自転車+チャイルドトレーラーキャンプ: バーレー ハニービー+ロードバイク輪行で知明湖Winter Campへ@兵庫県川西市

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 知明湖キャンプ場は兵庫県川西市にあるファミリー向けキャンプ場です。ファミリーでもソロでもお手頃価格なこともあって人気が高く、3月中旬~11月末が通常シーズンの土曜や3連休はすぐ予約が埋まってしまいます。ただ、2019年からは冬も週末・祝日限定でWinter Campができるようになりました。冬は通常シーズンより空いていて簡単に予約が取ることができ、チャイルドトレーラーでのロードバイク輪行の練習を兼ねて、子どもと今期3回目の冬キャンプに行ってきました。

輪行の方法については前々回と前回の記事にまとめました。
※ 全長を短くして小回りをよくする。

※ チャイルドトレーラーに縦型輪行袋に入れたロードバイクを載せる。

 知明湖キャンプ場のWinter Campの詳細を以下にまとめます。年ごとにちょっとずつ変わっていますので注意。公式サイトで最新情報を確認してください。

<知明湖キャンプ場 ~Winter Camp~>
知明湖キャンプ場のホームページ
知明湖キャンプ場~Winter Camp~のFacebook
※Winter Campは通常シーズンとは運営が異なります。

→(2024/10/9追記): 2023年から通年営業(火曜休業)となったようです👏 以下、当時の情報となりますが、修正が追いつかないのでそのまま残しておきます。
利用期間: 11月末~3月中旬の金・土・日・祝・祝前日
料金: 市外日帰り(9:00~17:00 600円)
市外宿泊 入場14:00~16:00、退場13:00 1500円(テント持込のみ)
キャンプ場の予約はインターネット上で完結、支払いは当日受付時に現金
→追記(2024/10/9): 現在はクレジットカードやバーコード決済など支払方法が豊富になっているそうです。
*フリーサイト
*炭・薪・固形燃料などの販売あり(値上がり傾向)
*BBQ食材の事前注文可
*当分の間、小型テント、コンロ及び調理用品等の貸し出しを中止
*酒禁止
*ごみは原則持ち帰りだが、有料で引き取り可 (産業廃棄物処理費200円で専用ごみ袋1枚。ビン・缶は別の袋に分別要。)
*シャワーは6~10月のみ
<周辺施設>
◇妙見口駅周辺
・かめたに (10:00~18:00、定休日:月・第2火曜)
 しし鍋味噌煮込みうどん 持ち帰り可 1650円~
・黒川ファーム(土日8:00~12:00頃。11~3月は午前9時から。売切れ次第終了)
・黒川直売所(営業日時不定)
◇その他
・山空海温泉
 出入りの道がきつめの坂。木・金定休日(祝日は10~18時で営業)。

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<目次>
□移動: 輪行とけん引
□自転車持ち込めず
□設営、散策、食事
□睡眠、そして朝、撤収

