れ具合が全然違って、体力に余裕はかなりある。街中に戻ってきて信号は多いものの、平坦続きで足が回復して私もそれなりの速度で前を引けるようになった。前を行くからにはがんばろうとした結果、相互作用で皆がんばりすぎてしまい、後から聞くと全員しんどい思いをしていたらしい。特にmasaさんには信号のストップ&ゴーでちぎられかけていた。楽しいけど足がしんどい(~_~)
当初の指定ゴールはコンビニだったが、認定時間にこだわらなければゴール受付のマクドナルドのレシートでもよいということになり、こだわる人がいなかったのでマクドに向かった。

神戸班のスタッフさんたちとブルベ談義をして、今年は去年よりも神戸班コースをたくさん走れたらいいなと思うのだった。
□ チームで走ってみて
最初から最後まで、途中ばらつきはしたものの、チームで一緒に走ったのは初めての経験だった。お互いの走り方に慣れて、よい感じに車間距離が縮まったと思うし、ついでに気持ちの距離も縮まったと思う。過度な遠慮は事故の元だと思うので気を付けたいところ。自分の課題としては、普段から木の枝や道路の凸凹に無頓着で、先頭で走っているときに気遣えなかったこと。たまに後ろから「うわぁ」という声が聞こえて来て申し訳なかった(^_^; フレッシュに向けて、こういうことも調整していきたい。
[場所・兵庫][場所・岡山]
【食べたのは】カキオコブルベ【ホルモンうどん】
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