暦はもう桜が満開近い春ですが、私のブログ上ではまだ冬が続いています。今年は雪道を走る雪中キャンプに子どもと一緒に挑戦するつもりで昨年からいろいろ準備をしていましたが、1月下旬に大寒波がやってきていきなり大阪で先に経験してしまいました。
記事: まさか大阪で!? グラベルロード+チャイルドトレーラーで行く雪中キャンプ@ゴリラフィールドとよのキャンプ場 (豊能町)
今回行ってきた箱館山キャンプ場は、雪中自転車キャンプ初心者がデビューするのに最適と思った、大阪から行きやすい駅近・ほとんど登らないキャンプ場です。
インスタグラム・YouTube
利用期間: オールシーズン
料金: インスタグラム参照
(参考: 宿泊1000円+自転車500円=合計1500円)
チェックイン/アウト: 11:00
予約: インスタグラムのDM
*Aサイト(オートサイト)とBサイト(林間)あり。
*各種ツアーあり(事前申し込み要)。
*管理人さんはサイクリスト。
設備:
・流しでお湯が使える。
・トイレきれい。
・ごみ処理依頼1袋200円
・レンタル品豊富(事前問い合わせ要)
・管理人さん住み込み
・焙煎コーヒー店併設
<周辺施設>
・イエモリ珈琲焙煎所(敷地内)
・箱館山ゴンドラ山麓駅…500m・徒歩8分。箱館山スキー場へ。
・JR近江今津駅から約5.3km
・駅周辺にコンビニ・スーパーあり
・入浴施設なし
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<目次>
□ 湖西と北風
□ コーヒーが飲めるキャンプ場
□ ゴンドラを見に
□ 重い雪
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□ 湖西と北風
去年のインスタグラムから想像すると高島にはまだ雪が残っていそうな2月、天気予報を見ると最低気温は0℃程度で温暖な日が続き、雪が積もりそうな感じは全くありませんでした。でも少しは降るかもと、タイヤは32Cのままで太くはないけれど一応グラベルロードで行くことにしました。今回のルートはこちら。

近江今津駅まで輪行し、そこからはGoogleマップで徒歩ルートを検索して行きます。
家を出るのが遅れてしまい、当初は昼食を現地で摂るつもりでしたが間に合わなくなってしまいました。また、新大阪駅で約30分の遅延が発生。風が強い日で、予報の気温に比べて体感気温が低くて寒く、家を出てからすぐにハクキンカイロに点火するようなグダグダな始まりでした。
12時前に近江今津駅に到着。ホームに残雪が少しあって興奮! …したのもつかの間、風が強くて雪が舞っていて気温のわりにすごく寒い。この地域は、雪の予報でなくてもチラチラ舞うくらいなら降るんですね。
遅くなったので最寄りのローソンで食料を買い足して、子どもと仲良く昼ご飯。食べ終わったら北上して行きます。写真に撮らなかったのが残念ですが、縦向き信号や融雪パイプによる赤い錆の道もあり、雪が多い地域の雰囲気を感じました。今津は昔宿場町だったそうで、古い建物も趣がありました。下調べが不十分で寄れませんでしたが、ザゼンソウの群生地が近くにあったようです。今度は見に寄りたい。東のほうには雪をかぶった山がそびえ、琵琶湖にいるとは思えない景色でした。

琵琶湖といえばビワイチルートの湖東のほうのイメージが頭にあるので…。
過去のビワイチの経験から湖西の交通量を心配していたのですが、今回のルートは特に問題ありませんでした。子どもをチャイルドトレーラーに乗せて琵琶湖一周キャンプツーリングなど憧れるのですが、どうも白髭神社の所だけは決死の覚悟をしないとどうにもならない気がします。
北上して、まず石田川を超えるとそこは吹きっさらしの田んぼの間の道。北風の横風に煽られて50cmくらい横に流されるのでとても怖い。車がほぼ通らないので道の真ん中あたりを走りました。もう一つ北にある小さい上郷川(“えいご”・”えご”と読むらしい)を越えるとなんだか道が凸凹して少しグラベルっぽくて楽しくなるけれども、道が狭くなる中、横風がビューンと来るので田んぼに落ちそうでやっぱり怖い(^_^; 最後は獣避けの柵を開けて県道534号線へ。徒歩ルートだとこんなことになるんですね。
残りは箱館山スキー場方面に少しだけ登ります。

