はじめての300kmブルベ

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初ブルベで200km完走してから、できることならSRを目指そうと思って選んだのがAJ福岡の300だった。
順々に距離を伸ばして400km、600kmに参加しようと目論むと、その日しか都合が合わなかった。
ブログなどでいろんな体験談を読むと、300kmは200kmより距離が長くなるだけ、勢いでいける、みたいな雰囲気だった。
とはいえ、200kmの経験を参考にして、携行食や水分、PCへの予定到着時刻を見積もって準備した。
400kmでは荷物が増えるだろうから、サドルバッグを少し容量が多いものに新調した。
どうやら雨予報だけど、Yahoo!天気アプリで見ると降るのは序盤だけっぽく、順調に走れれば昼までには雨から抜けられそうだった。
前日は有休を取ってホテルに2泊することにした。
前日は調子がよく、ちょっと前に変更したポジションも問題なかった。
「チバッ シガッ サガッ」とか「ほんトーレス」とかはしゃぎながら旅行気分で過ごした。
Torres.jpg
当日朝は予定通りに起きるも、ホテルの空調が思っていたより涼しかったようで快調とはいえなかった。準備がのろのろとしか進まない。
ホテルの前で自転車を組み立てて受付に向かうと、こじんまりとしたわけあいあいとした雰囲気で受付が進んでいた。
雨予報だったのでDNSが多かったらしい。
北海道の長距離ブルベCH1200かAH2400か忘れたけどその参加者も来ていて、なんだかワクワクした。
スタート時間直前にトイレに行きたくなったので最寄りのトイレに行き、戻ってくるとほとんど人がいなくなっていた。
どうやら途中までは定番のコースのようで、みんなあっという間に走り去って行った。私は序盤2kmで早くも迷子になってしまったw
ルートに復帰してからは前に追いつこうと思って結構飛ばした。
雨は数mmだと思うけど結構降っていた。水たまりの水を車が跳ね上げて、思いっきり頭から水をかぶってしまったw
リュックカバーがあったのにかぶせるのを面倒くさがっていたら、リュックが水を吸って重くなってしまった。
PC1にはほぼ予定通りについた。ここからは登り。
きつめの坂になってちょっとしんどいなと思って左足を地面に着いた瞬間、左内ももが攣った(T_T)
まぁ休めつつ右足で漕ぐか~と気を取り直して、しばらくしてから右足で着地したところ、今度は右内ももが攣った(XoX)
朝起きたときに寒いと感じたこと、雨で多分足が冷えていただろうこと、その状態でPC1まで強度強めで走ったこと、わりと直前にポジションを変更したことが重なった結果だろう。
以降、痛みのためきつい坂、長い坂はほぼ歩く羽目になった。
チェックポイントの峠に到着して石碑と自転車の写真を撮ったが、雨でドロドロになった自転車はどう見ても投げ出されて放置されているようにしか見えなかった。
峠を過ぎても延々と登りで、変速ミスで何回かチェーンが外れて時間をロスした。
そうこうしているうちに100km地点で大雨に襲われた。後から推定すると7mmくらい降っていたのではないだろうか。
さすがにDNFすることを考えて、道端の農作物販売所らしき屋根の下に一旦退避して調べるが、場所的にPC2に向かわないとDNFするにもできそうにない。
仕方なくまた登り始めると、今度は寒くなるほどの延々と続く下り…
道の舗装はよく見晴らしもよく、大雨の中を40km/hでだだーっと下る。
キャリパーブレーキはクラリスだったけど、STIレバーは新型アルテグラR8000に替えていたので握りやすくてコントロールが効いた。替えておいてよかった。
このときはロールアップ式の自作のキューシートホルダーを使っていたのだけど(写真)、大雨で紙の継ぎ目がはがれてゴミと化したorz
この下りの途中で昼食を摂る予定だったが、ずぶ濡れの格好で入るわけにも行かずPC2へと急いだ。
PC2は有人コントロールだった。
