出張&ブロンプトンで自転車キャンプ: 雨晴キャンプ場@富山県高岡市

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 なんか気乗りしない仕事というものはあって、今回の出張はその類でした。そこで、宿泊場所をキャンプ場にすることで前向きになろうとしました。当初は仕事先の富山市街から10kmくらいの場所に、仕事の合間にチェックインして夜にまた戻る計画でした。が、諸事情で1週間切ってからキャンプ場を選び直すことに。25kmも離れ、電車でも自走でも到着時間が変わらなさそうな場所に変更になったのはちょっと堪えました。
 今回泊まった雨晴(あまはらし)キャンプ場は、富山県高岡市の景勝地、雨晴海岸にあります。閉鎖期間と夏の有料期間を除いて、無料で使用することができます。

<雨晴キャンプ場>
ウェブサイト
(高岡市ホームページ)
利用期間: 4月1日〜11月30日(12月1日〜3月31日は閉鎖)
料金: 7月1日~8月31日は1グループ1日500円・1泊1,000円
 (当日WaveLunch(駐車場内のカフェ)で受付)
チェックイン/アウト: 自由
予約: 不要
<設備>
・水道・流しが複数箇所にある
・屋根付きの建物あり(テントは不可)
・トイレは清潔
・冷水シャワーあり(海水浴用)
・ごみ持ち帰り
・灰捨て場なし
・砂&松サイトと少し芝生が生えたサイトがある
・オートキャンプは不可
<周辺施設>
・JR雨晴駅…1.1km
・JR島尾駅…0.9km。島尾駅から600mにコンビニあり。
・道の駅 雨晴…約1.7km
・眺望: とやまビューポイント…約1.2km (女岩(めいわ)、義経岩)
・入浴: 越乃庭(こしのにわ)…約3km。人工温泉。
 有磯の湯…約5km。人工温泉。

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<目次>
□ まずは風呂
□ 風に耐える夜
□ 風光明媚
□ 朝風呂

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□ まずは風呂
 当日早朝、大阪からサンダーバードと新幹線つるぎで富山入り。出張のお供はブロンプトン。フロントバッグに6.5kg(パソコン込み)、大きめ20Lのバックパックに3kgで、乗り換えもあまり苦なく移動できました。ブロンプトンでキャンプというとバイクパッキングを期待されそうですが、お土産を買って帰るためには容量に余裕が必要なのでこうなりました。

お土産購入・荷物整理後の全荷物(ヘルメット除く)。
 富山駅前で輪行を解除して、まず仕事先に向かいます。雪国を象徴する縦向きの信号、やや荒れた道路…。車社会で自転車が車道を走ることがあまり想定されてないだろうので、基本歩道を走ることにします。
 仕事の合間に抜け出せる距離ではなくなってしまったので長めの休憩をして、夕飯付きの仕事を終えて19時過ぎに出発。今回は平坦で急ぐ必要もなく涼しい天候なのでサイクルウェアではなく仕事の服のまま、といってもフォーマルではなくおしゃれカジュアルな私服、お尻はパッドなしの余裕がある長ズボン、靴はルコラインのアージレという厚底靴で行きます。ポジションがシビアな人でないので特段問題ありません。

BROOKSの裾止めを使いました。初めて使いましたが特に問題なし。

 Googleマップの徒歩ルートを参考に、ストリートビューで歩道を走りやすそうな道を選択。キャンプ場手前3kmの越乃庭(こしのにわ)にまず入浴しに向かいます。
 市街地は前述の通り走りにくく、田んぼの間は車が来ず快適だけど真っ暗、工場の近くは臭いが気になり、サイクリングを楽しむというより無心で漕いでいました。信号が少なかったおかげでサクサク進み、喉が渇いたので途中のスーパーで飲み物を購入。本当はウインナーでも買って翌朝調理するつもりでしたが、店に入ってからフライパンを家に置いてきたことを思い出しました(^_^;

 越乃庭はライトアップされていてすぐ分かりました。駐車場にコインランドリーが併設されているので、館内で食事中に洗濯するのもよいかも。天然温泉ではないですが露天風呂もありました。この日は風が強くて少し寒かったのでワイン樽風呂でじっとしていました。

