季節は秋めいて来ましたが、残暑厳しい8月の北海道のお話。今年は春に子どもとキャンプに行ったきりでしたが、友人が関西から北海道に転勤したので、訪ねるついでにキャンプツーリングに連れて行くことにしました。移動はもちろん自転車です。1日目は旭川。旭川~札幌方面はソロで4年前に行ったことがあるので(過去記事)、別方面で子どもも楽しめる場所を、と探していたところ、丸瀬布いこいの森オートキャンプ場で蒸気機関車に乗れることが分かりました。そこで、旭川から東のほうに向かって、女満別空港から大阪に戻るルートを組みました。このPart 1は、空港での出来事、旭川での一晩、 4年ぶりの神楽岡公園少年キャンプ村についてです。
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<目次>
□ 飛行機に乗るまで
□ 旭川入り
□ 神楽岡公園少年キャンプ村
□ 朝のお仕事
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□ 飛行機に乗るまで
このたびの荷物です。ド~ン!

往路はバタバタしていて写真が撮れなかったので、これは本当は帰路の写真ですが。左から荷物一式12kg、チャイルドトレーラー11kg、ブロンプトン12kg、奥にある黒いフロントバッグ5kgです。荷物一式とブロンプトンはIKEAのDIMPA (65cmx22cmx65cm)に入れています。
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手荷物預かりはANAは1人20kgまで、3辺合計203cmまで。JALは同じく1人20kgまで、サイズが50cm×60cm×120cm以内。いずれも個数制限はありません。チャイルドトレーラーの荷室容量は47.5L(新しいモデルでは49L)でDIMPAの容量は約93Lなので、トレーラーに入る荷物はDIMPAに余裕で入り切り、手荷物預かりも余裕です。チャイルドトレーラーはバーレーのハニービー(代理店公式サイト)をですが、ホイールを簡単に着脱でき、中にしまい込んで折り畳んでベビーカーとして預けることができます。折り畳むだけだと開いてきてしまうので、ベルトで縛って開かないようにしてから預けました。
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<折り畳み方法>
自転車をブロンプトンにした理由は、北海道はそれほど登坂するイメージがなくていけるだろうという見込みと、1人で荷物を管理するにあたってブロンプトンはチャイルドトレーラーに載せやすいから、でした。一見大荷物ですが、手荷物預かりはこれで問題ありませんでした。
…と書きたかったのですが、実際にはそうならないのが飛行機。保安検査を早めに済ませ、飛行機や働く車を子どもと見ながらくつろいでいたところ、出発1時間ほど前に「お手荷物のことでお伺いしたいことがありますので…」と放送で呼び出しを受けました。係員に案内されて手荷物預かりエリアに戻ると、「キャンプ用のバーナーが着火しないか確認させてください。」とのこと。

持って行ったプリムスのウルトラバーナー。
4年前にはバーナーを機内持ち込みしようとして保安検査で「折り畳みナイフのようなものを入れていませんか。」と言われたことがあり、その頃に比べると詳しく把握できるようになったのだなー、とか思っている場合ではありません。没収されるかもしれない、とドキドキしながら、点火装置をカチカチさせてOKをもらい、再び預け直しました。機内持ち込みのほうがよいのか尋ねると、手荷物預かりのほうがありがたい、という反応でしたので、バーナーを預ける際は申告したほうがよいと思います。4年前の記事もよかったら参考にしてください。
過去記事: 北海道でキャンプ: 事前準備と飛行機へのギアの持ち込み
手荷物預かりに戻ってしまったので、面倒ですが保安検査をもう一度受けねばなりません。無事通過して、しばらく待ってようやく飛行機に乗り込みます。飛行機に乗るのを楽しみにしていた子どもは、離陸前にぐっすり眠ってしまいました。
□ 旭川入り
夕方に旭川に到着。私たちの手荷物がレールに出てきたのを子どもが目ざとく見つけて声を上げます。3歳児は多少戦力になりますね。自転車は直接手渡しで受け取れます。この場でトレーラーを組み立ててベビーカーモードにして、荷物を荷室に移して、座席にブロンプトンを上下ひっくり返して載せて外に出ます。

外は日が暮れかけていて、東のほうにやってきたことを実感します。
看板には旭川の名前の由来について書かれていますが、数回読んでやっと理解できました。当時の和人の勘違いでついた地名ですが、アイヌ語の由来を残そうとしたことが伝わってきました。
そういえばガス缶をまだ買っていませんでした。ニッポンレンタカーの旭川空港前営業所でイワタニ・プリムスのガス缶が買えると事前に調べていましたが、空港のセブンイレブンに寄ったときにOD缶が売られているのを見つけました。他のメーカーもいくつかありました。
空港にはサイクルステーションがあり、自転車を気兼ねなく展開できるスペースがあります。子どもをチャイルドトレーラーに乗せ、ブロンプトンを展開してトレーラーと接続。およそ14km先のキャンプ場を目指します。

□ 神楽岡公園少年キャンプ村
キャンプ場まで路肩は広く、概ね平坦で走りやすい道でした。最後のほうだけ”岡”という名前の通り、少し登りがありました。前回は町の中心部の西から明るいうちに公園内に入りましたが、今回は東から住宅街を通って薄暗くなってから着いたので、少し寂しい感じがして戸惑いました。公園内の道は砂利道が多く、慣れている人ならブロンプトンでも走れそうでしたが、私は一部押し歩きしました。キャンプ場よりやや東側には自動販売機がありました。
お盆明けということで、混雑しているというほどではないですがそこそこテントがありました。

