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ξ毛の話 ζ : 医療脱毛について

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 涼しさも感じられる9月。ロングライドの季節。600km、1000km、それ以上。お尻の痛みはないだろうか。今回は毛の話をしよう。ちなみに、タイトルのξはグザイ・クサイ・クシーで、§はセクションで、ζはゼータで変換できる。

お尻の痛み

 私が毛によるお尻の激痛を経験したのは、初めて走った1000kmブルベだった。

宮城1000本編
BRM713宮城1000km 女川龍飛(竜飛) 1000 準備編に引き続いて。1日目: 順調快調、一転… 仙台から女…

ビブを着替えられず不潔、汗で濡れて皮膚にテンションが掛かった上に、腕・体幹の筋力を使い切ってお尻の荷重が増え、お尻というか股のありとあらゆる場所が痛い状態に。お尻がダメになるとバランスも悪くなった。このときに一番つらかったのがξ毛ζによる圧迫、いわば褥瘡だった。”なぜ神様は人間にξ毛ζを残したのか?”と思いながらなんとか完走した。これ以降、前日のVIO(脱毛の基本用語なので調べてね)全剃り+トイレ時のおしり拭き+プロテクトJ1のこまめな塗り直しでロングライドを走るようになった。これで600kmまではほぼ毛によるトラブルがなくなった。

電気シェーバーは複数使用したが、フェリエの評判がよいし、実際うまく剃れるとツルツルになるので剃るだけで快適になる。

プロテクトJ1の作用時間は7時間と公式から聞いたことがある。私はついつい先送りしてしまうタイプなので、100kmごとか5~6時間をめやすにトイレ休憩のタイミングと合わせて塗り直している。おしり拭きは気に入っていた製品が終売となってしまい、現在使いやすいものを探しているところだ。

 ただ、600kmであれば前日と合わせて3日で終わるが、1000km以上となるとそうはいかない。毛が伸びてくることによる違和感が出てくる。例えば、短い毛がビブの生地で動いて皮膚が刺激される、毛嚢炎になる、伸びた毛が自分の皮膚に刺さる、など。1000km以上走ることを見据えると、毛が伸びない状態を保ちたい。また、全剃りした副産物として、女性に付き物の月のものの際の不快感も半減したので、常に毛のない状態にしたいと思うようになった。

家庭用脱毛器

 VIO脱毛のことを調べ、家庭用脱毛器と医療脱毛(レーザー脱毛)どちらにするか考え、羞恥心・費用・時間の点から家庭用脱毛器を選んだ(脱毛サロンは最初から除外)。2019年7月にケノンを購入し、確か2年はまめに使ったと思う。

使用時の痛みは許容範囲。効果は、Vゾーンが少し薄くなったかな、という程度。Iゾーンを一番何とかしたいのに効果は感じられず、Oゾーンはもともとあまり問題なかった。ちょうど長男出産後で1000km以上走る予定が立たず、走る前に剃るというので間に合っていたので使わなくなった。

医療脱毛へ

 剃るのは子どもと入浴の際に済ませていたが、大きくなってきて外で言いふらされたら恥ずかしいなと思うようになった。かといって、1人で入浴なりシャワーし直して剃る時間を確保し続けるのも手間だったので、医療脱毛をすることにした。調べると、わりと近くの皮膚科で5回9万円弱(初回診察代込み)でできることが分かった。他院は6回以上のコースが多くて総額も高くなりがちなところ、ここは5回設定で費用が抑えられている印象だった。ケノンを売りに出して費用の足しにした。

 初診の日はいろいろとヒアリングとカウンセリング。看護師から大部分の説明を受け、脱毛理由を尋ねられてサイクリングで云々かんぬん、と答えた。最後にお肌のきれいな男性院長がやってきて、同じように尋ねられたので答えたら、「流行ってますね~! 老若男女問わずVIO!」と爽やかに書類にサインしていった。流行ってるらしいですよ。”老”に関しては、将来自分が介護を受けるときに介護者の負担にならないようVIO脱毛をする”介護脱毛”というものがあるらしい。一介の医療関係の立場から言うと、まあ気にしなくて大丈夫です。

