先日、ブロンプトンにバーレー(Burley)のハニービー(HONEY BEE)という2人乗りチャイルドトレーラーを連結して、1歳児とキャンプしてきました。子どもにとってはキャンプデビューでした。“準備編”・“移動編”に続き、”キャンプ編”です。
バーレー(Burley) 自転車用ベビーカー ハニービー(HONEY BEE) 2人乗り
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今回のキャンプ場は大阪・能勢の杜のテラス。人気のキャンプ場で、最近休日は予約がなかなか取れません。ソロ・少人数大人向けの落ち着いたキャンプ場ではありますが、以前3回行ったことがあり勝手がよく分かっているのと、平日で混んでいなかったこと、子どもと2人ならいわゆるオートキャンプ場・ファミリーキャンプ場よりも安かったのでここに決めました。
ホームページ (※最新情報はホームページをご確認ください)
利用期間: ほぼ年中
利用料:
・1人2500円(税込・ごみ処理代込み) 12:00~翌11:30 (受付: ~16:20)
・サイト使用料: 無料(ハイシーズは1100円、電源付きサイト +1100円)
予約・キャンセル: オンライン
キャンセル料: 2日前まで無料。前日半額、当日全額。
その他:
・レンタル品あり
・薪や炭、着火剤など購入可
・PayPay使用可能
・シャワールームあり(13~21時・5分300円)
・炊事場でお湯が出る(スポンジはあるがすぐ汚れる。洗剤なし。)
周辺施設:
・能勢温泉(ホームページ): キャンプ場から約900m、12%くらいの坂あり。
※臨時休業・短縮営業に注意!おむつの外れていない1歳児も入浴可!
・ノセボックス: スーパーマーケット。約3km
・道の駅 能勢(くりの郷): 4.2km
私の過去3回のキャンプの状況も載せておきますので参考にどうぞ。
移動手段: ロードバイク
補足その1: 3kgで過積載になったエントリーカーボンロード
補足その2: 初の自転車キャンプ バックパックの中身
2回目: 自転車キャンプ: ブロンプトンで杜のテラスへ
移動手段: ブロンプトン(ミニベロ)+帰路輪行
補足: 自転車キャンプ:ブロンプトンにバッグを付けまくってキャンプへ
3回目: 自転車キャンプ: 杜のテラスで冬キャンプ@大阪・能勢
移動手段: 輪行+ロードバイク
チェックインは12時からですが、地元の駅が空いてから電車に乗るため、今回は1時間遅らせました。駅までは子どもをトレーラーに乗せて、駅で子どもをトレーラーから降ろして抱っこし、ブロンプトンを輪行袋に入れ、バーレーをベビーカーモードにしてブロンプトンを載せ、人が乗っているエレベーターを何回か見送り…としていると、余裕をもって家を出たにも関わらず、予定より20分後の電車に乗ることになってしまいました。

往路は妙見口駅まで輪行。駅で子どもに昼食を食べさせ、そこから約16km走行しました。

拡大しないと見えませんが、赤い点線のところで押し歩きしました。それほどきつい斜度ではないのですが、ペダルが重くなってからのギアチェンジでうまくいかなかったり、単純に息が上がってしまったりといった理由です。ハンドルバッグが10kg弱、サドルバッグが2kg、トレーラー本体が12kg、子どもが9kg、荷物が多分7kgくらいなので、まあ登坂はつらいです。でも改めて計算するまで、これほどの重量を運んでいた感触はなく、トレーラーの運搬力の強さを感じました。
残り3kmくらいで子どもが寝るまで、時々子どもに水分補給させたり、ヘルメットを外してやったり休憩しながら、慌てず進みました。でもチェックインに遅れたくなくて、道中の写真は撮る余裕がありませんでした。

かろうじて山空海温泉を撮影。温泉マークが見えるでしょうか。
以前キャンプした知明湖キャンプ場から3kmちょっと。坂はきつくなく、気候がよければ自転車で行き来してもよいかという距離感でした。
以降の道中は意外にも下りも長く、帰路で登るのが嫌だな~と思い、実際帰路では別のルートを選択。
Google mapによれば16km、自転車で1時間7分のルートのところ、1時間25分で杜のテラスに到着。いつもは入口の看板で自転車の写真を撮るのですが、スタンド機能を封じられたブロンプトンとチャイルドトレーラーをうまく停められることができず、断念…。結構汗をかいたので氷が欲しかったのですが、受付で尋ねると9月になり販売は終わったとのことでした(T_T)
気を取り直し、砂利道を押し歩きしてサイトに向かいます。サイトには目隠しのためか木のついたてがあり、ブロンプトンを簡単に立て掛けることができました。設営は、子どもをトレーラーに載せたまま、コールマン(Coleman) クイックアップIGシェード+(プラス)を颯爽と取り出し広げる♪ 1人でテントを手早く立てる点では、こういう自立式ポップアップテントは楽ですね。
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が、ここで問題発生。4隅のペグを持って来るのを忘れたorz テントの4隅のループに枝を通し、枝をサイトにある石で押さえて固定。石が見た目に反して軽く、風が強かったら固定不十分になるところでした。テント内にマットを2列敷いて、トレーラーに固定されて不満を訴えていた子どもをテント内に移動させ、今度はタープ張りに移ります。タープのほうはアルミペグを持って来ていましたが、このキャンプ場は砂利サイトは地面が硬く、いつもはペグが入るところをじっくり探すのですが、早々に諦めて何ヶ所かはガイロープを石で引っ張り固定しました。




