新年おめでとうございます。今年もどこかで自転車でうろうろしていましたら、生暖かい目で見守ってください。よろしくお願いいたします。
今年最初の記事は、12月のキャンプについて。昨年の秋、初めてブロンプトンでバーレー(Burley)のハニービー(HONEY BEE)をけん引して母子キャンプに行きました。
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初めてにしては自分にとっては合格点で、試してみたいギアもあったので、すぐに2回目の予定を立てました。まさか、その日に大寒波が来るとは…。

この”準備編”では、1歳児連れの自転車キャンプの準備について記します。前回3ヶ月前もすでに子どもは1歳でしたが、成長に伴って変えたところもあるので、改めて記したいと思います(前回の”準備編”はこちら)。またその結果も、大事なことなので本編より先にネタバレ ピックアップして書くことにします。
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<目次>
□自転車・チャイルドトレーラー
<宿泊>
<活動>
<飲食>
<焚火>
<入浴・シャワー>
<自転車装備>
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□自転車・チャイルドトレーラー
走行前に空気入れやチェーン掃除・注油など日常整備を行うほかに、トレーラーを連結する金具の固定を確認しておきます。

ブロンプトンの場合は、15mmの六角ボルトで専用金具を挟み込みます。さすがに、めがねレンチなり六角レンチなりは普通持って行きませんから、途中で緩むと大変です。クイックリリースでの固定の場合でも、衝撃でずれないか最低限の確認は必要と思います。
ブロンプトンの輪行袋は、前回はオーストリッチ製の「ぷち輪」を使いましたが、今回はTwitterで知ったIKEA(イケア) DIMPA(楽天・Amazon)にしました。というのは、トレーラーにブロンプトンを載せるとき上下を逆にしないと納まりが悪く、そうするとぷち輪の肩紐の出口から砂が落ちてトレーラー内に散らばって掃除が面倒だったためです。DIMPAは手提げ袋になっているので、砂が出るとしたらファスナー部分からですが、実際今回は砂が出る問題はありませんでした。肩紐を取り付けなくて済む分と袋が大きめなのとで収納時間も短縮でき、数十グラムの軽量もできました。DIMPAのデメリットはかさ張ることですが、今回はメリットが上回りました。
ちなみにブロンプトンの乗せ方ですが、
その1: 上下逆・サドルを手前にして入れたところ↓

その2: 上下逆・サドルを奥にして入れたところ↓

写真では伝わりにくいですが、サドルを奥にする=サドルを座面に乗せると、自転車が前に飛び出しやすくなってやや不安定になるので、サドル手前にするのをオススメします。
荷物の積載ですが、たくさん積めるのをいいことに後ろの荷物入れに詰め込み過ぎると、子どもの背もたれの部分を圧迫して座り心地が悪くなります。子どもの背中に当たる所には物を入れ過ぎないようにしたり、服や寝袋など軟らかいクッションになるもの物を入れたり、工夫が必要です。

この大きいポップアップテントが詰め方を制限してきます…。
□テント・ペグ・グランドシート □南京錠 □タープ・ポール・アルミシート □マット □スリーパー □寝袋 □ランタン □ヘッドライト・ランタンシェード
・コールマン(Coleman) クイックアップIGシェード+(プラス) (シングルウォール、重量2.7kg)
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親子キャンプ用に買って今回2回目の使用。設営と撤収が一瞬でできるポップアップテントです。夏を念頭に作られた物ですが、入口をタープで覆って寝袋・マットで対策すれば、冬でも意外と乗り切れてしまいました。このテントは入口のウォールが他の3方向より薄い上に、キャンプのサイトが吹きっさらしに近くてさらに寒波で時折突風が吹き、また入口をきちんと風下にしなかったために最初はめちゃめちゃ寒かったです。タープを本当はポールを立てて張る予定だったのですが、風に煽られ続けてペグが引っこ抜けたので諦めました。最終的に、タープをテントに掛けて覆うようにして張りました。タープの下をくぐってテントに出入りするのは大変でしたが、外気温6~-2℃予報のなか、テント内の温度は10~4℃で済みました。
順番が前後してランタンの話ですが、このテントには天井にフックなどがないため真上から照らすことができません。奥にポケットが1ヶ所あるのでそこに1つランタンを入れ、

