チャイルドトレーラーとロードバイクの輪行+前泊+分割アワイチ(淡路島一周・2泊3日)のキャンプツーリング、Part 2ではジェノバラインに乗って淡路島入りし、淡路市東側にある OSAMU_BASEでの2泊目まで書きます。
準備編:
Part 1:
こちらのキャンプ場はGoogle mapで見つけました。今年2022年2月に正式にオープンしたばかりです。淡路島の東側にはあまりキャンプ場がなく、あっても海岸沿いからは結構離れているところが多いです。淡路島1周の行程を考えると、道が平坦なうちに距離を稼いでおいて本当はもっと南側で泊まりたいところですが、該当するキャンプ場はありません。東側では貴重なキャンプ場だと思います。概要は以下の通りです。
ウェブサイト・フェイスブック・インスタグラム
□特徴
・愛車と楽しめるオートキャンプ場(RV専用キャンプ場)
□利用期間
・通年。チェックイン 14~19時/チェックアウト 13時
□利用料
・キャンピングカー区画(電源付き)…4,400円+中学生以上1人追加につき550円+テント1張り2,200円
・ソロキャンプ区画…3,850円+中学生以上1人追加につき550円+追加テント1張り1,650円
・予約はネットで。詳細は事前に問い合わせを。
□その他
・通行できる車のサイズ: 車長5.2m・車幅2.1m・車高3m
・激坂コンクリート区間あり
・シャワー利用、ゴミ処理は料金内
・水道・流しはキャンピングカー区画に1ヶ所
・トイレ、シャワー(男女別)がきれい。センサーライトで自分でon/offの必要なし。
・洗剤やシャンプーなどは要持ち込み。
※詳細は事前に問い合わせを。
□周辺施設
・圓城寺(円城寺): 桜、ツツジの名所
自転車で行ったのに特徴がいきなり車向けとなっていますが、インスタグラムを見ればその理由とここのコンセプトが分かります。オープン仕立てでウェブサイトの情報もまだ少ないので、詳細は問い合わせるのが確実です。
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<目次>
□明石港へ
□淡路島入り
□チャイルドトレーラーは押してなんぼ
□雨の過ごし方
□朝を告げる鳥は…
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□明石港へ
前日の宿泊地 播磨CASAGOYAを出発したときは曇り。前日の天気予報では道中で雨に見舞われる予報でしたが、好転していました。明石港までは41.2km・獲得標高301mで、海に出るので下り基調のはずなのですが、3回登らないといけません。

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予定のジェノバラインに乗るには2時間25分・グロス17km/hで行かなければなりません。乗る前に補給食も買いたい。間に合うのか?
本当は、出発して13km地点にある最初に左側にあるコンビニで買い物予定でしたが、船に予定通りに乗ることを優先にして先を急ぎました。時間があれば、明石駅付近で買い物をする方針に切り替えます。2つのヒルクライムをこなし、3つ目のヒルクライム中に、荷物でバランスを崩した自転車の横で突っ立っている高齢者が歩道にいるのが見えました。船に遅れるかもしれないけどこれは手伝ったほうがいいと思い、広い路肩まで出て自転車とチャイルドトレーラーを止めて見に行くと、自力で起こされていた後でした。通り過ぎるときに声を掛けたので逆に無理させてしまったかな。路肩にまた戻り、坂道発進しようかと思いましたが、登りまであと少しなので押した方が楽な気がして押し歩きし、頂上で再び乗って後はスイスイと進みました。ちなみに、私はポジションに鈍感なほうなので、親子キャンプのときは特に押し歩き前提()でスニーカーで漕いでいます。今回はモンベルのトレールウォーカー BOAの恐らく旧型で、BOAで締められる防水性の高い靴を履いています。厚底で重くて、しっかりペダリングするには剛性が低すぎるのですが、雨でも靴の外からの浸水はほぼなく(濡れるときは足首側から浸水)、今回みたいに雨予報のときでもそれほど心配せず使えます。
下りから平坦で順調に走っていましたが、市街地に近づくにつれて信号が増えて焦り始めました。明石駅近くのコンビニで急いで飲料と補給食を買い、ジェノバライン明石港にちょうど出発15分前に到着しました。淡路ジェノバラインは、3歳未満は無料、大人は530円、自転車は240円。チャイルドトレーラーは連結を外さなければいけないかと思ったら、連結したまま載せられるけれど、連結してもしていなくても自転車もう1台分の料金がいると判明。乗船直前で慌てて追加の券を買いに行きました。乗船したところで子どもをトレーラーから降ろして海に落ちないように腰ベルト方式(改造蛍光ベストハーネスw)で子どもをつないで、見晴らしのよいデッキ座席に行きました。


