暖冬の今季、雪道ライドと雪中キャンプの経験を積むべく、長野県大町市へ行ってきた。前泊(安曇野市・ホテル泊)+キャンプ場2ヶ所の2泊3日の旅程。主に自転車の準備と輪行についてを自転車編としてまとめる。
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<目次>
□ バイク紹介
□ 輪行
□ 走った道
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□ バイク紹介
雪道を多少走るため、新調したばかりのグラベルロード、TREK CHECKPOINT SL5で行く。サイズは49(身長155cm)。650B化してグラベルキングSK TLR 27.5×1.90を、よく分からないのでブチルチューブで使用している。1台前はCERVELO ASPERO、カーボン、フロントシングル、SRAMのAPEXの油圧ディスクブレーキ…コロナ禍で(?)某アドベンチャーロードが入荷未定で、代わりに購入したものだった。キャンプ用のつもりで購入するも、タイヤが太いのでサドルバッグのクリアランスは確保できないし、ダボ穴もない。せっかく工夫してリアラックを取り付けるも、細かな振動が体に伝わってきて乗り心地が大変悪く、フロントシングルのため舗装路の下りだとトップにしても加速しきれない、ギアを上げるのにレバーの連打が大変、APEXの油圧式のブレーキレバーは握りが太くてブラケットポジションで利かせられなくてディスクの意味なし、とまあ相性と私の使用用途が悪かった。サドルバッグのクリアランス問題はホイールを650B化することでクリアできたがその他の満足度は低く、近所のショップで買い換えを勧められてホイホイとそれに乗った。クロスバイク以来、7年ぶりくらいのTREKである。
詳しい仕様は買ってから知ったが、フロントは46/30になったことで変速が自然にできるようになった。リアは11速(11-34T)で、トップ-ローともに広くなった。フロントダブルだとチェーン落ちしやすいのではと思っていたが、リアディレイラーにチェーンスタビライザーシステムというのが付いていて、グラベルではこれを使うらしい。Shimano GRXのブレーキレバーは油圧でも前方が平たくなっていて握りやすい。ブラケットポジションでも十分ブレーキが利いて、これぞディスクブレーキという感じだ。
CHECKPOINTはもともとダボ穴がたくさんあり、BONTRAGERの専用ラックやバッグがあり、積載することを前提としている。まだ特徴を生かせるほど乗ってはいないが、リアラックやチャイルドトレーラーを付けたときの体に伝わる振動はどこかで吸収されていて格段に楽だ。特にチャイルドトレーラーをけん引すると、+タイヤ2個分の振動を受けるのだが、それが負担にならない。


ダボス(DAVOS)のダボ付きスルーアクスルに、バーレーのチャイルドトレーラーのけん引金具を挟んだ図(トレーラー専用のスルーアクスルではないので運用は自己責任で)。最初はスルーアクスルのダボ穴にリアラックの足を取り付けていたが、車体のダボ穴に取り付けたほうが振動が減った気がする。リアラックはトピーク(TOPEAK)のUNI EXPLORER DISCで、前方はミノウラ(MINOURA) シートポストクランプ MT-800N用でシートポストに固定している。
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CHECKPOINTに限らず、TREKのバイクはトップチューブ後ろとシートポストが固定されていないIsoSpeedというシステムになっていて、ここで振動吸収できるらしい。シートポストにクランプするリアラックだとその効果は落ちるだろうから、いずれはフレームだけに固定するタイプに変えたいと思う。
ちなみに、グランジ(grunge)のキャリアダホ付きシートクランプは、固定部分がギリギリはまらない形状になっていて使えない。こういう所に互換性があればなおよいのに、と思う。



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リアラック取り付けに関しては、ほぼ同様の試行錯誤を1台前のグラベルロードでもしているので、参考にリンクしておく。専用品があるならそれが一番楽で安全だと思う。
□ 輪行
雪中キャンプ、零下のキャンプとなると荷物が普通の冬キャンプ以上に増える。テントのフライシートは雪対応の外張りになり重量増、ペグはスノーペグで重量増・嵩もアップ、スコップも持って行くし、ウェアも増えて重量増。ペアで40Lのパニアバッグ(20L×2個)にそれぞれ5kgずつ、それでも納まりきらず、バックパックにも5kg詰めた。

この写真の装備に加えて高さ50cmくらいのバックパックを担いでの輪行は大変過ぎた。時間には余裕を持っていたものの、体力の消耗が著しかった。新幹線やしなのでは1回で荷物を出し入れすることができなかった。
輪行袋はマルト(MARUTO)のツアーバッグRK-03 DR (ディスクロード) RK-03DRを使った。
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丈夫な横型輪行袋で重くてかさばるが、少々手荒く扱っても傷まず、輪行自体はしやすい製品だ。ただ、タイヤが1.90まで太くなると付属のゴムだけではフレームにホイールを十分固定しきれず、他の輪行袋の紐も流用した。


だいたい収納できるが、リアラックの一部が入り切らないので、それっぽい袋を追加で被せて運んだ。
横型輪行袋でも、フォークを下にすれば縦型輪行袋のようにも使えので、新幹線ではそうすることが多い。ただハンドルを固定していて切ることができないので、幅は縦型専用よりも必要となる。輪行袋の収納袋に入れるのはきつくて大変なので、走行時は大きめのハンドルバーバッグに収納している。
□ 走った道
今回は安曇野の某スクールでMTBでの雪道ライドの予定だったが、積雪がなくてこのグラベルロードで学ぶことになった。まず基本的なこととして、積載が後ろに偏っているので前にも分散させたほうがよいこと、ツーリングでは予備のスポークを持つこと、など。あとは一旦パニアバッグは置いておいて、走っているのを先生に見ていただきながら、車体の特徴をつかんでいく。草の道、細かい砂利道、ぬたぬた道など、案内されて楽しく走る。エンジンがグラベル初心者なので停まってしまう場面はあるが、車体のポテンシャルは多分高い。

途中で停まってしまうと思ったこの土手の道(写真はGoogle mapのストリートビューから)、ギアを数枚残して登れたのには私も先生も驚いてしまった。
次の日はキャンプ場に荷物を置いて大町市をライド。車道の路肩に残る軟らかいシャーベットは全く問題なし。

これくらいなら登りでも下りでも平気。

登りは大丈夫。下りはちょっと怖い。慣れれば大丈夫そう。よく見ると、もっと細いタイヤの人も走りに来た跡がある…。
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自転車が立てられる雪道は私の技術では走れない。
でも楽しい✨
次回は、2. ウェア編に続く。

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