サイドのベンチレーション付近にあるトグルボタンのループに、自転車のライトを入れたモンベルのランタンシェードを吊るすという方法を取りました。


この程度のベンチレーションの扉をわざわざトグルで留める意味はあるのだろうかと疑問に思うものの、これがないと有効な明かりを確保するのが難しいのが実情です。
・福善 ステンレス製キャンプ用ペグ 『打刀』(うちがたな)16cm

サイズ : 全長160mm×幅13.5mm(差し込み部最大5mm)×厚み2.5mm
重量: 1本約16g
Twitterで知った製品で、砂利サイトでもきっちり刺さる、軽量&コンパクト、しかも美しいというすごいペグです。今回のキャンプ場はアルミペグだと曲がるような砂利サイトで、いつも結局ペグ打ちを諦めて石を重石にしていましたが、初めて全てのペグをサイトにあった石で叩くだけで地面に刺すことができて感動しました。今回は実は寒波の突風でタープ設営中にペグが引っこ抜けてしまったのですが、風向きをきちんと読まなかったのが6割くらいの原因で、サイトが雨でややぬかるんでいてたのが2割、ペグの長さが不十分だったのが2割くらいだと思っています。
・エバニュー(EVERNEW) FPmat125、ニーモ(NEMO) テンサー インシュレーテッド レギュラー ワイド レクタングラー
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ソロキャンプのときに使っていた軽量のエアーマットは、15ヶ月以下の子どもには窒息のリスクがあるため使用禁止でした(記載がない製品もありますが、同様だと考えるべきです)。

そのため前回は自宅用の布団=コールマン(Coleman) キャンパー インフレーターマット(楽天)を持っていきましたが、このたびは無事15ヶ月を過ぎたのでエアーマット解禁です。冬キャンプで荷物増し増しになるのを少し緩和できました。砂利サイトなのでFPmat125を2枚持参して床を均す(ならす)ことにして、その上にエアーマットを置くことにしました。FPmatはトレーラーの座席の足元に敷いて運びました。
冬のソロキャンプにはニーモ テンサー インシュレーテッドのショートマミーを使っていました。R値3.5で断熱効果は感じられていたので、同じものをサイズアップして子どもと寝られるようにしました。レギュラーワイド レクタングラーのサイズは長さ183cm×幅64cm×厚さ8cmで、FPmat125からははみ出ますが、はみ出る部分にはそこまで体重が掛からず、テントの床も厚めのため、破損の心配はあまりしませんでした。
・寝袋
当初はモンベルの#2(使用可能温度-5℃~・快適温度0℃~)のシュラフを持っていく予定でしたが、翌日の最低気温が-5℃になるという予報だったので(実際には-2℃くらい)、急遽#1(使用可能-10℃~・快適温度-3℃~)を用意しました。テントがシングルウォールなので、結露対策でシュラフカバーも使いました。テント内は4℃まで下がりましたが、子どもと一緒にシュラフに入り、モンベルのダウンジャケット上下・フットウォーマーで温度的には快適に眠れました。子どもと一緒にシュラフに入ることでより温かくなりましたが、女性用のシュラフでは1歳児でも狭かったです(これについては詳しくは本編で)。もしこれでも寒いようであれば、さらにアルミブランケットをシュラフの上に被せる予定でした。
・ネージュダウン ベスト Kid’s
子どもの寝るときの格好は、普段のTシャツ・ズボン+モンベルのクリマエア ジャケット Baby’s(#1106704)・サーマラップ パンツ Baby’s(#1101457)+ネージュダウンベスト(#1101557)、メリノウール チューブソックス(#1118293)でした。スリーパーの代わりに、ネージュダウンベストの大きめサイズを準備し、軽量化しました。


