最近マップやSNSを見ているとキャンプ場が増えていて、行ってみたい所がいくつもあります。Google mapで北摂の山を中心にして、”キャンプ場”と検索して出てきたのがここ、大阪府茨木市(いばらきし)の千提寺(せんだいじ)にあるTHE FOREST OF ARTS -M’s Cafe- (エムズカフェ)。大阪北摂のヒルクライムコースに茨木市の「福井~忍頂寺」があり、その途中でコースを少し外れると”教科書に載っているザビエル像“が発見されたという北摂キリシタン遺物発見最初の家(茨木市立キリシタン遺物史料館)があるのですが、その近くです。カフェの存在自体は知っていましたが行ったことはなく、キャンプサイトができたのもつい最近の2021年のことです。ここならチャイルドトレーラー付きでも家から自走可能だろうと、1回下見した上で子どもと冬キャンプしてきました。
キャンプ場の情報を以下にまとめます。
予約・問い合わせはカーステイ(Carstay)から
□特徴
・テント泊・キャンプも可能な車中泊スポット
・古民家カフェの庭、裏山がキャンプサイト
□利用期間
・多分通年。チェックイン/チェックアウト時間は多分相談。
□利用料
・1人1泊 1500円(税込)
・サイト使用料 1000円
・AC電源 500円
・ゴミ処理 500円/袋
□その他
・サイクルラックあり
・朝食を頼める
・屋外に炊事場はない。有料で屋内のを借りられる。
・レンタル品や薪や炭、着火剤など現地で購入可。
・シャワーなし
・トイレがきれいで広い
□周辺施設
・ハイキングコース(キリシタン自然歩道、巨石の丘)
・茨木千提寺PA(新名神高速道路)
・茨木市立キリシタン遺物史料館
予約方法にカーステイという車中泊のマッチングサイトを利用しており、主な利用客は車ユーザーと思われます。問い合わせは、最初カフェに電話してみたのですが多忙のためつながらず(下見に行って予想以上の人気ぶりにびっくり)、カーステイのチャットを利用することをお勧めします。ちなみに、カーステイで車中泊スポットを見ていくと時々庭キャンができる所が見つかります。がっつり自然の中でのキャンプでなくてよいなら穴場があるかもしれません。
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<目次>
□移動: チャイルドトレーラー牽引でのヒルクライム
□カフェの裏山で
□裏山でカフェ
□帰路: チャイルドトレーラーとプチダウンヒル
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□移動: チャイルドトレーラー牽引でのヒルクライム

下界から北上するルートで、ヒルクライムコースとしては初級扱いです。下見のときはブロンプトンで牽引し、カフェ直前の激坂以外は足付きせずに済んだとはいえ、キャンプ道具を積んだ状態では途中のがんばりどころで押し歩き確実という感触でした。ライド自体も楽しみたくて、今回はギアに余裕のあるロードバイクで牽引できるようにしました。準備は前記事「ロードバイク+バーレー ハニービーで自走キャンプへ」に書きました。準備の甲斐あって、キャンプ道具一式を積んでも下見の時とほぼ同等の感触で登れました。もちろん、カフェ前の激坂は押し歩きでした(^_^;
チェックイン時間は柔軟に選べるようですが、子どもが昼寝前にぐずることがよくあるため、昼寝を済ませてから出られるように15時にしました。ぐずられると早く行っても作業がはかどらないのを3回目にして学びました(^_^; 家からキャンプ場まではGoogle mapの自転車ルート検索では12.5km/hを示していましたが、実際には歩道を押し歩く場面があったり、速度が遅いため普段以上に車に道を譲ったりで11.3km/hでした。圧倒的な差でちょっと悔しい。

Google mapで検索すると水色点線矢印の道を案内されますが、畦道で私道と思われるので広い道のほうを通りましょう。続いて、赤色点線矢印のあたりが激坂です。下見と今回で通った道が違うのですが、結局私の力量ではこの直前の坂を登れませんでした。
主だったギアは前回の冬キャンプ「自転車+チャイルドトレーラーキャンプ: 1歳児と真冬の母子キャンプ (1/2; 準備編)」とほぼ同じにしました。あのときほど・あの場所ほど寒くはなさそうだったのでシュラフカバーを減らし、そして地面が土でテント内で膝をついても痛くないので床に敷くマット(エバニュー FPmat125)も置いて行きました。逆に増やしたギアはガスOD缶。固形燃料は前回私の欲求を満たすだけのお湯が沸かせなかったので。固形燃料は今回使い切ることにして、お湯が沸かしやすいようにモンベル アルパイン サーモボトルにお湯を入れていくことにしました。減らした物以上に重量が増えとるがな…。あと、ここのキャンプ場は炊事場が有料なので、家で洗い物をすることにして、皿を拭き取ってきれいにするために食パンを持って行きました。
□カフェの裏山で


