4年前にオダックス近畿に初めて登場したSR600紀伊山地を、いつか走ってみたいと思っていた。登坂が苦手なりに、体力やコツがついたり機材が変わったりして挑戦する勇気が出て、申し込みをしたのが昨年秋。荒天で飛んだり都合が悪くなったりで何度か延期し、この度ようやく出走することができた。
SR600を走りたい理由は、自分の走力アップや計画性の確かさを認定という形で実感したいから。今回はそれに加えて、旧時間制限である50時間以内のゴールを目標とした。R10000 (Randonneur 10000・Audax Japanのサイト)の対象になってくる累積標高8000m以上の600kmブルベ(40時間制限)の完走のめやすが、SR600を50時間で完走の計画が立つことと言われている(AJ千葉のサイト)からだ。最高地点の標高が高くなく、累積標高も抑えられていると言われるSR600紀伊山地であれば、何とかなりそうな気がした。
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<目次>
□ 計画
□ 出発~葛城山・丹生都比売神社
□ 迂回は急がば回れ・五條
□ 千円札の危機・吉野
□ 三重経由和歌山入り・新宮
□ 荒れた道・延々と熊野
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□ 計画
この度のルート。Ride With GPSで605.2km、累積標高10,030m。
スタート時間は、最初は金曜夜に移動して土曜0時スタートを予定していた。が、都合がつかず土曜日始発で移動しての7時スタートにすることになった。宿泊場所はおよそ中間地点にすることにした。地図を見るとよい場所に無料キャンプ場があったので、テント泊にすることにした。荷物にツェルトとポールとマットが加わった。着替えも持って行く。どうせならコーヒーとパスタを食べたい。チタンマグカップとガス缶と五徳とサタケのパスタとコーヒーが増えた。そういうわけで、サドルバッグはアピデュラ ドライ サドルバッグ ミディアム(14L)を選択。サドルバッグ内外の荷物は以下の通り。

2. ツェルト(クロスオーバードームf)・グランドシート+SEA TO SUMMIT eVacドライサック 3L
3. ガス110g缶・バーナー・EPI シングルチタンマグ500・モンベル サーモマグ200
4. コーヒー1袋・サタケ マジックパスタ デミグラス風味きのこのパスタ
5. 着替え一式
6. エバニュー FPマット(40cm×100cmに切断・折り目追加)
7. 洗顔シート・デオドラントシート・プロテクトJ1・歯ブラシ
8. ワイヤーロック(ヒップロック Z LOK 40cm)
9. マリンシューズ・予備手袋・テムレス
10. レインウェア上下
11. チューブ・ポンプ
12. メガネケース など
2のクロスオーバードームfのスタッフバッグは非常にタイトで、撤収のときに収納するのが大変なので使っていない。今回はシートゥーサミットのeVacという衣類圧縮袋のようなスタッフバッグを選択した。

(楽天市場) (Amazon・黒) (Amazon・青)
初日が雨予報だったので、ツェルトが濡れていたとしても周りを濡らさない物がよいと思っていてちょうどよかった。サドルバッグには入りきらず、8のワイヤーロックで外付けした。このワイヤーロックはフォークみたいな形のカギがいるのが手間だけれど、20gと軽量でしっかりと締めることができ、ナンバー式のロックよりも外付けに応用するのに適していると思った。

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10のレインウェアもスタッフバッグに入れて、サドルバッグのドローコードとワイヤーロックの両方で締めて落下防止に努めた。
3のシングルチタンマグは湯沸かしに使った。モンベルのサーモマグ200はかさばるので耐熱の折り畳みカップにすべきなのだろうが、どうしてもこれでコーヒーを飲みたかった。
5の着替え一式は衣類圧縮袋に入れた。

