今年は雪道を走る雪中キャンプに子どもと一緒に挑戦するつもりで、練習のため2月に1人で長野県で雪道ライド、雪中MTB体験、氷点下キャンプをするつもりだった。実際には1月下旬に大寒波がやってきて先に経験してしまったが…。
記事: まさか大阪で!? グラベルロード+チャイルドトレーラーで行く雪中キャンプ@ゴリラフィールドとよのキャンプ場 (豊能町)
2泊3日の旅程で、1日目は松本市まで輪行で行ってキャンプ場に1泊、翌朝目的地を目指す計画。松本市は私の住む大阪と比べて冬は5℃ほど気温が低く、最低気温は氷点下が当たり前、雪はあまり降らないという印象だったが、私が行った日は2月としては温暖で、ほぼ普通の冬キャンプになった。
このあたりで冬も営業しているキャンプ場は少なく、まつもと里山キャンプ場は市街地にも近い貴重な通年キャンプ場。詳細は以下の通り(ただし、受付でいただいた場内マップを紛失したため記憶頼り)。
ウェブサイト (最新情報の反映が遅め)
利用期間: オールシーズン
料金: ウェブサイト参照+予約時確認のこと
(参考: 今回の自転車キャンプ1泊 2500円)
チェックイン: 13:00-17:00
チェックアウト: 12:00
予約: 電話
*オートサイト(受付より高い所と低い所)とフリーサイトとあり。
*冬は受付より低いオートサイトのみ?
設備:
・炊事場でお湯が使える。
・トイレはきれい。
・ごみは持ち帰り。
・ペット可。
・夏はシャワー、五右衛門風呂(要予約)が使える。
<周辺施設>
・大信ゴルフ場併設(ショートコース)
・銭湯 寿の湯…1.8km
・コンビニ…2km以内に複数あり。
・スーパー…2~3km圏内に複数あり。
・コインランドリー…2km以内に複数あり。
・JR松本駅から約5km、南松本駅から約3km
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<目次>
□ 輪行
□ 空気が薄い
□ 夜景と星
□ 霜キャンプ
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□ 輪行
多少雪も残っているかもと思い、タイヤ32Cのグラベルロードで行くことに。テント(ツェルト)はヘリテイジのクロスオーバードームf、マットはニーモのテンサー インシュレーテッド ショートマミー、寝袋(シュラフ)はモンベルの#1を選択。寝るときのダウンウェアはモンベルのイグニスパーカとアルパインパンツ。全体としては2泊3日の旅程だったので、荷物を絞ったつもりでも着替えが結構多く、また所用を済ませてからの出発で買い出しの時間が取れないかもと食品も持って行ったので、かなりヘビーになってしまった。

これは翌日の写真だが、20Lのバックパックが食品を抜いた後でもはち切れんばかり…。輪行袋はMARUTO ツアーバック RK-03DRを使っており、丈夫でとても使いやすいのだが、ボトルケージに入らないくらい大きいのでバックパックに詰め込んだ。ハンドルバッグのようにハンドル前に付けられないか、今後ストラップを足して試してみるつもりだ。

マルト(MARUTO) ツアーバッグRK-03 DR (ディスクロード) RK-03DR
(Amazon) (楽天市場)
今まで小さいフレームに合う物を探すのが面倒と避けていたが、フレームバッグを導入する必要性を感じた。グラベルロードは太いタイヤを装着できるため、サドルバッグのクリアランスも今後の不安材料で、できることなら700Cから650Bにしたいところだ(成立するのか全く知識なし)。このグラベルロードはカーボンフレームで積載能力を拡張しにくく、リアラックとパニアバッグを取り付けるとひどく乗り心地が悪く、キャンプ用に買った車体なのにいろいろ思ったのと違う感じになっていてつらい。ロードバイクのように扱うと平坦と登りはいい感じに走ってくれるので、きちんとグラベルでヒャッハーできる方向に私自身のライド・アクティビティを変えて行かねばならない。
所用を済ませて新大阪駅から新幹線に乗ったが、予定の新幹線に数分間に合わなくて1本後になってしまった。これにより名古屋駅で約1時間待ちが発生…。新幹線の中からキャンプ場に電話で予定より遅れる旨を連絡。長野はやっぱり遠い。
新幹線では特大荷物スペースを利用するために最後列を指定するも、先客のスーツケースがあってちょっとイラッとしてしまう。が、先客の人がとてもよい人で、自転車に気づいてうまいこと奥に詰めてくれ、さらには途中でベビーカーで乗って来た親子を手伝って荷物の順番を入れ替え、一番最初に降りる私も横型輪行袋をフォークが下になる向きに縦型風に立てて置き、4人が平和に過ごすことができた。しかし、特大荷物スペースを3人で使えば全然特大なスペースではなくなるので、3人予約できてしまう今のシステムは欠陥なのではないかと思う。
名古屋駅でお茶をしながら電車を待ち、特急しなのに乗る。しなのには荷物置き場があるのだが、


横型輪行では入らないし、縦型で置くにしてもハンドルロックをしてしまっていたので無理で、デッキに置くことになった。
当初は塩尻駅で乗り換えて南松本駅からキャンプ場に行く予定だったが、待ち時間と移動時間を考慮すると塩尻から12kmほど自走するほうが速いように思えた。

