Flèche Japon2024・木曽川-富士川お花見フレッシュ🌸

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 ブルベ春の風物詩、チームで走るフレッシュ(Flèche)に、2年連続、今年も昨年と同じチームで参加することにした。今年のイースターは3月31日の年度末。桜が各地で咲いていて、まさにお花見フレッシュとなった。

Fleche_map1.jpg 昨年のフレッシュ(過去記事)
Flèche Japon2023・目指せ熊本ナイスプレイス

Fleche2024
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<目次>
□ ルート作成
□ 出走まで
□ 前半・中山道
□ 後半・富士川
□ ナイスプレイスとおたのしみ
□ 所感

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□ ルート作成
 チームは私、masaさんりくらいまーさんまんきぃさんの4人だ。言い出しっぺの私が今年もリーダーを務める。今回はmasaさんの都合が悪く、また3人での参加となった。昨年PBPを完走してR5000・R10000を狙えるまんきぃさんの希望を優先し、ランドヌール東京(R東京)のフレッシュに申し込んだ。ナイスプレイスは静岡市の駿河健康ランドで、関西からも帰路のアクセスが容易というのが決め手だった。
 ルート案を募ると4つ集まり、投票で今回のコースの素案に決まった。昨年も今年もmasaさん案だ。岐阜羽島から木曽川沿いに塩尻に出て、富士川沿いに下って来るというルート。いつも素敵な案をありがとうございます。
Fleche_route.jpg
フレッシュのコースは最短距離になるように通すか、回り道するならPCを設定する必要がある。これがなかなか面倒で、また機会を改めて記事にしたいと思う。R東京ではNAVITIMEの自転車ルート検索(ウェブサイト)の利用を必須にしており、これが実質PCでしか使えず、しかも直感的に扱えなくて慣れないと非常に使いづらいものだったが、検索条件を「距離が短い」とすることで最短ルートが分かるという、フレッシュの用途には最適なサイトだった。ルートの修正はRide with GPSでりくらいまーさんと私がダブルチェックも兼ねて交替で行い、主催からのアドバイスも反映させ、更新を重ねVer.8にもなった。昨年は認定距離ギリギリの360kmで何とかゴールと劇的ドラマチック過ぎたので、反省してそこそこの難易度に収まるように心掛けたものの、距離は363.5kmで累積標高は4000mくらいの登りの多いルートになった。

□ 出走まで
 3月の天気の微妙なある日、まんきぃさんとmasaさんがなんと前半登り基調の部分試走に行ってくださった。当日までに皆で一緒に走る機会は叶わなかったが、試走の情報共有のためミーティングを開くことはできた。チームリーダーの一番の大仕事は、実は人数分のブルベカードを忘れずに管理することだが、このミーティングで各人に手渡すことができてホッとした。他にも、まんきぃさんがグルメ情報をたくさん調べてくださっていたので、当日の休憩地点に反映させて最終調整を行った。
 出走日が近づき当日の天気予報をEpic Ride Weatherで調べると、前半登り基調は追い風、後半下り基調はちょっと向かい風区間あり、体感温度は6~17℃、降水確率はゼロと恵まれていた。ジャケットなしの夏寄り春ウェアで、気温が下がってきたらレインウェア上下を着る予定にした。…と準備しているうちに、ナイスプレイス到着日は最高気温が20℃を超えるという予報になり、慌ててナイスプレイスで受け取るドロップバッグの中身を涼しい服装に替えることになった。
 前日夜は新時代という居酒屋で前夜祭をした。
Shinjidai
食事もお手頃価格のビールもよくて、近いうちに関西のチェーン店で打ち上げをしようという話になった。食後に翌朝スタート地点となるローソン 岐阜羽島駅北店に、下見を兼ねて朝食を買いに行った。
ローソン岐阜羽島駅北店ローソン岐阜羽島駅北店ローソン岐阜羽島駅北店ローソン岐阜羽島駅北店ローソン岐阜羽島駅北店
観光案内所みたいなローソンで雰囲気がよかった。