子どもの服のサイズが現在85~90のところ、120を買いました。写真の右側が昨年から使っている普段のスリーパーで、今はロンパースのようなサイズ感になっています。それより一回り上下に短い感じですが、これより大きいと胴回りも大きくなり保温性が落ちかねないのでこれが限界です。子ども服はすぐきつくなるので大きめをうまく活用したいところです。長く使えますように。
大人用: □財布・カード・保険証・運転免許証・カギ □モバイルバッテリー・充電コード □ヘルメット □マスク(予備も) □デオドラント・化粧品
子ども用: □おもちゃ □ヘルメット □おむつ+シート □おしりふき □ガベッジバッグ □着替え+スタイ □紙エプロン □タオル □医療証 □靴 □ごみ袋 □お手拭き □日焼け止め □絆創膏 □体温計 □抱っこひも
・モンベル マリポサトレール Low Women’s・Men’s

前回はスリッポンを持って行ったのですが、今回は移動・活動全部この靴1足でこなしました。このシューズの特徴は、ダイヤル式で締まるBOAフィットシステム採用、ゴアテックスで防水性があるところです。自転車を漕ぐときにしっかり締められ、着脱が片手でできるので踵を踏んでしまうこともなく、自転車通勤+保育園送迎にとても便利です。キャンプでもテントの出入りがスムーズにできます。難点は、やたら幅広に作られているので靴の中で足が左右にぶれてしまい、締めても締めても自転車を漕ぐのに十分な足首周りの固定力が得られないことです。
・おもちゃ
親にスマホが必要なように子にもおもちゃが必要である、という持論のもと、荷物にはなりますが前回と同様に絵本を持って行きました。が、1人で体を動かして遊べる物にすればよかったというのが結論です。トレーラーで移動中は体を動かさなかったため、キャンプ場に着いてからは寒かったようで、やたらと不機嫌でした。思わず体が動くボールとか車とかを持っていくべきでした。また前回と違って、絵本を”読んで!”という欲求が強くなっていて、私が別のことをしようとすると不満を訴え続けてなかなか作業が進みませんでした。
・子ども用ヘルメット Mag Ride モデルファースト イチハチロク(186)
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チャイルドトレーラーに乗るときでもヘルメットの装着が勧められていて、取扱説明書にも記載があります。トレーラーでは子供乗せ自転車のような転落は防げますが、子どもが中で寝るときよく頭を側面のビニール様の窓に持たれかかっているので、事故で側面から頭部のケガをしないとも限りません。事故時にヘルメットを装着させていなければ親の落ち度が問われる可能性もあるので、取扱説明書に書かれている以上はきちんとしたほうがよいでしょう。1歳児用のヘルメット(頭位46cm~)できちんとしたもの(SGマーク付き)で、最も軽量なのは多分これです(名前の由来のとおり公称186g)。それでも親のヘルメットより重く、途中で嫌がることもあります。休憩したときには外してやるようにしています。
・モンベル O.D.ガベッジバッグ4L

毎度書いていますが、おむつを持ち帰るときはこれに入れるとアウトドアの気分を損なわずに苦にならないので、とてもオススメです。
・モンベル ポケッタブル ベビーキャリア
おんぶ紐兼抱っこ紐で、公称372gと軽量で畳むと非常にコンパクト。今回はおんぶに使いました。肩紐のクッション性が皆無なので、子の体重が増えてくるにしたがって肩紐の食い込みによる痛みが強くなってきています。15kg(3歳頃)まで使えるのですが、それまで体がもつかどうか…。
□イス □テーブル □ボトル・ウォーターバッグ □固形燃料 □鍋 □マグマグ □果物ナイフ □はさみ □調味料 □保存食 □非常食(パンなど) □カトラリー(割りばしも)・子どもスプーン □皿 □コップ □魔法瓶 □布巾(ダイソー コンパクトタオル) □洗剤・スポンジ □シンク □ごみ袋
・DOD ウルトラライトマイクロチェア(販売終了)、PATATTOμ
前回は活躍しましたが、今回は寒さのためテント内に引きこもっていたためイスは全く使いませんでした。
・カスケードワイルド ウルトラライトテーブル、アルミロールテーブル
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アルミロールテーブル(いわゆる鹿番長のアレの類似品)を子ども用のテーブルにするため持って行くことにして、代わりにヘリノックス テーブルワンは家に置いておき、カスケードワイルド(キャスケードワイルドとも)のテーブルをワークスペース用に4個準備しました。しかし実際にはテントに引きこもったまま、前室(テント外・タープ下のスペース)にアルミロールテーブルを置いてそこで調理し、カスケードワイルドに皿を乗せて食卓代わりにしました。子どもは床に座した状態で食べるのは初めてで、テーブルを体の正面に持って来ると手が一応届くものの食べ物をこぼし、斜めに置くと皿やスプーンで遊び出し、テント内にご飯をこぼしまくりでした。掃除が大変でした。。。
・固形燃料
ダイソーで買った固形燃料(メタノール材料の青いやつ25g・20~23分燃焼)とエスビットのミリタリー(楽天)を持って行きました。ダイソーの固形燃料のほうは、焼肉するには十分だったものの、お湯をまとめて沸かすのには不適でした。500mlほど沸かしたかったのですが、熱湯になることなく火力が段々落ちて、最後はぬるま湯にすらなりませんでした。エスビットのほうが火力の強さを感じられましたが、1個14gで燃焼時間12分のみではやはり熱湯になりませんでした。初心者は冬場は重くなってもより火力が信頼できるガス缶を持参すべきだと思いました。
・食品
前回は料理をすることに重きをおきましたが、今回は散策の時間を取りたかったので、お湯を注げば食べられる食品、そのまま食べられる物を準備しました。
まずはお湯で食べられる食品。
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こちらから鮭と五目おこわを。
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こちらからマジックパスタを。
そしてモンベルのサーモンチーズ リゾッタ。食レポは本編で。
そしてこちらはスーパーで買い物をする時間がなく、前日にファミリーマートで準備した食品。

