特急ゆふいんの森に乗りたい3歳児、鉄成分がなく旅といえば自転車キャンプしか頭にない母の、ブロンプトン+チャイルドトレーラーの輪行親子旅第二弾。Part 1はこちら↓
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<目次>
□ 非鉄オタの無知 その2
□ 痛恨の白いソニックと凶悪デッキのゆふ
□ やまなみハイウェイ
□ いろんな鳥
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□ 非鉄オタの無知 その2
この日の旅程・鉄道パートは、橙②-1~3です。

元図はJR九州路線図より拝借。
2回の乗り換えがあり、メインはゆふいんの森の次に子どもが乗りたがっていた②-2の区間のソニックです。
気づけばキャンプ場出発時刻はギリギリ。「今日はソニックに乗るからね!」と子どもを急かして言うことを聞かせながら、チャイルドトレーラーに乗せて大野城駅へと向かいます。帰りは下りなので楽です。駅に着いたらブロンプトンを畳んでトレーラーの座席に載せ、ベビーカーモードでエレベーターを使ってホームへ。

大野城駅ではいろいろな電車が見られました。これはかもめですね。マークを見れば分かるょ。

この鼻の穴の大きい電車は何だね?(この記事作成のために調べたところ、えーと、白いほうが885系かもめで、黒いほうが787系かもめ。かもめなのになぜ黒いのかというと、元はつばめらしい。現在のつばめといえば、九州新幹線の名前になっている、と…。)

赤い電車が来ました。これで戸畑駅まで行ってソニックに乗り換えます。ソニックは指定席を取っており、戸畑駅での乗り換え時間は20分です。余裕ありそうに思われますが、子どものトイレに付き合うとあっという間に時間が溶けるので、この電車の中で用を済ませてもらうことにします。幸い、乗った車両にトイレがありました。時間を見計らって、子どもをトイレに誘います。扉を開けると、
“わぁ、和式だ(汗)”
40代のワイ、電車のトイレで和式を見たのは30年ぶり以上なのですが。
とりあえず子どもは小だけだったので立ったままで用を足すこと自体は難なくできたのですが、ひさしぶり過ぎて水の流し方が分からない。…と焦っていたところ、子どもがたまたま床のボタンを踏んで無事流せました。時間効率重視で、私も用を済ませておきます。(調べたところ、813系の2200番台はトイレが和式の200番台の仲間に入るらしい。)
□ 痛恨の白いソニックと凶悪デッキのゆふ
戸畑駅に着きました。


反対方向の線路にソニックが来ました。かっこいいですね。それに、事前に調べてはいましたが、扉の幅が広くてトレーラーを楽に乗せられそうです。しばらくして、私たちが待っているほうにもソニックがやってき…

ん、本当にこれ?かもめやん。…でもソニック15号で時刻も合っている…。こんなの想定してなかったけど、これも扉が広くて助かった。乗ろう。お、デッキも広くてトレーラーを置いても邪魔にならな…
「これ かぼめ💢 イヤ!(怒)」
地団駄を踏んで回り切らない舌で怒りをぶちまける子ども。抱えて無理矢理乗せるも、デッキでじたばたして席に行こうとしない。

どう見てもかもめである。朝からずっと青いソニックに乗るつもりでがんばってきたので怒るのは当然のこと。がんばらせてきた私も呆然としていた。どうなだめたらよいのかも分からず、「座ってお茶飲もうよ。おやつ食べようよ。」と何度もおやつで釣ってみる。
ずっとデッキで過ごさないといけないかと思われたところ、次の停車駅で人が乗り降りしたのを切っ掛けに落ち着いてくれた。指定していた最後部座席に向かうと、
電車の進行方向が逆になっていた(苦笑)
荷物を後部座席の後ろに置く必要があるかと思って予約していたのですが、小倉駅で進行方向が変わるので意味がなかったですね。路線図を見ていれば分かることなのですが、路線図を見る習慣もなければ、乗り換えの計画と切符の予約で手一杯でしたので…。おやつを食べながら「青いソニックに乗りたかった」と連呼する子ども。白いソニックにはコンセントがあって、スマホが充電できたのが唯一よかったことでした。それにしても、885系(かもめ)と883系(青いソニック)のどちらが来るか、事前に調べられる方法はあったのでしょうか。再チャレンジする機会があるなら、指定席を取らずに時間に余裕を持って張り込むとしますかね…。
写真は撮っていませんが、大分県に入ると山の形が何だか変わってきました。車内アナウンスでサルで有名な高崎山の案内があったり、温泉県と呼ばれていることの説明があったり、観光気分が高まります。そして大分駅に到着。