Amazon: 東和産業 圧縮袋 VO 押すだけ衣類圧縮パック M 2枚入り
恐らく日本製、和歌山の会社ということで何となく気に入って使っている。いろいろなサイズがあるが、衣類でサドルバッグに入れるのであればこのサイズが一番使いやすい。雨天でなければテントをガサッと入れるのにも使える。
6のエバニュー FPマットは、もともとは50cm×100cmで25cmごとに折り目が付いているものを、幅40cmに切って折り目を倍に付け直したものだ。これでサドルバッグの中に入れることができる。汚れても気にならない人はサドルバッグの下側に取り付ける方法もある。
FPマット100を40cm幅にカットして折り目を倍に増やして1週間重しで圧迫。これならサドルバッグに一応入る。 pic.twitter.com/ZtAACIFbr8
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) August 28, 2022
9のマリンシューズは、ビンディングシューズを脱いで歩きたくなったときに、インソールを入れて歩けるようにするつもりだった。ブルベで時々持って行くけれど、今まで使ったことはない。軽量でかさばらないので邪魔にはならない。古靴下を使う人もいるようだ。
11のチューブは、サドルバッグに2本、ダウンチューブのツールケースに1本の計3本を用意した。
こうしてサドルバッグは約2.8kgとなった。3kgを越えてないので、1泊の自転車キャンプとしてはかなり絞れていることになるのだが…。
メインのGPSサイコンは今年5月に購入したEdge1040 Solar。
(楽天市場)
途中の充電は不要なはずで、足りなくなれば予備のEdge530に切り替えることにした。
このコースは自動販売機(自販機)が多く、水分補給にはあまり困らないと聞き、ボトルは750ml 1本のみとした。フロントバッグには補給食1000kcal(このコースでは70~80km分)の他、塩分補給にツゥランを6袋、VAAM粉末やアミノバイタル、サプリメントなどを入れた。フロントバッグはR250のドラム型フロントバッグ スモールを使用。

(公式サイト) (Amazon) (楽天市場)
蓋にドローコードが付いているので、雨対策にラミネートしたキューシートをここに挟む。
キャンプ要素の他に、このコースでは和歌山を広く巡るので、スタンプラリーWAKAYAMA800もやりたいと思った。調べてみたところ、往復5km程度の寄り道に絞れば18ヶ所も巡れるようだ。…ものすごく煩雑な工程表ができた。いろいろ詰め込むと本来の目的が危うくなるのは分かっているけれど、やれるところまでやってみることにした。
□ 出発~葛城山・丹生都比売神社
前日、初日は雨予報なのになぜかウキウキ気分で準備を終えて就寝。起床時大阪北部は大雨。タクシーで駅に出て予定通り6:30頃にりんくうタウンで輪行を解除。雨予報だったのに、降っていなくて戸惑った。最初から着て走る予定だったレインウェアを、急遽サドルバッグ上のショックコードで縛ることにしたが、このタイミングでショックコードの留め具が壊れてしまった。コードが抜けないようにはしたが扱いづらくなり、ワイヤーロックを持って来ていなかったら固定に悩むところだった。
PC1 セブンイレブンりんくう松原店のレシートを取得してスタート。少し遅れるが食べ足しておく。さあ出ようとすると、雨が少し降り始めた。基本雨予報だったし、この日はモンベルのサイクルドライシェル(商品ページ)という透湿性のよいあまり蒸し暑くならないレインウェアを持って来ていたので、ジャケットだけ着ることにした。あまり蒸し暑くならないとはいえ、これがちょっと失敗だった。
PC2の葛城山に登るルートは7つある。過去には蕎原(そぶら)ルートを登ったというか押し歩きしたことがある。SR600のルートはそれよりは勾配がマシと言われる犬鳴ルート。
過去記事: Midnight-Climber Plus 300
ちなみに、1日で7ルート登るチャレンジのことを”七葛”というらしい。