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□移動: 輪行とけん引
 前日のうちにバーレー ハニービーのアームを短縮し、荷物を詰め込み、自転車を輪行袋に入れてトレーラーに載せておいて準備完了。以下のような出で立ちとなります。
BHB_7.jpg
 当日は子どもに昼食を早めに食べさせてから出発。駅は徒歩圏内なので、子どもをおんぶしながらトレーラーをベビーカーのように押していき、エレベーターを駆使して電車に乗ります。今回は隅っこ好きの乗客が複数人先客にいて、若干圧力を掛けてもどいてもらえず、ベビーカースペースにトレーラーを置くことができませんでした。けん引アームを短縮していても、トレーラーを端に寄せられなければドアの足元にアームが伸びる状態になるし、11kgの子どもをおんぶしてつり革を持ちながら、揺れるトレーラーから自転車が滑り落ちないように念のため手を添えておくのはまぁちょっと大変でした。力業その1。母親である私でさえ、普段は”空いているからベビーカー(や車イスなど)に場所を譲らなくても大丈夫だろう”と思うのですが、あのスペースは車輪付きの物が安定して静置できる場所であり、乗客お互いが安全なようにする場所なのだと感じました。この記事を読んだ人は、車内が空いていても車輪持ちの人ができるだけあのスペースを使えるように気遣ってあげてくださいね。
 とある駅ではエレベーターが修理中で、自力でロードバイクを階段で運び、トレーラーは係員にエスカレーターで運んでもらうということがありました。うまく後ろ向きにエスカレーターに乗せられていて、慣れておられるようでした。いやーありがたい。
 川西能勢口駅からは能勢電鉄に乗るわけですが、ここはエレベーターが狭いので慎重にトレーラーを進める必要があります。広いエレベーターでは普通に入ってキュッとトレーラーを斜めにすればいいのですが、
BHB_8.png
狭いときはトレーラーの車輪幅が入口とすれすれなので、まず真っすぐに進入して、自転車が入口に引っ掛かるときは斜めに持ち上げて、キュッとトレーラーを斜めにするだけでは人間が入れないので後ろを持ち上げて平行になるよう移動させる必要があります。
BHB_9.png
力業その2。
 今回乗った能勢電の車両はたまたまベビーカー・車イススペースがあってラッキー。開くドアの向きも攻略済み♪ …とここで、子どもが昼寝を始めた。上半身と首がダランダランなので、おんぶでなく抱っこへ。抱っこにしても抱っこ紐から肩下から上が出ているので背中を支えてやらなくてはいけなくて、降車時からしばらく片手でトレーラーを押す羽目になったのが大変だった。力業その3。大きめの抱っこ紐にすればよいのだろうけど、ごつくなりそうだし、最近はかなり歩けるようになって使う機会が減っているので買い足すのをためらっています…。
 妙見口駅で子どもをトレーラーに移し、輪行を解除してハニービーのアームを六角レンチを使って通常の長さに戻す作業を。私の場合は走行可能になるのに20分くらい掛かります。逆に輪行状態に戻すのも同じくらいです。


 準備中に子どもが起きたので、手をつないで歩きながら駅前の「かめたに」というお食事処兼お土産屋で買い物。キャンプに行ったらできるだけ地の物を食べようと思っていて、夕食用に猪肉を買うことは決めていましたが、お目当てだった猪鍋セットはファミリー向けで量が多く、代わりに300g/1500円(豪華!)の切り落とし(冷凍)と味噌を購入。
Kametani
昼食用にカツバーガーも購入。電車のパッケージが気になってサイダー(参考: 阪急電鉄のウェブサイトより)も買ったけど、結局汗を全くかかなかったのでこれは家に持ち帰ることに。
 駅からキャンプ場までは3.2km、56mアップの89mダウン。往路は大阪から兵庫へ県境を越えるところに急な坂があり、信号の都合で一時停止したらロードバイクでも再発進できませんでした。荷物多すぎ問題です。往路より復路のほうがたくさん登らなければいけないのですが、往路のほうが勾配が急で気分的にはしんどいです。Google Mapでは自転車で13分の見積もりのところ、8分でキャンプ場に到着。チャイルドトレーラー付きキャンプのときは、子どものための休憩やら速い車に道を譲ったりすることなどを考慮し、Google Mapの自転車の見積もりの0.9倍の速度で所要時間を計算しています。が、距離が短くてロードバイクでヒルクライムっぽい場合はGoogle Mapに勝てるようです。

□自転車持ち込めず
追記(2024/10/9): 記事作成時はサイトへの自転車持ち込みができませんでしたが、現在は持ち込み可となっているそうです。むしろ高級なので「持ち込んでください」とのことです(乗り入れは不可、押し歩きでサイトまで)。
 予定通り14:00過ぎにチェックイン。以前に通常営業時に来たとき(自転車キャンプ: ブロンプトンで知明湖キャンプ場@兵庫県川西市&エクストリーム出社)は自転車をサイトに持ち込めましたが、ルールが変わったのかWinter Campで運営が違うからなのかトレーラー付きだったからか、サイトに自転車は持ち込めないと受付で聞いてがっかりしました。とはいえ、トレーラーに荷物をまとめれば問題ないので、”はいはい、了解しました”と思いながらサイトに向かいました。が、そのすぐ先のサイトでロードバイク5~6台ほどが木に立て掛けて駐輪してキャンプしていて、複雑な気持ちになりました。自転車は二輪と同じ場所に停めるように言われましたが、二輪で来ている人がほとんどいなくて場所がよく分からなかったし、よく考えたらそもそもスタンドがなくて自立しないのでそこだとしても停められるはずがなかった…。サイト外に適当に停めて地球ロックし、チャイルドトレーラーのみをサイトに持ち込みました。一応自転車が見える場所で、トイレや炊事場からほどよく近いところを選びました。
 というわけで、ここで自転車キャンプを考えている人は、事前に持ち込み可能か確認したほうがよいでしょう。バイクパッキングでサイトに持ち込めないとなると不便ですし、大事な自転車から目が届きにくい状況は不安でしょう。