今回は今までで一番うまくタープが張れました!
途中、子どものおむつ交換やらその処理でトイレに行くやらで、到着から1時間掛かってしまいました。ちなみにこちらのキャンプ場は、おむつは持ち帰りとなります。こういうとき、モンベルのO.D.ガベッジバッグは重宝します。
設営が終わったら、炊事場まで水を汲みに。ついでに子どもに散歩してもらいますが、キャンプ場内は子ども目線で見ると激しいアップダウン。よちよち歩きではなかなか厳しく、すぐに抱っこ移動になりました(^_^; 今回のサイトはトイレや炊事場から遠い場所なので、持ってきた750mlのボトル2本、エバニュー(EVERNEW) ウォーターバック3Lにあらかじめ汲んでおきました。料理や手洗いに使っても、涼しい気候になっていたので次の日まで十分もち、帰路の飲み水に回せるくらいでした。
サイトに戻ったら、次はおやつの作成です。今回のキャンプの目標の1つは、「子どもと同じご飯を食べる」でした。移動中の最後の方は昼寝していたものの、到着して中断されてまだ眠そうな子どもをテント内で寝かしつけ、寝ている間に料理します。このために果物ナイフのオピネルNo.10(刃渡り10cm)を購入。牛乳パックを開いたものをまな板代わりとして、野菜と果物の皮を剥いたり切ったりします。子どもの好物の豆腐ハンバーグを、大豆ミートで作ります。卵とデキストリン、ミルクをつなぎ代わりにして焼くと、



オムレツみたいなものができました。ハンバーグにはなりませんでした。
でき上がる頃に子どもが起き出し、一緒におやつを食べました。
親: 大豆ミートのオムレツ、キウイ、コーヒー
子: 大豆ミートのオムレツ、パン、キウイ
オムレツ、パクパク完食してくれました☆
ところで、ブログを書くために振り返ってみると、私はこの日昼食を食べ忘れていたことに気づきました(汗) 移動中に補給食のようかんを2個(400kcal)食べただけでした。あまり心の余裕はなかったようです…。
おやつが終わったらすぐ夕食の準備。小雨が降ってきたため、タープの下にテーブルを移動。本当は、子ども夕寝してくれたら少し焚火でも、と思っていたのですが、寝る気配ので諦めます(^_^; 暗くなるにしたがってグズグズ言うことが増えてきましたが、テント内にヘッドライトをランタンとして吊るして、テントの網越しに隣に移って作業をすると落ち着いてくれました。しかし、ヘッドライトをランタンに使ってしまったので作業するには暗く、仕方なく自転車に付けていたライトを転用して片手で調理(^_^;; この日はよりによって暗さに慣れた目には過剰な明るさのCateyeのVolt800…。ソロでないときは、ランタンとヘッドライトは別に準備すべきだと感じました。
米はユニフレームの不思議なめし袋で炊きます。米を洗わなくて済むので、いつもこれを使っています。最近類似品を100円ショップで見ました。便利な世の中です。炊いた後の汁は、SeaToSummitのキッチンシンク5Lに溜めておいて、最後に炊事場に捨てに行きます。
夕飯のメニューはハヤシライスの予定でした。野菜とミンチを炒めて、紙パック入りのカットトマトと醤油で味付けしてとろみをつける予定。炒めても柔らかくならないニンジンとジャガイモを煮込み、気づけばせっかく持って来ていた乾燥玉ねぎの存在を忘れていて使えず、甘味が足りず、ほのかな醤油味の酸っぱい謎のトマトソースになりました。


