雨の善光寺参り

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知っている土地にブルベの行き先で行ってみたい―そんな理由で金沢発善光寺参りの600kmブルベにエントリーしました。
長野県は縁のある地、ルートを見ると走ったことのある道がすこーーしだけ含まれていました。
天気予報は2日にわたって雨でしたが、過去にはじめての300kmブルベで準備不足・丸腰で7mmの雨を経験していて、雨だけではDNSする理由がありませんでした。
結果、まるまると雨と風を堪能したライドでした。
□事前準備
・エンジン
前回の400kmで練習不足で痛みが出たため、練習よりもそのケアとストレッチに重点を置きました。
練習はZwiftと3点ローラーを軽く。
・車体と装備
前回400kmで何らかの接触による痛みが出た場所に対して、対策を取りました(`・ω・´)
クリートの位置調整、サドル変更、汗止めバンド変更など。
APIDURA(アピデュラ)のドライサドルバッグ コンパクト(9L)をうまく固定するため、シートポストもオフセットの大きいものに変えました。サドル変更と合計で推定100g軽量化されました(`・ω・´)
最初はバックパックを持って行く予定にしていましたが、このサドルバッグに詰めてみたところ全部入り切ったので(拍手!)、初のバックパックなしのブルベとなりました。後ほど書きますが、これにはメリット・デメリットがありました。
Grossの速度を上げるためには停車時間を減らすのがセオリーですが、
その1つとして、止まって道順を確認するのを減らすためにキューシートを簡単に確認できるようにすることでした。
キューシートを入れられるハンドルバッグが魅力的なのですが、私のバイクはハンドルが低い&幅が狭い&ライトマウントがぶらさがっている状態で乗り越えるハードルが多いため、DHバーをマウント代わりにしました。

DHバーは短くて先端がつながっているMETAL BLAST メタルブラスト ブラック DEDAを選びましたが、アルミで200gくらいかつこんな使い方をするには高価すぎ(>_<) 100均のA5サイズのクリアカードケース・ハードに穴を4ヶ所開けて、結紮バンドで締めています。手前のサイコンとほとんど緩衝しないのが個人的なポイントです。市販のマウントでは見つけられませんでした。
輪行時にひっくり返しても地面にバーが当たらず、角度変更不要です。

結紮バンドで留めているだけなので、キューシートを手前に滑らせることもできます。
もっとも、DHバー装着自体を禁止している団体もあるので事前に確認が必要です。
・雨対策
カッパは定番のモンベル上下(mont-bell バーサライトジャケットスーパーストレッチサイクルレインパンツ)を準備しました。
オイルは手持ちのもので一番雨に強いと感じているヴィプロス チェーンオイル ムオン(muon)を選択。
人間用オイル(主に雨による冷え対策)にはスポーツバルム イエロー1を使用しました。
泥除けは後方の人には申し訳ないと思いつつ後ろはサドルバッグで兼ねて、前は泥除けなしのままで、靴に水が入りにくいようにポリエチレンの使い捨てシューズカバーを今回初めて使いました。
キューシートは100均のラミネートシートを使って、ラミネートしました。
・行程表
登り・平坦・下り基調に合わせて、ちょっと巻き気味の時間で作りました。
今回は主催者側で宿が準備されており、ありがたく利用することにしました。
問題はゴール後の終電です。
再出発後はGross 17km/hで計算し、ゴールしたい時刻から逆算して出発時間を決めました。
□前日
定時ダッシュで職場を飛び出して、電車の中で仮眠してひとっ風呂浴びてネットカフェに行くと、以前にお会いしたことのある参加者さんにバッタリ。翌日のコースや天候について情報交換。
お話していて勉強不足で来てしまったなーと思う点がいくつかあったものの、ちょっとほっとしたのでした。
□前半
・金魚のフン
2日間雨天予報のわりに出走者はそこそこいて、各々の雨装備を観察させてもらいました。
私は雨の冷えで足が攣った経験があるので最初から上下レインウェアでしたが、上のみ着用で筋肉質の美しい足を露(あらわ)にしている漢が何人もいました(°□°)
まあまあ調子よく前の方でスタートしてしばらくすると、前日お会いした参加者さんに声を掛けられ、一緒に行くことにしました。
それがなかなかのハイペースで、金魚のフンとしてがんばるのも結構大変でした。つ、強くなりたひorz
速い人はPCでの停車時間も短い。日々のトレーニングで回復が速いということもあるだろうし、行動も速くてテキパキしている。
私も遅くはないはずなんだけど、そういう時短の積み重ねが大事なのだろうなと思いました。

