9月のある日、とあるカラオケ店で、フレッシュのチームメンバー(masaさん・りくらいまーさん・まんきぃさん)で集まって近況の報告をし合っていました。そろそろお開きという頃に、まんきぃさんが”自転車キャンプに行きませんか”と言い出しました。メンバー全員の都合がつくのは10月の3連休のみ。さすがに空きはないだろうという状況で、見つかったのがこの美山町自然文化村キャンプサイトでした。解散時間が迫る中、masaさんが電話したり交渉したりとさくさく動いてくださって、ソロサイトを4区画、隣り合って予約することができました。
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<目次>
□ 雨でも肉を焼く
□ 雨ならば風呂に入る
□ 雨に濡れながら肉を焼く
□ 雨でも朝ごはんも焼く
□ 雨やんだ
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□ 雨でも肉を焼く
自転車でのキャンプはmasaさんとまんきぃさんは初めて。持って行く物とパッキングのイメージをつかんでもらうために、私の普段の装備と写真をいくつか提示しました。大きめサドルバッグとバックパック(リュックサック)でだいたいいけますよー、と見せた写真はこれ。

14Lのサドルバッグ+20Lのバックパックで冬キャンプをしたときのです。
装備もお試しということで、masaさんにはテントとエアマット、りくらいまーさんにはサドルバッグを貸しました。
さて、当初10月3連休は昔の体育の日付近なので晴れるだろうと高をくくっていましたが雨予報に。延期を匂わすmasaさんとまんきぃさん、雨天決行派の私とりくらいまーさんに二分されてしまいました(^-^; そこで「車ででもいこうと思います」とmasaさんが言い出したことで決行の方向に。前向きかつ常識的な判断に感謝です。実際には、移動中は降られないだろうとの判断で、masaさんも自転車で来られました。皆で夕食を一緒に食べたいと思い、私がタープを持って行くことにしました。
当初、キャンプ場を管理している河鹿荘にBBQセットを頼む予定でしたが、期待のジビエセットが頼めなくなっているとのことで断念しました。雨だしBBQは諦めますか…という雰囲気でしたが、前々日にりくらいまーさんが当初のルートから少し離れた(と思いましたが最短でも5km…)所に精肉店を見つけました。私はバーナーで使えるフライパンを持っているので、それで全員分を順次焼こうと考えていたのですが、前日夜にりくらいまーさんが「諦め悪く木炭1kg運搬します…w」と言うので、急遽焚火台を持って行くことにしました。
当日、他のメンバーは自宅から自走ですが、私は子どもを連れて日吉駅まで輪行で行きます。4回の乗り換えを何とか逃すことなくこなし、日吉駅に到着。日吉駅はスロープがありバリアフリー対応、日中は有人駅なのでいろいろと安心です。

ここから、集合場所の精肉店まで20kmほど走ります。今回のルートはこちら。

ヤマヨストアー(この日は休みでした)の近くにライオン精肉店というお店があります。トンネルもあり、あまり登ることなくあっさり小一時間で着きました。
しばらく待っていると全員集合。一番遠い100km超えのりくらいまーさんは荷物少なめで、まだ体力的な余裕がありそう。一番近いはずのまんきぃさんは、10kg近くを背負って九鬼ヶ坂を越えて来たので息を切らしていて、masaさんはその中間の荷物と疲労度でマイペースで、といった三者三様でした。何を買うか話し合っていると、常連さんがやってきて”かしわ”(褐色の日本在来種の鶏)がオススメと教えてくださいました。牛・豚・かしわをバランスよく購入し、私の保冷バッグで豚と鶏を預かりました。トレーラーは荷物が多少増えても誤差ですから問題ありません。
□ 雨ならば風呂に入る
ちょうど昼時でしたので、ランチに向かいます。今回のキャンプ場は、この1ヶ月ほど前にりくらいまーさんと一緒に走った600VTのルート沿い(参考記事)でしたので、”九鬼ヶ坂をチャイルドトレーラー付きで登ったらどうなのだろう?”という興味はありましたが、まんきぃさんにもう一度登ってもらうのは酷なので迂回することにしました。由良川に沿って府道19号線まで戻り、角のふりーくおおまるで野菜を追加。最短距離5kmのところ、迂回して7.5km進んでZERO-BASEというカフェへ。雲行きが怪しかったのでレインウェアを持って店内に。

