今年のブルベ初めは200km。12月はツーリングの計画を断念したし体重も増えたが、Festive500のチャレンジで平地ながら1日180kmは走ったし、トラブルなければ完走できるだろうと思った。
□準備
・Wahoo TICKR FIT Heart Rate Monitor (ワフー ティッカー フィット ハートレート モニター)
今回は無理をしないように、心拍を見て抑えながら行くことにした。私は金属アレルギー持ちで乳バンドタイプの心拍計だと電極で皮膚がやられるので、光学式のを使っている。時々おかしな値が出るが、十分参考にはなる。
・服装:
ミレー ドライナミックメッシュ 3/4スリーブ
ファイントラック メリノスピンライトジップネック(L2ベースレイヤー)
SUNVOLT ウィンタースーツ
パールイズミ レッグウォーマー
蛍光ベスト
天候は晴れ、気温は2~13℃を想定。腰と臀部の横側がいつも寒いと感じやすりので、スポーツバームも使った。実際には4~13℃で、いい選択だったと思う。SUNVOLTのウィンタースーツはセパレートワンピースタイプで、トイレ大のときには蛍光ベストを脱いで、ポケットの中身を取り出したり、袖が床に着かないよう気を付けたり、ブルベのときには面倒。でも膝周りの締め付け感は強くなくて楽。ただもっと寒いと防寒面で厳しいかもしれない。腰回りの冷え対策にモンベル サイクル ツーリングショーツを用意したが、輪行時にしか使わなかった。
・補給
200kmではいつも600kcalほど準備するところ、冬だから消費が多いかもしれないと多めの800kcal程度準備。ジェル系を600kcal、ようかんを200kcal用意して、結局ようかんが余ったので消費量は予想通り。だったのだが、ジェルをいつもはソフトフラスクに移して走行しながら補給するところ、今回はフラスクに入れるのに適さないジェルを選んでしまい、その結果補給の遅れにつながってしまった。
・荷物
飲料ボトルは750mlを1本。輪行袋とツールボックスをボトルケージに。トップチューブバッグにモバイルバッテリーと筆記用具など。今回は実走不足で下りでしっかり後ろに荷重できるか若干の不安があったため、あえて重めのサドルバッグを選んだ。中身はチェーンカッター、チューブ2本、空気入れ、サイクルパンツ、メガネ入れ、クリートカバー、走行後の補給食、ワイヤーキーなどで、自分の中では標準的+αの晴れ装備。
□出発
前泊なしで間に合うブルベはありがたい。前日夜に急な仕事の呼び出しがあったものの、目覚めはすっきりだった。家から駅までは自走。しばらくぶりの輪行に思ったより時間が掛かってしまった。持って来たおにぎりを胃袋に突っ込んで、ぎりぎり電車に乗ることができた。
朝一の電車の車内は寒い。モンベルサイクルパンツ(ハーフ)を着て来たのは正解で、上もウィンドブレーカーを持ってくればよかったと思った。
受付最寄駅の灘駅に着いたところでタイミングよくトイレ。出発前にトイレ大が済ませられていると、だいぶと安心である。しかし、トイレタイムのおかげで受付・ブリーフィングはぎりぎりに(汗)。スタートも集団の半ばあたり。200kmでは参加者が多いので混雑気味で、やや走りにくい位置になった。
□再度山、再び
最初のフォトチェックは神戸ブルベでおなじみ再度公園。去年のグランフォンド200(結果はDNF)で一度登っているので、不安なく登れた。心拍数は最初からどれくらいに抑えるかは決めていなかったけれど、呼吸したときの感触で170以下にしようと決めた。カーブで斜度が上がってここで踏ん張りたいという所で抑えるのは、まぁ逆に足に負担が来るので本当によかったのかどうかは分からないw あとから計算すると、カルボーネン法という年齢と安静時心拍数から運動強度を算出する方法でゾーン4相当だったので、勘は正しかったようだ。
到着したのは前回より1分の遅れ。スタート付近の混雑を考慮すると、多分ほとんど変わらない。さすがに進歩はしていると思う。このブルベで自分にとっての一番の難関はここだと思っていたので、悪くないペースで登れてほっとした。
心拍数抑えてゆっくりペースだけどまずまず。#brm113神戸200 pic.twitter.com/VOpxvQk0q3
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) January 12, 2020
ここからは下りが入る。どうやって下るんだったかなーと考えながら体を動かす始末だったので、ゆっくり減速してとにかく反対車線に寄らないよう対向車を見ないように下った。乗り込んでいないと体が忘れてしまうものだ。
□三木城跡付近
このブルベの副題は「播州城下町巡り」。三木城跡に行く道はスルーしてしまったらしい。神社だけ撮影して下ってしまった。
フォトコンから外れたけどついでに#brm113神戸200 pic.twitter.com/IViPSew43j
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) January 13, 2020