犬鳴隧道(通称:旧犬鳴トンネル)。この辺りはまだ余裕があったが、最後のほうでグッと勾配が強くなる。しんどい。

9時頃(スタートから2時間)、ハイランドパーク粉河(こかわ)に到着。ここは和歌山県。キャンプ場となっていて、WAKAYAMA800のチェックポイントだ。しかしチェックインがなかなかうまくいかない。蒸し暑くて汗ダラダラで、自販機休憩しながらではあるが10分も滞在する羽目になる。
少し下ったと思ったらまた登る。位置エネルギーがもったいないのでそのままの高度で行きたいところなのに。
蒸し暑い。 pic.twitter.com/qrOKxtZvyE
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) July 1, 2023
9:30頃(2時間30分) PC2 葛城山
下りは中尾ルート。ここは以前下ったことがあるが急勾配。道の狭さ、荒れ具合、長さ…。SR600KWの逆回り、紀伊山地Reverseで最後にこれを押し歩きせずに登るのは私には無理だろう。それと、下りで後輪荷重になるとワイヤーロックでサドルバッグ上部に固定したツェルトがお尻に当たって気になる。気にして前に座ってしまわないように気を付けるが、あまりよい固定方法ではなかったと思う。
次、丹生都比売(にうつひめ)神社の登り、このルートは神社に行く道では楽なほうになると思うのだけどかなりしんどかった。レインウェアを着ていたのは失敗だった。雨に濡れたくなくて着ているはずなのに、水浴びしたくなる。神社境内に自販機があるのは分かっているが、中で水浴びは非常識だからできないなと思いながら進む。神社に近づくと、正規ルート方面(三谷方面)”路欠”という看板が見えた。事前情報で通行止めがあり迂回が必要なことは分かっていたが、聞き慣れない”路欠”という言葉にビビる。
この先路欠(?)につき迂回 pic.twitter.com/85tOwwG7S2
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) July 1, 2023
11:00頃(4時間) PC3 丹生都比売神社
この頃までは神社の中にサイクルラックがあり(今は第一駐車場のトイレ横に移動)、2つ目のWAKAYAMA800チェックイン。朱色のサイクルラックは厳かに見えて、自転車を掛けるのが何となくいつもはばかられて立て掛けることが多い。

かわいいアマガエルがお出迎え。
自販機休憩と遊びに来た挨拶の賽銭をして、レインウェアを脱いでスタッフバッグに入れてサドルバッグに固定する。なぜかスタッフバッグに入れるのに苦戦して時間をロスする。結構消耗しているようだった。
□ 迂回は急がば回れ・五條
ここから迂回。距離短縮のために勾配がきついルートをあえて選んでいたが、1回クリートが外れてしまって足付き。いわゆる林道のような荒れた道で竹が倒れていてもう1回足付き。下り基調でも見通しが悪く急勾配で速度は出せない。

景色はまあまあだけど…。そして最後は九十九折の下り、のはずだった。

2年前のGoogleマップのストリートビューで右の道。一度通り過ぎてから戻って道を確認、進もうとするが、両脇から草が飛び出してきていて舗装も泥で見えにくくなっていてこの写真以上にやたら道が狭い。手入れが入っていないように見える。と思ったら目の前に壁があった。いや、自分の背丈以上の土砂で道が塞がれていたのだった。昨日今日に起こったものではなさそうだが、一気に自然の驚異の恐怖と迷子に陥った感覚に襲われる。Googleマップを見ながら別の道を通り、紀の川フルーツラインに出た。ここで、正規ルートの県道109号線と紀の川フルーツラインが立体交差であることを思い出す。何とか適当な道を下って、和歌山橋本線(県道13号)に出る。

当初の計画の迂回路。
思い返すと、丹生都比売神社から元来た道を戻って県道13号線を行くのが、距離は長くなるが脳と心が疲れない方法だと思う。とはいえ、紀伊山地Reverseの人は終盤でこの辺りの迂回はかなり大変なのでは。
道の駅 柿の郷くどやまで3つ目のWAKAYAMA800チェックイン、自販機休憩。WAKAYAMA800のスタンプラリーをすることで地味に時間が削られていくが、暑かったのでちょうどよい休憩にもなっていた。
しばらく進み、12:40頃にファミリーマート橋本清水店に到着。予定より1時間遅れだが不思議と焦りはなかった。昼食におにぎり2個とシュークリーム1個を食べた。飲水が多くてお腹は膨れているはずだが、自分でもよく食べられたなぁと思う。2個目のおにぎりで”うっ”となったが…。フロントバッグに5個入りクリームパンを仕込んだ。次の補給場所まで約100km、補給食と合わせて1500kcal分を準備していた。足りなければキャンプ場で食べるパスタを水戻しするつもりだった。
この日は和歌山発200kmブルベ”和歌山・奈良灼熱サイクリング”の開催日でもあり、和歌山に戻って来るライダー数人とすれ違った。私のブルベデビューはこの灼熱サイクリングだったので、懐かしさを感じた。この日は灼熱でなく蒸し暑サイクリングでしたね。紀の川沿いは登りでも下りでも向かい風のことが多いが、この日は追い風でラッキーだった。これからしばらくは奈良に入るので、WAKAYAMA800のことはしばらく気にしなくてもよい。

