1泊目は旭川の神楽岡公園少年キャンプ村。
2泊目は上川の上川ファミリーオートキャンプ村に宿泊。
3泊目は丸瀬布いこいの森オートキャンプ場に宿泊。
4日目は荒天のため急遽ホテル つつじ荘に宿泊。
5日目は57kmと控えめ、下り基調で峠もなく、すんなりと最後の宿泊地、美幌(びほろ)みどりの村森林公園に着くはずでした。
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<目次>
□ 玉ねぎのある風景
□ 畑で茹だる
□ 美幌みどりの村森林公園キャンプ場
□ 丘で茹だる朝
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□ 玉ねぎのある風景
3日目は振り返ると59km・累積標高302mの平坦ルートでしたが、ありえないしんどさでした。

Epic Ride Weatherというルートと走行速度から天気を予報してくれるアプリの結果を見るとそれが伝わるかもしれません。

体感温度36℃!北海道とは思えません。
温根湯(おんねゆ)温泉のセブンイレブンで飲料を買って、この日の移動が始まります。目指すはまず北見の市街地。


北見市は玉ねぎの生産量日本一です。ちょうど収穫の時期だったようです。
それはそうと、先ほどのスクリーンショットの風向きを見てください。下りのはずですが風向きが味方してくれません。チャイルドトレーラーは向かい風でなくても横からの風も苦手なのです。また細かいアップダウンで思ったよりスピードが出ません。またやたらと暑く、町の中心部に辿り着くまでにコンビニ2ヶ所で飲料休憩。イオン北見店周辺では謎の起伏が突如現れ、体力を削っていきます。
11:00過ぎ、SLのある三治公園(みはるこうえん・参考: 北見市のウェブサイト)で少し早い昼食にしました。


自転車もチェーンで入れない住宅街の小さな公園で、東屋の広いベンチと思しき場所をテーブルにして、折り畳みイスを使って子どもと食べました。しばらくして、突然トイレに急行したくなってしまいました。道中、飲み物ばかり飲んできたせいでしょう。子どもに謝りつつトレーラーにまた乗るよう急かして、最寄りのコンビニにも間に合わなそうだったので、数分で行ける距離の別の公園の公衆トイレに向かいました。直感で分かりますよ、ここにはトイレットペーパーがないと…。

持ってます、モンベルのO.D.ロールペーパーキット。事なきを得ました。
□ 畑で茹だる
北見を抜けると畑が増えて来て、遮る物がなくて風の影響をもろに受けるように。強い風ではありませんでしたが進みにくかったです。




出発してから44kmまで来て、残り13km程度になった所から今度は登り始めます。
道道122号線を走ると遠回りになるため、距離を短くして登るルートを選んでいたのでそれ自体は問題ではありませんでした。立ち漕ぎを混ぜてゆっくり登っていると、なぜか「あぶないことは~しない~♪」と後ろで何かの替え歌を歌い始める子ども。いや、別に危ないことはしていないのだけど。
と思っていると、突如としてグラベル出現。農道だったようです。ルート計画時点でGoogleマップのストリートビューを見たつもりでしたが、グラベル区間”だけ”ビューが存在しませんでした。なぜ気づかなかったのか…。

それほど荒くない砂利道でしたが、ブロンプトンでパンクするととても面倒なので、あまり乗車に挑戦せずに苦手な所は押し歩きしました。たまに車も通っていました。

一旦グラベルを抜けました。この写真の通り、周りが畑だと日影が全くありません。
今までは北見市でしたが、網走郡美幌町に入るとまたグラベルが出てきました。太陽の位置関係でやはり日陰は少なく、あっても右側です。アップダウンが多少あり、苦手な砂利が浮いた下りでは押し歩きながら進みました。もう少しで下りだけ(でも苦手)というところで、”あ、これ無理”という感覚が。少し吐き気が出てきて、熱中症手前だと思われました。見晴らしのよい反対側(車線はないけど)の日陰で、なんとなく熊鈴を鳴らしながら休憩して現状把握に努めます。風は涼しいけれどもずっとは吹いてくれない。口喝はないけどこういうときは当てにならない、飲料はまだ残っているので飲んでおこう。電解質のタブレットも追加で摂っておこう。北見市内で買った凍ったボトル飲料はまだ冷たさが残っていて、背中をある程度冷やせている。なのにここから動き難い、動いてはいけない気がする。体温が下がらない中で高温下で運動を続けて、いわゆるオーバーヒート状態だったよう。一方、子どものほうは走行中はトレーラーに風が吹き込むのでそれほど暑くないようで、お茶を水筒から自分で飲み、携帯扇風機の強さを自分で調節し、元気に過ごしていました。強い…。
動けそうになったところで、グラベルだけど下りであることに期待して、時々乗車しながら何とか舗装路の道道122号線に出ました。最後の登りが終わったところで日陰を見つけてもう一度休憩。でも心拍が下がらない。座ったほうがいいかと地面に腰を降ろしてみたけれど、日陰ですらもアスファルトの地面が熱されていて逆効果。もう下り基調なので先に進んだほうが風で涼めそうで、思い切って休憩を切り上げました。
道道を下っている途中、左折北進でキャンプ場に向かう細めの道があり、もともとはそこを通るルートを作っていましたが、こういう道は怪しいなと思ってよく見るとやはりグラベルが見えました(苦笑) 見なかったことにして、大回りになりますがそのまま道道を下りました。下り切ったら追い風がサポートしてくれ、キャンプ場への最後の登りもがんばれました。最初から道道だけ走っていたほうが、グラベルがなくて結果的に早く着いて、もう少し日陰に恵まれたのではないかなと後から思いました。
□ 美幌みどりの村森林公園キャンプ場
予定より30分ほど早くキャンプ場に到着。まず最寄りの水道水で水浴びしましたが、水がぬるくて冷却効果は少なめでした。受付はもう少しだけ登ったところにあり、行ってみると自販機が!冷たい水を買って、ようやく落ち着くことができました。
15時がチェックインでしたがフライングさせてもらうことができて一番乗り。フリーサイトは予約不要です。翌朝も暑い予報で、東からの日が当たらないように木の陰を選んで設営しました。