荒めの運転でしたが、子どもは道中しっかり寝ていました。看板の所で記念撮影をしていると管理人さんが出迎えてくださりました。
□ コーヒーの飲めるキャンプ場
案内されて右手奥には受付や流しやトイレなどがあり、左手側が今回泊まったAサイト。もうすでに何組かチェックインして楽しんでいます。入口に近すぎるとぬかるんでいるので、ぬかるみを避けて設営しました。北風のほうをテントの奥にして~とセオリーに従うと、テントの入口が段差というか土手の方向になってしまったのですが、もう子どももいきなり転げ落ちるような不注意な動きはしなくなっているのでいいかなと。
風が強くてわたわたしていると、管理人さんが設営を手伝ってくださりました。ペグ打ちにできる石を探していたところ、大きめの石は見つけたら取り除いて整備されているということで全く見つからず、ペグハンマーをお借りしました。普段ハンマーは使っていないので便利さに感動しましたね。それでもペグが入りにくい所がいくつかありました。


2枚前は土手下から撮影。多分このキャンプ場でこの方向から撮る人はあまりいないでしょう。
設営が終わり、子どもと受付に行ってお支払いして、受付兼珈琲焙煎所となっているここで、楽しみにしていたコーヒーを1杯注文します。オリジナルブレンドの聞きなれない名前のコーヒーを、何を頼んだか忘れてしまいましたが、フルーティーなコーヒーを選んだ気がします。1杯500円。子どもは麦茶・おやつ持ち込みOKで、少しゆっくり過ごすことができました。管理人さんはサイクリストで、自転車のイベントにも詳しかったり(ブルベをご存じだった)、ちょっと変わった自転車・カーゴバイクをお持ちだったり、もっとお話したかったのですが、子どもがおやつはいらないと言って外にある車のおもちゃで遊び出して、慌ただしく外に出ることになりました。目ざとくダンプカーのおもちゃを見つけ、本当に”ダンプ”できる構造になっていたので、中に入っていた木ねじがですね、予想通りのことに…orz
□ ゴンドラを見に
雪が降らないという予報でしたが、子どもには雪遊び用のモンベルのパウダーカバーオールBaby’sの90サイズを着せていて、パウダーブーツではないですが長靴を履かせていたので、せっかくなので雪を見に行くことにしました。キャンプ場からGoogleマップ調べでは徒歩8分ほどで箱館山ゴンドラ山麓駅に行けるとのことで、向かってみます。

道端の残雪で感触を楽しみます。
キャンプ場周辺、自転車で気楽に行こうと思える距離にお店はないのですが、少し登った貸しスキー屋さんに自動販売機はありました。シーズンオフの夏も使えるのかなぁ。
なかなか進まず15分ほど掛けてゴンドラ駅まで散策。自転車でも単独なら登れそうだけど、ちょっとしんどそうな坂でした。


ゴンドラに乗ればスキーをしなくても雪遊びできるスペースがあるようでしたが、私が全くウィンタースポーツの経験がなくてもったいない気がして、ゴンドラの往来をひたすら眺めるだけとなりました。子どもはかなり長時間眺めて満足そうでした。移動販売車も出ていて、子どもがメロンパンを欲しがったので次の日の朝食に買って帰ることにしました。売店にも寄って、家族へのお土産に高級ポテトチップスを2袋買いました。

まだえび塩しか食べていませんが、塩分控えめ・ほんのりえび味でジャンクな感じがしないポテトチップスでした。
(2023/4/4追記) 茶塩味のほうはほどよくジャンキーでした。
散策から戻り、今度はキャンプ場の看板にもなっている3輪自動車に上がって遊ばせてもらいました。