 私が通ったクリニックは、通常の皮膚科と美容皮膚科が同じ建物の別階に併設されていた。美容のお客さんには男性ももちろんいたが、看護師は全員女性で男性看護師は見なかった(普通の皮膚科では見掛けた)。VIO脱毛をしたい男性は多分同性看護師に施術してもらいたい人が多いのではないかと思うが、ここでは指名・固定はできないようだった。男性は、男性看護師が施術するメンズ脱毛を売りにしているクリニックを選ぶのも手だ。

 このクリニックでは初診と初回の施術は別日となっていて、都合やら月のものやらで1か月半ほど先になった。施術の間は毛の成長の周期に合わせて8週間(約2カ月)以上空ける必要があるので、全部で5回だとしても最低8カ月は掛かるし、女性はさらに長く掛かる可能性も高い。私も1年近く掛かった。「○年以内に受けてください」と言われた記憶があるが、期間に十分に余裕があることを確認しておく必要がある。

 VIO脱毛1回あたりの時間は来院から次回予約の確認まで30分弱で、思ったよりも時間は掛からなかった。初回のレーザー脱毛は、多分出力は落とされていたと思うが、ケノンとは比べ物にならないくらい痛かった。灼熱感。効果は早くも2週間後に出て、毛がするりと抜けた。2回目以降は慣れたのか毛の密度が減ったのか(黒のメラニンに反応する)、初回ほどは痛くなかった。が、この2回目にちょっと問題があった。施術者が下手だったようで、2週間経っても右側の毛だけあまり抜けなかった。結局この差は最後まで残り、5回終了後に追加の施術を受けないと満足できなかった。

 3回目以降は、施術1週間程度で毛が抜けてきて効果を感じ始めた。問題点もあって、一度毛嚢炎を起こした。ケノンでもたまに起こっていたが、医療脱毛でも起きるのだなと思いながら、自分で排膿させて抗生剤入りステロイドを塗って様子を見ていたら治った。医療脱毛は自由診療で自費だが、こういう皮膚のトラブルは通常保険医療で受診することになり、追加の費用が掛かる。契約の際は、皮膚トラブル時の対応についても確認しておくほうがよい。診察費を施術代に含めている所もあるようだ。

 後半に入り、もう一点小さな問題が出てきた。一部のξ毛ζに白髪が混じるようになってきた。30代から白くなる人もいるらしく、たまたま時期が重なったのかもしれない。白髪になるとレーザーが効かなくなるので嫌だなーと思っていたが、幸い数本のみだった(ケノンも白髪には反応しない)。

 こうして約1年で5回分が終了。1年以上経過したら、毛嚢炎はなった記憶がないくらい頻度が減った。Iゾーンに関しては、上にも書いたように左右差ができてしまって満足できず、結局VIゾーンを1回、Iゾーンのみを1回足して合計7回で11万円を超えたのだった。そこまでしてもツルツルとまではいかないが、伸びる速度は落ちているので1200kmでも直前に剃れば問題ないし、毛が軟らかくなっているのであえて剃らなくても以前のような苦痛はない。

お尻の痛みは一筋縄ではない

 毛が少なくなればお尻の痛みはなくなるだろう? と思われるかもしれないが、そうでもない。あくまで毛の問題を軽くしただけなので、体重による圧迫そのものでお尻が痛くなることは今でもある。また、それまで気づいていなかった新たな痛みが出現することもあって、まさに一難去ってまた一難。毛の処理をせずにロングライドをこなしている人もたくさんいるので、きっと対策はできるはずと思っている。

まとめ

 毛の問題をクリアできても”お尻”の痛みがゼロになるとは限らないが、ロングライドにおける”お尻”のトラブル対策としてVIO脱毛は1つの選択肢となる。家庭用脱毛器と医療脱毛の両方の体験をまとめた。いずれも白髪には効かない、長期戦になるという時間制約のある処置になり、取り掛かるなら早めがよいと思う。それぞれの特徴は以下の通り。

◇家庭用脱毛器 (ケノン)
 ・メリット: 羞恥心なく、自分のペースで費用を抑えて始められる。
 ・デメリット: 毛が濃いIゾーンへの効果を実感しにくい。

◇医療脱毛 (レーザー脱毛)
 ・メリット: 照射パワーが強く、比較的早い段階で効果(脱毛・減毛)を実感できる。
 ・デメリット: 費用や痛みが大きく、通院の手間や施術者による効果のムラ・肌トラブルのリスクがある。
 ※ クリニックによっては男性看護師の指名ができない場合もある。

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