妊娠・出産と自転車生活 Part 2 ~中期(前編)~

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~前回まで~
 Part 1では自身の妊娠判明から自転車生活の計画、初期の諸症状などについて書いた。妊娠中期(16~27週・5~7ヶ月)は体型や症状がころころ変わる時期で書くと長くなるので、ブルベでSR獲得するまでの前半と、とそれ以降の2部に分けようと思う。
□中期前半
 中期は体型や症状の変化が大きい。16週に入ると下腹部が硬くなってきて、普段のズボンがきつくなり、ウエストの調整ができる紐やゴムのものに変えた。上向きで足を伸ばして寝ると腹部が張ってしんどくなってきたのもこの頃だった。自転車に乗るときはもともとSサイズのビブを着用していたが、それはまだ問題なかった。ローラー練のときはもともとMサイズのレーパンを履いていたが、一足先の初期後半には増えた皮下脂肪できつくなったため、ビブ着用に替えていた。ビブはよいぞ。
 14週頃から悩まされていた頻尿(突然来る尿意切迫感)は16週で少しマシに、12週から続いていた胃の不快感(げっぷ・胸焼けなど)は18週くらいでかなりよくなった。それでも普段の1食分だと不快な胃もたれになるので、1食を控えめにして間食OKにしたり、よく噛んでたべたりして対策した。俗に16週・5ヶ月になると安定期に入ると言われるが、尿意・胃腸症状の点からもなるほど、と思う。
 20週になるといよいよ腹が出てきたと感じるようになり、職場で妊娠に気づかれることもちょくちょく出てきた。それまでにも下腹部の中からの圧迫感や張るような感じは時々あるも気のせいかなと思っていたが、それが強くなりたまにちょっと痛いというときも出てきた。胎動だったのかもしれないし、単に子宮収縮だったかもしれない。胃の調子はよくなったが、食後すぐは動きたくなくて、昼食後の仕事再開はいつも億劫だった。
□ブルベ
 胃腸症状が穏やかになってくると気力も沸くもので、600kmブルベの前日にキャンプしたり、ブルベ中にキャンプ場で仮眠したり、活発に過ごせた。もっとも、キャンプ場を近場に変えたり、前泊をネットカフェでの仮眠でなくドミトリーにしたりと、いつもより体に負担を掛けないように自分なりに調整はした。1週間前の400kmブルベのときとはよいほうに全然調子が違い、やや頻尿でチェックポイントのコンビニごとでトイレに行く必要はあったが、それ以外のトイレ休憩で停まることはほとんどなかった。食事もまずまず普通に取れ、補給直後はペースダウンしないと胃のつっかえ感があるものの、補給遅れやバテなどはなかった。ただ数時間に1回ほど下腹部に中からの圧迫感が出るので、そのときはペースを落とすようにした。

 SR取得となった4本目のブルベは400kmだった。このときは前半の登坂で調子よさに任せて自分にしては飛ばし過ぎ、また補給はうまくできていたが胃腸炎後(※)で貯えがなかったらしく、後半で一人旅かつ向かい風になったことで終盤には余力を完全に失った(※めっぽうお腹の強い私だが、プロゲステロンで胃腸の動きが悪くなって、感染症状が出たのではないかと思う。マネする人はいないと思うが、食中毒を起こしやすいものは食べないように。)。また、膝が痛くなったりお尻が痛くなったりと、この距離では普段起こらないことが起きた。膝の痛みは冷え、インソールのへたりが原因だと直後は考察していたが、後日片足立ちでソックスを履くときに腹が邪魔で無意識にがに股になっていることに気づいて愕然としたので、恐らくがに股ペダリングになりかけていてたと考えられる。がに股ペダリング+ビンディングで膝に負担が掛かったのだろう。お尻の痛みも、体重はほぼ横ばいだったのでそれは問題ではなく、ペダリングが悪くてお尻に荷重がかかり過ぎたのだろう。ショートクランクやフラットペダルで対策できたのかもしれない。


 こうして予定通り20週未満でSRを獲得し、これで今年のブルベ・ロングライドは終了することにした。今年は暖冬だったため、体への負担が軽かったことは味方になったと思う。がに股ペダリングで効率が落ちてしまうため、これ以降でのブルベ完走は、私の実力では難しかったかもしれない。
 この時点では、今年のSR獲得が私以外の人にとっても狭き門になることは予想していなかった。
 次回、中期(後編)に続く。

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