決まったコースを時間内に自転車で走るロングライドイベント、ブルベに参加するようになって、今年で3年目です。ほぼ毎週日本のどこかで開催されていて、先日はしまなみ海道を含む600kmのコースを40時間以内に走るブルベを完走しました。その途中、ちょうどコース沿いにあった見近島(みちかじま)のキャンプ場を仮眠場所に選びました。滞在時間はわずか4時間でしたが、荷物も厳選した中でキャンプらしさを味わってみました。
<見近島キャンプ場(見近島架橋公園)> ホームページ
利用期間: 年中
料金: 無料
アクセス: 伯方・大島大橋の自歩道から北西に曲がる道あり。自転車・バイク・徒歩のみ進入可。
設備:
・炊事場(屋根あり)
・水洗トイレ(和式)
その他:
・自転車持ち込み可
・ゴミ持ち帰り
周辺施設: キャンプ場から約2km地点に、伯方島にローソン 伯方島インター店、道の駅 伯方S・Cパーク

キャンプ場自体には超短時間滞在だったので、今回は装備メインで書くことにします。
まずは自転車から。

テント(ツェルト)のポールと大きめのサドルバッグ以外はブルベに合わせて装着していますが、自転車キャンプのときも実はあまり変わらなかったりします。
・前照灯
ブルベの決まりで2灯必要で、1つはディレイラーガードを前輪のハブの位置に付けてマウント代わりにして装着、もう1つはサイクルコンピューター(サイコン)が上でライトが下に付くマウントを使って取り付けています。
・行程表
小型のDHバーにクリアファイルを結束バンドで取り付けて、その中にラミネートした行程表を入れています。これで雨のときもだいたい大丈夫。
・スマホホルダー
ステムに巻くタイプのシリコン製のものを使っています。
・フードポーチ: アピデュラ フードポーチ レギュラー
ベルクロ2本でステムとハンドルに固定、落下防止ベルトをヘッドチューブに付けています。ステムが短いとスマホホルダーと干渉するので、ハンドル2ヶ所で固定することになると思います(現在10cmのステム使用中)。
・トップチューブバッグ: トピーク フュエルタンク L
ここにモバイルバッテリーを入れて、GPSサイコンやスマホに給電しています。
・ポール
今回使ったテント(ツェルト)はヘリテイジ クロスオーバードームf 1G(初代)です(2020年春に改良版2Gが出ます)。トップチューブには、R250 どこでもホルダー ブラックを2本使って取り付けています。着脱の際にトップチューブバッグの固定を一旦緩める必要があるのがやや面倒ですが、このスタイルで落ち着きました。このツェルト、本体もポールも袋もとにかく軽量なのですが、“袋がすべすべ過ぎてR250からポールごと滑り落ちる”というアクシデントが過去走行中にあったため、袋は別のテントのものに変えました。
・ツールケース
カーボンフレームですが、某工房でダウンチューブに穴を開けてもらい、ボトルケージを装着できるように細工してもらっています。以前はストラップでボトルケージを固定していたのですが、ダウンチューブの形状との相性が悪く、2種類試してどちらも時間が経つとずれてきたため、車体持ち込みに至りました。今はすごく快適です。
・輪行袋: R250 超軽量縦型輪行袋 セット
・サドルバッグ: アピデュラ DRYサドルバッグ ミディアム
容量は14Lで、今回はほぼ満タンに詰まっています。中身は以下の通りで、全体で3.2kgでした。3kg越えると、坂道で少し重いと感じますね。

右の方から、
・修理セット: チューブ2本・薄手ゴム手袋・ゴミ袋・ポンプ・チェーンカッター
・アルミブランケット(イマージェンシーシート)
・テント(ツェルト)・グラウンドシート
・エアーマット: NEMO(ニーモ) テンサー インシュレーテッド ショート マミー
(R値3.5, 参考使用温度:-12~-7℃)
・冬用手袋(パールイズミ・0℃対応)
・ケトル・チタンダブルウォールマグカップ・バーナー・インスタントコーヒー
・着替え2日分・ハーフパンツ・フットウォーマー
詰め方はこんな感じ。

ケトルの回りにスペースができたので、薄手の物を詰め込んでサドルバッグの中で動かないようにしました。サドルバッグの中で荷物が動くと、ダンシングのときにサドルバッグが揺れる原因になるので注意しています。とにかくガッチリ詰め込みます。
次にバックパック。

寝袋(モンベルのシュラフ ダウンハガー800 #2(コンフォート温度 0℃))、アメニティグッズ、小さいガスOD缶(プリムスIP-110)、エナジージェルなどを入れています。ガス缶が存在感を放っているように見えますが、意外と誰にも気づかれないものです。
バックパックはレイドライト Responsiv 18Lというトレラン用のものです。軽量化に特化してファスナーすらなく(それでいてホイッスルは付属している)、でも伸縮が効いていて中身が落ちにくい、かつ背中にフィットしやすく、ずれや揺れが少なく、前傾姿勢でも後頭部にバッグが当たることがありません。トレラン用のバックパックは試着できる店が少ないのですが、自転車用のバックパックで気に入ったものがない人は試す価値ありです。…とはいえ今回の場合、背中が凸なのに対してシュラフも丸形なので、フィット感は普段より落ちました。

