紀伊半島一周(時計周り)

この記事は約5分で読めます。
本ブログでは記事中に広告を含むことがあります。

年明けに400km完走して次の週、今度は600km、紀伊半島一周にエントリーした。
コース云々よりも○○一周という言葉に私は弱い。達成感・満足度が得られやすい気がするから。
コースは序盤普通、中盤きつく、終盤アップダウンという構成で、累積標高は6600mと常識的に抑えられていた。
しかも340km地点でドロップバッグ・宿泊・弁当を主催側で手配していただけるという。
前回の600kmでは370kmあたりで宿泊したので、もう少し先に進んでからの仮眠がベターだったが、格安で楽なので全部利用することにした。
気温は最高気温15℃、最低気温3℃を想定し、下は5℃対応ビブとレッグカバーのみ(前回インナータイツで股ずれを起こしたのでこの度はなし)、上はベースレイヤー、メリノウールインナー、薄手ジャケット、5℃ジャケット、手袋は防寒テムレスを準備した。
雨が降るかもしれない予報だったため、レインウェア上下も準備した。
前日は職場から定時ダッシュし、前回同様ネットカフェで仮眠を取って飲み物などを準備し、朝食を頼んで出発した。
正直、前週の400kmの影響は残っていて、最初から右膝と左腰が少し痛い状態だった。
□寒い。
未明のうちに出走、この日の先頭集団は超快速だった。
あえなく20kmでちぎれ、川沿いの向かい風でさらに遅れて単独走に。
PC1のコンビニでは、前回補給が遅れた反省から一品多めに食べるようにした。
再出発してまもなく登りが始まった。
暑くなると思いきや、レッグウォーマーより上~ジャケットより下、要するに股関節周囲・臀部が寒くて足が回らない。
インナータイツを減らしたばっかりに…。
足は動かしていれば温まる、とよく言われるが、動かないんだよ。
不要な立ち漕ぎを繰り返し、まだ必要でない補給ゼリーを摂取しているうちに、ようやく温まってきた。

1つめの通過チェックからしばらくは下り区間。
寒すぎて、下りでも軽く足を回しながら飛ばした。
途中で雨が降り始め、それほど強くはないが止む気配がなく、まずリュックカバーを装着した。
次のコンビニPCで昼食を食べ、下半身だけレインウェアを穿いた。
すると足腰が温まり、自然と上半身も温まった。
しかし、レインウェアを着ると以降雨は止んだ(`△´)
□山に飽きた…
伊勢神宮周辺は交通量が多くて信号峠だった。
できるだけ睡眠を取りたかったので寄り道せず、次のPCの鳥羽に向かった。
鳥羽水族館を見てテンションが少し上がった。

以降はアップダウンが続き、次第に日が暮れた。
暗い山の中は景色に変化がなく、段々飽きてきた。
途中で2匹のシカを見た。足音から一瞬カンガルーかと思ったほどには疲労していた(´へ`;
PC兼宿泊地でドロップバッグを受け取り、弁当、シャワーを済ませた。
ドロップバッグには着替えの他、ドリンク粉末、追加の補給食、コンセント、皮膚保護ジェルなどを入れておいた。
荷物の整理を済ませて仮眠した。
□暑い!
睡眠時間は2時間弱だったろうか。
普段涼しい部屋で寝ているので、毛布と部屋の暑さプラス運動後の興奮か体のほてり、同室者の出入りの音で眠りが浅かった。
どうしても二度寝できず、仕方なく再出発することにした。
いそいそと出発したはいいものの、ここで少し問題発生。
宿でドリンク粉末を溶かしてドリンクを作るのを忘れていた。
次のPCのコンビニまで50kmくらいしか離れていなかったが、登りが続いて飲み物が足りなくなった。
途中で自動販売機を見つけ、水を買ってドリンク粉末を溶かし、サイダーも買って飲んだ。
なぜだかこのときのサイダーは異常にまずかった。
道が平坦になってきたら今度は何となく眠くなってきたため、歌いながら走った。
ほどなくコンビニPCに到着し、朝食半分くらいとブラックコーヒーを飲んだ。
この後は那智の滝、憧れの地の1つ。
すごいきつい登坂なのかと思いきや、北摂サイクリストおなじみの勝尾寺(かつおじ・箕面)程度で、あまり消耗せずにすんだ。
ご神体である滝を拝みたかったのだが、日が出ていなくて気配を感じることしかできなかった。

下ってから日の出を迎え、海側にきれいな朝日が見えた(でも写真なし)。
コンビニPCで追加の朝食を取り、以降は前週の爆風海岸線とほぼ同じコース。
アップダウンが始まって速度が落ち始め、また串本~周参見(すさみ)~日高かよ..と思いながら、黙々と次のコンビニPCまで漕いだ。
日が照ると今度は暑くなり、上下1枚ずつ脱ぎ、背負う荷物が増えてしまった。
□痛い…
ここからしばらく街中で信号が多くて走りにくかった。
クリート着脱を左でする回数が多く、左膝が痛くなった。走り始めは右膝が痛かったのに。
幸いにも右膝の痛みはこのときにはなくなっていて、左膝の痛みのことを考えないようにしながら、立ち漕ぎしたり、クリートを優しくはめたり、インナーローにしたりして悪化させないようにした。
前回同様、海岸線のアップダウンとそこそこの風で速度が稼げなかった。
だいたい疲れてくるとろくなことを考えなくなり、時々「海抜○m」という表示を見ては、地震が起こったら海から離れて集落の激坂を駆け上ることになるのか~とぼんやり思った。
前回の補給遅れを反省して、最終のコンビニPCに着くまでに、昼食前に手持ちの補給ゼリーを思い切って飲み切った。
おかげでさほど消耗せずにすんだ。
長めの休憩を取って、最後の登坂に臨んだ。後ろから数人に抜かされた。
後姿を見ていると、登坂が早い人は向かい風にも強くて速かった。
ケイデンスが落ちておらず、回すペダリングが上手なのだろうと思った。
最後は海南パンチ(路面の荒れ)に耐え、そこそこ余裕を持ってゴール。

走る前までは、ちょっと寄り道してWAKAYAMA800モバイルスタンプラリーをいくつかやりたいと思っていた。
しかし実際走り出すと、いつの間にかPC以外では休まない・寄り道しないチャレンジになっていた。
70kmは特別休憩しなくても走れることは分かったけど、最初のプランからえらくかけ離れている(´~`)
この回で学んだのは以下の3点。
1. 踏み込み過ぎないこと
特に街中でクリートをはめるときと漕ぎ出し。インナーローに落とすと膝に優しいと感じた。
2. ピチピチウェアは正義
速くなくとも風があると空気抵抗の問題が出てきて、きっちり体力を奪われているように感じた。
3. 下半身の保温は大事
インナータイツをはかないなら別の対処法が必要。
毎回コンディションが違って、問題点がなかったことがないブルベ。
そろそろ滞りなく問題なくクリアしてみたい。
[場所・和歌山][場所・三重]

コメント

タイトルとURLをコピーしました