□ 風に耐える夜
 キャンプ場にはすでにテントがたくさんありましたが、一応平日の金曜夜ということもあって、混んでいるというほどではありませんでした。しかし海岸沿いなので海側から絶えず吹く風が強い…天気予報サイトでは2〜3mでしたが、絶えず吹き続けるという点では経験上過去最高の風だったかもしれません。松の陰にテントを張りたいと考えましたが、よさそうな場所はもう埋まっていました。ペグはスノーペグをサンドペグ代わりに持って来ていて、特に問題なく固定できました。ただ撤収のときに松脂でベタベタしたので、汚れが取れなくてもよいペグを使ったほうがよいと思います。
 テントは一番お気に入りのNemo(ニーモ)のBlaze1P、インナーがメッシュの風通しのよい軽量テント。テントの入口の反対側を風上に向けるというセオリーに従って、広い面を海側・風上に向けましたが、風で絶えず変形していてテント内に結構な風が入ってきます。この晩はフリース上下にモンベルのダウンフットウォーマー、ダウンシュラフ#3、ニーモのエアーマット テンサーインシュレーテッドの春仕様でしたが、風のせいで寒い。仕事用のジャケットを重ね着しても寒い。ふと思いついて、バックパックとフロントバッグを風が入って来るテントの長辺に置いたら寒くない!テントを張る方向がよくなかったようです。こういうとき今度は短辺・足側を風上に向けてみようと思います。

□ 風光明媚
 結局朝まで一度も目が覚めることなく寝られました。バッグが横にあったからか寝返りを全くしておらず、ちょっと腰が痛かったですが…。今回のキャンプのメインイベントは日の出です。5:10が日の出時刻なので、海岸を10分ほど走った所の「とやまビューポイント」(Googleマップ)に早起きして向かいます。

運がよいと、富山湾越しに立山連峰が見えるそうなのですが…。
 <参考>
 ・ニッポン旅マガジン 【初日の出】雨晴海岸
 ・Radi Chubu
  多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N (2020年10月12日放送分より)
  世界に3カ所しかない絶景が見られる!富山県の雨晴海岸

日の出時刻より10分ほどしてから日の出が見え、立山連峰は見えませんでしたが山の存在を感じました。
 また10分ほど掛けてテントに戻り、少し奥のほう(西)のサイトを見に行きました。奥のほうは芝生が生えていて、駐車場やトイレから遠いため空いていました。炊事場がこの近くにもあるので、荷物の運搬がクリアできればそれほど不便はなさそうでした。

近くには大根みたいな花がたくさん咲いていました。ハマダイコンかもしれません。また、どこかでキジが鳴いていて、自然も感じられる場所でした。
 テントに戻って朝ごはんにします。最近はお湯を入れるだけの食品ばかりでしたが、今回は少しだけがんばってパスタを茹でました。茹で汁にそのまま賞味期限切れのお麩のお吸い物を投入して完成。

ご飯に合う物なら何でもパスタに合うので、組み合わせは無限大ですね。
 洗い物を済ませて撤収を始めると、テントの一部が少し濡れていることに気づきました。こんな所に何かこぼしたかな、と思いながらティッシュで拭き取りましたが、もしかしたらと思って臭いを嗅ぐと、動物のマーキングでした(^_^; フライシートはもう畳んじゃったYo! 4本足動物は見掛けなかったので何か分かりません。インナーテントとグランドシートに水を掛けて拭き取り乾かしましたが少し臭いが残り、諦めてスタッフバッグに詰めました。



ハプニングはありましたが、よいキャンプ場でした。

□ 朝風呂
 2日目もランチタイムにもう一仕事が残っているので富山市街に戻ります。

雨晴駅の駅舎



義経社



電車
元来た道をほぼ戻るつもりでしたが、これ以降はあまり快適な道でないので、途中で現れたナショナルサイクルルートの表示に従って富山湾岸サイクリングコースを走ってみることに変更。が、途切れ途切れのブルーラインでどこまでどのように続いているのか分からず、曲がりの案内はブルーライン上に小さくあるだけで、見落とした挙げ句に歩道に避けた所で早々にロストしてしまいました。下調べなしで走るには、途切れ途切れのブルーラインをヘンゼルとグレーテル並みの集中力で拾って行かなくてはならなかったようです。
 結局予定していた道に戻り、天然温泉 海王に朝風呂を入りに行きました。Googleマップの口コミを読むとどきどきしますが、祭りの出店の奥に風呂場があるような作りで、賑やかな雰囲気もお湯の質も私は好きでした。休憩室ではWi-Fiも使えます。この温泉だけで1つ記事が書けそうなくらいのネタがありました(^_^; 何か質問があればコメントにどうぞ。

 富山市に戻る途中で見た光景。

青々と広がる麦畑。富山県は全国有数の六条大麦産地だそうです(富山県のホームページ)。

少しだけ立山連峰が見えました。調光レンズ越しだともう少し鮮やかに雪模様が見えるのですが…。サイクリストへのご褒美ですね。
 今回の記事の目次には全て「風」を入れてみました。海と山、温泉が揃っていてなかなかよい所でした。また行く機会があれば、富山湾岸サイクリングコースもきちんと走ってみたいです。
 出張とキャンプの両立はスケジュールと立地と季節次第ですが、ひさしぶりのソロキャンプでリフレッシュすることができたので、今後も探っていこうと思います。[場所・富山][Brompton×Camp]

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