写真は以前のものですが、キャンプ場に泊まるということでシャワー・風呂は諦めて、ウェットティッシュ、おしり拭き、ドライシャンプー、制汗剤シートなどを持参しました。おしり拭きはこういうときに欠かせません。ロングライドは尻が命。ドライシャンプーは少し体に付けてウェットティッシュなどで拭き取るとかなりさっぱりします。タオルは水さえあれば、ダイソーなど100均のコンパクトタオルがコンパクトでオススメ。
もう1つ、ブルベ中ならではのアイテムがこれ。

ヘルメットに前照灯のライトの台座を取り付けています。写真のものはCATEYEのヘルメットマウントブラケット(534-1831N)です。ヘッドライトをわざわざ持って行くことはなく、必要になったら前照灯を自転車から取り外してここに装着します。普通はライトを装着して走行するために使うのですが、私の首にとっては重いので、暗所での作業時にだけ装着しています。

さてこの日、早朝に広島を出発してからいろいろ巡って約390km走って、見近島の手前の伯方島に翌日朝5時頃やって来ました。晴れていて細かな星まできれい見えた寒い早朝でした。ローソン 伯方島インター店で朝食用のおにぎりを買って、イートインで一休みしたらすっかり体が冷えてしまいました。それでも気温は3℃くらいだったでしょうか。
伯方・大島大橋を南進し、右手側(北西)に降りる道に注意しながら進みます。

この表示があるところからぐるぐるーっと下っていくと、芝生の開けたサイトと管理棟、いくつものテントが目に入るのですぐ分かりました。明るくなってから数えると、自分のも含めて14張もテントがありましたがスペースは十分でした。私が到着したときにちょうど出発する人がいて、その後に設営しました。設営のときはライトをヘルメットに装着。

今回は荷物の重さのみでテントを固定してペグは使っていませんが、枯れかけた芝生の上でそこそこ土もあったので、ペグが入りにくいことは多分ないだろうと思います。
炊事場の排水溝やトイレは賑わいっぷりのわりにはきれいで、手入れが行き届いている印象でした。今回は問題ありませんでしたが、トイレはたまにトイレットペーパー切れのことがあるらしく、持参するのが無難なようです。
テント設営と体のケアなどを済ませ、到着から1時間で仮眠に就きました。一番寒い時間に着いたこともあって、上はインナー2枚に靴下、下はハーフパンツとレッグウォーマーでシュラフに入ればそれ以降は寒くならず、フットウォーマーも要らず、まあまあの熟眠が得られました。でもキャンパーの朝は早く、他の人のラジオやお喋りの音で1時間おきに目が覚めてしまいました。普通は6時から寝るようなことはないので仕方ないですね(^-^;
2時間睡眠を取って、荷物を片付けながらお湯を沸かしました。

道中の坂道で後ろが重いとちょくちょく感じましたが、まさにこの楽しみのためにケトルとマグ、バーナーとガス缶を持って来たのです。キャンプにコーヒーは欠かせない派なので、これで満足できてしまう♪ ちなみに、海に面した側には藤棚とベンチがあるので、早く来てうまく場所が取れればベンチにゆっくり座って海を眺めながらご飯を食べることもできます。
ところで、ケトルと私が呼んでいるのは実際のところはDUG ポットMのボトム、プリムス ライテックトレックケトル&パンのパンの組み合わせで215g。マグは冬はダブルウォールと決めていて、ベルモント チタンダブルマグ450ml、これが127g。手持ちの物で済ませましたが、こういう機会が増えるなら(増やすなら)もっと軽量化に課金しようかと思います。
片付け・撤収で意外と面倒だと思うことに、エアーマットの空気抜きがあります。今回使ったのはニーモのテンサー インシュレーテッド マミーでしたが、これは空気が一気に抜けるので楽でした。心配していたツェルトの結露は、気温が上がってくる時間帯に滞在していたのと、滞在時間そのものが短かったのでほとんどありませんでした。外はといえば、朝になると風が出てきてテントとグランドシートが畳みにくかったものの、隣のキャンパーさんに「さすが慣れてるね~」と言われる程度にはスムーズに片付けることができました。
こうして”ミッション”をクリアし、残り210kmのコースに復帰しました。そもそも私がキャンプを始めた理由はブルベ中の仮眠場所の選択肢を増やすためだったので、初心に戻ったような記念すべきライドとなりました。
キャンプの前後の記事はこちら: 600kmブルベでプチ冬キャンプ ~広島4大海道・今治~
[場所・愛媛]
ブルベ×キャンプ: 見近島キャンプ場@愛媛県今治市
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コメント
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初めまして、自転車の夜露対策はどのようにされてますか?
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むしさん初めまして。
夜露については諦めていて対策なしで、乗るときにサッと拭くだけです。
軽くアルミシートをなど被せるだけでましになると思いますが、荷物と手間はなるべく減らしたいというのもあります。あまり参考にならずすみません。