今年は1000kmのブルベを完走することを目標に、月1回以上のペースでブルベに参加して問題点を洗い出してきました。
長距離(私にとって400km以上)を思い出す意味で、金沢400のといちにエントリーしました。
…というのはうそではないですが、単に○○一周という言葉にひじょーに弱く、同日に気になる自転車関連イベントが複数ありながらも一番ストイックな「のといち」に食いついてしまったのです。
今回は、どうやったら1000km・3日間走り切れるか、速く走れるか、ということに主眼を置きながら走りました。
□事前準備
・エンジン
5月は仕事が忙しく、BRM511以降は2回Zwift体験に通ったくらい。
体がついていかないことが予想され、走り出しは無理しないように言い聞かせます。
・行程表
私は400kmは寝ずに走るので、行程表は作っていません。
仕事が重なって36時間起きていたときの感覚から、24時間以内に走って起床から30時間以内に寝る、と決めています。
それを越えるときには仮眠を取って走るか?というと、多分越えるようなときはトラブル発生時なので完走は厳しいと思っています。
今回のコースは400kmで累積標高3893mと標準的で、長く険しい登りはなく、海岸線のアップダウンが多いというコースで少し楽だろうと予想していました。
・車体と装備
リュックを背負って走っていると「大変でしょう?」と大型サドルバッグを勧められることがよくあります。
大変なのは事実で、でもチビなのでタイヤでサドルバッグに穴を空けたり紐を削ったり散々だったのです。
このあたりの悩みはいつか別記事に書こうと思いますが、
結論を言うと、段々足が伸びてサドルが上がったおかげで、このたびAPIDURA(アピデュラ)のドライサドルバッグ コンパクト(9L)が使えたのです。
チビから卒業できたよ、やったね 身長は変わりません。
その結果、リュックの中身はメガネ・輪行袋・タオル・予備手袋・キューシートのみとなりました。
入れようと思えば全てサドルバッグに入りましたが、取り出すとき面倒かも、途中でやっぱりタイヤと接触してきたら嫌だと思い、今回は分けました。
パンク修理の道具も取捨選択してツールケースは持って行かないことにして、ダウンチューブのボトルホルダーは空になりました(本当はサドルバッグの工具をここに持ってきたほうが重心が下がるのでよいと思いますが)。
前回の400kmは終盤で補給の遅れでひどいめにあったので、普段より少し多めの補給食を全てジェルで準備しました。
ジェルにしているのは、走行しながら補給できることと一応軽量化を兼ねさせるためです。
糖分中心だと空腹を感じやすくなるので、最近はアミノ酸製品も途中で摂取しています。
うわさによると、補給はコーラで十分という人もいるそうで、なんともうらやましいです(°д°)
□序盤
・金魚のフン
当日、いつもは前の方でスタートするのですが、なんとなく中間くらいでスタートしてしまいました。
参加者のペースは両極端で、この中間グループの序盤のペースは、平地で稼ぎたい(そしてのんびり登りたい)私には遅すぎました。
また、しばらく実走していなかったのでポジションに違和感を感じているうちに、膝裏が痛くなってきました。ポジションを決めたときは腿裏のストレッチをきちんとしていたのですが、さぼっていたのが痛みとなって出ました。
ほどなくアップダウンが始まると体の位置が変わり、痛みは悪化せずにすみました。
40kmほどは前の人について行く金魚のフン状態でしたが、登りが長くなるにつれてがんばっても追い付けなくなりました。パワー表示を見ると歴然の差でした。
金魚のフンにすらなりきれず、いわばちぎれて浮いているヤツになったのでした…orz
金魚のフンになるにもそれなりの走力は必要で、まずはそこからです。
・トイレ
フンつながりで。
この日は晴れ、湿度はそれほどでもなくさわやかな暑さで、喉の渇きを感じにくい天気でした。
まだ暑さに順応していないこの時期。水を多めに取るよう心掛けていましたが足りているのかよく分からず、コンビニで毎回トイレに行って尿がどんな感じか見ていました。
しかし、今回選んだビブはともかく用を足しにくく、毎回時間が掛かりました。
使いやすいビブに課金せねば。
□メイン
海岸沿いは予想通りきつめのアップダウンが続きました。
日本海は太平洋側と比べて島や海岸線が見えにくく、岩も少なめで景色が変わりにくく、一人旅の心を折りに来ます。
が、追い風のおかげでだいぶ楽に進めました。