□ 前半・中山道
 翌朝6時前、スタートのコンビニに全員集合。ブルベカードに車検欄がなく、特に事前に言及もなかったのでお互い車検と装備確認をし合って、念のため写真に撮っておいた。
Fleche2024
全員買い物で6:00のレシートを取得し、拳写真を撮影して6:08出発。およそ3kmごとにローテーションをしながら進む。 10日前のブルベで新車になったばかりの私は、前回調子が悪かったので不安が大きかった。 2人に置いて行かれないか心配していたが、平坦な木曽川・南派川(みなみはせん)沿いは私が飛ばしすぎてペースを落とすようにりくらいまーさん言われたので、大丈夫そうだった。この河川敷の道は自転車に乗っている人が多くていい道だった。
 PC1は犬山城近くの三光稲荷神社。ここの手前だけ急坂があった。
Inuyama-jo
犬山城
Sankou-inari-shrine
28km PC1 三光稲荷神社
目標時刻とほぼ同じ。私の計算力が光る。
 犬山橋を北に渡ったところで、名鉄 新鵜沼駅南側の踏切に阻まれる。
名古屋鉄道
1本~
名古屋鉄道
2本~
名古屋鉄道
3本~
名古屋鉄道
4本~
名古屋鉄道
5本~
名古屋鉄道
6本~
もうええて(^ω^+)
というわけで5分ほど待った。
 その後は概ね順調で、
太田宿中山道会館
39km PC2 太田宿中山道会館
目標時刻ドンピシャ。私の計算力が光る。ここまで平坦で、もっと早く着くと思っていたのでやや焦りを感じた。
 10kmほど進み、旧中山道に入る前のコンビニで予定通り休憩する。ここの到着時刻もほぼピッタリ。ちょっとピッタリすぎやしないだろうかと思いつつ、燃費が悪い男性陣にはしっかり補給を摂ってもらうべき、というのが昨年の経験から学んだことなので、2人に焦りを見せないように心掛けた。
 旧中山道はかなり登った。
スギ花粉
杉花粉がわっさ~と霧のように飛び散って舞っているのが見えた。黄砂も多いという予報の日だったので、朝一で抗ヒスタミン薬を飲んできたがこの日はよくくしゃみが出る日で、それもうなずけた。坂の勾配はそこそこきついが、少し陰っていて走りやすかった。この日は調子がよく、インナーローのギアを2~3枚残して上がることができた。
 86km地点、PC3 ファミリーマート 恵那峡店には目標の30分前に到着。この先でまんきぃさんオススメの昼食を摂ることになっていたので、軽く補給して食事場所へ向かう。
そば
信州そば処 そば茶屋恵那店で大盛を頼む。滞在時間はちょうど30分だった。
 また旧中山道を進む。結構登った。そのうち、PC4 JR坂下駅に到着。
坂下橋
手前の坂下橋から川上川を眺めて。奥のほうに桜が見える。道中、見頃の桜を見るも、ここまで写真を撮るのによい場所がなかなかなかった。
坂下駅
109km PC4 JR坂下駅。趣のある駅舎だった。
ここも目標時間ピッタリ。私の計算力が(ry
ここで私が飲料休憩を所望、2人がトイレ休憩を所望。結果、全員両方休憩することとなった。休憩内容とタイミングを合わせることがフレッシュでの時間的なロスを減らすコツなので、うまく進められたと思う。
 やはり”どこかでみんなで桜と写真を撮りたいね”などと言う話題になり、
田立
ソメイヨシノではないけど、撮れるときに撮ろうと。
桜
品種が分からない。
 この後、交通量が多いと評判の悪い国道19号線に入っていく。まんきぃさんが部分試走のときにこの辺りで雨に見舞われて、大型車も多くて懲りたとのことで、日頃の自転車通勤で車とのバトルに一番慣れている私が主に一番後ろを走行した。先頭は主にりくらいまーさんが行く。時々、前2人が速くてしんどいときがあったが、クロモリの新車は白線の右側の縦のひび割れを走ると加速することに気づいた。やや荒れた道が続くと、ぐっと2人との距離が縮まって危ないので逆に気をつける必要があった。
木曽川
ごおごおと音を立てて流れる木曽川に畏怖を感じた。奥の吊り橋は重要文化財の桃介橋(ももすけばし)。
 目標より15分遅れで127km地点のデイリーヤマザキ大桑野尻店に到着。
木曽郡大桑村
木曽郡大桑村
冠雪した雄大な山が見える。
 たまに旧中山道を行くときは、交通量が減って走りやすかった。この辺り、国道19号線のトンネルを避けたり、旧道で登坂が多くなるのを避けたりというバランスは、りくらいまーさんのプランによるものだ。うまく組み立てられていたと思う。追い風もあって、登ったわりには疲労は少なくて済んだ。
 コツコツと登り、登り切ってもう登坂は終了という薮原のやぶはら食堂で早めの夕食予定でであったが、何と臨時休業。私だけ飲料補給をして、次の候補の食堂SS(塩尻市贄川)へと下って行く。こちらはメニューが豊富で、私はジンギス定食を選んだ。待ち時間に、体が冷えないようにレインウェアを上だけ着たり荷物を整理したりした。
食堂SS
おいしくいただいた。
後から確認すると、ここの滞在時間は1時間にもなっていた…。時間に余裕がないと寄れないところだったのだ。…それよりも、こちら4月29日より無期限休業になるのだとか。休業前でよかったと思った。