「お母さん食堂」に料理でないチーズ??という疑問はさておき、コンビニ最高! 便利な時代になったものです。この中でキムチだけは持って行ったものの食べませんでした。テント内で食事をすることにしたので、こぼしたときのことを思うと開封する勇気がありませんでした。その他、乾燥野菜、みそ汁、ポタージュスープを準備。道中に牛肉を買いました。
(追記: 2021/1/4)
・モンベル アルパイン サーモボトル

固形燃料で沸したお湯を無駄にしないよう、溜めておくために持って行きました。上下の滑り止めを外すと357gでした。
□焚火台 □焚火シート □ライター □火吹き棒 □薪
今回も焚火できませんでした(T_T) 雨天・みぞれ、強風、タープが火元に近くて焚火できないという悪条件でした。
軽量化のため、卓上の焚火台を固形燃料での調理に使い、その後で焚火シートを地面に敷いて焚火をする予定でした。そのために焚火シートとしてロゴスのたきび台シート(楽天・アマゾン)を購入したのですが、素手で軽く畳んだり移動させたりするだけでファイバーグラスによるチクチクが数十分続き、一度も実践投入していないのに嫌になってしまいました。別のに買い替える予定です。
□塗り薬 □マイクロファイバータオル □歯ブラシ □風呂用めがね
今回は冬なのでパジャマへの着替えはなし、キャンプ場近くの温泉に行ったのでシャンプー類はなしです。
・Aigan Forゆ
度数+2.00から-8.00までカバーされているお風呂用めがねです(-7.00と-8.00はオンラインショップ限定)。家用と予備を兼ねた旅行用と2つ持っています。これがなければ私は子どもを銭湯や温泉に連れて行くのは無理です。乱視が強い人には合わないかもしれませんが、旅先でお風呂を楽しみたい人は検討の余地ありです。
□フロントライト □リアライト(トレーラー用) □ボトル750ml (水汲み用) □補給食 □輪行袋 □スマホホルダー □サイコン □ワイヤーロック □ブレーキ用ゴム
最初に書いたように、輪行袋はIKEAのDIMPAに変更しました。
前回はスマホのGoogle map・マイマップを頼りに移動しましたが、充電の減りが早かったのでGarmin Edge530にGPXファイルを入れておいてナビ機能を使いました。
荷物は食料品・食器・小物・おむつをフロントバッグに入れました。LALALA Companyのブロンプトン ツーリングバッグを愛用しています。38Lの大容量でSハンドルに対応しているのがありがたいです。今回は重い食材は持って行かなかったので、バッグ含めて7.8kgに収まりました。
次回は本編のキャンプ編です。 [Brompton_trailer][bro-kids-trailer]

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