自販機で飲み物を買い足して、子どもとおやつタイムです。そうしているうちに、他のキャンパーさんもぼちぼちとやって来ました。

左の建物がトイレ(きれい)、真ん中奥が駐車場です。台車があるので荷物の移動はやりやすそうでした。
夕方まで子どもを遊具で遊ばせた後、7km離れた峠の湯びほろに行きました。距離は結構あるし帰りはキャンプ場直前は登り、キャンプ場にはシャワーもあって行かない選択肢もあったのですが、洗濯したり夕飯を外食したりしたくて、ゆっくり走って行くことにしました。到着すると、ここでテント泊をしているライダーさんがいました。ざわざわした場所で要予約ですが、格安でライダー専用でテント泊ができ、他にもログハウス、RVパークでの車中泊ができるそうです(峠の湯びほろのウェブサイト)。泊まれると分かっていればここで十分だったのに…。最初から行く予定ではなく、事前調査から漏れていました。ここの温泉は天井が高くて解放感がありました。たくさん浴槽があり、ぬるい湯もあって子どもも浸かってくれました。曜日の関係でレストランが休みだったのが残念でした。
風呂帰りにコインランドリーに寄って、洗濯中に夕飯を食べることにしました。が、曜日の関係で休みの店が多くて、周りはイートインのないコンビニか、チェーン店のラーメン屋しか開いていませんでした。初めて行ったのでシステムが分からず食券を買うのに手こずり、子どもラーメンセットでもらったコインはどうやらガチャガチャ用だったことを帰阪後に知り、何がなんだか…。ですが、お手頃価格でお腹いっぱい食べ、塩分補給もすることができました。洗濯物を回収し、帰りもゆっくり走って、ゆっくりと登ってサイトに戻りました。
□ 丘で茹だる朝
朝はやはりカラスに起こされました。君たちにやるご飯はありませんよ?木の陰に設営できたおかげで、撤収まで日陰で過ごせたのはまだラッキーでした。お湯を沸かしてパスタを湯戻ししたりコーヒーを淹れたり、キャンプらしく過ごしました。最終日なので食器は拭き取るだけにして、洗い物はせず時短。飛行機に乗るのでガス缶はここで捨てなければなりません。空港で没収してもらえるとはいえ、キャンプ場でガス缶も回収してもらえるのはありがたいです。おむつは一般ゴミで捨てられました。
撤収時、ライダーキャンパーさんと少しお話したところ、私たちの自転車+チャイルドトレーラーをどこかで見たとのこと。旅程を伺うと、前日に温根湯のつつじ荘の軒下に停めてあったのを目撃したと判明。私たちが宿泊を諦めたつつじ公園キャンプ場に、あの集中豪雨の中で設営されたそうです。奇遇なこともあるものですね。
この日の午後に女満別空港から帰る予定で、時間に余裕があったのでキャンプ場の上のほうから景色を見たくて、階段を登って行きました。思ったよりかなり上まで登りました。

途中の東屋からの景色で私は満足したのですが、さらに上にバンガローがあり、その横の滑り台を見つけた子どもがもっと上まで登りたがります。この日、9時時点で30℃とめちゃ暑い…。途中に鐘があったので鳴らしてみたら、勢いがついて2回鳴りました。C(ド)の音だったかは記憶が定かではありませんが、ベルリオーズの幻想交響曲の5楽章の鐘(ざっくりいうと死・弔いを象徴する)を思い出しました。暑すぎて朝から発想が逝ってます…。
子どもがローラー滑り台を所望したので、先行させて一緒に滑ります。なぜか勢いよくは滑らず、手で漕ぎながら進む子ども。

途中に栗の木があり、まだ青いいがぐりが滑り台の上に落ちていました(笑) スピードが出ていたら乗り上げていたかもしれないので、結果OKだったかなと思いました。

秋は栗がいっぱいで楽しめそうですね。
走る前から汗だくになって、9時過ぎに出発。空港まではたったの14kmです。この日の最高気温は35℃の予報なので、とっとと空港に行って涼みたいのです!

続きはこちらです。↓
今回利用した美幌みどりの村森林公園キャンプ場について、以下にまとめました。
ウェブサイト
利用期間: 4月22日~10月15日(日)
冬季も予約限定でキャンプ可(Facebook情報)
・チェックイン: 15:00~17:00
・チェックアウト: ~10:00
・予約: フリーサイトは不要(バンガローは要予約)
・料金: 高校生以上1泊440円
・レンタル・販売品あり
設備:
・トイレきれい。身障者用もあり。
・コインシャワーあり(6分300円・24時間使用可)
・洗濯機あり(150円・洗剤50円。乾燥機なし。)
・自動販売機あり
・WiFiあり(フリーサイト最上段のみ)
・ゴミ処理可(10L 25円)
* ゴミ分別詳細

ペットボトルは水ですすいで蓋・ボトル・ラベルを剥がして捨てる(ゴミ箱が並んでいるので分別は簡単)。
<周辺施設>
・入浴: 峠の湯びほろ…約7km
・コインランドリー: クリーンスター美幌店の隣(24時間営業)…約3.7km
洗濯美幌館(6:00~24:00)…約3.5km
・コンビニ・スーパー…3~4km範囲に複数

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