こちらのカフェは最近は休日11:00~16:00に営業されていて、昼食時はすごい人気で駐車場もすぐいっぱいになります。ちょうどいい時間に食べたければ一番乗りを目指さないといけません。

バイクラックもあります!

この日はいつもと反対側の民家のほうで営業中でした。到着するとちょうどオーナーさんが出てきて、そのままいつもの古民家のほうで受付をしました。
オプションがいくつかありますが、私の場合は子ども1人追加で1000円、朝食にホットサンドセットをお願いして800円を支払いました。オプションの詳細は事前に問い合わせておくとスムーズです。この日は他に泊まる人がおらず
\☆貸し切り☆/
カフェ前のスペース(Bサイト)は少し狭いめで、2人用テント2張または1張+タープでいっぱいになる庭キャンのイメージ。その代わりに、オープンテラスのイスやテーブルが使え、トイレ、簡易の水道と流し(汚れのきつくない物をすすぐくらいはOK)、灰捨て場がすぐそばにあり、WiFiも使えます。便利なので迷ったのですが、”裏山”への憧れが勝って、カフェから離れたほうのスペース(Cサイト)にしました。

この舗装された坂道を登っていきます。ここもきついので押し歩きました。バイクラックの横には人1人が通れるくらいの近道があります。

この道はキリシタン自然歩道というハイキングコースになっていて、カフェ利用者以外でも時々人通りがあります。人目を遮る木がほぼないので、気になる人はタープなどがあるといいかも。

奥には巨石の丘という名所(?)に続く道がありました。子どもがしっかり歩けるようになったら行ってみたい。


オーナーとは別に、このサイトの整備をされている方がいます。この日は見晴らし台の製作中でした。

ウォーターサーバーがあり、当日汲み置きした水が用意されていました。飲む場合は火を通してくださいとのことでした。横には水入りバケツがあり、焚き火でもしものときの消火用でした。このサイトでも、小さい焚火台(確認要)であれば焚火OKとのことで許可いただきました。
子どもをチャイルドトレーラーから降ろし、おんぶで 拘束しなg 機嫌を取りながら設営。今回は風もなくスムーズに行きました。


いざ中に入ってみるとテントの床が冷たい。マットを持ってくればよかったと後悔…。
気を取り直しておやつタイム。


カスケードワイルドのテーブルを作業用・物置に、FIELDOORのアルミロールテーブルMを食卓にしたところ、十分な高さではないですが、子どもも自力で行儀よく食べることができました。子どものイスはPATATTO μです。
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おやつの後は散策。といっても、子どもの後をついて回るだけ。とてもこのフィールドが気に入ったようで、ふかふかする不安定な草の上を歩き回っていました。時々崖っぽいほうに行こうとしますが、名前を呼ぶと止まり、「戻ってきて」というと戻って来ることが分かりました。家や近所ではアンコントローラブルで手を焼いていたのですが、慣れていない場所だときちんとできるようです。また1つ成長が見つけられました。前回は”場所見知り”のぐずりで困ったのですが、それも適切な行動ができるようになるための大事な要素なのだと分かりました。ちなみに、

こんな看板も立てられていました(^_^; 夏は注意ですね。

日が暮れ始めたところの景色が好き。

カフェの庭からは新名神が見えます。私はあまり気にならなかったですが、車が通っている音は聞こえます。
夕飯の準備は子どもをおんぶし、子どもの麦茶をシングルウォールのチタンマグで温めるところから。温かい物はご機嫌でいてもらうために重要。ツナ・コーン入り卵焼きとみそ汁を作って2人で分け、その他は子どもはパンにチーズにバナナ。卵焼きは量が多くなると想定していたので、持参したタッパーに入れて翌朝の子どものご飯にすることに。私のご飯は、サタケのわかめご飯にアサリ缶を流し込んだアサリ飯、そして料理に使ったコップやフライパンを食パンで拭いたもの(^_^;

