チャイルドトレーラーのバーレー(Burley) ハニービー(Honey Bee)を使って、子どもと輪行でキャンプに行くこと2回。
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電車が混み合う時間を避け、エレベーターの位置と乗り方を攻略し、電車の開くドアの方向を覚え、初回のことを思うと2回目はスムーズでした。が、やはり何とかしたいと思うのがあのサイズ。

でーん!
どうにかなるかも、と思ったのが、今は販売されていないAmazonの商品ページの画像でした(参考リンク)。画像の転載はしませんが、それによるとベビーカーモードのときに牽引アーム(けん引バー)を“ショートアームモード”にすることで23cm長さが短縮ができる、とのことでした。しかし最初はそのを見てもどういうことか分からず、またレビューを読むと”細工しないといけない”ようなことが書かれていて、取扱説明書(英語版も)にも記載はないし、謎でした。じーっと眺めていてようやく意味が分かったので、手順を記すことにしました。各部の名称は、取扱説明書(ライトウェイプロダクツジャパンから)を参考にしました(説明書の中でも呼び方が統一されていないところがあって、初見だと混乱します…)。
普通の自転車で牽引できる状態で、
1. 固定のDリングを挿入する穴(A)以外に、もう1つ穴(C)があることを確認する。

ざっと取扱説明書を確認したところ、アンコールX・ハニービー・ビー・ミノウ・ディーライト・アンコール・キャブ・ソロが同タイプっぽいです。ディーライトX・キャブXはアームの種類が異なり、工具なしで短縮ができるようです。

2. 固定のDリングを引き抜く。
3. 赤いセーフティカラーの固定を4mmの六角レンチを使って緩める。

下側にネジがあります。
3. 安全ストラップを外す。
4. アームを押し込む。
5. 戻り止めを押してさらにアームを挿入し、穴(B)と(C)を合わせる。


上から見た写真。だいたいホイールガードの後端あたりにアーム後端が来ます。
6. Dリングを挿入してアームを本体に固定する。
7. 赤いセーフティカラーを固定する。
8. 安全ストラップを付ける。

★ビフォー

☆アフター

アフターのほうは、ロングアーム状態のときの感覚でベビーカー・車椅子スペースに置いたところ、座席との間にちょうど短縮された20数cmのスペースができていた写真です。
ちなみに、上に載っているのはロードバイクです。このとき子どもは中に乗っておらず、抱っこかおんぶです。
アームを短縮したデメリットから挙げていきます。
1. ベビーカーモードから牽引モードにするには4mmの六角レンチの携帯が必須
ショートアーム状態ではロードバイクなどのサイズのホイール・タイヤだと連結することができないので、アームの長さを戻す必要があります。ミニベロだと一応連結できてしまうのですが、アームを短縮すると戻り止めが機能しなくなるので走行するのは危険です。六角レンチを携行する習慣がない人は注意。
2. 安定性が悪くなる
段差を乗り越えるとき、手押しハンドルを押し下げるなどして、てこの原理で前輪を浮かせるのですが、前後の車輪の間隔が短くなるので電車に乗るときに少し大変になります。ちょっと力が必要です。荷物が自分の力量に比して重すぎてうまくいかないときは、前輪側を気合で持ち上げます。
またチャイルドトレーラーは子どもを乗せた状態がデフォルトになるよう設計されているので、私のように子どもを乗せずにキャンプ道具を後方の荷物スペース(荷室)に積み込んだり上に何かを積んだりすると、電車の揺れや加速度で前輪が浮いてトレーラーが後方に倒れそうになります。実際に倒れたことはないのですが、電車内でベビーカー・車椅子スペースに置けなかった場合は、万が一のことを考えると手を離せなくなります。
3. それでも大きい
横並びの双子用ベビーカーとほぼ同じサイズなのですが、やはり存在感があります。アーム短縮に対する期待が大きいと、手間のわりに小回りがそれほど利かないと感じるのではないでしょうか。
次にメリットを。
1. 小回りが利きやすい
上にロードバイクのような大きな物を載せる場合、少しでも小回りが利くほうがエレベーターに乗るのが楽です。次回の記事でチャイルドトレーラーでのロードバイクの輪行について書く予定ですが、アームを短くした恩恵は十分受けられたと思っています。
…..メリットは以上です!
挙げてみるとメリットよりデメリットの項目のほうが多いのですが、この1つのメリットのためならデメリットを許容できるということです。私の場合は輪行に絞っているのでこんなものですが、例えばベビーカーモードと牽引モードを頻繁には変えない、普段は主にベビーカーモードで使うというのならば、電車やショッピングモールなどで場所を取ることが気になるときに試す価値はあるのではないかと思います。
次回は、「チャイルドトレーラーはロードバイク輪行を可能にする」です。


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