初めての乗船、楽しんでくれたかな。
□淡路島入り
15分程度で岩屋港に着いて、無事予定通りの時間に淡路島入り。2泊3日のアワイチスタートです。


長めの休憩をして出発。これまでの苦労が嘘のように平坦です。
30分ほどで道の駅 東浦ターミナルパークに到着。ここで食料や昼食を購入します。買い物のときは腰ベルトが大活躍。外では半分くらいは手をつないでくれるのに、店の中では手をつなぐと床に座り込んで拒否、手を離すと商品に触ろうとする、かごを持たせると目に付いた商品を見境なくかごに入れようとする、挙句かごを持つのを放棄する。まぁ想定内なので腰ベルトを準備したわけですが。

ご当地らしい飲み物と、親子で食べられる巻き寿司、保冷剤代わりのクーリッシュなどを買いました。サイダーには能勢(大阪)の天然水使用とあり、ここでも使われているのかと感心しました。外で食べられるようにベンチとテーブルがいくつもあり、ゆっくり食べることができました。1時間以上の昼休憩の後、隣のマルナカ東浦店で夕食の惣菜を買い足し、キャンプ場に向かいました。
□チャイルドトレーラーは押してなんぼ
しばらく平坦路を調子よく走っていると、両足首と太腿が急にかゆくなり始めました。後から見ると一部は水泡ができていて、異常な痒みからブヨ(ブユ)に噛まれたものと判断しました。いつ噛まれたのか分からないのですが、淡路島に入ってからは快調に走っていたので、恐らく明石港に来るまでの3つ目のヒルクライムで押し歩きした辺りではないかと思います。靴とレッグカバーの間のソックスの部分(5本指ソックスで少し厚いのに)をピンポイントと、レッグカバー単体の上から噛まれています。ブヨ対策には単に足や腕を覆うだけではダメ、サイクリストの密着した服装ではダメなことが分かりました。走行中に刺されるとは思っていなくて(実際は多分歩いているとき)、虫よけスプレーを持っていたのに使っていなかったのが悔やまれます。
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イカリジンは小児にも使えて、ブヨにも効果があるとされています。
さて、国道28号線を一旦降りて、内陸に向かってゆるゆる登っていきます。

サイクリストはこういう雰囲気が好きですよね。左側にキャンプ場の看板も見えています。途中で狭い道を左折します。

これは帰りに撮った写真です。ここから300mで34m登ります。平均勾配11.3%、一部はコンクリートの激坂です。もちろん勾配が緩い箇所以外はさっさと押し歩きです。ロードバイク単体でも私のレベルではどうかなぁなんて思いながら歩いていると、顔周辺をアブが攻めてきます(T_T) 道は狭いのですが、キャンプ場よりも上にも数件の民家と観光スポットになっている圓城寺があり、意外と車もよく通ります。右手に白い木の柵が見えたらキャンプ場。岩谷港から18.5km・獲得標高132mでした。
到着すると管理棟からオーナーの奥さんが声を掛けてくださり、汗だくなのを落ち着かせてから2階の受付に上がります。子どもはチャイルドトレーラーの中でよく寝ており、寝ている間に設備の説明を受けました。
この日は☆貸し切り☆でした。当初はソロキャンプ区画を予約していましたが、前日の洗い物のとき子どもの邪魔でカオスだったので、水道・流しに近いキャンピングカー区画に変更していただきました。

オーナーさんのキャンピングカーです。ロープで区画が区切られています。隣を遮る物はないですが、車があれば問題ないでしょう。私は一応車の運転はしますが、区画の広さを説明するだけの車両感覚を持ち合わせていないので、公式のフェイスブックかインスタグラムの写真を参考にしてくださいね。
ソロキャンプ区画は木に囲まれていて、こじんまりとして落ち着けるスペースになっていました。自転車+2人用チャイルドトレーラー、2人用テントでも十分そうな広さでした。水道からは若干距離がありますが、本当にソロで来れたらこちらがよかったですね。あの坂をクリアできるなら、自転車・バイク向けとも思います。
着いてしばらくすると子どもが起きて来たので、テントを設営します。このタイミングで雨もポツポツ降ってきました。地面は硬めで、ニーモのエアピン(アルミ)とMSRのカーボンコアステイクでは入らない所がありました。ここでタープ用に持って来ていた福善の打刀(うちがたな)16cm (ステンレス鋼)が活躍。転がっている石で打ってもきちんと刺さりました。