機具岩(はたごいわ)

トトロ岩・剱地権現岩(つるぎじ ごんげんいわ)。目がある(笑) →輪島ナビ

間垣の里

白米千枚田(しろよねせんまいだ)
なんでこんな素敵な場所を舞台にあんなにつまらない朝ドラが…
できるだけ早くゴールしようという計画だったので、写真は少なめです。
途中、輪島市内で車と接触しそうになりました。自宅と思しき敷地に向かって、追い越しざまに急な左折を仕掛けられました。
緩斜面で25km/hしか出ておらず、ウィンカーが見えた瞬間にブレーキを掛けたので避けられました。
運転者が思っていたよりこちらのスピードが出ていたからでしょうか。
怒りしかありませんが、避けられてよかったと思うしかないです。
日が暮れてからは、ライトはVolt800と1700を持参していて、上下に分けて点灯する予定でした。
しかし数時間でVolt1700のほうが残量低下に。最近充電したと思っていたのは気のせいでした(^^;
いざというときのためにVolt1700は温存し、Volt800だけでしばらく走ることにしました。
結局は、街灯もそこそこあり、センターラインとガードレールの反射板がきちんと整備されているところが多く、もやがかかったのも一瞬でVolt800だけで最後まで事足りました。
イタチのような小型の動物が横切ったり、クマ注意看板にどきどきしたり、海にドボンポイントが少しありましたが、夜走行としては走りやすいほうでした。
□終盤
終盤で補給が追い付かずガタッとペースを落とすことが今まで何度かあり、今回は意地でもペースを維持するぞ、と思っていました。
が、夕食が控えめだったせいだと思いますが、残り50kmくらいで一旦パワーが落ちました。ジェルを補給して30分耐えると戻ってきました。
空腹感がないときにコンビニPCでどれくらい食べるのか、まだつかめていません。
最後は少し登って、下ってゴール。
水はPCでこまめに足していたら結構余ってしまいました。完全に重りと化していました(汗)。

またメダルとピンバッヂを買いました(^-^)
□その他の振り返り
・痛み
帰宅道中にすぐにメモしたのが痛みについてです。
もともと痛みに強くてすぐ忘れていたのですが、数日連続して走るとなると問題になりそうなので今回は忘れないように。
場所としては、序盤での両膝裏の痛みのほか、右脇腹、右足裏外側、陰部、耳、額、右腿。多いですね(^^;
一番困ったのは汗止めバンドが原因の耳と額の痛み。こればかりは涼しくなるまでは着けておきたく、また停車時でないと外せないので。
他は漕ぎながらストレッチしたり、漕ぎ方を変えたりすれば一応はやり過ごせました。
痛みは種類に関わらず速度を落とすことにもなるので要対策だと思いました。
・装備
サドルバッグはタイヤと擦れることなく、立ち漕ぎのときも揺れや重さが気になることなく快適でした。
後半でキュムキュムと音がしましたが、補給食を取り出した後でスペースが空いて、少し揺れが出たためのようでした。背面のゴムを締めるとマシになりました。
アピデュラの製品が全ていいとは思いませんが、クリアランスさえクリアできれば、このきれいに装着できているとは言えない状態でも問題がなかったこのサドルバッグはとてもよいです。


1枚目: タオルをいっぱい詰めて試着、2枚目: 今回の実走時
シートポストとサドルの位置関係で、バッグとの間に隙間ができてしまっている。それでも明らかな揺れやズレはなく、気になった点はキュムキュム音だけ。
今回はリュックの荷物が少なく、背負っている感じはほぼありませんでした。
ドロップバッグありの600kmまではこの装備でいけそうです。
今回の経験で、今までより1000km完走することに一歩近づいた気がします。
[場所・石川]
のといち
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