初代鐘ヶ坂トンネルを通る

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 前回チャレンジした200kmのブルベは、まさかの逆回りDNF(1年ぶり復帰ブルベ…→結果DNF)。早いうちに走りたい、完走したいと思うも、緊急事態宣言でエントリーしたブルベがことごとく延期。おかげで200kmの前に300kmや400kmを走らなくてはいけない事態は免れたけど、3ヶ月近く空いての200km。
完走キタ―――(゚∀゚)―――― !!
スムーズではなかっただけに、とてもうれしい。とても。
 さて、どんな感じだったかというと…
□準備
 ロードバイクとパッキングは、前回DNFしたときのまま放置していたのでほとんど追加準備がいらなかった(汗) チェーン掃除と注油をして、メカ類の充電や電池交換を済ませ、装備をチェックするだけ。当初は出走日は雨予報で、レインウェア上下を用意。いつもは始発の関係で10km先の駅まではタクシーで行くことが多いが、今回は時間が早すぎてタクシーが予約できず、自走することにした。
 前回から時間が経った分、ほぼ毎日往復30km(ただし平坦)の自転車通勤(ただしブロンプトン)の効果が出たのか、体重は2kg減った。バランス感覚や体幹の力もある程度戻り、前回は少し不安があったためビンディングシューズを使うのを避けたが、今回は危なげなく着脱できるようになっていた。
 今回は出走日時を選べるN2BRM(ニューノーマルBRM)で、出走日時や申込書、レシートなどをフォームで送信することが必要。初めての経験だったので、間違えないように注意した。
 これらの準備に加えて、留守中の子どものための準備。あらかじめ爪切りと保育園の準備、離乳食の作り置き、家族への指示を済ませておく。文字で書けば大したことないが、洗濯物が乾かないと保育園の準備って完了しないのよ、そこが律速段階なのよ。それに自転車を触った黒い手でいろいろ触るわけにはいかないから、先に自分の準備をするわけにもいかない。留守中の離乳食+おやつの準備は、子どもの月齢が上がって前回より楽になっていた。前回は冷凍食材から食事を全部作って行ったが、今回はあらかじめ作ったのを冷蔵して残しておくことができたし、好き嫌いや食物アレルギー疑惑をクリアしてベビーフードもほぼ何でも使えるようになった。負担が全然違う。
 一つ誤算だったのは、いざ寝ようと思ったときに、次の週に仕事でプレゼンがあることを思い出したことだった。再来週だと思い込んでいた。こういう“忘れ・思い込み”が産後復職してさらに今の職場に移ってから多くて、前回の逆走DNFもこれに含まれると思うのだけど、わりと困る。ところどころ記憶の確からしさが失われていて、認知症の人の気分が少し分かる。多分、慢性的な睡眠不足のせいだと思う。ともかく、資料が使えるようにだけは準備しておきたくて、予定より1時間寝るのが遅くなった。
□起床、スタート
 起きたら窓の外が白んでいる。明らかに寝過ごした。時計を見ると起床予定時刻を1時間以上過ぎている。そのくせタクシーが走っていない時間帯だし、自走するつもりだったから輪行状態でない。「どうしよう、せっかくめっちゃ準備したのに!」と思いながら、猛スピードで着替える。自走・輪行・朝食に掛かる時間をかなり余裕を持って見積もっていたので、スタートは遅れるが、何とかなりそうな気がしたのだ。起床して10分で家を出発。
 80分掛かると見積もっていたところを、50分で電車に乗る。朝ごはんは玄関に置き忘れた(T_T) 電車の中でスマホを駆使し、どこからタクシーに乗るかを考える。結論、三ノ宮からスタートのコンビニまで、金の力で移動。自腹で乗った額では最高額だった。タクシーの運転手さん、とても親切だたーよ(´ω`)
 おかげで、仮に有人開催だったとしてもスタートクローズには間に合う時刻にスタート可能に。しかし、予定とは逆に借金スタートとなった。
□借金返済まで
 完走するならまずコースを逆回りしないようにしないといけない。スマホでGoogleマイマップを要所で使用して気を付けた。調子はと言えば、とにかく慌てて出走したので、自分でもよく分からなかった。平地・緩い傾斜なのにスピードが出ないと思っていたが、本当に遅いのか、思っていたより斜度がきつかったのかも分からなかった。そして30kmもしないうちに腰が痛くなった。普段通勤で乗っているブロンプトンではほとんど前傾になれないので、ロードバイクではペダリングが結構違う。ロードでの登坂時のペダリングを支えるだけの体幹が足りていないように感じられた。
 天気には幸い恵まれた。スタート前後は時々小雨だったが、ほぼ曇りになっていた。雨具要らず。

神戸大沢郵便局(こうべおおぞうゆうびんきょく)。難読である。
 道場という地名あたりで有馬富士を見た。貯金がないこともあって止まる気分的余裕もなく、うまく写真を撮れそうなポイントも見つからず、写真なしでスルー…。
 いわゆる多田銀銅山はちょっとした観光地で、そこそこ観光客が歩いていた。減速しながら、青木間歩(あおきまぶ)坑道に向かう。


