昨年2025年末、兵庫県豊岡市にある 植村直己冒険館・どんぐりbase に親子キャンプ(屋内グランピング)に行ってきました。どちらかというとファミリー向け施設ではありますが、ミュージアムである冒険館の展示は、大人が見ても胸を打つものがありました。いろいろ限界を感じ始める中年はぜひ行ってみるべし(不惑って言うけど、まだ惑っちゃうよね…)。
施設紹介
植村直己冒険館・どんぐりbase
・ウェブサイト
・Twitter (X) (積雪情報)
場所:兵庫県豊岡市 (Googleマップ)
アクセス:
・JR江原(えばら)駅から約4km
・バス停(イナカー、全但バス) 植村冒険館前(Googleマップ)から徒歩3~4分
・駐輪場あり(屋根付き)
入館料金:高校生以上 550円、3歳~中学生 330円
開館時間:9:00~17:00 (最終入館16:30)
休館日:水曜日 (祝日の場合は翌日休)・12/29~1/3
施設自体は1994年からあるそうですが、2021年にリニューアルされて、展示エリアの冒険館と遊具・体験エリアのどんぐりbaseができました。私たちが行くのは初めてでした。例年クリスマス頃から雪が降り始めるとのことで、雪道を体験したくてその時期を狙って行きました。車で行くなら冬季はスタッドレス必須です。JR江原駅からはバスが出ていますが、本数は少なめです。また植村冒険館前のバス停は道の南側にしかないので、”帰りは反対方向だ”と思い込んでいるといくら進んでもバス停が現れません。田舎のGoogleマップの案内は信用してはいけません。

バス停から冒険館までは国道482号線を北西に進みます。黄色い看板と丸ポストが目印です。


自転車やバイクで来た場合は、屋根付きの駐輪場があります。輪行で駅から来るときは緩い登りになります。


バス乗り場のコーンが立っていたので、乗降する人たちのための待ちスペースかと思ったのですが、駐輪場でよいそうです。観光バス用なので、バッティングすることもあまりないでしょう。
駐車場の奥の方(西)には植村直己記念スポーツ公園があり、植物に癒されながら散歩できそうでしたが、今回は天気との兼ね合いで回れませんでした。
クレバスをモチーフにしたというスロープを下って行くと入口です。
展示
入館料金を支払い、まず最初に動画を視聴する部屋があります。植村直己さんの人となりが分かります。自分の親よりも年上の人が、自分が生まれた頃にこんな冒険をしていた…当時一般人からはどのようにとらえていたのか、親に聞いてみたくもあります。最後の冒険の年は、今の私の年齢と同じ。ものすごくエネルギッシュです。
続いて体験コーナー。

目を引くのは再現されたそり。大人も乗れるんですよ。テントも再現されていて中に入れます。普段自転車キャンプで使っているペラペラの軽量テントとの差を実感します。


車椅子と同じサイズの大型ベビーカーを押しながら回りました。自動ドアではないので完全なバリアフリーではありませんが、車椅子でも移動はしやすそうでした。
隣はシロクマ。

身長100cmの5歳児が並ぶとこの大きさ。大人と比べたって大きいです。これを狩ったとはねー。
次に、実際に使われた物の展示が並びます。登山をしない私にはなじみのない物が多かったです。あまり書くとネタバレになりますが、私はニコンのカメラが欲しくなりました。写真撮影は基本的にはOKで、出版社や企業に著作権がある写真や文章などの一般公開は控えてください、とのことでした。自分で振り返るには問題なしです。
エベレストに登るルートがいろいろあるのが興味深かったです。

ルートの偵察から始める世界は想像を絶します。自転車なら通常道はすでにあって舗装路なので、ルートを考えるにしてもたかが知れています。急坂を耐えて最短距離で行くのか、じんわり登って体力を残して最後に激坂を登るのか。距離が伸びると時間が掛かって補給も余分に必要だよな、1人ならこのルートだけど仲間の体力を考えるとこっちだよな、とか。山の人はもっと詳細に詰めるのでしょう。
最後のほうで流れている、下山で消息を絶ったというマッキンリーの動画は22分。ここまでの展示で冒険の世界に引き込まれていると涙なしには見られません。子供もいたので結局チラ見しかせず。。
導線に従ってぐるっと回って、屋外の廊下を通って”チャレンジエールエリア”に行きます。

現在の冒険家の活動・業績の展示です。私たちが訪れたときは、気球の冒険、洞窟探検の展示などがありました。過酷な体験を伝える展示を見ていると、最近の異常気象や環境問題で将来が心配な中、人類は適応できるんじゃないだろうか、何とかなるんじゃないかとちょっと希望が持てました。
一般・個人(という表現が適切かどうか分かりませんが)の挑戦の紹介コーナーもありました。可愛らしいものからごっついのまで。冒険は、他人が評価するものだけではなく、個々の人それぞれに付随する物語だと改めて感じました。ちょっとロングライドするだけでも最初は冒険ですし、子供がいると何でもないはずのことがすぐ冒険・危険になってしまうので。自転車関連は特に多く、「世界に飛び出した挑戦者(サイクリスト)たち」というコーナーがあるほど。JACC(日本アドベンチャー・サイクリストクラブ)の存在は初めて認識しましたが、事務局が近所でした。

私が生まれた頃に発足。つまりは40年以上の歴史があり、ウェブサイトの読み物も充実していました。
カフェ・売店
一周するとカフェ・売店に行きつきます。展示を見ているとファイントラックやエバニューの製品が欲しくなりますからね、限定品のエバニューのチタン製品に手が出そうになり危険です(笑) カフェ・売店は館内受付の奥にありますが、ここだけの利用であれば無料とのこと。
CAFE iNUUK (カフェ イヌーク)の名前は、イヌイット語の「Inuk」(イヌーク・人)、”人々”が由来だそうです(参考: inuuk @Wiktionary)。WiFiも利用できます。テイクアウトも可能です。
以上、悩める迷える中年も、活力が湧いて来る植村直己冒険館の紹介でした。ちょっと遠いよ、という人には、東京の板橋区に植村冒険館(無料)があります。私は行ったことがないのですが、機会があれば足を運んでみるのもよいのではないでしょうか。
次回の記事は、どんぐりbaseでの親子キャンプの話です。



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