文字も写真も映えないけど、おいしかったのですよ。
料理は最初は固形燃料でしていましたが、使い切ったところでガスに切り替えました。すると、周りへの暖かさの波及がなくなり、寒くなった子どもがぐずり出しました。固形燃料って熱効率が悪かったんだな….。そこで急遽焚火をしましたが、ぐずりのスイッチが一度入るとなかなか切れない。しかも焚火台はSOTOヘキサ(ST-942: 楽天)でその名もミニ焚き火台、それに合った小さいサイズの薪を用意していたのですがあっという間になくなって火が消えてしまいました。…この焚火台の用途は観賞用>暖を取る用なのだと実感。結局、抱っこしてやると落ち着き、しばらくしたら眠り出しました。えっ、まだ19時なんだけど??
片付けをしているうちに10分ほどで子どもが起き、機嫌も直っていました。あとはトイレやら歯磨きやら着替えやら寝る準備。トイレは広くてイスまでありとても快適でした。お風呂には入れないので、ホットタオルを作って顔や体を拭く作戦。ホットタオルを作る手順は以下の動画を参考にしました。
横須賀市公式チャンネル: 災害時対応講座 「ホットタオルの作り方」
ダイソーのコンパクトタオルを家から持って来たお湯で戻してホットタオルを作りました。ただ、ちょうどいい温度に冷めたと思って体を拭き始めると、そこから一気に冷たくなるのが難点でした。
持って来た絵本を読んでやり、20時には2人で寝袋へ。前回はシュラフカバーで覆ったため窮屈に2人で寝袋に入りましたが、今回はカバーなしなので寝袋の足元のジッパーを開けて、家で練習したように私のあぐらの中で寝てもらいました。

前回よりも広々として快適かと思われましたが、気軽に横向きになれなくてつらかったです。結局寝たのは子が20:40頃、親が22時頃でした。概ね快眠で、0時過ぎに目が覚めたついでにトイレに行きました。子どもが万が一起きて外に出るといけないので入口のファスナーを南京錠でロックしましたが、起こさずに済みました。
□裏山でカフェ
7時前に自然に目が覚め、子どもより先に起きて朝食の準備。私の朝食はカフェのホットサンドセットなので子どもの準備のみ。まずは麦茶と卵焼きの温め直しから。できたところで子どもを起こして外でご飯を食べさせ始めましたが、しばらくすると寒そうに手を震わせて食事のペースが落ちてきてしまいました。普段すごく薄着でも寒がる様子がないし、前回はもっと気温が低くてももりもり食べたので想定外でした。体をさすってやると、震える手でスプーンを持って遊び出しました。食べへんのかい(^_^; 今後の冬キャンプではテント内で食べられるように整えようと思いました。
子どものご飯に思ったより時間が掛かってしまい、もうすぐカフェに向かう時間だなと思っていたら、オーナーさんが様子を見に来られ、朝食を運んで来てくださることになりました。ありがたい! 子どもと散策しながら待っていると、カフェから近道(山道)を通って朝食を運んで来られました。後でこの道を通ってみると、かなり急で驚きました。

チキンがはさまっていて美味でした。
午後から予定があったので、朝食後は早々におんぶで撤収。最後のほうでぐずり始めましたが、終わって降ろすと喜んで散策していました。子どもは私のロードバイクを近くで見るのは今回初めてで、興味津々のようでした。

□帰路: チャイルドトレーラーとプチダウンヒル
ロードバイク+チャイルドトレーラーで下りはどうなのかというと、子どもが乗っているので慎重にいつもよりゆっくり下ることになると思います。ダウンヒルはカーブも多いので、スピードが乗るとトレーラーの横揺れが起こりやすくなるかもしれません。一方で、トレーラーの2輪が加わるためか通常より安定感がよい気もしました(錯覚かもしれません)。ブレーキに関しては、総重量が重くなるので普段より止まりにくくなるでしょう。ゆっくり下ると下りの時間が長くなるので、下ハンドルで下る私にとってはちょっと体幹の負担が増えます。またブレーキを握る時間が長くなるのでちょっと手も疲れます。
家から自走で行けるところでキャンプができ、満足度は高かったです。何より子どもが気に入ってくれたようで、登坂は苦手ですが走り甲斐がありますp(^-^)q また行きたいと思っています。[場所・大阪]

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