□設営、散策、食事
 今までは設営中に子どもをトレーラーに入れたままにしておくと不満を訴えるのでおんぶで設営していましたが、今回は機嫌よく眺めていました。流れが分かってきて慣れたのでしょうか。

テント内に荷物を入れるときにはトレーラーから降ろし、被害が出なさそうな物を渡して遊んで過ごしてもらいました。ちょろちょろ離れそうなこともありましたが、この1歳半時点ではあまり親から離れず、呼べば9割がたは戻って来ました。
 設営完了後、おやつを食べてキャンプ場内を散策。ここには小川があるのが魅力的なところです。

子どもは河原の石拾いがとても気に入ったようでした。石を持ちながら歩くとバランスを崩したときに危ないと思うのですが、握ったまま頑なに離そうしませんでした。そしてそのまま土手も上がろうとする(汗) 仕方がないので転びそうになったらすぐ服を持てるように後ろをついて歩きました。
 夕食の準備は、まず子どもの麦茶をシングルウォールのチタンマグで温めるところから。冷めるのも速いので、逆にすぐぬるい状態で飲ませてやることができるのもよい点かなと思っています。ちなみに、私自身は冷めにくいダブルウォールのチタンマグを愛用しています。
 今回は寒さ対策でテント内でご飯を食べることにしました。できる限り食べ物を散らかしてほしくないので、子どもに合った高さのテーブルを探しました。ちょうどよい高さ、かつ自転車キャンプに適した軽量・コンパクトなテーブルはなかなか見つからなかったのですが、これにしました。

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スノーラインという韓国のメーカーのキューブバックパッカーズテーブル。テーブルサイズは35cm×35cm、高さは32.5cm。重量は560g。脚の部分はカーボンで、DACシステムのようにドローコードでつながっています。天板はアルミで4分割になっています。複数あれば横や縦に連結できるというのが面白いところです。収納袋もありますが、天板のみをゴムで束ね、脚は付属のネットで束ねるとさらに軽量・コンパクト化できます。

子どもイスはいつものパタットμです。座面の高さが15cmでちょうどいいのです。

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追記(2024/10/9): 公式ページの情報も少なく在庫切れで、廃番になったと思われます(通常サイズのPATATTOはあります)。
 ご飯の準備をしていると子どもがせがみ始めたので、パンを先に食べてもらいつつ、メインのツナとコーン入りの卵焼きを作ります。↓こんな感じの光景です。

親子分を確保しても余るのが分かっていたので、持ってきた弁当容器に入れておいて翌日の朝食に回します。冬はこれができるのがいいところ。
 行儀よく食べていた子どもですが、最後のほうで眠気で怒り出しました。…親のご飯まだなんですが…。抱っこをしてなだめながら、まだ凍っている猪肉を味噌を溶かした鍋に突っ込み、ただ解凍されて火が通るのを待ちます。そうして、抱っこしながら卵焼きと猪だけの猪鍋を食す(野菜はコーンのみかな…)。
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猪肉は脂が乗っていて香ばしい甘さがあってとてもおいしく、300gでもぺろりとと食べられました。
 子どもの機嫌は幸いすぐに落ち着き、夕食後に寝袋を広げたり着替えさせたり寝る準備。意外と時間に余裕があったので、予定では食器をパンで拭くだけにしていましたが、炊事場に洗いに行くことにしました。猪鍋の鍋を洗剤で洗おうとしたところ、
水が冷たくて脂が固まってどうしようもなくなったwww
翌朝の湯沸かしはシングルウォールのチタンマグですることに決め、とぼとぼテントに戻りました。

