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【ブロンプトンブルベ走行記@韓国】KOREA LRM SHS1200K: 4. 本編② 1日目後半~2日目:ファジャンシル オディエヨ

ブルベ
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 初の海外サイクリング、初の1200kmブルベにブロンプトンで行ってきた。本編part 2、1日目の後半から2日目のレポート。Part 1はこちら。

【ブロンプトンブルベ走行記@韓国】KOREA LRM SHS1200K: 3. 本編① 渡航〜1日目前半:パリパリ
初の海外サイクリング、初の1200kmブルベにブロンプトンで行ってきた。前々回・前回は準備についてまとめた。 いよいよ本…

ハンガーノック

 CP2からCP4までは登りが増える。次のCP3までは76km、3~4つくらいの凸がある。

 天気予報によると17時まで27℃が続くようだった。日が長いから仕方ない。勾配はさほどきつくはなく、サコッシュから携帯食を取り出して食べながら登った。こういうスタイルは少数派なのか、峠の頂上で停車して飲食している参加者をよく見た。

 2つ目の登りの途中で少し空腹を感じた。本編①の最後に書いたように、このときは知らなかったが、ボトルの飲料はカロリーゼロだった。前日のお肉が消化され切って、もう普通に補給ができるな、と思っていた。が、サコッシュの中にあったプロテインバーはチョココーティングで、溶けてグローブに付くのでためらった。下りに入ると空腹感は消えて忘れてしまった。

 坂を下り切ったT字路で子供の歓声が聞こえた。体が”公園だ!”と反応し、トイレを即座に見つけた。水が補充できる。外国人男性参加者もいて、水浴びして上半身裸で出てきた。皆考えることは似通っている。後から調べると、ここはキャンプ場(금관숲캠핑장)だった。

 出発して3km先、3つ目の登りの途中で突然足が回らなくなった。漕ぎながら食べようにも手が少し震える。あぁ、やってしまった。さっき食べておけば…。路肩に座り込み、昨日買ったクリームパン、200km運んできた物を食べる。満腹から消化され切って急激なエネルギー切れに襲われる経験は以前もあり、対策として補給食は多めに持っていたが、きちんと食べられなかった。登坂によるメンタル降下も作用しただろう。

 ゆっくり漕ぎながら回復を待つ。しかし、体のほうは突然訪れた危機と判断していて、気温が下がっているのに逆に飲料をがぶ飲みする始末だ。水分でお腹が膨れると食べられる量も減るので心配だ。

会話

 日が暮れてきた。いや、19:30なのでもう夕飯時。

 19:51、243km地点、CP3 옥천전통문화체험관(オクチョン伝統文化体験館)にグロス17.5km/hちょっとで到着。

ほぼ同着の韓国人男性参加者が、YouTuberなのか動画を撮っていてカメラを向けてきた。1200kmブルベでミニベロは珍しいので、ここまでもよく撮影されてきた。まあ撮られるよね、と思っていたら、二言目に「몇 살이에요? 삼십?」(何歳ですか? 30?)と聞かれてびっくりしたΣ(´∀`;) 年齢の上下に厳しい韓国でも、女性に年を尋ねるのは慎重になると本で読んだので。年齢には固有数詞(ひとつ・ふたつに相当するのが99まである)が使われるところ、漢数詞で聞かれるあたり日本人と分かっていそうだけど。「비밀! 비밀!」(秘密、秘密!)と笑いながら答えたけど、ぶっきらぼうだったかなと後から思った。干支一回りも若く言ってもらえたから怒ってないからね。

 ここでトイレに行こうとしたが、灯りが点いていなくてスイッチも見つからなかった。「전기! 전기!」(電気、電気!)と言っていたら近くのおば様たちが覗いてくださったが、非常ボタン(이상(異常)なんちゃらと書いてあった)を押しそうになったほどで、結局分からなかった。夜道用のヘルメットライトが活躍した。今回のブルベでは、夜間のトイレに必須アイテムだった。

 夕飯は近くのCUというコンビニで、うどんとコーヒー飲料を選んだ。日本語のできる若い男性店員さんが「コーヒー、サービスです」と言うので、合計で2杯になるけどいただいた。うどんはうっかり箱のまま電子レンジに突っ込んで、破裂音で止めた。

