オーバーホールに出したロードバイクがキャンプの日までに戻らず、ブロンプトン(ミニベロ)でキャンプに行ったときの装備について、記しておこうと思います(前回: 自転車キャンプ: ブロンプトンで杜のテラスへ)。自転車の変更が急だったのでブロンプトン専用のバッグなどが準備できず、今まで使ったものを総動員しました。

私のブロンプトンはS6Lです。製品名で[ハンドル形状][変速数][リアキャリア]を表しています。S6Lは、バーハンドルで6段階変速のリアキャリアがないタイプです。リアキャリアがあればぐっと積載が楽になるのですが、買ったときには全く考慮に入れていませんでしたね。
今回はサドルバッグ3kg、トップチューブバッグに小物類いろいろ、バックパックに5kgでした。以下、やや無理矢理なパッキング方法と、必要度が高くなくても試したくて持って行ったギアです。
まず、バイクパッキングから。
#1. サドルバッグ: アピデュラ ドライサドルバッグ ミディアム 14L (350g)
ミニベロの場合、タイヤとのクリアランスを気にしなくてよいのでロードバイク用の製品を転用しやすいです。サドルレールの形状がロードバイクとは違うので、下の写真のようにサドルを前に出しているとやぐらとレールの間が狭くてストラップを通しにくいのですが、固定力や揺れには影響ありませんでした。

中身です。

1. スリーピングマット: Klymit Static V Ultralite SL スリーピングパッド (337g)
エアーマットで寝心地はよいです。今回のサイトは石で水はけをよくしていて、膝をつくと体重で沈んで地面に当たって少し痛かったです。破損のリスクもあるので発泡マットのほうが安心です。そのほうが軽量にもなりますが、かさばるのとトレードオフですね。
ちなみに私は枕なしでも眠れるので、枕の分だけ軽量化できています。
2. ファイントラック ツェルト1 (シームコート処理後、サイドリフター仕込み後、ガイライン・ペグ込み、ポール別で410g)
本体は230gですが、なんやかんやでどんどん重くなってきています。サイドリフターについては以下のサイトを参考に。
ヤマレコ>ヤマノート より「ツェルト泊の快適化、追記あり」
3. GEERTOP 片面シリコナイジング キャンプ マット カタログ値 70cm×210cm, 90g (実測: 68cm×205~206cm、102g)
ツェルトのアンダーシート(グラウンドシート)にしました。実測はやや小さくやや重かったですが、コスパはいいと思います。
4. 洗剤・スポンジ・布巾
5. SEA TO SUMMIT キッチンシンク5L (98g)
炊事場が離れていたので、水を汲んで来て置いておくと便利でした。
6. DOD 秘密のグリルちゃん+ユニフレーム ユニセラ用ロストル(底網) 615515+Coleman トングS (グリル・網 675g+トング 80g)
キャンプと言えば焚き火、焼肉! 付属の網もどきというか棒の上で焼くと、肉が隙間から落ちて炭の上にダイブしそうになるので、よさげな網を探していたらこちらのYoutube動画に行きつきました。
アウトドア用品あれやこれや! より「秘密のグリルちゃんのゴトク活用のプチ補足」
少し重くはなりますがとても使い勝手がよくなりました。
7. 緊急アルミシート (50g)
ツェルトの中に敷いたり荷物をとりあえず広げたりするのに使いました。
8. Coleman ハンギングドライネット2 (180g)
タープポールに掛けて吊るし、洗った食器を入れて乾かしました。タープポールに掛けると底が斜めになるので、食器類が端に寄ってしまって乾きにくそうでした。思ってたのとちがーう(笑) あと、布巾があれば不要ですね。初回のキャンプで他の人が使っているのを見て、やってみたかったのです。
9. Helinox(ヘリノックス) テーブルワン (本体625g, 全体690g)
ドリンクホルダーがあって使いやすいです。これがあるとキャンプしてるなーと感じられるギアです。
全部で9点、サドルバッグ含めて約3.1kgです。14Lだと入るのはせいぜいこれくらいです。うっかり重さとロードバイクでのクリアランスのことを忘れて、サイズの大きいのが欲しくなってしまいます。
#2. フロントバッグ: MOTHERLODE(マザーロード) フロントボックス (初代)
この製品、現在はフロントボックス2になっています。サイズは幅24cm×高さ15cm×奥行8cmで、中にはファスナーポケットもあります。
ミニベロはハンドルバッグもクリアランスを気にせず使えますが、あまり重いものを入れるとふらつきやすくなると思います。ブロンプトン専用の前側のバッグ T-Bag S-Bagはフレームに付くようになっていて、そのあたりきちんと考えられています(2019/10/5修正・追記: TバッグはP、M、Hハンドル対応、Sハンドル非対応)。

