子鉄と北海道輪行キャンプ Part 2: 帯広駅→アッカムイキャンプ場＠標茶

　昨年9月、4歳児と2人2台で北海道を輪行旅、自転車キャンプしました。

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2日目は、キャンプ場から駅まで自走し、特急おおぞらに乗り、標茶(しべちゃ)に泊まります。
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＜目次＞
□ 究極のゆるポタ
□ 帯広～釧路～標茶
□ 動物との出会い
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□ 究極のゆるポタ
　天気が悪ければ来るときと同じようにバス停に出て輪行になるところでしたが、幸い雨は降らずでした。帯広駅まで7km、下り基調なので子どもでも走れるでしょう。

北の方を見ると大雪山(たいせつざん)の気配が。山並みが見えたら壮観でしょうね。
　子どもにとってはサイクリングは散歩の延長。乗り物好きなので気になる車が目に止まったら急停車してしまいます。グロスは4～5km/hを想定しないといけません。本人は行き先もよく分かっていませんし、真のゆるポタとはこういうことを言うのだなと実感しました。北海道は大阪では見られないようなはたらくくるま、農場関係や大型輸送車がたくさん走っていますから、停車頻度が高いのなんの！ 向こうから来た車を停まって見送るのなら理解可能なのですが、後ろから来る大型車の気配を察知して急停車、振り返って確認してから見送るだなんて、追突不可避です。

十勝大橋
　とはいえ、1時間ほどで帯広駅近くの高橋まんじゅう屋に到着。

Twitter (X)でくろみつさんに大判焼きを勧められ、おやつに買おうと入店したところ、まさかのソフトクリームを子どもが所望。気温は20℃くらいですが、写真の通り雲が多くてどんよりしていて、停まると肌寒いくらいなんですぜ!?
　店先でソフトクリームを食し、コインランドリーで洗濯物をセットしてからもう1店、くろみつさんオススメの六花亭帯広本店へ。帯広駅周辺は信号が多くてなかなか進まず、意外と移動に時間が掛かってしまいました。

買い物をするにも見たことのない商品が多くてどれも魅力的で、すごく悩んでしまいました。店舗限定品がそこかしこに並んでいるのです。冷凍食品やカフェも堪能したいところでしたが、時間の都合上、土産は一括して自宅に配送することにしました。ポテトチップスは12袋まとめて1箱でしか配送できず、しかも単独で送料が掛かるため、意を決して1袋のみ自力で持ち帰ることにしました。六花亭本店に行かれるなら、お財布と時間の余裕を十分に持って行きましょう。

□ 帯広～釧路～標茶
　さて、ちょっとこの日の朝は問題がありました。妊娠中期で前日までずっと落ち着いていた血圧が、急に130/80mmHgを超えました。一応、医療資源があまりに乏しいド田舎は避けた6泊7日の旅程でしたが、この日はとりあえず予定通り標茶に進み、次の日に友人のいる北海道第2の都市である旭川に早く出ることに決めました。コインランドリーで乾燥を待ちながら、キャンプ場のキャンセル、えきねっとで切符の変更を進めました。えきねっと、便利なんですが特急でない列車の検索条件が分かりにくく、かなり作業に時間が掛かりました。
　洗濯が済んだら駅まで自走。2台の輪行を済ませ、発券機で予約の切符を全部発券。自転車2台を持って改札を通り、ホームにエスカレーターで上がろうとしたとき、理由は思い出せないのですが「うわ、どうやって上がろうか」と思いました。多分エスカレーターが狭かったのではないかと思います。少しためらっていたら、すぐ駅員さんが「エレベーターを使いますか?」と声を掛けてくださって、改札外の施錠管理されたエレベーターで直接ホームに上がることができました。
　11:43 特急おおぞらで釧路へ。進行方向右側を予約していて、海が見えやすいようにしていました。大型荷物置き場が進行方向後方にありましたが、乗車口から後部座席が遠かったため、自転車はデッキに置きました。デッキにはコンセントがあり、充電できるようになっていました。電源情報が事前に分かると計画が立てやすいのですが、なかなか調べるのが大変です。リュックは大型荷物置き場にあったラックに載せることができました。
　せっかくの乗り鉄区間でしたが、旅程を短縮するため帰りの飛行機を取り直していたので、私はほとんど車窓を見ていませんし写真を撮っていません…。主役の子どもは…というと、景色はろくに見ず、ひたすら座ったり立ったり通路に出たりしていました。親としては肩透かしを食らった反応だったのですが、本人は満足はしていたみたいなので、こういう楽しみ方もあるのでしょうねぇ。
　昼食が遅くなるため、高橋まんじゅう屋で買った大判焼きを食べます。