スタッフさんよりお菓子をいただく。空腹を感じていなかったはずなのに、食べても食べても止まらない。PC1でもうちょっとカロリーを摂っておくべきだった。
食べると気持ちも落ち着き、「とりあえず次行ってみます」とPC3に向かうことにした。
また延々と登る。まだ無理をすると足が攣るため、きつい坂と長い坂は歩くしかない。
歩くとシューズのダイヤルが緩み、ビンディングを外しにくくなって転倒。
雨は小降りだが蒸し暑い。メガネは曇るしゆっくりとしか進まないから虻が顔にまとわりつく。
そのうち虻なのか自分の飛蚊症なのか分からなくなってくる。
ただただ下のほうを見ながら進んでいて、目に入ってきたのは黒い土。
あーこのあたりが阿蘇なんだなぁと地図を思い出す。
天気が良ければ本当は絶景なのらしい。
150kmあたりでなぜか足が突然回復し、また飛ばせるようになった。
しかし心折れ気味でDNFしようかと考えていたところ、PC3のコンビニで前の参加者と入れ替わりになった。
少し話すとまだ走れるような気がして、今度はしっかりカロリーを胃に入れて、ライトなどを準備した。
リアライトは2個準備していたが、1個は水没で点かなくなっていた。気に入っていたものなのに。
歩いた距離がそこそこあったおかげで自転車用の筋肉は温存されていたようで、平地はかなり飛ばすことができた。
しかし今度は暗くて曲がる道を見落とすことが増えてきた。ミスコースでグロスの速度はなかなか上がらない。
スマホでマイマップでルートを見ていたが、充電が少なくなっていたのでモバイルバッテリーにつないだら挙動がおかしくなり、再起動を試みるもそのまま死亡した。水没状態だったんですな…
運よく予備のスマホを持ってきていたため、本格的な迷子にはならずに済んだ。諸々の写真撮影もこっちでしておいてよかった。
最後の峠は距離・斜度とも行き慣れた勝尾寺コース(箕面)と同じくらいで、暗くて坂の斜度がよく見えないのが幸いして順調に登れた。
ミスコースを繰り返して距離がよく分からなくなり、うっかりPC4を別のコンビニだと思って先に行こうとしていたところをスタッフさんに見つけてもらい、時間をロスせずに済んで助かった(^-^;
街中に入ってからは、距離は短くとも向かい風、道の凸凹、信号峠に悩まされた。
ゴールに着いたときも小雨が降っていた。結局この日、一度も降りやまなかった。。。


ゴール後、参加者やスタッフさんとしばしお話。
「荷物多いよ、何入ってるん?」とか「サドルバッグは防水のがいいよ」とかいろいろアドバイスいただいた。
しかし「また来てね~」と言われて「マタキマス」と言える気力は残ってなかった。ウワァァンヽ(`Д´)ノ
ホテルに戻って風呂に入って翌朝には帰阪。
雨ブルベで故障したのはスマホとリアライト1灯だけではなかった。
もう1灯のリアライトは浸水で電池がさびて固着して取り出せなくなった。
故障ではないけど、サドルバッグの中はチューブが入っていた紙箱が溶けてドロドロになり大惨事。六角レンチもさびていた。
自転車のほうは、クラリスのブレーキパッドがかなり擦り減っていた。これを機会にキャリパーブレーキも変更することにした。
人間のほうは筋肉痛は言うまでもなく、その他に喉風邪のような症状があったので風邪薬を飲んだ。
腹部周りに何か痛痒いブツブツができていたので後日病院に行くと湿疹だった。ホテルでウェアを洗濯したときの洗剤か何かが合わなかったのかもしれない。
このブルベで雨対策と荷物の軽量化の重要性が身に染みた。
ミートテック対応の体のつもりだったのに、恐らく冷え(も一因)で足が攣ったことは自分でも意外だった。
とても勉強になったブルベで、おかげで次の400km・600kmは距離のわりにはこれほどしんどくはなかった。
この300kmを完走前に、実は締切の都合で400kmにエントリーしていた。思い切ったことをしたものだなぁと今は思う。
300km完走翌日、600kmのエントリーと仮眠する宿の予約をした。
こうしてブルベが自転車生活の中心になっていった。
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