大急ぎでテント内に荷物を移して引きこもれるようにして、子どもに中に入れました。
□雨の過ごし方
テントに入ると同時に土砂降りになってきました。タープポールを立てるガイラインを忘れたため、シームテープが劣化したテントのみで過ごすしかありません。雨漏りを心配していたのですが、フライからしみ込んだ水はインナーテントのメッシュの上をコロコロ転がっていくのみで、中への浸水には至りませんでした。土砂降りも長くは続かず。助かったー。
テント内は少し蒸すので、チャイルドトレーラーの中で使っていたエアシャツ扇風機という携帯扇風機を天井のポケットに挟み、弱で回して涼みながら、おやつの時間まで歌ったり踊ったり(?)して子どもと過ごしました。言葉でのやり取りがだいぶできるようになり、おもちゃを持って来なくても済むのも今の時期ならです。

エアシャツ扇風機 (Amazon)
おやつをテント内で食べることにして、patatto μとスノーラインのキューブバックパッカーズテーブルを子ども用に準備しました。
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(楽天市場)
私はテントの前室でお湯を沸かし、コーヒーを飲みます。こんなスタイルです。

テーブルは一見邪魔になりそうなのですが、テーブルの上と下に荷物を置くことができるので、寝るときに足で蹴らないようにする注意さえすれば意外と有用です。
おやつが済むと雨が小降りになってきたので、せっかくなのでまだ上のほうにある圓城寺に徒歩で行ってみることにしました。レインウェアを着るのも面倒で、テント内がびしょ濡れになるほどの雨でもないのでそのまま行きました。

春は桜やツツジの観光名所でもあるとのこと。花は咲いてなくても掃除や手入れが行き届いているのが伝わってきました。
夕飯まで散策することにしましたが、雨でも蚊は元気よく飛んでいて、虫よけスプレーをしても掛かっていない隙間を狙っているかのようにずっと付け狙われていました。道端でカタツムリを観察したり、キャンプ場内に戻ってオーナーさんのキャンピングカーを眺めたり、階段を登ってみたり下ってみたりと、同じことの繰り返しで私は渋々付き合わされていましたが、子どもは楽しんでいるようでした。
夕食前には雨が止んで、テントの外で準備ができるようになりました。道路や階段のほうに行かないよう子どもに声を掛けつつ、イスに座ってカスケードワイルドのウルトラライトテーブルの上で湯沸かしや盛り付けをしました。
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(楽天市場)
今回は3つ持って行きました。軽量・コンパクトなのはもちろん、連結して広く使うこともできるので愛用しています。ちょっとテーブルから離れて戻って来ると、イスは子どもが占領してテーブルの上の物に手を伸ばそうとしていました…。仕方がないので、イスなしでこの低いテーブルで作業を続けていきます。”熱い”という意味も多少は理解できていて、火を使っているときに「熱いから触らないで」というとニコニコしながら「アチ、アチ~♪」と言って、手を出さずに見ていられるようになりました。
夕食もテント内で。テントのフライは閉めてインナーテントの入口は少し開けて、私は外のテーブルに置いた皿から食べました。ソロ用テントなので前室は狭いですが、何とかなるものです。夕食後の洗い物は、流しが高めで子どもの手が届きにくかったので、邪魔はややマシでした。
シャワーに行って戻って来ると、場内の木がライトアップされていました。

ちょうどオーナーさんが様子を見に来られ、雨がひどければ管理棟の屋根下に避難してもよいとご提案いただきました。幸いこの後は雨が降ることはありませんでしたが、今後もしものことを考えると完全自立式のテントのほうがよいのかなと思いました。前日とは打って変わって子どもはすんなり寝て、私も少しゆったりとした気持ちで過ごすことができました。
□朝を告げる鳥は…
寝返りするのと昼間にブヨに噛まれた痒みで何回か目が覚めました。よほどの理由がないと処方してもらえないStrongestクラスのステロイド軟膏を塗っても完全には抑えきれないという、恐ろしい痒みです(ステロイドが効きにくい足裏の湿疹で処方されたものです)。周りが明るくなってきたときに聞こえてきたのは、やはりウグイスの鳴き声でした。眠りはともかく、2日連続で気持ちのよい目覚めです。

山の間からは大阪湾が見えます。
朝食の準備がほぼできたところで子ども起床。機嫌よく朝食もしっかり食べて体調もよさそうです。前日よりは比較的順調だったのですが、気づけば理想の30分遅れ、予定の15分遅れ。前日より起きる時間を早くしましたが、何が律速段階だったのかよくわからないまま出発です。
この日はいよいよ町を離れて淡路島の南側、ヒルクライム区間に回ります。少しハードルの高いキャンプ場にも泊まりますよ。
Part 3はこちら:




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