 食堂からの下りは最初は寒かったが、標高が一気に下がるので塩尻のコンビニに着く頃には防寒着が必要か不要か悩む気温であった。19時前、200km地点のPC5 ファミリーマート 塩尻吉田店に到着。空腹感はなく、コーヒーと甘い物だけ摂取して短時間で出発した。

□ 後半・富士川
 しばらく交通量の多い街中を走る。降水確率はゼロのはずだったが、少し雨がパラパラしていた。ひどくなるのではないか心配していたが、街中を抜ける頃には止んだ。いつの間にかまた旧中山道に入り、住宅街と住宅街の間に妙な街灯のない荒れた道が挟まれる。この辺りのプランはりくらいまーさんによるものだ。塩尻峠に向かう登りだったので、途中で暑くなって防寒着を着ていたまんきぃさんと相談して一旦停止した。着替えのタイミングをメンバーで合わせることで、なるべく止まる時間を短くするよう努めた。これも昨年から学んだことだ。
 塩尻峠を越えると諏訪湖の綺麗な夜景が見えた。快適な下りだったので写真は撮っていない。そしてしばらく平坦路が続く。私が最後方を走っていたとき、りくらいまーさんとまんきぃさんが穴ぼこに突っ込んだ。普段りくらいまーさんはこまめに道路の凹凸をよけながら走るし、マンキーさんは障害物を事細かに指差す紳士的な走り方をするので、ちょっとおかしい。疲れているのではないか、と思い先頭に出ると、りくらいまーさんさんが停車を所望。どうやらハンガーノックっぽい症状だったらしい。
 それからまた3人で快適に飛ばしていたが、今度は富士見峠の途中で、私が登りで前と間隔が開くようになった。足が動いてはいるが、何となく進まないおかしな感覚だった。”補給が遅れたかもしれない”と、空腹を感じてはいなかったが補給食をバッグから取り出して食べながら登る。そして、予定より早くコンビニへのピットインを所望した。22時前、245km地点のセブンイレブン富士見町富士見店へ。到着直後に空腹を感じた。あの早めの夕飯の量ではちょっと足りなかったのだ。
 釜無川沿いの下り基調をどんどん進む。284km地点、PC6 ファミリーマート 甲斐富竹新田店には目標の約20分前に到着。次は22時間のチェックポイントになる。タイムを逆算し、しっかり休憩してから進むのが時間効率が良いと考えた。そこでまんきぃさんが下調べをしていた松屋でご飯を食べながら時間調整をすることにした。しかしこの時点で私は全く空腹を感じていなかった。うどんなら飲めると思っていたが、ここには丼物かカレーしかなかった。牛丼の小と豚汁を頼むも、牛肉半分と豚汁しか食べることができず、残りはまんきぃさんが食べてくださった。
 いざ出発した直後、空腹を感じた。なんてこったい。次の補給地でもある22時間チェックのコンビニまでは54kmだけなので休憩なしでも走れると思ったが、2人の快調ペースではエネルギーがもたないとも思ったので、ペースを下げてもらうよう頼んだ。風も悪くなく信号もなく快調に飛ばしていたので、補給食をバッグから取り出すタイミングを失っていた。途中で休憩を所望するか迷っていたが、そのうち富士川沿いで横風が暴れるようになり、時間をロスするので停まりにくくなってしまった。わずかな信号待ちの間にアミノバイタルのジェルを1本飲むと、100kcalほどしかなかったが次の休憩まで足りた。
 暗くて富士川沿いを走っている感じが全く分からず、途中の橋で見えた富士川の看板で写真を撮らせてもらう。
身延
JR身延(みのぶ)駅の近くだったらしい。道の反対側に自販機が見えたので、ついでに温かいコーヒーを飲む。
 フレッシュは、春分の日以降の満月の後の最初の日曜日に集合するため、満月に近いことが多い。しかし今回は、三日月を差し引いたような下弦の月であった。それはちょっと残念だったが、ここまで来て素敵な夜桜が。
身延
この後、真ん中の私の自転車が倒れたが、メカトラブルは免れた。危ない危ない。
 22時間チェックポイントまでもう少しという頃、富士川沿いの集落で鹿の群れが目の前を横切った。もう少し早ければ危なかった。22時間チェックポイント、339km地点のローソン 南部福士店には40分前に到着。イートインで休み、4時ちょうどにレシートを再取得することにした。R東京では22時間ポイントの証明を事実上コンビニレシートに指定されているので、この辺りでどうしても人里に出て来る必要があり、ルートに制限が生じる。
 最後は2時間で25km以上を走るのがフレッシュの規定だ。ここから何回か登らなければならないので、トラブルに備えてぎりぎり25km余りのコンビニをゴール予定にしていた。夜明け前、頭がぼーっとしがちな時間帯、昨年と同様3人でしりとりをして漕いでいく。こうすると登りも苦にならない。下りにさしかかった頃、空が白んで来た。ゴールに十分に間に合いそうだった。”できるだけ早くお風呂に入りたい”というりくらいまーさんの要望に従って、ゴールのコンビニをさらに海側に下った、健康ランドに近いコンビニまで3km強伸ばすことにした。伸ばしても最短ルートになっていることはルート修正の段階で確認済みだった。
 新しく設定したゴールのコンビニに10分ほど前に到着。R東京では24時間ポイント・ゴールの証明も事実上コンビニ・レシートに指定されているので、フレッシュの理念に従って距離をできるだけ伸ばそう、というわけにもいかないので、今までの写真・レシートの整理をメンバーに指示しながら待つことにする。別の1チームがすでに到着しており、両チームメンバー全員が24時間の00分のレシートを取得するのは困難なので、相談してチームリーダーが優先してちょうどのレシートを取ることとなった。

