初の海外サイクリング、初の1200kmブルベにブロンプトンで行ってきた。前回は主に走るための準備についてまとめた。

この記事では、海外渡航にあたって追加で必要になる準備について、できる限り時系列に書いていく。
パスポート
昔取得したパスポートの期限が切れていたので、戸籍謄本の取り寄せから必要だった。受け取りに約2週間掛かる。パスポートがないと飛行機や宿の予約ができないので、余裕を持った申請が必要。パスポートがあっても、失効までの期間(有効期間満了日)に余裕がないと入国できない。韓国は帰国予定日+3ヶ月。PBPのフランスも3ヶ月とのこと。
ブルベエントリー
韓国ブルベの参加方法については、韓国在住中にブルベに参加されていたなおさんの記事が詳しい。

その上で、今回のLRMだけエントリーする自分の手順を思い出すと、
1. KOREA LRMアクセス
2. Registrationの「BECOME A MEMBER」からメンバー登録
名前は漢字でもアルファベットでも可
3. Registrationのページからメンバーシップナンバーとメアドでログイン
4. 募集されているブルベの案内を見る
…なのだけど、そのメンバー専用ページの案内を見ても具体的にどうするのが正解かよく分からなかった。メールを送ればよいのは分かったので、名前・メンバーシップナンバー・参加資格となる過去ブルベ完走の証明ページのURLを送った(AI翻訳の韓国語で)。そしたら内容自体は問題なかったが、「添付した文書を見て。」(英語)とイベントガイドのPDF付きで返信があった。”あれー? なんでこんな大事な文書がサイトにないんだ?”と思ってよく探したら、LRM infoのページのDownloadの中にあった。

“ダウンロード関係は後でいいや”なんて思ってスルーしていたら(汗) ブラウザの翻訳機能、英語の案内を読んでも、人間の情報処理の癖って変わらないから…。
5. 参加費$120 USDをPaypalで支払う
6. 支払確認済みのメールをKorea Randonneursから受け取る
当日は、免責同意書(Waiver form・権利放棄書)を印刷・記入して受付に持っていく。
飛行機
関西国際空港からソウル(金浦(キンポ)空港)まで行くのに、ざっと調べたところPeach(ピーチ)が安かった。時間帯によって価格にかなり差があったり、安いプランだと便の変更ができなかったりとなかなか決めきれずにいたら、どんどん席が埋まっていって、残った中から8:35出発を選んだ。…国際便は2時間以上前の空港到着が推奨。始発逃したらアウトやーん。というわけで前泊が必要になったので、どれくらい安く済んだのかイマイチ分からない。金曜出発、水曜帰国の往復で37,550円だった。
Peachの機内持ち込み手荷物は、1人につき2個・合計7kgまで無料。自転車は預け手荷物扱いとなり、スタンダードプランであれば、20kgまで・3辺合計203cm まで無料。今回は諸事情でペラ輪行袋で挑んだので、無料で済んだ。ただ往路では一緒に入れていたサドルバッグが荷崩れしていて、ソウルで受け取るときに「size over」と言われた。追加料金を取られるのかと思ったが、普通のX線検査だけされて出られた。
ちなみに、自転車を丁寧に運んでもらえるらしいお守りの従価料金制度について預ける際に尋ねてみたが、”従価料金”という言葉すら通じなかった。”自身の保険で対応して”みたいな返答をもらって終了。
宿泊予約
宿の検索・予約はExpedia(エクスペディア)の評判がまずまずで、実際使いやすかった。もちろん日本語対応。アプリも準備しておき、ブルベ中に急遽宿が必要になることがあれば使おうと思っていた。
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”いろいろな所に泊まってみたい”という気持ちが勝って、初日と最終日のホテルをうっかり別にしてしまったのが少し失敗。同じホテルに泊まって、ごつい輪行箱をブルベ中預かってもらうよう交渉する、というのが先輩方から聞いた話では定番だからだ。ペラ輪行袋での飛行機輪行になったのはこのせいである。
保険
まず普段のブルベでも活用している車の保険について問い合わせてみると、海外でも一部適用可能で、賠償の上限が下がるものの利用できることが分かった。すでに加入している保険で保証を補い、保険料を節約できる可能性がある。
結局私はあまり細かく検討せず、海外旅行保険をインターネットで申し込んだ。携行品損害の補償に自転車を対象に含めないと明記している保険会社は避けた。ブルベに必要な程度の賠償補償に加えて、医療費はまあ欧米ほどは掛からないだろうし移動も隣国だからと、上限5000万円のプランにした。また、幼子と高齢者を抱えた身で家族に何か起こる確率は高いので、旅行キャンセル費用と中断費用(それぞれ5万円)のオプションを付けた。ソニー損保のお手軽コースのおすすめプラン2690円にオプション620円+40円で合計3350円。
SIM (eSIM/物理SIMカード)
AndroidとiPhoneの2台持ちの私。Androidのほうは去年のうちに海外では使えない某MVNOから楽天モバイル(eSIM)に移った。渡航当日、海外ローミングをオンにするだけで問題なく使えた。普段楽天は電波が悪いことも多いので心配していたが、韓国では全く問題なかった。月2GBまでの通信が追加料金なしで使える。私はブルベ前後の旅程なし、ブルベ中のトラブルなしでほとんどスマホを使わなかったので、2台で約1.3GB程度の使用量だった。
iPhoneのほうは物理SIMで。eSIMに比べると割高だった。
このSIMは事前に開通のための登録が必要なので注意。
保険や後述するWOWPASSの申し込みなどとeSIMがセットになっていることもあるので、必要なデータ通信量や予算は早めに決めておくほうがよいように思う。
翻訳アプリ
実は私は過去に独学で韓国語を勉強したことがあり、20年以上前に韓国語能力試験の2級(初級)をクリアしている。