チーズが想像していたのと違って甘い風味で美味しかったです。
　13:20 釧路駅到着。

時間が十分にあったので、改札外に出てセブンイレブンとおにぎり屋で買い物をしたり、トイレを済ませたりしました。帯広駅で切符を発券していたので、整理券や支払いのことを考えずに済んで楽でした。
　14:13 釧網(せんもう)本線 網走行に乗り、標茶へ。

H100形気動車、DECMOというそうですね。
　例によって、私は翌日以降の宿の取り直しに頭を巡らせていてほとんど車窓を見られませんでしたが、駅舎の形が物珍しくて「これが駅なのか」と度々感じていました。

車椅子用スペースを使えたので、荷物が置きやすくて助かりました。
　15:06 標茶駅着。改札で切符を持ち帰りたいと伝えると、北海道マークの使用済みスタンプを押してもらえました。


ランタナに見たことのないタテハチョウが留まりました。調べてみるとクジャクチョウとのこと。ちなみにランタナはハーブのようないい匂いがしますが、弱いながら食べると毒があります。

□ 動物との出会い
　駅からキャンプ場までは1.6kmの平坦路。基本は子どもと歩道を行きましたが、

踏切を越えると歩道は野生化しており、車通りがほとんどないとはいえ、ドキドキしながら車道を2人で進みました。

キャンプ場までの最後の300mはグラベルあり。ブロンプトンでは走りにくくて少し押しました。子どものヨツバゼロ14はタイヤの太さとしては乗車できそうでしたが、グラベルに慣れていなくてやはり時々押していました。

途中でタンチョウを見ることができました(遠い…)。
　15:45 アッカムイキャンプ場に到着。

管理人さん不在につき、指定の方法でお支払い。

きれいな簡易水洗トイレに管理棟。

右奥の屋根の下が炊事場です。
　16:40 テント設営完了。こちら芝生エリア。

なぜか近くに停めてくれません。
蚊がめちゃくちゃ多くて、大阪の蚊と違って脚は刺されませんでしたが、なぜか腕と顔を狙ってくるので設営が大変でした。特に朝夕が活発。そして刺されると猛烈に痒くて、手持ちの最強ステロイドでも数日間痒みが続くという蚊でした。子どもは全く刺されなかったので、それも不思議でした。
　奥のほうには森林エリアがあるので散策してみました。

この右奥のほうですが、この日は私たち以外には泊まる人が他にいなかったからか、自然に還っているかのように見えました。とても子連れで歩けそうになかったので早々に引き返し。

トリカブトを初めて見ました。
　夕飯前にまた駅方面に出て、入浴と洗濯に行きます。自転車の機動力が生きますね。

先ほどより近くでタンチョウが見られました。
　入浴は藤花温泉ホテルの日帰り温泉を利用。黒～茶色っぽい熱めの湯、ぬるっとした感触。北海道に多いモール系温泉だそうです。こじんまりとした空間で、この季節では脱衣所は暑かったですが、冬は気持ちよいでしょうねぇ。入浴後はさらに駅の方へ走ってコインランドリーへ。子どもがトイレに行きたいと訴えたので駅まで徒歩で。トイレは構内・改札外にあり、近くて助かりました。洗濯中に地元のお店で夕飯にしようかとも考えたのですが、意外と時間がなく断念しました。このコインランドリーはWiFiとキッズスペースがあり、おかげで私はTwitterをしながら、子どもはせわしげに遊び回りながら待てました。利用してテントに戻る途中のセイコーマート(セコマ)で食料を買い足しました。
　家から持参したお湯で戻す物とセコマで買ってきた物で簡単な夕飯を準備し、外は冷えてきていたのでテントの中で食べました。歯磨きを済ますと子どもは口を閉じるなり寝ました。この日の走行距離は13.5kmでしたから、それなりに疲れていたことでしょう。私は翌日の旅程を固めてから寝ることにしました。寝る頃には外で鹿がめっちゃ鳴いていました。トイレに行くため外に出ると、森林のほうで目が4～5頭分ほど光っている…。ヘッドライトの光に全く動じず、しばしにらめっこ。トイレから出て来てまたにらめっこ。まあ森の主に敵うわけないので、しばし星空を眺めてテントに入りました。鹿と近くの牧場の牛の声でなかなか寝付けませんでした。
　朝までぐっすり寝たいところでしたが、5時にタンチョウの声で起こされました。姿は見えなかったけど、おはよう。少しウトウトして6時に起床。9月ですがこの日の最低気温は5℃。ダウンジャケット・パンツのおかげであまり寒くはありませんでした。

よい天気なのです。
　子どもは寒がりなので、朝食はテントの中で。蚊の襲撃されながら撤収し、8:50にキャンプ場を出発。この日は標茶から一気に旭川に出ます。
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　最後に、キャンプ場情報をまとめます。