キャンプで連泊することもまだなく、ホテルの部屋で洗濯する習慣もなく、出先で自力で洗濯することは今まで考えたことはありませんでした。が、とある店の旅行コーナーでたまたま洗濯グッズをみつけ、やってみようかという気になって。そのとき見たグッズは安っぽい作りや小さすぎるサイズに魅力を感じませんでしたが、もっといいものがないかと探すと「スクラバ ウォッシュバッグ」に行き当たりました。
□スクラバ ウォッシュバッグ 142g 5,980円+税

横32cm×縦54cmと服を複数入れられるサイズ。バッグにはイラストが描かれていて、推奨する最大量はTシャツ・パンツ・靴下2セットのようでした。利用方法もイラストを見ればわかるようになっています
中は片面に凸凹のつぶつぶがあって、洗濯板のように擦り洗いできるようになっています。衣類を傷めるような硬さではないです。本当にこれで汚れが落とせるのか、と思いましたが、ネットの評判は上々でした。洗剤は少なめでいいとのこと。
そして洗う時間は30秒~3分と短時間。これなら簡単に洗濯ができそうな気がします。お値段に少しためらったものの、後押しされたのはこの点でした。
問題はむしろ脱水。絞った後、セームタオルなどいわゆる吸水タオルで挟んだり巻いたりして乾かしやすくするのが定番のようです。
さっそくキャンプに持って行きました。と言いたいところですが、キャンプを予定していた6月末が荒天に(XoX) …家で試しました。
準備した物は
・洗うもの:前日に通勤とローラー練で2時間ほど着用した半袖ジャージ・インナー・夏用ビブ・ソックス・汗止めバンド・チューブ型マフラー
これらが十分余裕で入ります。上の写真は、水を足したところです。
・洗剤:アリエール 部屋干し用 (液体)

試用した日が雨天予報だったので部屋干し用の洗剤を選びました。ホテルで乾かすときも部屋干し用がベターと言いますし。また、洗剤は少なくていいとのことだったので、量を調節しやすい液体のほうが使いやすいかと思います。洗濯物1kg分ごとに目盛をつけてみました。
・脱水用タオル:リーフツアラー 超うす 旅行用速乾バスタオル サイズ:125cm×75cm 重量:210g
こちらのサイト「旅行中の手洗い洗濯の脱水にはリーフツアラーのタオルを使おう」(ポートフォリオ・ワーカーの実験 ヒラノートより)を参考にしました。セームタオルより安かったので買ってみました。

洗濯物と洗剤を入れ、水を2つ目の線まで入れました。結構ずっしりとした重さで、計算してみるとする水の量は約4.9Lでした。このバッグ、水を運ぶのにもきっと役立ちますね。口が開いている状態であれば水を入れても自立しました。なので別の容器から水を足すのも簡単。口をロールして締めるとふにゃっとなりますが。

口を締めたらバルブから空気を抜きます。今のバージョンは回して開け閉めするタイプですが、以前のバージョンは違うタイプで開閉しにくかったり壊れやすかったりしたようです。
あとは凹凸のあるほうを下にして、袋を上から揉んで洗います。水の重量があるので手で揉むとそこそこ力が要りますが、せいぜい3分で済むので問題なし。バッグの短軸方向にゆさゆさ揉んで、洗濯物が中で回転して「洗濯板」の凹凸部分に当たる服が入れ替わるようにしました。服を入れ過ぎるとそれができなくなると思われ、今回の量は適量だったようです。
洗い終わったら水を捨てて、底のほうから袋をロールして洗濯物を絞り、また同じ要領で水を入れて揉んですすぎました。すすぎは2回やりました。

洗濯物をある程度手で絞り、脱水用タオルで巻いて足で踏んで脱水。洗濯機の脱水が100点満点として、75~80点くらいの感覚でした。インナーと半袖ジャージを脱水したところでタオルから水が絞れるようになり、残りは1着ごとに絞る必要がありました。
部屋干し用洗剤を使いましたが、天気は曇りだったので外に干しました。3時間後、半袖ジャージ・インナー・汗止めバンド・チューブ型マフラーは着用してもいいと思える生乾きレベルになりました。さらに3時間後、夏用ビブとソックスも着用可能な生乾きになりました。ビブのパッドは厚みがあるので乾きにくく、タオルがまだ乾いている最初のうちに脱水すればよかったかもしれません。ソックスは自転車用ではなかったので、薄手のものなら多分乾いていたでしょう。
タオルも乾かないと持って帰るときにしまえません。脱水した後に水洗いして手でしぼって、洗濯物と一緒に干しました。ハンガーで二つ折りになるように干したので重なっているところが乾きにくく、やはり6時間くらいかかってしまいました。重なっていないところは3時間でもほぼ乾いていたので、干し方を工夫すればもっと早く乾くと思います。
実は別の日にシャムワオ(Sham WOW)という吸水クロスでも脱水をしてみました。

ラージサイズで60cm×50cm、85gと軽量なのに惹かれ、これを2枚使って同様に脱水。1着目は脱水力80点くらいとまずまずでしたが、2着目以降は70点といった感じでした。また、このタオル自体がなかなかこれが乾かないというのが難点でした。ウェアの生乾きはともかく、生乾きのタオルを持って帰るのはちょっと抵抗が…。
というわけで、リーフツアラーのタオルは軽量ともコンパクトとも言い難いですが、なかなかいい仕事をしてくれます。
ここまで書いておいてなんですが、スクラバ ウォッシュバッグドライキット(8,900円+税) というものもあります。付属の脱水用タオルは速乾マイクロファイバーで、 64cmx137cmと特大かつ170gと軽量。水を入れて膨らませるハンガーとか、発想がおもしろいですね。いろいろ試行錯誤するよりこちらのセットのほうがお得でした(泣)。
また、70gのミニサイズも開発されているそうです(→アウトドアショップMoonlightGearの中の人@MoonlightGearさんのtweet)。今回の半分以下の量の洗濯物ならミニのほうが扱いやすいでしょうね。ホテルで下着類を洗濯するときなどは洗濯の質が上がること間違いなし。発売が待たれます。
ちなみに、防水ドライバッグとしても使えると紹介されています。

15L相当のバックパックに入れてみたところです。水を吸いにくい素材のリュック/バックパックであれば、この中にガサッと物を入れるだけでレインカバーは不要かもしれません。つまりウォッシュバッグを増やした分は防水装備の削減で減量できるかもしれません。
(追記:2019/7/22)
↑この状態で先日ロングライドをしてきましたが、背中が蒸して暑いのでやめたほうがいいです。
次は屋外で使い勝手を試したいところです。
キャンプで洗濯 ―スクラバ ウォッシュバッグ試用
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