□睡眠、そして朝、撤収
 歯磨き後、子どもに絵本を読んでやってから寝袋へ。絵本はかさ張るし軽量化に反しますが、親にスマホが必要なように子に絵本は必要、という持論で毎度持って行っています。寝袋はモンベルのシュラフの#1(快適温度-3℃~)。寝る前のテント内の温度は9℃、外気温は6℃くらいでした。子どもは即寝、私も寝袋に入ったままスマホでTwitterなどを見て寝ました。他のサイトからの声が時々聞こえましたが、主に「美味い!」「うめぇ~!」としきりにお向かいさんが連呼していたもので、うらやま微笑ましかったです(^_^;
 真夜中、珍しくおむつ交換が必要な事態に。この時点でテント内は2℃、外気温は0℃くらいでテント内は結露多め。おむつ交換を嫌がってはいましたが、大声は出さず大暴れすることもなかったので助かりました。もう一度寝ようとしたところ、

親の体に対して90°で親の腹を枕にして寝ようとするので寝袋のファスナーが締められない。何とか少しずつ普通の向きに戻して寝てもらうも、その間親は1時間ほど眠れず…。
 こういうこともあるので、今後幼児と冬に(特に軽量重視の自転車で)キャンプしようとしている方は、寝袋を買う前に十分考えたほうがいいでしょう。一緒にファスナー付きの寝袋に入れるのはせいぜい1歳代のうちだと思います。モンベルの場合は通常ファスナーがR(右)ジッパーで、L(左)ジッパーの物を揃えると連結することができます。が、寝袋を2つ揃えるのは値段も重量も重くなりますし、子どもは身長が低いので足元が広くなりすぎて寒いかもしれません。自分がしたことがないことを勧めるのは若干はばかられるのですが、ファスナーが閉められないことを前提に保温性・防寒性の高い服を着る、服や寝袋の結露覚悟でアルミシートで寝袋を覆う、キルト(頭と背中を覆わないタイプの寝袋)にする、などは検討の余地ありと思います。
 朝起きて、子どもが寝ているうちに朝食の準備。昨晩沸かした湯はモンベル アルパイン サーモボトルに入れておきましたが、量が少なくぬるま湯になっていました。昨晩鍋を脂だらけにしてしまったのでお湯を多量に沸かすことができず、お湯で戻す類の食品は諦めてパン中心にしました。昨晩作った卵焼きを加熱し直し、子どもを起こして夜と同じくテント内で食べさせました。特に朝食はアクシデントなし。
 午後から雨予報だったので午前中早めの撤収を心掛け、食器類は家で洗うことにして拭くだけにしました。このキャンプ場はチェックアウトが13:00と遅めなのがいいのですけどね。
 この日は結露がひどく、テント内だけでなくタープの内側も濡れていました。テントの内側の上のほうは朝一は凍っていたものの、それでも寝袋も湿っている状態。グランドシートには湿気で枯れ草が無数に付着していて、家で何とかすることにしました(^_^; ちなみに、帰宅後ソロテントのときと同じようにバケツに漬けたりシャワーで流したりしながら洗ったところ、無限に枯れ草が沸いてきて心が折れかけました。先に干して乾燥させて草を払ってから洗えばよかったなと。
 撤収中は子どもは放牧状態にしてみました。時々人様のサイトに突進しようとしていましたが制御可能なレベルでした。この感じなら、次のキャンプのときは設営のときもトレーラーに拘束しなくても大丈夫そうだなと感触を得ました。

 元来た道を駅まで戻り、ハニービーのけん引アームをまた短縮させ、輪行状態に。


駅で少し雨に降られましたがタオルで拭くほどでもなくギリギリセーフ。家の最寄り駅に着いたときも降ったりやんだりで私基準では問題なし!
 今回でエレベーターがあればバーレー ハニービーでのロードバイク輪行ができること、子どもがそろそろ設営・撤収時にフリーにできそうなことが確認できました。次のキャンプではもっと登ります。
[場所・兵庫][場所・大阪]

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