塩尻駅には少し雪が残っていたが、日が落ちるまでは5℃対応の格好でも寒くない天候だった。
□ 空気が薄い
塩尻から行く予定ではなかったのでサイコンのナビは作っておらず、スマホでGoogleマップを見ながら行った。

走行ルートは12km・70m upで、平坦が続いて最後だけ登るパターン。
長野では噂通り信号のない交差点での車の停車率が高く、市街地を自転車が走りやすいというのがありがたい。しかし、平坦なはずなのにしんどくてなかなか進まない。寄り道をする余裕はなさそうだ。
里山という名前の通り、普通の道だったのが急にここだけ高くなる。400mで45m登るので平均勾配は11%。足付きなしで受付まで登れたけれど、ものすごくハァハァする。後から調べたところ、塩尻の標高は700mちょっとで、普段高くても100mくらいで生活しているから体がついていかなかったのではないか、と思っている。
□ 夜景と星


大信ゴルフ場の駐車場を左手に見て、その右手に受付の建物がある。駐車場では車中泊のみもできるらしい。受付はゴルフ場と共通とのこと。遅れたことをお詫びし、宿帳のように紙に記入して受付。場内の案内図をいただいて、場所は「ついてきて」と軽トラで案内していただいた。が、

ここに来て薄暗い中にグラベル+突然雪出現ww 写真は翌朝のものだが、ここだけグラベルロードで来た甲斐があったw

受付からまた少し下って、左に曲がったところが今回のサイト。通り近くにトイレ1ヶ所と流し2つがある区画のある車が横付けできるオートサイトで、何サイトになるのだろうか。サイトは芝が植えられていて、焚火台で芝を焼かないようタイルを貸し出される。焚き火はせずガスしか使わない予定だったので1枚だけお借りした。
私も含め4組ほどテントがあり、立地の良さと人気を感じた。皆ソロだったのかとても静かだった。日が落ちる中、クロスオーバードームfを設営。ここでグランドシートを持って来ていないことに気づくorz 芝なのでフロアが傷つかなくて助かった。風はほとんど吹いていなかったが、一応4隅にペグを打つことにして、MSRカーボンコアステイクを石で打ちこむ。しかし、芝の根が絡んでいるからなのかなかなか入らない。踏み込んで入れようとしたら折れたorz

夜景が売りのキャンプ場なので、食事を摂りながら夜景が見られるようにする。

木が遮っているが、何となく雰囲気はある。受付よりももっと上のほうに眺望良好なサイトがあるようで、夏場はそちらがメインのよう。

テントのフロアにアルミブランケットを敷いて座り、そこからお湯を沸かして食事をする。テーブルも持ってきていたが、せっかくなので借りたタイルも使ってみる。いつものサタケのパスタを2食分、乾燥野菜を入れて食べ、コーヒーを飲んでゆっくりする。銭湯に行くことも考えていたが、最後の登りが結構しんどかったので往復する気が失せて、テント内で身づくろいすることにした。
このサイトには屋根のない流しが1ヶ所に2台あり、プロパンガスの瞬間湯沸かし器でお湯が出るようになっていた。お湯が使えないキャンプ場では食器の拭き取りで済ませることが多いので、ひさしぶりにキャンプ場で洗い物ができた。寝る前には温かい甘酒を飲んで、また流しまで行き来する。流しの隣には男女共通の水洗洋式トイレが1つあり、わりと広くて快適だった。

南の空にオリオン座。星もよく見える。
早朝の最低気温は天気予報を振り返ると-4℃だったようだが、それほど寒いとは感じなかった。最近子どもとのキャンプでは寝袋を広げてキルトとして使っているが、背中側はダウンが潰れるから保温にあまり寄与しないとはいっても、寝袋のままで使うと全体的に体に密着するからやはり温かいのだろうか。

寝袋のスタッフバッグに着替えをつめてマットの下に入れて枕代わりに。
□ 霜キャンプ
朝までわりとぐっすり眠れたが、トイレで目が覚めた。シングルウォールなので結露を心配していたが、氷点下だったので結露が凍っていた。


夜に歩いた足跡に霜柱ができていて、おもしろい形になっている。キノコの菌糸のようだ。


木立を見ながら朝ごはんの準備。夕飯とほぼ同じ物を食べている。


ご飯待ちの間にテントを撮影。広いサイトにポツンとしたテントなので違和感が。
朝食を摂って撤収完了し、受付よりも上が気になったので登ってみる。

ゴルフ場の中腹まで登って力尽きて撮った写真。
まだ上の方にサイトがあるらしいが、結構な勾配で荷物が多いと大変だと思う。今回は ゼエハア、これくらいに ゼェハァ しておこう… ゲホッ。
松本市内に出てコンビニで補給。最初の写真はこのときに撮ったもの。

この先、あづみ野やまびこ自転車道を走り、

さらに北上して目的地まで行き、残雪MTBライドをして、翌日筋肉痛で帰ってきたのだった。
キャンプ場を十分満喫するには時間が足りなかった今回。もっと寒い時期か、景色のよい上のサイトが開いている時期に、時間的余裕をもって利用してみたい。[場所・長野]

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