こんなに映えないキャンプ飯があろうか…。
親: 謎のトマトソースライス、キュウリ、焼きピーマン(オムレツの残り)、乾燥牛肉
子: 謎のトマトソースライス、キュウリ、バナナ
カットトマトが390g入りだったため謎のトマトソースは大量に出来上がり、これをたいらげるのはつらいなぁと思っていたところ、何と子どもがこれをモリモリ食べる。何度も何度もおかわりして、本当にたくさん、さすがに食べ過ぎだろうと止めるまで食べた(^_^;;; わからないものです。おかげで助かりました。
今回、食事のときに私はDOD ウルトラライトマイクロチェア、子どもはPATATTOμに座りました。ちょうどいい高さのテーブルが用意できず、私の皿はヘリノックス テーブルワンに、子どものはカスケードワイルド ウルトラライトテーブルに置きました。テーブルが低くて子どもが手を伸ばしても届かないので、私が皿を持ち上げて手づかみで食べてもらい、合間に私が自分の食事を食べる、という繰り返しで一緒に食べました。意外なことに、子どもはイスから降りてご飯に突進することもなく、いつもは他の人のタイミングなどお構いなしに自分が食べたい物を指差して催促するのに、こちらを伺って皿を持ち上げるのを待っているのです。そんな気遣いが本当はできたんだなぁと、成長を感じました。
食後、抱っこで洗い物へ。排水は5Lのキッチンシンク、食器は10Lのほうにまとめて運びました。サイトが炊事場から離れているときは本当に便利です。洗い物は、抱っこ紐の中で子どもが眠気で暴れてなかなか大変でした。本当はおんぶで両手を自由にしたいところですが、拘束されている感が強いのか、大抵もっと暴れて拒否されます。こちらの炊事場、以前はスポンジと洗剤がありましたが洗剤は見当たらず、焚火台の洗い場は別にありますが、スポンジがすぐ炭まみれで汚してしまう人がいるため、両方とも持参するのをお勧めします。
予定より1時間遅れで洗い物が終わり、シャワーへ。シャワールームは1年ほど前にできたそうです。男女別で、5分300円のコイン式、21時まで。シャンプーなどは持ち込む必要があります。夜は混むとのことでしたが幸い空いていて、大急ぎで2人で浴びました。以前1人のときは近くの能勢温泉に行っていましたが、シャワールームがキャンプ場内にできたことでさらに便利になりました。ただ、冬季は寒いかもしれません。ちなみに、能勢温泉に幼児も入浴できるという情報があったので問い合わせたところ、おむつの外れていない1歳児でも入浴OKとのことでした。ただし、おむつ替えスペースがあるのは女湯のみだそうです。
慌ただしく21時に一緒に就寝。翌日は雨予報だったので、子どもが寝てから帰路のルートをポチポチ検索します。分かったことは、Google mapの自転車ルートは役立つものの、”緩やかな坂”の定義が非常にスパルタである、ということでした。
夜は意外と寒くて、レインウェアの下を履いて寝ました。とはいってもシュラフがいるほどではなく、持って来ていたものの完全な重石状態でした。時々テントに落ちてくるどんぐりの音、雨の音で目が覚め、子どもがむくりと動いたら撫でてやるなど、あまり熟眠できませんでした。
朝は5:30に起床。子どもが寝ているうちに料理します。パスタを茹でるついでに、ニンジンも入れて茹でる。みそ汁に入れる卵は、しっかり火を通すため先にスクランブルエッグにしておく。…卵に味付けをしなかったからか、微妙な味のみそ汁になりました。オピネルで果物の皮を剥こうとしたら、昨日の水分で硬くて開かない。以前ネットで見た”トントン法”で刃を出す。
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正式には”サヴォワ打ち”というらしいです。刃を出すのはできたものの、今度は刃をしまうのが硬くて怖い…気をつけてしまいました。


親: カレーパスタ(つけ麺式)、みそ汁(かつおぶし・卵入り)、キウイ
子: パン、みそ汁(やや薄め・とろみ付き)、バナナ、キウイ、ニンジン
ニンジンは子どもにはまだ硬く残したものの、他は完食。
朝食の片付けが済む頃から小雨が。普通は雨にテントを濡らさないよう、テントを片付けてから最後にタープ撤収ですが、子どもをチャイルドシートに移して早々にベルトをすると不満を訴えるので、テントの撤収は最後にします…。クイックアップIGシェード+は撤収が楽なのもメリットです。昼頃帰宅を目指し、10時前に雨の中出発。



雨の田園風景も趣があります。
帰路は下り基調で、山下駅まで行く予定でした。が、

よくルートを吟味していなかったため、Googleさんに従ってトンネルを回避したらこういう激坂に遭遇。
また、一庫大路地川(ひとくらおおろじがわ)の東側に行き損ね、丸山台の住宅地に向かう劇坂で心が折れ、日生中央駅から輪行で帰宅したのでした。
以上、ブロンプトンとチャイルドトレーラー バーレー ハニービーで行く、初めての親子キャンプ@大阪能勢 杜のテラスでした。親子2人だけだと写真がほとんど撮れなかったのが少しだけ残念でしたが、キャンプでの子どもの表情は普段とちょっと違い、それだけでプライスレスでした。
まとめとして、チャイルドトレーラーでキャンプに行けるかと言えば、「荷物めっちゃ載せられる上、そのわりには進むのが楽なのでおすすめ」、「豪脚でなくても坂を押し歩きする力があれば可能」です。子どもが小さいと成長に応じて必要なアイテムがその都度変わってくるので準備は大変だと思いますが、また挑戦したいと思います。
[場所・大阪][場所・兵庫][Brompton_trailer]

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