大盛のスパゲッティを子どもと分けて食べることにしました。何もお伝えせずとも、店員さんが子どもの食器セット(赤いポーチの中)を渡してくださったのがうれしかったですね。こちら、ゲーム類がいっぱい置いてあるのでついゆっくり過ごしてしまいそうな場所でした。またキャンプ泊もできるようです。
食べている間に雨が降ってきました。レインウェアを着込み、隣の道の駅 美山ふれあい広場 ふらっと美山に寄って最後の買い物をします。特産品や農産物の他、ヤマザキショップが入っていて小規模のコンビニ程度の物はあり、想像していたよりも品揃えは豊富でした。
ふらっと美山からキャンプ場までは8km。トレーラー付きだと傍からペースが分からないということで、私が先頭です。風が強くなくてよかったです。一番の問題は、特に切っ掛けなく始まったリアの変速不良でした。時折ガコン、ガコンと言わせながら、スムーズでないペースで何とか、キャンプ場の西の橋を渡って予定通りの時間に到着。この西側の橋の手前は坂が急で、少し注意が必要です。橋は沈下橋なのだそうです。

沈下橋を渡る一行。りくらいまーさん提供。
チェックインは15:00から受付は管理棟でもある河鹿荘で。到着時には子どもが寝ていたので私は外で待ち、受付を代理でお願いしました。1サイトごとにサイト番号が掛かれた木の札と、トイレットペーパー1ロールを渡されました。

第1オートサイトのマップです。我々が利用したソロサイトは林で区切られている丘のような場所で、トレーラーを持ち込むのが大変でした。オートサイトには林間サイトと青空サイトとあり、林間サイトの川に面した所に日帰りサイトがあります。フリーサイトは野球場跡とのことで区画割りがありません。いずれも電源はありません。第2オートサイトは東側にあり、電源付きです。

トレーラーと自転車がかぶってしまいましたが、かやぶきの家屋と記念撮影。
雨天にも関わらず意外と賑わっていました。サイトまで林の凸凹を越えて自転車+トレーラーを上げるのは自力では無理で、後ろから押してもらいました。連結を外して別々に運べばよかったです。

雨は一時的に弱まっていて、1時間半ほどで設営完了。

りくらいまーさんのツェルト。よく見るとガムテープで補修されています。雨ですが大丈夫なのでしょうか。

masaさんに貸したテントの設営を私が手伝い、私のテントはまんきぃさんに手伝ってもらいました。まんきぃさんはもともと登山をされ、設営の手際がよくて気づくと手が空いています。ちょろちょろする子どもは、いつの間にかmasaさんにおやつで手懐けられていました。

雨なのでタープを張ることにしました。木の配置がよかったのがまんきぃさんのサイトだったので、そこに張って集まることにしました。
レインウェアで多少蒸れたのと雨でひんやりしたのとで、誰となしにまずお風呂に行こうという話になり、河鹿荘まで歩いて行きました。そこそこの距離がありますが、丘のサイトで自転車の上げ下ろしをするのが大変なので徒歩です。温泉ではないようですが、お風呂付きキャンプは最高です。入浴後は畳でくつろぎながら、各自売店や自販機でアイスクリームやお酒、お茶を買いました。
□ 雨に濡れながら肉を焼く
外に出るとあたりが暗くなり始めていて、サイトに戻ると早速夕飯の準備です。私が荷物の整理をしている間、子どもは子育ての先輩方に代わる代わる世話をしてもらえて大変助かりました。

焚火台2台にバーナー2個もあれば、手分けしてお湯を沸かすのも楽々。いつもなら子どもと2人分のご飯は怒涛の作業なのですが、食事として楽しむことができました。レインウェアを着ながらの焼肉、なかなか新鮮な経験でした(^-^; ソロキャンプであればテントにこもって前室で調理してまったり過ごしていたことでしょう。雨は段々と強くなり、260cm×210cmのタープではぐるりと4人(+子ども1人)が集まると入りきれず、タープの端から滴り落ちる水で肩を濡らしながらの食事でした。
お肉はもちろんおいしかったのですが、一番おいしかったのはお店で常連さんが勧めてくださった、味付きのかしわでした。いくらでも食べられる味でした。鶏肉の認識が改まりました。


21時に子どもが寝るため解散。歯磨きは今回のように流しが遠いときはテントの中でしています。
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【公式サイト】 (Amazon)
オーラルピースは自然環境に優しい歯磨き粉として登山サイトで紹介されて知り、子どもにも使えるということでキャンプのときに使っています。グリーンミント・ミント・オレンジの3種類の味があります。私はミントが苦手で間違えてグリーンミントを買ってしまったのですが、意外なことに子どもは好きなようです。100均で買ったコンタクトケースに、2人分を左右別々に入れて持ち運んでいます(写真は見た目がよくなかったので自粛)。
□ 雨でも朝ごはんも焼く
深夜はものすごい雨でした。夜、「おしっこ出る」と言って子どもが起きましたが、労力を惜しんで寝かしつけてしまいました…ごめんね。少し前から布パンツを保育園で始めたばかりなのに、この日はおむつを履かせていたのに、この夜間と間に合わなかった1回以外はトイレで用を足していたので成長に驚きです。
朝6:00に起床。外を見るとテントの側面の泥はねが過去一ですごい。後で見るとグランドシートがインナーテントより外にはみ出していて、寝ていて圧力が掛かっていた部分は床から浸水していました。床にアルミシートを敷いていたので特に濡れる物はありませんでしたが。
6:30、皆と朝食を摂りにタープの下に行くと、もう炭を熾してお湯が沸かされていました。先にお湯をいただいて、コーヒーとパスタを準備。焚火台では、masaさんが持って来ていたパンと、りくらいまーさんの前日の補給食のポケットで潰れたおにぎりが焼かれていました。

