南部梅林と千畳敷

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 今年2つ目のブルベも和歌山発。今期もSRを狙っており、この季節に貴重な300kmの認定を取っておきたくてエントリー。紀北の橋本発、南部(みなべ)梅林を経由して、白浜・千畳敷で折り返して来るというまあまあ登るコースだった。
□準備
 紀北は大阪から近い。前日、夕飯を食べてから出発、輪行してなんば駅で南海に乗り換えた。ブルベ前日は同志を見かけることが多いが、この日は輪行している人を全く見なかった。車移動の人が多かったのかもしれない。駅から4km離れたちょっとお安いホテルまで自走。あまり期待はしていなかったのだけど、自転車を半屋内に置かせてもらえてラッキー。同志も数人泊まっていたようで、他にも自転車があった。
 気温はあまりチェックしておらず、0~15℃くらいに耐えられる服装、ミレー ドライナミック メッシュ 3/4 スリーブ(公式: 男性女性)+ファイントラック メリノスピンライトジップネック(公式: 男性女性)+SUNVOLTのウィンタースーツ(サンボルト ヤフー店)を選択。手袋は日中汗をかきそうだったけれど防寒テムレスの黒(楽天Amazon)を選択。レインウェア上下を防寒対策に用意。走行中の気温は、途中からログを取り始めた私のサイコンによると-2℃~21℃。かなり寒暖差があった模様。
□移動
 当日未明、予定通りに起床。いつもより3時間早い時間に1品多い朝食を摂ったらば、お腹がびっくりしたようで下っ腹に腹痛出現。前傾姿勢で漕ぐにはさほど問題はなかったけれど、受付場所のトイレで少し減圧したけれど、いつ”トイレと仲良し”になるか分からない不安があった。
 受付で自転車を止めると、ちょうど前にいたのは過去2回の和歌山ブルベで一緒だった、りくらいまーさんであった。自転車が特徴的なのですぐ分かる。今回も同行させていただいた。
 そしてブルベ界のレジェンドのお一人、マヤさんともお会いできた。RAAMの予選会、RAAのチラシを配られていた。チームリレーや走行会もあるよ、という宣伝だった。
RAA
興味がある方は「日本ウルトラサイクリング協会(JUCA)」のHPへどうぞ。
□息凍る
 全体の真ん中くらいでスタート。しばらくはほどよくばらけた集団で進んだ。山に入るまでも地味なアップダウンがあった。往復コースなので、これを最後戻って来るのか―(´へ`)という気分だった。山に入り登坂が続くようになると、寒くて指や足指が痛かったが、体感としては去年の「きらり飛騨路」(記事: 氷点下サイクリングはお好き?)ほどではなかった。が、他の参加者の情報によると、サイコンで-4℃まで下がっていたらしい。確かに、あのときと同様にフロントディレイラーが不調でインナーに落ちないときがあったし(STIのどこかのグリスが固まるからとのこと)、口元で湿ったネックゲイターを外向きにしていたらいつの間にか凍っていたので納得だ。日が出てきてからも日陰は寒くて、どこかで-1℃の表示を見たので、-4℃というのも大きく外れてはいなかったと思う。登坂なのに汗をかかない時間帯が結構あり、そのおかげであまり寒くなかったのだと思う。
 ある地点で、工事中だったら集落を迂回する場所があったが、その分岐点の坂がためらって止まってしまうくらいの勾配だった。結局のところ工事はしていなかったので登らなくて済んだが、少し怖いもの見たさもあった。このブルベ、かなり累積標高があったので、もし迂回していたらかなり足やら腹(空腹)にやら来たのではないだろうか。
□じわじわと
 PC1のコンビニで、以前のブルベMidnight-Climber Plus 300で一緒になったmasaさんと再会。3人で出発することになった。前を引いてもらったり時々会話したりして走ったので、苦労した記憶はあまり残っていない。
 PC2は道の駅日高川龍遊。

ここであまり補給できなかったのが、後半じわじわと効いてくることになる。やたら石鹸が目に入り、補給によさそうな物をうまくみつけられなくて、ロールケーキを2つ食べたのみ。しいたけバーガーがあったらしいのだが…。この時点では持参の補給食も十分あり、特に不安は感じていなかった。
 ここから梅林まで登っていく。今回のブルベ、登り自体が全体的に多く、あまり印象に残っていない。

梅林の上のほうは梅がほとんど咲いていなかった。下るにつれてまあまあ咲いていたのだが、写真を撮ろうか迷いつつ、そのまま下ってしまった。
 下った先の田辺市街でやや長めの昼休憩を取り、白浜・千畳敷へ。この頃にはかなり暖かく、というかむしろ暑くなっていた。

もともとはここで何か買ってレシートをもらって証明にする予定だったが、諸事情で有人チェックになっていた。昼食後間もなくて何も買わなかったが、後のことを考えると少し補給できる物を買えばよかったかもしれない。
 復路の登りはさすがにきつく感じた。復路でも、道の駅日高川龍遊を通過することになっていた。残念ながら営業時間内に間に合わず、ハンガーノックになりかけた。正確には、まだ手持ちの補給食がいくらか残っているというのに、急に空腹に対する不安が増してがんばれなくなっただけなのだけど…。こういうときに同行者の存在はありがたい。りくらいまーさんに補給食を借りて、masaさんから飴をもらって、次のコンビニまでがんばることにした。普段、唾液が減るロングライド中は歯に悪いかと思って飴を舐めることはないのだけれど、このときの飴はものすごく効果的で、自覚的な体力がすぐに元に戻った。荷物になる物でもないので、お守りに数粒持つのもよさそうだ。
□体冷える
 コンビニを目指してかなり登ってからの下りは、気温自体は7℃程度だったが寒かった。朝の氷点下のときより体感的には寒い。最初のほうでも書いたが、汗をかいて風を浴びると気温で想像する以上に寒いことを実感した。
 コンビニに着いたらすぐにレインウェアという名の防寒着を着た。ここではありがたいことにイートインの席が使え、落ち着いてしっかり食べることができた。ただし、お腹いっぱいの状態でまだ登らないといけないことを忘れていた(^^; 登って来れた道は帰りも登れるという根拠のない自信とともに再出発。
 レインウェアを着た状態での登りは暑かったが、我慢できないほどではなかった。下りや平坦になるとやはり寒くて、無駄に足を回すなどしてそれなりに速く走った。
 最後30kmくらいの紀の川沿いが微妙にアップダウンがあってつらかった(往路と同じだが…)。少し向かい風もあり、今回ヘルメットをAeroR1にしていたのが多少役に立ったかもしれない。複数人で走ると気を抜けないところがあり、最後もまずまずのペースでゴール。

 これで今年度のSRに向けて、400kmを残すのみとなった。400kmとは相性がいいほうなので、どれに出るのかじっくり選びたいと思う。[場所・和歌山]

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