風呂犬(フロッケン)というんですって。

別のホームに赤と黄色のでn…ディーゼルカーが見えます。後ほど乗る列車と同じでしょうか。(赤いのがキハ200系、黄色いのがY-DC125=キハ125とのこと…ふぅん…?)
昼食時でしたので、構外に出させてもらって、ロッテリアで昼食を、コンビニで食料を買い込み、駅構内で食べました。乗り換えまでに50分も時間があったのに、ロッテリアの店内で食べていたら間に合っていなかったような時間の流れでした。

赤いディーゼルがやってきました。(私にはさっきのと区別が付いていませんでしたがキハ185。なぜつばめマークが付いているのでしょうか?)
扉の幅は調べていて、チャイルドトレーラーが通れるのは分かっていたのですが、

デッキが階段になっていて乗せるのがちょっと大変。さらに段差がこっち側とあっち側にあるのでトレーラーを端に寄せて固定することができません。揺れて段差に落ちるかもしれないし、ほぼ通せんぼ状態になっていたので、子どもを席に座らせて昼食の残りを食べておいてもらって、私は揺れる列車の中で荷物と自転車を座席後ろまで運び、トレーラーを折り畳んで運びました。私がずっと傍にいなくても動じないのは本当に助かります。
由布院駅に到着すると、中国人と思われる外国人観光客が大勢並んで列車を待っていました。荷物を2回に分けて降ろさないといけないですから、1回で乗って来られると面倒なことになります。言葉が通じるわけはないのですが、1回目で荷物と一緒に子どもを降ろして「待ってて!」と声を掛け、もう一度荷物を取りに車内に入ったところ、若干動線に寄って来てはいたものの乗って来ることはなく、何とかなりました。
ホームでトレーラーを組み立てながら、しばし由布院駅の雰囲気を味わいます。


□ やまなみハイウェイ

トイレに行ったり何やら準備したりしているうちに、かなり時間が経ってしまいました。駅からキャンプ場 CAMP×WOODSまで約12km・400m upです。このやまなみハイウェイは過去に自転車仲間とロードバイクで走ったことのある道で、激坂はないことが分かっていて、ブロンプトン+チャイルドトレーラーでも走れそうだという見込みは立っています。

前回走ったのは夜中でしたので、景色を眺めながら走れるのはやはりよいものです。


入口付近に到達しました。

別荘やカフェなどがある森の一角です。奥に見える木の看板と車止めがキャンプ場入口です。
□ いろんな鳥
キャンプ場の入口にて。

こちらから先、砂利道の激坂下りでしたので押し歩きして受付に向かいます。車両は本当は一方通行なのですが、自転車だとかなり遠回りになるとのことで、帰りはこちらを逆走してよいと言われました。先に結論を書いておくと、激坂と砂利の抵抗でトレーラーをけん引して登ることができないほどで、自転車とトレーラーを別々に、子どもはトレーラーに乗せずに歩いて登ってもらって道路にやっと出られるほどでした。
押し歩きでもひやひやな下りでしたが、無事受付に到着。

当時の場内案内図です。現在は丘サイト、ドッグサイト(芝生サイトの一部)が追加されていて、芝生サイトは今後玉砂利サイトになるそうです(日当たり、雨での砂の流出、もぐら(!)などで芝のコンディションが悪いため)。

ファミリー割引がありましたので、とりのすサイトにしてみました。サイトの巣箱は空でしたが、こちらのキャンプ場は小鳥に好かれているようで、巣箱がいたるところに設置されていて郵便受けにも営巣するそうです。
カフェの終了時間が迫っていたので、設営は後回しにして歩きで散策に出掛けました。グラベルロードだったら自転車で行くような道でしたが。

受付で周りの施設の案内図もいただき、Googleマップでは道が分からなかったので散策の際にとても役立ちました。


いくつかコテージやハンモックが右手に見えてきた場所が、目的のCAFE 森の交茶店でした。

好きな場所でくつろぎながら、いただくことができました。

サイトに戻って設営しました。右奥の木は桜だったと思うので、時期を選べばお花見キャンプができるはずです。ここよりも受付付近の桜のほうが、花びらがちらほら舞い降りてきていたので印象に残っています。