中身は、フリーズドライ食品(シチュー、パスタ、五目ご飯)、おやつ、ダイソーの500gの炭、カトラリーです。かなりたくさん入ります。
ダイソーの500gの炭は、着火剤もついていなくて嫌な臭いもせず、火力も十分なものでした。以前に400gの豆炭を使ってみて、もう100均の炭はやめようと思ったのですが、これならいいかもしれません。
#3. トップチューブバッグ #4. ポール類
一番前はTopeak Fuel Tank M (容量0.5L, 重量120g)です。

ブロンプトンを折り畳むときにはめる突起のところの上でベルトを留めて、落ちて来ないようにしました。ケーブルの関係で、外側に振らないといけません。
真ん中のはTopeak Fuel Tank L (容量0.75L, 重量150g)です。

自転車本体にこのバッグをうまく取り付ける方法を考え付かず、トップチューブに固定したポール類(上の写真)に間接的にベルクロで留めました。結果、ポール類の固定が弱くなり、時々回転して来てうっとうしいことになりました。
ポールはツェルト用が2本、タープ用が1本で、車体への固定にはR250のどこでもホルダー ブラックを2つ使いました。ブロンプトンのトップチューブは弧を描いているので、ぴったりと沿わせることはできません。滑り止めをはさめば固定力がよくなるかもしれません。
シートポスト前面のはTimbuk2 サイクルバッグ グッディボックス M、トップが透明になっていて、スマホを入れたまま外から見たり操作できるというものです。が、前方のベルトの位置が高くてステムが低いと取り付けることすらできない(Topeakはその点問題なし)、透明部分にスマホの画面が静電気で引っ付いて出し入れしにくい、画面に合うサイズのスマホを入れるとキツキツ、蓋がしまりにくい、という着想以外いいところがない製品です。

とりあえず付けたらいい感じに取り付いてしまったので、中のポケットを切って開放して、落下防止のストラップは利用して、ソーラーチャージャーを入れました。一応充電マーカーは点灯していました。あとは、蓋がしまりにくいので落ちてしまっても後悔しないものを入れました。
この位置のバッグは太ももの内側~裏に当たって不快なので、本来は活用できない場所と思われます。
トップチューブ3つの中身です。

1. テムレス M
冬のロングライドで人気の防寒テムレスの普通バージョンです。防寒テムレスと間違えて買いましたが、蒸れにくくて丈夫で水に濡れても問題ないので、焚き火台を洗うときに重宝しています。軍手やビニール手袋より快適です。
2. ヘッドライト: ペツル ティキナ
3. 火おこしセット: ファイヤースターター・ティッシュ・着火剤
ライトマイファイヤー ファイアースチールスカウトですが、こする方の持ち手が笛になっていて、そこをぎゅっと握ると指が痛い(T_T) 火が付きにくい一因だと思っています(…下手なだけです)。着火剤はダイソーで4個100円+税で買いましたが、ニチネンのものでした。諸事情で安く100均に回しているものだと思いますが、内容量が減っている感じもなく見た目も使い勝手も普通でした。
4. Joyhouse 24000mAh モバイルバッテリー ソーラーチャージャー (340g)
24000mAhで340g、アマゾンで2980円でした。容量にしては軽量で、モバイルバッテリー機能だけでも後悔はしないかと思って買いました。充電機能はあまり期待していませんでしたが、曇りの日や窓際、明るいオフィス内でも充電マークが点灯するので、予想に反してなんか仕事はしてくれていそうです。条件がよくてもフル充電には150時間掛かるとのことなので、サボテンやマリモを眺める気分に似ています。
5. ビクトリノックス マルチツール
工作や工具・刃物が好きで、小学生のときに父親が買ってくれたものです。特に使うわけでもなくたまに眺めて満足していました。値段のシールが残っていたので似た製品を探してみると、今よりも当時のほうが高かったです。よく買ってくれたなぁ(^_^; 今回はこれでピーマンを切ってみました。よく切れました。今後は手入れの方法を勉強してから使おうと思います。
6. 洗濯キット: SEA TO SUMMIT クローズライン、液体洗剤
次の日に使いまわすものを少し洗濯してみました。クローズラインは、タープポールと木の間に張ったのですが、干した後から張り直そうとして緩めると、洗った物が落下しました。後から考えたら分かりますが、その瞬間まではそうなるとは知らんかった。。
それと、日中でないとやはり洗濯物は乾きにくいです。あまり洗濯物を人の目に入るようにはしたくないので、状況に応じて判断するしかないですね。
7. タオル: ダイソ― コンパクトタオル
水で戻して広げるタイプ。パルプ製。布巾にしたりタオルにしたり大活躍。
8. 虫よけ: アース製薬 サラテクトティッシュ、 虫除けパッチα シールタイプ
虫除けパッチのほうは数枚では効果は実感できないし、布類に貼ってもすぐ剥がれてしまうので、皮膚が弱くて直接虫よけを塗れない人が長袖長ズボンと併用するものかと思います。サラテクトティッシュのほうは、蚊や虻は絶えず飛んで来ていましたが、蚊に刺されたのはたったの4ヶ所だったので一定の効果はあったのではないかと思います。ブヨ(ブユ)にも1ヶ所刺されましたが、多分これを塗っていなかった時間帯だと思われます。
9. カラビナ
実際にはバッグの中には入れずにバックパックに付けておきましたが、数個持っていると何かと便利です。
#5. フードポーチ: アピデュラ
今回はボトルケージの代わりにしました。750mlもスムーズに問題なく出し入れできます。