インドの車でオートリキシャと言うそうです。三輪タクシーで有名なトゥクトゥクはタイで、ちょっと違うらしい。これ、実際に走るらせることができるらしいです。
□ 重い雪
さほど寒くなかったので夕食は外で食べることにして、お湯を沸かして準備中をしていました。子どもは周りで遊んだり食器をひっくり返して邪魔をしたりしていましたが、たまにゴンドラが暗くなって光っているのを見ては「あれなんだ?」と言っていました。ゴンドラが急上昇する様子がとても印象的だったらしく、今でもタンスの引き出しを下から順に少し引っ張り出しては「ゴンドラ」と言っています。親の立場だと”なるほど~”と思うのですが、傍から見るとさっぱりよくわからないですね。
子どもの食事が先にできて食べ始めてもらいましたが、途中で寒くなってきて動きが止まって来たので、テントの中で食べるか問うと「うん」と言うのでテント内に移動しました。全部移動させて少し目を離した瞬間、コップのみそ汁を皿に全部注いで大惨事になっていました。今まで 一度も そんなことを したことは なかった のに orz 幸い床には防寒のためアルミシートを敷いていて拭き取りが楽だったのと、寝具は無事だったのとでダメージは軽かったのですが。
食後、お湯が使える流しでありがたく洗い物をさせてもらいました。余談ですが、YouTubeやインスタグラムを見るとこの流し、反対側のトイレともDIYなのだそうです。キャンプ場管理人は器用な方が多いと感心しています。テントに戻って子どもの歯磨きと身づくろいをして、21時前には寝てもらいました。私は甘酒を飲んだりスマホを見たり少しゆったり過ごしてから寝ました。今回のAサイトはテント同士が近めで遮る物がないので、離れているテントの会話もよく聞こえてきます。ずーっと話しているペアがいましたが、多分そんなに聞こえているとは思っていないのではないかな。林間のBサイトは道路に近いところがあるのですが、こういう点はAサイトよりよいかもしれません。
時折雪が降っている音を聞きながら、朝は7:30頃に完全起床。最低気温は0℃くらいでした。もともとテントに乗っかっていたタープが、雪の重みで完全にテントの上に覆いかぶさっていて、ダブルウォールなのに結露していました。雪が乗ったテントの写真を撮ればよかったのですが、撤収のことを考えてさっさと払い落してしまいました。




自転車もかなり雪化粧状態。一応、雪中キャンプになりました。
朝食は子どもの選択で外で食べることにしました。が、寒いからかペースがゆっくり過ぎて全然食べてくれません。昨日買ったメロンパンを少し分けたのと、持ってきたスティックパン、アマノフーズのシチューのみでした。シチューは冬キャンプで好んで食べてくれるので、毎回2種類ほど準備しています。
小食でも元気なのはありがたいこと。しかし、洗い物をするにも撤収するにも頻繁に邪魔されます。初期に比べると手際はだいぶよくなりましたけども、テントポールを「宅急便する~」と言ってズルズル引きずって持って行く人がいるんですよ。「宅急便お願いしますー」と呼ぶと、しばし逆の方向に持って行ってから「宅急便でーす、どーぞー」と届けて来てはくれるんですけどね。また、片付けているうちに日が出て来て融けた雪で地面がドロドロに。入口付近のぬかるみエリアで転んだ宅急便屋さん、手袋と足元が泥泥。チャイルドトレーラーの中がえらいことになること必至です。
チェックアウト時間ぎりぎりにようやく撤収完了。もう雪は残っていませんでした。
帰路はGoogleマップの自動車ルートを検索して。交通量が多くないので、行きの徒歩ルートよりこちらのほうが走りやすかったです。

なぜか田んぼの上で大量のトンビが舞っているのを見ました。


山が映えます。
近江今津駅の最寄りのコンビニで昼食を購入し、待合室で食べて電車を1時間待って帰りました。
箱館山キャンプ場はちょうど今頃、桜が咲いて花見キャンプに最適です。土日を選ぶならかなり前から予約が立て込んでいるので、2月には日を決めたほうがいいでしょう。管理人さんが各種ツアーをアテンドしており、例えば冬は事前予約をすればスノシューハイク(+コーヒー)が楽しめるとのこと。最新情報はインスタグラムをチェックしてみてください。大阪から1泊だけで帰るには少し遠いので、連泊してベースキャンプ的に利用するのもおもしろいと思いました。[場所・滋賀]

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