内側に線があるし、お湯を入れるのだったのかもな。海外で体を酷使していると脳もバグる。カロリーと塩分が摂れたら問題ないので、塩辛かったけどこのまま食べた。店員さんは日本語で話せてお役に立ててうれしいといった感じで、「おいしいですか?」と聞いてくれ、「맛있어요」(マシッソヨ・おいしいです)と答えた。オーナーらしきおじさんは外のごみ箱に袋をセットしながら、ジェスチャーで쓰레기(ごみ)をここに捨ててよいと言ってくださった。出発の準備をしていると、私の後に席に座ったおじさんたちの1人が「이 자전거는 비싸네요?」(この自転車は高いですね?)と声を掛けてくる。おー韓国人、お金の話好きね~。「안 비싸네요.」(高くないです) ロードバイクに比べたらね。안(アン)を付けたら否定形、これ豆ね。

ところ変われば

 332km地点のCP4まで89km、登りあり。CP4周辺で泊まる人が多い。私も近くのコインランドリーで仮眠を予定していた。早く寝たいが、これまでのペースとコースプロファイル的に厳しい。それでも初日はまだ順調だった。

 トイレは주유소(チュユソ(注油所)・ガソリンスタンド)が頼り。少ない所でも20km進めばあった。韓国ではガソリンスタンドにトイレの設置が法律で義務付けられてはいるものの、わりと見当たらなかったり、夜間閉鎖だったりした。セルフは空振りが多い一方、閉鎖した所でも厚意で開放して清潔にしている所もあった。青空トイレを避けるなら早めに探したほうがよい。

電気は点かない所が多い。手洗い場がないこともよくあり、真水を入れていたボトルが役に立った。

 日付が変わって6/7(日) 1:21、332km地点、CP4 황등(ファンドゥン) コンビニのGS25に到着。グロス17.15km/h。17km/hで計画して貯金を築いてポジティブに進むのが私の定石だが、全然貯金がなくて真顔。

夜食・朝食・補給食と寝る前に体を拭くウェットティッシュを購入。もうチョココーティングのシリアルバーは買わない。

ファジャンシル オディエヨ Ⅰ

 ”화장실 어디예요?”(ファジャンシル オディエヨ・トイレどこですか?) 韓国に行くなら必ず覚えておくべき言葉。”화장실”は漢字語で”化粧室”。”化”を”カ”と読めばほら、ファ・ジャン・シル、似てるでしょ。文字も覚えて見て分かるようにしておこう。なべ ○ なべ ト、スト ○、人1 己、OK?

トイレで困るのは国籍問わない。聞けばとりあえず何か教えてもらえるはず。

 若干コミュ障な私は、なかなかこれが言えなかった。PC4を出てすぐの市場にトイレがあるという事前情報だったが、どこか分からない。NAVER地図でも引っ掛からない。コンビニの店員さんに聞いておけばよかったなと思いながら、近くの建物を横切ったら見つかった! こんな感じで、今回のブルベでは補給休憩と同時に済ませられないトイレ休憩、トイレ探しにかなり時間を取られてしまった。ちなみに、ここのトイレは個室に紙がなく、入口に男女共有のトイレットペーパーホルダーがあり、必要な分だけちぎって中に入る仕様。必要な紙の量なんて、出してみないと分からなくない?!

 コインランドリーで洗濯、乾燥の間に小間切れに睡眠を取り、市場の鶏の朝を告げる声で予定より早く目を覚ます。おはよう。

 朝食のパンを食べたら胃の違和感が出たが、手持ちの漢方薬で楽になった。朝の田園風景を堪能しているうちにすぐ60kmが来て、7:35にCP5 정읍(ジョンウッ)の엘리제궁 모텔(エリゼ宮モーテル)に到着。有人チェックで餅をいただく。

雑魚寝スペースで、600kmブルベと同様にグロス15km/hで貯金0になるまで休むつもりだった。が、この後に到着する人が多くて騒がしく、完全には意識が落ちなかった。”もう行くか”と起きると、PEKOさんご一行が一角でキンバパーティーをしている(;・∀・) 海外でも平常というか、豪傑という言葉がぴったりで尊敬している。そんなPEKOさんでも、後日アメリカ人から二の腕揉まれるセクハラに遭うだなんて、ショックだった。女性はどこでも気が抜けない。