おやしらずなんちゃら―気分はそんな感じだった。(親不知公園付近)
・風
この後、しばらく風が強くなって危険を感じたけれど、最悪押し歩きしようかと思うもそこまでではありませんでした。
今回はバックパックなしだったので、風で体が煽られることはなかったのはメリットでした。
前輪が横風で煽られるときもありましたが、登り坂でハンドルを押し下げる要領で車体を倒すようにすれば対応できました。
また、ヘルメット(Aero-R1)のバイザーをすると顔が楽になり、向かい風になるとパワー自体が落ちてしまう私には効果が感じられました。トンネル内がむっとしていると曇るので外す必要があり、ちょっと不便でもありましたが。
そして、登坂が速い人は向かい風でも速いんですよね。踏むペダリングではなく、とにかくきれいに回しているのが印象的でした。それ以外にも何かコツがありそうだけど。
登坂が長くなるにつれて前について行けなくなり、一人旅になりました。
いやー風がきついきつい。
でも、それまでのグループ走行が実はとても楽しくて、一人になってからも心が折れることがありませんでした。
雨はわりと早い段階でやんで、登坂の途中で冷たいものが飲みたくなって2回ほど休憩しました。
手持ちの飲料は足りていても、この欲求にはなかなかあらがえません。保冷ボトルは重いので使っていませんし…。
雨は善光寺前後で再びやってきました。
善光寺
自転車に引かれて善光寺。とっくにちぎれていますが…。
長野は先祖縁の地。無事にやり過ごせる根拠のない自信がありました。
慢心はダメですが、ロングライドにはこういう心の拠り所も大事だと思っています。
序盤の特急列車のおかげで、当初の予定通りにPC兼宿泊地に到着。
今までの600kmブルベの中で一番長く停車し、雨のため片づけ・準備に時間が取られたものの、睡眠時間も一番長く確保できました。
□後半
・フン
ブルベ後の異常な食欲亢進状態はブルベ腹と呼ばれますが、走行中の補給が足りてないからではないか?という仮説を今回立てました。
そこで、コンビニPC通過時間が食事の時間に近いときは、食事+お菓子1品と、多めに食べることにしました(それ以外は飲料かお菓子のみ。走行中はジェル。)。
その結果、後半全てのコンビニPC、途中休憩のついででトイレへ…orz
腸が動いていることはいいんですけどね、毎回時間が掛かって仕方ない。用を足しやすいビブにしておいたので、手間はマシでしたけど。
終盤まで補給切れはなく、肝心のブルベ腹も1日半でおさまったので結果オーライ(?)です。
・のむぎー
後半の山場は野麦峠。
少々下りも混ざるような道だったので、「のむぎーは下げておいて持ち上げるタイプだね」なんて思っていたら、最後3kmで腰が痛くなってしまいました。それほど勾配がきつくなかったのにもったいない。

腰の痛みはその後残り60kmまで回復しきらず、緩い下りや平坦で速度を稼ぐことができませんでした。
原因は、バックパックを持たなかった分だけバックポケットに入れる物が普段より多くなり、背中の感触が変わって力の入れ方も変わったためではないかなと思っています。
気温は7℃だったようですが、カッパ上下ではあまり寒くありませんでした。ミートテックもありますしね。
・下り基調だけど…
野麦峠以降は下り基調でしたがそこそこ登りはあり、平坦でも風が強い区間があり、腰も痛くなっていたためなかなか進みませんでした。
さらに、メーターが距離が長い方に数kmもずれてしまい、PCをスルーしていないか停車して確認することが増えてしまいました。
キューシートは前半では結構役に立っていたのですが、後半は通しの距離しかなくて(後半スタートからの距離を計算していなくて)、準備不足であまり活用できませんでした。
そうこうしながらも、最後は飛ばす元気が残っていて、終電に余裕を持って間に合うようゴール。
ほぼ計算通りでした。
□雨天走行テスト
・モンベル上下(mont-bell バーサライトジャケット、スーパーストレッチサイクルレインパンツ)
濡れることはないけど、透湿性があるといっても汗で蒸れる。それは想定内でしたが、ポケットの中に入れていたブルベカードがしっとり(^^;;; 汗そのものではないはずだけど。
・ヴィプロス チェーンオイル ムオン(muon)
継ぎ足ししなくてももった、と思う(鈍感なので言い切れない)。
帰宅して翌日にチェーン掃除して普段用オイルを付けましたが、何だかショリショリ言っています。
・スポーツバルム イエロー1
足首~甲回りに塗っていたので、靴が濡れてもあまり冷たくなかったかも(鈍感なので言い切れない)。
・ポリエチレンの使い捨てシューズカバー
サイズが大きすぎて、ペダルに思わぬ引っ掛かり方をして、途中で危険と判断して脱ぎました。
よさげなのを今後探します。
・100均ラミネートのキューシート
余白が少なかったためか浸水しました。でも十分役に立った。
・リアライト Cateye TL-LD610
浸水必至なので、帰宅してすぐ電池を取り出して自然乾燥。問題なし。
・Cateye Volt 800・1700
問題なし。Volt 800のほうはもろに前輪から跳ね上げた水を浴びていますが、毎度問題なし。
・ウルフトゥース ストラップベース
水でスポンジが弱くなってずれてきた。380kmくらいまでは耐えた。
・ブレーキのクイックリリースレバー
に砂が入り込んで、輪行の時に簡単に開かなくて焦りましたw
・APIDURA(アピデュラ) ドライサドルバッグ コンパクト(9L)
しっとり湿っぽい感じはするけど濡れたものはなし。
・Bryton Rider530, Aero60
ノープロブレム。浸水にはめっぽう強いBryton。
とりあえず以上。
今年目標にしている1000kmブルベのときは、ぜひ晴れてほしいなぁ。
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