子どもはパスタよりmasaさんのパンをいたく気に入っていて、おいしそうに食べていました。りくらいまーさんの焼きおにぎりも味見させてもらいましたが、圧縮されて焼きで硬くなって本当に焼きおにぎりでおいしかったです。
□ 雨やんだ
仕事の都合でmasaさんだけ先に帰宅することになり、撤収をお手伝いしてお別れです。幸い、少し雨が弱まってきました。私の撤収の際は、子どもはりくらいまーさんに遊んでもらい、その間にまんきぃさんに手伝っていただきました。私の焚火台をきれい拭いてもらっていたかと思うと、気づいたら自身の片付けが終わって、私のテントの片付けに回ってきているという素早さでした。余談ですが、受付のときに渡されたトイレットペーパー1巻は明らかに1泊で使う量ではなかったのですが、焚火台やらペグやらを拭くのに重宝しました。
サイトから自転車とトレーラーを別々に降ろし、連結前にリアの変速不調の原因をりくらいまーさんがチェックしてくれることになりました。その間に受付に木の札を受付に返しに行くまんきぃさん。至れり尽くせり、ありがとうございます。リアの変速不良の原因は、ケーブルがフロントバッグの重みで押されてステムのボルトに引っ掛かっていたというものでした(別記事)。前回のブルベでは多量の補給食を、今回はチューブやポンプなどメンテ用品を詰め込みまくっていたのが一因でした。
このキャンプ場の北側に、地蔵の湧水という湧き水スポットがあります。見た目は質素で水風呂のような佇まいなのですが、先日のブルベでは冷たい水が最高でした。

1ヶ月前の写真。
せっかくなのでまた寄ってみようということになり、自転車を停めてボトルに水を入れていると、昨日精肉店でかしわを勧めてくださった常連さんが登場!この辺りの方だったのですねぇ。近所の人がよく利用しているおいしい水とのこと。しばし歓談しました。
かやぶきの里は観光客でにぎわいつつありました。少し離れた場所で3台+トレーラーで写真撮影。

ついでに、小腹が空いていたので昼食にすることにしました。悠々ひろばというお店でそばとミニ玉子丼のセットを頼み(写真なし)、子どもには玉子丼を食べてもらおうとしましたが、そばのほうをほとんど食べられてしまいました(T_T)
帰りは道の駅ひよしで休憩して解散。私は国道477号線経由で南下して自宅まで帰ろうとしましたが、野間の後のきつくて交通量の多い登りと、能勢電鉄 妙見口駅手前の登りで嫌気がさして、妙見口駅から輪行して能勢電で帰ってしまいました。どちらも10%くらいの坂でもともと苦手意識があったのですが、ひさしぶりで忘れていました。いざというときに輪行できるようにこのルートにしたのですが、線路より遠いルートのほうが易しそうなのが悩みどころです。
初めての自転車グループキャンプはかなり楽しめました。これを機会に、他のメンバーも自転車キャンプ沼にはまっていただきたいものです。
ウェブサイト
特徴: 川沿い、豊富なサイトの種類
利用期間: 4月~11月
料金: ソロサイト 大人1泊1,150円 (ソロサイトはサイト料なし)
チェックイン: 15時
チェックアウト: 14時
サイト: オートサイト、日帰りサイト、ソロサイト、フリーサイト
予約: ログハウスを除いてなっぷより
設備:
・管理棟:河鹿荘
売店(9:00~21:00) お土産・薪・炭販売あり。
特製BBQセット…2日前までの予約が必要
大浴場(11:00~20:00受付終了)
レストラン河鹿荘
周辺施設
・ピザカジカーノ(木~日・祝日営業 11:00~15:00)
・長野酒店
・由良川
・地蔵の湧水
・かやぶきの里(食事・お土産)…1.8km
・ふらっと美山…8.2km
・ふりーくおおまる…11.6km
・ライオン精肉店…12.6km(九鬼ヶ坂経由) or 15.2km

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