青木間歩坑道入口
ここのフォトチェックは自撮り指定。笑顔で撮りたかったが、笑ったつもりがうまく顔が撮れない。口角が全く上がっていない。数枚チャレンジして諦めた。自撮りにもコツがいるようだ。実はすでに疲れていたのでは。 貯金はほぼなし。

ちょうど自販機とトイレがあったので利用。トイレはまあまあきれいだったと思う。
 次に向かう道、猪名川は2019年の北摂里山サイクルスタンプラリーで走った記憶があり、不安がなかった。「この道見覚えがある」というのが本当に当たっていたようだ。サイクリスト大好きくろまんぷ(津坂トンネル; 猪名川町HP)も「あー前に通ったことあるからこれくらいの坂なら登れるわ~」とスルーしかけた。
kuromanpu.jpg
スルーしかけたので、どアップの写真になっているのだろう。ちなみにこれを撮った記憶はない。
□貯金開始
 あらかじめ、早めの昼ごはんにしようとコンビニをGoogleマイマップに入れていたが、右側にあるのを忘れてスルー(そもそも右側だった記憶もないので、距離だけで選択・登録した模様。こういのが最近とても多(ry )。しばらくスルーしたことに気づかなくて、補給が遅れたかもしれない。早朝に駅で電車を待ちながら摂るはずだった朝食が摂れなかったことが地味に効いていた。手持ちのゼリーを補給したが、緩そうに見える斜面でも本当に遅く、10km/h前後まで速度が落ちる。つらい…。
 登りが済んで下りになってからはスピードが出るようになった。93kmくらいでようやくコンビニに辿り着いて昼食。休憩したときには腰の痛みはなくなっていた。登りがやはり堪えていたようだ。
 篠山城は貯金なしのため横目で見てスルー。でも、ちょこちょこっと観光気分にさせてくれるコースなのがありがたい。
 そしていよいよメインの鐘ヶ坂トンネル。この日は地元ボランティアの方が鍵を開けてくださっていて、初代・明治のトンネルが通行可能に! ありがたく通行させてもらうことにする。

トンネルまでの300mは結構な登りで舗装なしだったので、押し歩きした。

トンネルの向こうの光を背景に、鳥がパタパタしているのが見えた。いや、普通に考えてまあコウモリだろう。どこに止まるのか見てみようと思いながらライトを2灯点けて歩いて進むと、奥から人が。ハイキングの人かなと思ったら、同じブルベの参加者だった。自転車を出口に置いて、歩いて戻ってもう一度トンネルを堪能されるとのこと。時間に余裕があるのがうらやましかった。


 コウモリは見失ってしまったが、トンネルを出て開けたところがのんびりしたくなるようなとてもいい雰囲気だった。少し貯金ができたので写真を撮り、でもまた後半も登ることを覚悟して先を急ぐ。貯金を増やしておきたい。下りはブレーキを利かせてゆっくりの速度なら自転車に乗りながら下れた。
 ここからは幸いあまり登ることなく、車通りの少ない走りやすい道を快適に進むことができた。よくできているコースだった。主催の人たちは普段からたくさん、たくさん走ってこういう道を見つけるのだろうなぁと感心した。

ラベンダーパーク多可
車誘導のおじさんが「今日○人目だよ」と教えてくれたので、他にも走っている同志がいるのが分かった。本当はここで休憩したかったが、ちょっと自転車では入りにくかったのでスルー。
 しばらく進み、適当な自販機で補給。それほど日が出ていないが、水の消費が思ったより多い。毎日通勤で乗るくらいでは暑さ慣れが不十分なのだろう。

紫電改(加西防災備蓄倉庫)
なんとなくパノラマ機能で撮ってみた。
 この後も水分補給を追加して、結局2時間以上の貯金を作ってゴール。普段腰痛を感じる日が多いのに、体がどこも痛くない。走ったら治った\(^o^)/ などと思いながら、絶好調で駅から輪行して走って乗り換えし、適当な駅からタクシーに。制限時間くらいには帰宅。もう寝ているかと思った子どもは、夕寝をたっぷりしてご機嫌で起きていて出迎えてくれた。顔見せたので興奮させたかなと思ったが、あっさり寝てくれたので助かった。
□後日
 速度が遅かったからか200kmだったからか、いわゆるブルベ腹、ドカ食いは起こらなかった。腰痛は数日間縁遠くて快適だったが、やはり仕事が続くと再発w 仕事は体に悪い。両腕前腕の手根屈筋が痛いが、2日で治った。何となく、がんばり過ぎなければ長い距離もいけそうな気がした。
 しかし、諸所に出てくるポンコツぶりを何とかできないものか…。ポイントは十分な睡眠だと思うけど、育児中は難しいですな。
[場所・兵庫]

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