地層が見えるのがちょっと感動しました。
夕食は簡単に、昼にコンビニで買った物や湯で簡単に戻せる物を中心にしました。子どもが寝てからコーヒータイムにしたのですが、こちら標高780mのため湯の沸騰温度がやや低く、風味が物足りませんでした。家の近所の美味しいコーヒー屋さんのドリップコーヒーでそうでしたから、妥協した物を持って来ていなくてよかったです。夜間は山なので静か、と思いきや、麓から音が抜けて来るようで、どこからともなく音楽が聞こえたり、久大本線の列車の音が響いてきたり、意外と日常寄りの雰囲気で過ごしました。
朝、目が覚めると鼻笛の音がしていました。早朝からわざわざ吹きに来る人がいるんだーと思っていたのですが、

ほとんどバリエーションがなく延々と繰り返されるこのフレーズ。人間でないと気付きました。
朝食を手早く簡単に取り、テント片付けも済ませ、前日に行く時間がなかった展望所に向かいます。途中で一般の別荘にお住まいの方や散歩の犬に出会うなど。

写真右手の青い背もたれ(?)のある場所が展望所です。ここまで結構アップダウンのある道でした。


由布岳が見えます。ここでも朝に聞こえた鼻笛の音が聞こえ、人でないことを再認識しました。後から調べたところ、アオバトの鳴き声だそうです。

ただ時代ですよね、少し見回すとメガソーラーが見えます。太陽光発電自体は必要なことだと思いますし、位置的にこの光景を目にする人は限られる気もしますが、”こんな自然と景観重視の産業のある場所でも事業が進んでいたのか”と衝撃を受けました。

先ほどの坂道の写真にも写っていますが、展望所の先にレトロな廃バスが停まっているのを子どもが目ざとく見つけました。森のSobaCafe ゆふそらの看板で、昼に来れたなら行きたかった場所でした。
こちらで引き返してサイトが見えてきたやいなや、子どもが石を拾って何か叫んでサイトに走って行きました。何事かと思って追いかけると、トレーラーの中にしまい忘れたゴミ袋を、カラスが突っついて中身を散らかし始めているところでした。石を拾って投げようとする姿勢はともかく、本当に目ざといな…。普段は「カラスさん、バイバーイ」なんて言っているのに。おかげで、新しいゴミ袋は必要でしたが、散らかし具合は回収できる範囲と量で済みました。どこのキャンプ場でもそうですが、意図せずとも動物に間接的に餌付けすることがないよう気を付けましょう(反省)。
さて、次の目的地へ移動です。先に書いたように、キャンプ場入口まで激坂砂利道を自転車とトレーラーと子どもを別々にして登ります。

何だか行き倒れ感が…。
次回Part 3は豊後森経由で由布院に戻ります(^-^)b
最後に、キャンプ場情報をまとめます。
ウェブサイト
インスタグラム
予約: 電話 (土日・祝日は満員率高く、インスタグラムで空き状況の確認推奨)、インスタグラムDM (アカウントフォロー要)
□特徴
・鳥の巣箱がたくさんある。鳥多め。
・サイトの種類が多め。
・桜の木あり。
□利用期間
・通年
・チェックイン 13:00~18:00?
・チェックアウト 11:00
□利用料
※ 更新頻度高めのためウェブサイトで確認を。
・平日(例外日あり) 全サイト1人2000円
・土日・祝日 入場料+サイト料
入場料: 大人 800円、3歳~小学生・ペット 500円
サイト料: 家族(3歳~小学生同伴)、女性のみのソロ・グループ、男性ソロ割引あり
芝生サイト 4000円、オートサイト 4500円、とりのすサイト 5000円、ソロサイト 2400円、丘サイト 4500円、ドッグサイト 5000円
※2025年1月より土日・祝日料金変更予定
大人1人 3000円(入場料・サイト料込み、高校生まで無料、ペット無料)
□その他
・シャワーなし
・冬季は時々積雪あり
□周辺施設
・カフェ複数、宿泊施設、サウナなど
・展望所
・森の共同トイレ



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