□ ナイスプレイスとおたのしみ
 ナイスプレイスの駿河健康ランドの自転車置き場に自転車を置き、送っておいた荷物を施設の人から受け取り、リラックスタイムとなった。風呂の種類が豊富で楽しめた。広間で休憩後、ゴール受付に降りた。フレッシュのブルベカードにまだ慣れていなくて記入方法に戸惑ったが、写真はすでにお気に入りに整理していたので、サクサクとチームメンバーにPC通過時刻を記入してもらう。走行距離をサイコンの距離で認定してもらうことは可能との話であったが、他チームのやり取りを見ているとややこしそうだったので、最初の申請通りNAVITIMEの最短距離+増えた3km強で記入した。
Fleche2024
 この後、まんきぃさんオススメの富士山が見えるという薩埵峠(さったとうげ)を経由して、まんきぃさんのお好きな桜えびを隣の由比(ゆい)駅周辺まで食べに行こうということに決めていた。西から登ったが、途中から激坂になり息が上がって押し歩きすることになった。
薩埵峠
晴れて本当に見晴らしがよかった。
ここから東の由比駅方面へ下ったが、こちらはもっともっと激!坂であった。こっちから登るのは私には無理だ。下りもディスクブレーキで握力に余裕があってよかった。
 なんとか無事に下り、由比駅最寄りのご飯屋で桜えび料理を食べることにした。最寄りだったが行き方にはコツが要り、まんきぃさんがJRの駅員さんに行き方を伺い、開店前に到着するも行列ができていた。ごはん屋さくら、有名店だったらしい。ベンチを確保することはでき、移動する気力が残ってなかったので、日向ぼっこをしながら思い出を語り合いながら2時間半待つ。

待った甲斐のあるお味で、ボリュームもある素敵な昼ご飯だった。

□ 所感
 2回目のフレッシュで、1回目の反省を生かして順当にゴールすることができた。とはいえ、3人で一緒に走る難しさはやはりあり、特に補給の必要量とタイミングがバラバラなのが課題だと感じた。今回はあらかじめ補給ポイントを多めに計画していたが、そのためかいつもより自分の補給食の摂取が遅くなり、後半でエネルギー切れを起こした。
 ルートに関しては修正を重ねた甲斐があって、概ね走りやすかった。りくらいまーさんのルート引き、まんきぃさんのグルメガイドのご協力に感謝m(_ _)m また、できることならメンバー4人でいつか走りたいと思う。
 最後に、メンバーのりくらいまーさんの記事はこちら。

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