もうだいぶ忘れているので、脳だけ大人の2~3歳児くらいの言語力と思われる。なので、翻訳アプリの吟味をせずに出国してしまった。過去にスマホに入れていたGoogle翻訳は微妙で、韓国人に見せるまでもなく、おかしいなと自分で気づけるレベルの誤訳があった。Twitter(X)ではもう自然な翻訳が当たり前だったので、アプリによってこんなに差があるのかと衝撃だった。Apple純正の翻訳アプリのほうがよかったが、iPhoneがサブスマホなので開く機会が少なかった。文章の翻訳にはGoogleレンズを使ったが、これは多少おかしくても便利さが上回った。後から調べたところ、韓国の地図アプリで欠かせないNAVER(ネイバー)が提供するPapagoが優秀らしい(カメラ翻訳にも対応)。
私の怪しい韓国語に対して、ソウルに近いコンビニやお店では、ジェスチャーや易しい韓国語や日本語・英語で尋ねてくれて、ほぼ問題なく用を足すことができた。距離にして400km以降、南下するにしたがって外国人慣れしていない雰囲気で、意思疎通が難しくなっていった。自分としては翻訳アプリを使うほどの用でもないのだけど、明らかに困った表情が見て取れたのでちょっと申し訳なかった。
地図アプリ
NAVERの話が出たので、そのまま地図アプリについて。韓国でもGoogleマップをある程度使うことはできるが、ルート検索ができないことが多い。ストリートビューも日本の感覚からすると見られない所が多い。安全保障上の理由とされている。またいろいろな施設を日本語で検索すると、かなり検索漏れが多かった。”コインランドリー”→”빨래방”のように韓国語に変換してから検索するとまずまずだった。
地図アプリはNAVERマップを利用した。細かい機能を使うのでなければ、日本語で使える。宿やルートのCP(チェックポイント)、休憩ポイントなどをあらかじめ登録しておいた。トイレを探すのに、”トイレ”や”ガソリンスタンド”でよく検索した。
サイクルコンピューターの地図
サイコンはGarmin Edge1040 Solarの1個のみを利用。日本語版なので、海外に行くときは地図をインストールさせないといけない。これについては、ばるさんのサイトが詳しい。

ダウンロードした地図をインポートした後、韓国を拡大して道が読めることを確認した。地名はアルファベット表記で長く、咄嗟に読むことができないのが強いて言えばデメリットになるくらいで、特に問題なく使用できた。
ルートはRWGPSで提供された前半・後半のデータをさらに半分ずつに分割し、チェックポイントをGarmin Connectで入力してサイコンに入れた。できるだけハングル(文字)に目を慣らそうとチェックポイントを韓国語で入力したところ、

日本語以上に、ハングルだとポイント名が短く切られてしまう傾向にあるようだ。少しでも情報量が増えるよう、アルファベット・英語でポイント名を入れ直した。
コンセント
韓国のコンセントプラグの形状は日本とは異なり、SEタイプかCタイプが適合する。家にあったCタイプを持って行ったが、SEタイプのほうがピンが太くて抜けにくくておすすめらしい。
スマホ、モバイルバッテリーの充電のみなので、変圧器は持って行かなかった。
入国審査の準備
韓国に入国する際は、ビザなしの国ではK-ETA(電子渡航認証)が必要と言われていたが、現時点で2026年中は不要。10,000ウォン(約1100円)+手数料が免除となる。昔は紙の入国申請書があって飛行機の中で書くのが一般的だったが廃止され、現在はe-Arrival Card(電子入国申告)にあらかじめ登録する必要がある。詳しくは以下サイトなどを参考に。

行きはスムーズだったが、帰国の入国審査のことを忘れていて、関西空港についてから紙の申告書を慌ただしく書いた私である。日本に入国(帰国)するときは、Visit Japan Webに登録しておくとよい。
現金・キャッシュ
韓国はキャッシュレスが進んでいて、ほとんどクレジットカードで決済可能。でも心配性なので、レートはよくないが関西空港で約2万円を17万ウォンに両替した。結果、替え過ぎだった。現地で鉄道やバスを使うのにはT-moneyカードというのが便利というか実質必須で、これのチャージに現金が必要。日本人には、WOWPASSという外国人専用プレペイドカードに付帯するT-moneyカード機能を利用すると、アプリを通じてクレジットカードで入金できるので、そのほうが便利だと思う。このあたりは、GW前半に韓国縦断旅をされたPikaCyclingさんの体験を参考にさせていただいた。事前にアプリで入金して空港で受け取るようにしておくとスムーズだと思う。
私はというと、恐縮なことに金浦空港まで昨年のフレッシュ(Flèche)でご一緒したソンさんとダサロイさんにお出迎えいただいて、またDNFで途中撤退とならなかったので、T-moneyカードの出番がなかった。現金を使ったのはコインランドリー4回だけ、洗濯4500ウォン+乾燥4500ウォンで1回あたり9000ウォンが相場だった。500ウォン(50円玉の感覚)が最大のコインなので、両替したらすごくジャラジャラした。

両替機のない所のほうが多く、韓国には飲料の自動販売機もないので、500ウォン玉を準備していないと詰むかもしれない。1回は最寄りのコンビニでお釣りをもらうときに”コインランドリーを使いたいので500ウォンで”と怪しい韓国語でお願いして細かくしてもらった。クレジットカードも使えそうだったが、疲労した頭で挑戦するにはハードルが高く、1回挑戦した所ではなぜか決済できなかった。
ひとまず出国まではこんな感じ。次回は渡航から1日目をレポート。






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