13:30頃(6時間30分) PC4 モンベル五條店
ここでキャンプ用食料を買ってもよかったかな。
□ 千円札の危機・吉野
葛城山、丹生都比売神社に比べると次の吉野山はそれほどインパクトはなかった。観光地で桜のシーズンは混雑するが、オフシーズンだったので人はそこまで多くなかった。
奈良なぅ pic.twitter.com/nd4CfllsUG
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) July 1, 2023
14:40頃(7時間40分) PC5 吉野山・コウヤマキの群落
下りで近鉄を見て少し感動(写真なし)。
吉野山に登る前の自販機付近で落とし物をしたので回収。ここで雨か汗で千円札が濡れていていることに気づく。自販機が今回の補給の要だったので焦る。もっと山ではお釣りがないかもしれず、できる限りふもとでは小銭に崩しておきたかった。何とか1枚受け付けてもらえ、小銭を確保した。
ここからはトンネルが多く、あまり登った感じはなかった。途中、道の駅かわかみ(正規ルートで120kmくらい)で予定外の自販機休憩。自分の暑熱順化が足りていないことを実感する。さらに30kmほど進み、18時前にヤマザキYショップ・道の駅吉野路上北山店で早めの夕食。後から見直すと、この時点で予定時刻ジャストで借金を返済できていたが気づいていなかった(これが後のミスにつながる)。ここでもおにぎり2個とプリンを流し込んでフロントバッグにミニパンをセット。100km分、約1500kcalで調整。この少し前から雨が本格的に降っており、20時頃まで続くという予報だったのでレインウェア上下を着る。汗冷えし掛けていたので暖かいコーヒー飲料も飲んだ。
□ 三重経由和歌山入り・新宮
雨量はそれほど多くなかったが、スピードに乗る区間が多くて雨を強く浴びながら進んだ。省エネモードにしたサイコンは夜は画面をタッチしないと見えない。川を渡る所で、そろそろ次のPCの七色(なないろ)ダムかなと思ってスマホでGoogleマイマップを開くとPCが見当たらない…。ピンチインすると、かなり前に七色ダムを通り過ぎてしまっている。思い返すと、この前に川を渡るときにしつこく右折のアラートが鳴っていた。後から調べたところによると、ダムの上(天端(てんば): ダム堤体の一番上部のこと)を国道169号線が通っていたのだが、「やたら柱があって狭い道だなぁ」とダムを通過していると認識しておらず、車とのすれ違いに気を取られていた所だった。右折とPCのアラートがほぼ同時に鳴って、両方とも右折のアラートと勘違いしていた。雨でサイコンの確認を怠ったのと、コンビニの時点で借金を返済で来ていたのを把握しておらず、もっと遅く着くと思い込んでいたのが原因だった。ショックを受けないよう何km通り過ぎたかは調べないようにして、Googleマップを見ながら戻った。
PCを盛大に通り過ぎるw
さてと。 pic.twitter.com/KglxC5NjpW— 門川彩雷 (@ayalalmngl) July 1, 2023
21:00前(14時間) PC6 七色ダム
後から調べると、往復15km・50分のロスだった。アップダウンはあるがほぼ平坦だったのが助かった。この後、おとくろ温泉に寄り道して4つ目のWAKAYAMA800。スタンプラリーを続ける意欲がちょっと落ちてきた。
ルート復帰して少し登り、真っ暗闇の丸山千枚田に到着。湿度が高くてもやっていた。

22:30頃(15時間30分) PC7 丸山千枚田
蛙の合唱が迎えてくれた。この先下り基調だったが道が狭くてよく見えず走りにくかった。
新宮の街に下り、すぐにPC8 熊野速玉大社に到着。