受付は備え付けの用紙に必要事項を記入してポストに入れるのみ。無料です。
隣が近くならないようにしようと思うと奥のほうになりました。奥のほうは人があまり陣取らないからなのか、地面の草がかなりふかふかでした。ご飯を食べるときに自分のイスやテーブルを使わずに済めば片付けが楽なので、炊事棟の近くにしました。夕方は虫が多く、虫よけスプレーが必須でした。

テントはMSRのフリーライト3です。
設営が済んだら友人との夕食に。テントの入口にはダイヤルロックをして、チャイルドトレーラーはテントと一緒にチェーンでロックして、自転車だけ持って出掛け、隠れ家的なレストランで食事をしました。友人は、旭川は車でも強引な割り込みがほぼなく運転しやすく、地元の人たちが温かくてすごく暮らしやすいと言っていました。これからの旅が楽しみになる話でした。
食事後は翌朝のご飯を買って、杜のSPAのお風呂へ。

初めて見る除雪車に大人でもちょっとはしゃいで写真を撮りたくなりました。
4年前も利用しましたが、入湯料は100円値上がりして700円に、営業時間は1時間短縮されて23時までになっていました。流行っているスーパー銭湯ですが物価上昇を感じます。3歳以下は無料なので、まだ助かっています。
入浴後、自転車を押し歩きしながら徒歩でキャンプ場に戻りましたが、うっかり自転車のライトをテント内に置きっぱなしにしていたので、ヘッドライトのみで戻ることになりました。公園の西側から駐車場を目指して子どもと歩くのですが、駐車場にたどり着くまで街灯がなくてなまら暗い…。スマホの地図を頼りに道に沿って歩きます。明るい光が見えて”よし、駐車場に着いた”と思ったら、明るかったのは車のヘッドライトで、その光の中で数人がスケボーをしているのでした。土地柄だなぁと思いながら、サイトのほうに戻りました。
テントに戻って横になると子どもは速攻寝落ちしました。最初は暑かったのでハンディ扇風機をテントの天井のポケットに挿していましたが、慣れてくると涼しくなり、寝ようと思った頃には肌寒く感じました。レッグカバーを下にずらしてゆるく履き、アルミブランケットを直接肌に当たらないようにしてふんわり掛けて寝ました。ちょうど寝付く23時頃までBBQをしていたと思われるグループが喋っていました。前回泊まったときの男女の喧嘩に比べれば全然うるさくはなかったので眠れましたが、無料キャンプ場あるあるです。
□ 朝のお仕事
朝は6時前に起きる予定が、カラスの鳴き声で5時前に起こされました。外はもう明るく、二度寝を試みましたがもう30分しか眠れませんでした。テント内の片づけをして自分の準備をして、ついでに子どもが寝ている間に普段嫌がる日焼け止めを塗ってしまおうとしたら起きてしまいました。テントの中で一緒に朝食を摂りましたが、去年までと違ってほとんどこぼさなくなっていて成長を感じました。
食事が済んだらすぐにテントの外で遊ばせながら撤収。朝も蚊が多く、虫よけスプレーが必須でした。今回はキツネは見ませんでしたが、リスは何匹か見ることができ、子どもが見つけて興奮しながら報告してくれました。
隣のミニベロの外国人や、仕事をリタイヤしてのんびり自転車で北海道を巡っている人たちと少し会話して、8時前に出発。

よい天気です。
旭川の名前の由来となった忠別川(ちゅうべつがわ)を渡り、コインランドリーひまわり南6条店へ。洗濯500円、乾燥100円、電源プラグがあって待ち時間に充電できる環境は変わらず、ありがたいものです。が、コインランドリーは乾燥機が作動していると冷房が入っていても暑く、しかも充電場所は日差しが強くて特に暑く、スマホの充電が止まるほどでした。今年の8月下旬、北海道は記録的な暑さだったようです。
洗濯が終わった9時にちょうど隣のドラッグストアが開店。ドラッグストアなのにイートインがあるという親切仕様で、予定外でしたが休憩してから出発することにしました。ペットボトル飲料を1本ライド用に購入。またゼリー飲料を親子分購入してイートインで飲みました。
そして9:30、いよいよ本格的なツーリングが始まりました。続きは後日リンクを貼ります。
追記(2023/9/14): 続きです。
今回利用した神楽岡公園少年キャンプ村の情報を以下にまとめました。
4年前の記事もご参考に。
過去記事: 自転車キャンプ: 神楽岡公園少年キャンプ村@北海道旭川市
旭川市公園緑地協会のサイト
特徴: 河川敷の芝生サイト
利用期間: 7月1日~8月31日
料金: 無料
チェックイン・アウト: 自由(予約なし)。受付要(用紙を置いてある木箱があり、必要事項を記入して箱に入れる)。
サイト: 全体的に平坦。地面は芝(というより奥のほうは草だったが)でペグは入りやすい。
*車乗り入れ不可(駐車場から少し距離あり)。自転車・オートバイは押して持ち込み可能。
設備:
・炊事棟: 屋根付きのBBQ用かまど併設
・トイレ: 簡易水洗。暗いので日中でもライトがあると安心。トイレットペーパー完備。
・ゴミ: 持ち帰り
周辺施設:
・入浴: 杜のSPA(10:00~23:00) …1km
・コインランドリー: コインランドリーひまわり南6条店(5:00~24:00)…1.2km
・コンビニ・スーパー・ドラッグストアも近隣にあり。

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