 近くのコンビニ GS25で2回目の朝食を摂る。バグった脳で、パスタを箱ごと電子レンジに入れ、この日も破裂音で止めた。

右のバナナ味牛乳は一度飲んだら気に入って、どこのコンビニにもだいたいあるのでよく飲んでいた。

 전라북도(全羅北道)と전라남도(全羅南道)の境を越えたら、

一旦は下り基調。追い風もある。平坦になってくると眠気がやってきて、バス停で休憩。韓国のバス停はベンチと屋根がセットになっていて休みやすい。でもこの日は暑くて早々に退散。

 12:08、456km地点、CP6 삼거(サムゴ)のコンビニ GS25に到着。グロス15.15km/hなのでちょっと遅い。2日目になると”日本人でブロンプトンに乗ったのがいる”というのが知れ渡ったのか、3ヶ所くらいからヒソヒソと「Brompton…」「브롬톤…」と聞こえたり、”folding bike, すごいね”みたいに言われたりした。

韓国にも辛くない物は普通にあり、ツナのおにぎりをよく買った。大きさは日本のより大きい。スポーツドリンクに飽きたので、ここではお茶にした。

 道中1回トイレをなんとなくスルーしたのでこの近くで行っておきたかったが、最寄りのガソリンスタンドのほうに向かってみると、高架になった道路の上で断念した。ここから20kmほどガソリンスタンドがなくて、計30kmほどトイレ難民になった。ちなみに、このCP6はCP13も兼ねており、実は隣の空き店舗(?)から中のトイレが使えるようになっていたことに帰路で気づいた。だから、「ファジャンシル オディエヨ」、と聞けることが大事。

めざせ南端

 次のCP7まで68km。この辺りだったか記憶が定かではないが、空のダンプが猛スピードで追いつけ追い越せで走っていて、対向車線であるこちらに近づいてきて怖かった。乾燥しているので土ぼこりもすごい。登坂以外はネックゲイターで鼻口を覆って走った。

 昨日ほどではないが曇り時々晴れ、十分に暑い。農村地帯は日を遮る物がない。

休憩したいと思い始めた所では수석(水石・石像や石細工の石材所?)ばかりが並んでいて、約500km地点の영암(ヨンアム)でようやくコンビニを見つけた。カフェも運よく見つけて寄った。テイクアウトOKの店だったので店内で食べたいと伝えたかったが「안에 먹어요.」(中に食べます)と間違え&表現が不正確で怪訝そうな顔をされ、「not take out」で注文はできたものの、その後店員さんは奥に引きこもってしまった。

 手前のコンビニに戻って買い物をすると、店員さんがペットボトルのお茶に対して何か言ってくる。”お茶に??何かあるの??”と返事できずにいると、諦められてしまった。後々、1本買うとおまけでもう1本キャンペーン中であることが分かった。こんな風に、南部のほうは外国人慣れしていない方が多いようで疎通が難しくなっていった。

 16:44、524km地点、CP7 독천(トクチョン)のコンビニ GS25に到着。グロス15km/hジャスト。やはりちょっと遅い。

近くのバスターミナルでトイレに寄って先を急ぐ。

 次のCP8は63km先、ほぼ折り返し地点で有人チェックだ。平坦かつ追い風で停まりたくなかったが、バッテリー類はドロップバッグの中身と総入れ替えするので、バッテリー残量がもったいなくてスマホの充電を始めた。ついでに補給する。

2日連続で同じ方からいただいた米菓子と、その後続の方からいただいたアカシアはちみつ。マシッソヨ。

 何とか明るいうちに海を見ることができた。といっても19時なんだけど。

この辺り、虫の群れ・蚊柱(?)が断続的に数kmあり、昆虫食どころか昆虫呼吸になりそうだった。ネックゲイターを使っても、目の周りや耳にたまに飛び込むので厄介だった。

 20時。まだ着かない。

それどころか、本格的な登坂はここからだった。海岸沿いだから、当然そうなるよね。

 20:52、588km地点、CP8 땅끝마을(タンクンマウル) 하얀집 모텔(白い家モーテル)に到着。땅끝(タンクッ)は”地の果て”という意味だそう(マウルは村で、つなげると ッ→ン に変化する)。ボランティアで詰めていたソンさんがテキパキと世話を焼いてくださったので、自分で撮った写真がない(笑) ライトアップされていて素敵な所だった。

ソンさんと夕飯を食べて、滞在時間45分くらいでリスタート。


 行程は後半に続く。

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