ここから次のコンビニPCまでは、ペースの合う人がいたので後ろにつかせてもらった。参加者が多い分、ペースが合う人が見つかることも多いのが200kmのいいところ。振り切られることも普段は多いけど、今回は見ず知らずにも関わらず親切に前を行ってくれる人が多くて助かった。
コンビニPCではおにぎりとジュースを食べ、大福1個を道中での補給食に買った。昼食には早すぎてたくさん食べる気はしなかったけれど、このときプリン1個でも余分に流し込んでおけば、この後楽だったかもしれないと思う。
□姫路城
姫路城を近くで見るのはこれが初めてだった。光り輝いていて眩しい。
姫路なぅ #brm113神戸200 pic.twitter.com/qLe93jc8Gy
— 門川彩雷 (@ayalalmngl) January 13, 2020
姫路周辺を走るのはこれが2回目。交通量が多く、車にアピールするためスピードは上げ気味にして走った。
さて、そのうち早くも80kmくらいでバテてしまった。集中力は切れていないものの、心拍数もパワーも上がらない。足を回すのは止めず、ただ惰性で漕ぎ続けることになった。空腹感はなかったが、この時点で補給不足かもしれないと思った。
□龍野城址
天気はとかくよかった。城跡は青空によく映えていた。
龍野城跡
よい雰囲気#brm113神戸200 pic.twitter.com/rNlOjAwh8Y— 門川彩雷 (@ayalalmngl) January 13, 2020
惰性でも休憩しすぎなければ完走できるだろうとは思って走っているうちに、きつめの登坂がやってきた。10%が続いたり15%になったり。再度公園の登坂ほど長くは続かないと思っていたので、がんばらずにやり過ごすことにした。その結果、、長かった(^ω^;) アップダウンがあったのであまり消耗せずに済んだけれども、補給不足は明らかだった。
登りは暑く、下りは寒く、ぶつぶつ文句をつぶやいているうちに
相坂トンネル
なんか結構登った気がする(遠い目)#brm113神戸200 pic.twitter.com/aXjMpEOuTZ— 門川彩雷 (@ayalalmngl) January 13, 2020
フォトチェックの相坂トンネル。煉瓦作りで趣がよい。
このあたりで補給休憩をして少し回復したところで、後から来た人の後ろに付かせてもらった。
次はコンビニPC。前の人に続いてコンビニイン。トイレに行って補給を追加して出発。すると、コンビニの反対側にいる参加者がちらちらこっちを見たりスマホを見たりしている。「ここ(PCと)違いますよー」と、一緒にコンビニに入った人が言う。なに~?!、あ、サイコン見たら1km足りんわ(^ω^;) あぶないあぶない。普段は店名をチェックするところ、このときはだいぶ疲れていて忘れてた。
1つ先の正式なコンビニPCにも寄って、手早く適当にカイロを購入。ゴール後にスタッフさんから聞いたところによると、ここのコンビニ間違いで認定にならなかった人が数人いたそうだ。今後もコンビニ違いには気を付けよう。
ここからも同じくらいのペースの人に恵まれた。ややゆっくりペースだったが、補給の遅れから回復しきっていなかったので抑えることにした。時々会話したりして、「あと50kmしか走れませんね」という言葉で、しんどさは全く変わらないものの気持ちは楽になった気がした。
この日、人によっては向かい風がひどかったらしい。私の場合、1人で走っているときはヘロヘロのろのろペースで、他は誰かの後ろを走っていたからさほど気にならなかったのだろうと思う。つまりは、人の後ろでだいぶ楽させてもらったいたらしい。コンビニPCまで残り数kmになると体力はだいぶ回復し、長くなった列を中切れさせて前を走るくらいはできるようになった。
最終コンビニPCから残り25km、これからの道は見覚えがあった。2シーズン前の600kmで走った道とほぼ同じ。当時はこれくらいの斜度でもしんどくて、ハンドルくねくねしながら登っていたなぁと思い出す。今から思うとちょっと危ない。
最後のほうは走りにくい市街地。1人で走りたくなくて、信号峠で追いついた元気な人たちに力を振り絞って付いて行った。何かを吐くかと思ったが、おかげで車に臆することなくゴールPCのコンビニに到着した。

今年のオダックス近畿のピンバッジはヘルメット型。
補給の遅れで、体感的には完走した200kmブルベの中では2番目にしんどかった(1番目は初参加のブルベ)。実際、完走時間もパンクしたブルベの次に遅い。しかし体調としては不思議なもので、翌日は全く疲労感なし。筋肉痛もなし。体重はいつも増える傾向なのにちょっと減っていた。翌々日に前腕に少し筋肉痛が出たくらい。こういうヘロヘロした走り方だと、疲労の持ち越しは抑えられるのかと実感(^^; 確かに、1000kmのときも(終盤あらゆるお尻の痛みでスピードが上がらなくて)体力的には意外としんどくなかったことを思い出した。
ブルベから少し時間が経つけれど、やはり実走を積むのが難しい。次もヘロヘロ行くか。
[場所・兵庫]

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