24時前(17時間) PC8 熊野速玉大社
ここの駐車場でWAKAYAMA800のチェックインをしようとしたが、いろいろやってみるもチェックインできなくて諦めた。スタンプラリーを続ける意欲が落ちる。
それほど空腹感はなかったが、これから補給場所が減っていくのですき家に寄って夜食にする。レインウェアも脱ぐ。牛丼ミニ+タマゴ+コーラMを注文。ここで再び千円札の危機が勃発する。完全に現金のみの自動支払機となっていて、濡れの少ない千円札も五千円札も受け付けなかった。崩していた小銭で何とか支払いできたが…。これも後から調べるとクレジットカードOKだったと分かり、事前に調べておくか店員さんに強く尋ねればよかった(「他の支払方法はないんですか?」とは聞いたが、支払機に使える方法と解釈され、現金のみと答えられたのかもしれない)。ロングライドにコミュニケーション能力はあるに越したことはない。
□ 荒れた道・延々と熊野
次のPCである熊野那智大社に登る前に、ファミリーマート 那智勝浦店で補給食を買い込む。すき家で小銭を減らしてしまったので、濡れた千円札を使うことを店員さんに詫びながら小銭を作る。予定時刻より50分ほど遅れてSR600のルートの核心部に入る。雨上がりだが月がしっかり明るく出ていた。那智大社まではそれほど登らない。

2:20頃(19時間20分) PC9 熊野那智大社 参道入口
せっかく那智大社まで来ても、WAKAYAMA800は時間限定の飛瀧神社(7:00-16:30)なのでチェックインできない。これは仕方ない。
まだまだ登り、熊野妙法山 阿弥陀寺の真っ暗闇の駐車場の中を歩き回り、5つ目のWAKAYAMA800チェックイン。

山岳ポイントなので二度と来たくなくて絶対取っておきたかった。Androidでは全然チェックインできなくて、予備のiPhoneでようやくチェックインでき、位置情報の精度のせいではないかと結論付けた。こんな山まで来てそんなに精度要求されても…。
この後、県道43号、45号、44号と北上していく。雨上がりの未明の県道43号線は、枝に葉っぱに小石、カエル、カマドウマっぽい虫、たまにナナフシ、ときにミミズ、まれにカニ、定期的にグレーチング段差(気づかなかったが逆さグレーチングもあるらしい)などで荒れており、時々ガードレールもなくて精神的に消耗した。心が折れたわけではないけど疲れた状態。”少し荒れている。逆さグレーチングには気を付けよう。道の真ん中走れば大丈夫。”で済むところが、些細な障害物まで細かく分類し過ぎなのだと思う(無用な殺生は避けたいけど)。それでもとにかく進まなければならない。途中でWAKAYAMA800のポイント、円満地公園への分岐があったが、行く時間的余裕がなくなっていた。でも二度と来れないのではないだろうか…。
県道44号線の赤木川沿いに出るとほっとした。もう空が明るくなってきていて、6つ目のWAKAYAMA800ポイント、小和瀬(こわせ)の渡し場跡でチェックイン。早朝に寄っても単なるポイントだろうと特に期待していなかったが、自販機があるのがありがたかった。ここでキャンプ場で使う水を500ml×2本購入した。

キャンプ場は310km地点にある小船キャンプ場(小船梅林)。位置としてはちょうどよさげに見えるが、実態はルートとは川を挟んだ反対側で、橋がちょうどよい所にないのでルートから外れ、キャンプ場の往復で10km余分に走ることになる。上の地図の橋を渡って南に行けばWAKAYAMA800ポイント、かあちゃんの店があるが、必要な水は確保できていたし早く休みたかったので寄らず。小船キャンプ場には予定の2時間遅れ、早朝といってよい時間帯に着いたのだった。
こうしてほぼ前半を約25時間、ルート付近のWAKAYAMA800ポイント達成率5/9で終えた。次の記事は
・ブルベ×キャンプ??: 小船キャンプ場(小船梅林)@三重県熊野市 ~SR600KW (紀伊山地) 番外編~
・初めてのSR600・SR600KW (紀伊山地)、旧時間制限チャレンジ ~後編~
を予定。[場所・大阪][場所・和歌山][場所・奈良][場所・三重]

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