ハンドル回りの写真です。ライトとシリコン製のスマホホルダーも取り付けています。
残りはバックパックです。
#6. サロモン SLAB 20L
もう入手困難になってしまいましたが、トレイルラン向けで軽量、紐で圧縮できるタイプで揺れを少なくでき、サイクリングにも向いているバックパックです。中には仕切りがなく、また外ポケットは多いもののファスナーはないので、入れ方に工夫は必要です。
中身です。

1. Coleman トングL (90g)
こちらは焚き火用として使っています。火のコントロールが上手になれば要らなくなるのかなぁ。
2. 輪行袋
重くてかさばりますが、輪行したかったので仕方ない(^-^;
3. 衣類圧縮袋・着替え
防水・空気逆流防止弁付きのスタッフバッグを使っていたのですが、衣類圧縮袋のほうが軽量できちんと圧縮できることに気づいたので、最近はこちらを使っています。チャックがきちんと閉まっている間は使えますが、それが甘くなってきたら寿命です。
4. タープ:GEERTOP 片面シリコナイジング キャンプ マット260cm×210cm (本体のみ実測355g, カタログ値360g)
ロープ・ペグも一緒に入れています。途中でテントで十分なのでは、と張るのがめんどくさくなりますが、キャンプが目的のときは練習がてらがんばって張ることにしています。
5. スクラバ ウォッシュバッグ
ちょっと洗濯したほか、アイスボックス代わり、水枕として使いました。水枕は気持ちよかったけど、長時間になると折り畳んだ口の部分から少しずつ水漏れしてきました。でも、いろんな使い方ができる製品です。
6. 折り畳みコップ、チタンダブルマグカップ
シングルのチタンマグカップだとそのまま加熱することができるので、今度からそうするかも。
7. プリムス ガス、トレックケトル+パン
8. 皿: Snapfold Solo Pack
3枚セットのを買いました。1枚40g程度です。目盛がついているのもあります。皿については1泊かつ使い捨てを許容するならば、1枚30g強の牛乳パックでもいいかなと思います。
9. FIELDOOR 折り畳みロールテーブル (40cm×35cm×15cm, 670g)
焚き火台が低くて使いにくいため、台に載せて高くするために買いました。焚き火台が乗るサイズで軽量なものはこれ一択でした。

焚き火で使用後です。表面の傷みはほとんどありません。ゴムで束ねるタイプなので、長期間だと劣化が気になりますが1回なら大丈夫。左端の矢印の部分ですが、断端をガードするプラスチックが一部はがれかけています。接着剤で留め直すことにします。
10. 折り畳みイス: PATATTOmini (230g)
イスはあると便利。作業がはかどります。今回ゆっくりモードの自走だったので、この低さのイスでも足への負担は特に感じませんでした。なお、PATATTOμというさらに小さいサイズもあるのですが、両サイドがおしりに刺さって痛いので買わないほうがいいです。どんなお尻の形を想定しとんねん…。
これらで約5.2kg、減らす余地はあります。バックパックの容量的にはまだ余裕があり、冬キャンプの寝袋と衣類も押し込めば入りそうでした。
□輪行できるのか?
帰路は輪行してみました。折り畳むときに邪魔になるのは、ハンドルより前に来る物と、シートポストが下げるのを妨げる物です。つまり、この場合はハンドルバッグとシートポストに付けた(トップチューブバッグと)サドルバッグでした。パッキングの時点でそれらを取り外したときに持てるかどうかも検討しました。

実際の写真です。ハンドルバッグとサドルバッグを外しました。サドルを回転させれば、小さいバッグならサドルレールに吊るしたままで輪行バッグに入ります。
サドルバッグもできれば輪行バッグに入れてしまいたいものです。自転車を輪行バッグに入れた後、サドルバッグを自転車の上に載せてファスナーを閉めると、


閉まりません。が、カラビナで取っ手を寄せるといい感じにまとまりました。一緒に入れるにはこのサイズが限界っぽいです。
ハンドルバッグの中身は食料品ばかりにしておいたので、ほとんど空でした。箱型なのでバックパックには入らず、カラビナで外側に吊り下げました。こういう内容量が大きく変わる使い方をするなら、多少でも畳めるタイプのバッグがいいですね。
自転車に装着できないものは背負えばいいやと思っているので何とでもなりますが、正直、小さいバッグをいくつも付けるよりもキャリアが、大きいバッグがどーんと欲しいなぁと思った自転車キャンプでした。実際製品化されているので、こういう機会が増えるなら導入しようと思います(^-^;
キャンプの様子はこちら: 自転車キャンプ: ブロンプトンで杜のテラスへ[Brompton×Camp]
自転車キャンプ:ブロンプトンにバッグを付けまくってキャンプへ
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