坂の上に住んでいるくせに登り坂が苦手です。距離は短いですが、家を出て右に行っても左に行っても8~11%の坂があります。
坂が身近にあるなら登りが鍛えられると思われがちですが、「あともう少しで家に着く」と思ってがんばって踏むので筋力は付いたものの、いわゆるヒルクライムは上達しませんでした。
どちらかというと、下手するとミスが致命的になる下りのほうが先に上達しました。
イベントで他の人と走ると登りで遅れて下りで追いつくor追い抜かしてしまう、マイペースのつもりだけど、はたから見ると痛い人です。
ロングライドをしようと思うと坂なり峠なりを避けられないので、何とか上達したいと思って1年半くらい。
月並みですが、坂を受け流す、坂に挑まない走り方をするようになり、坂に対して多少耐性も獲得しました。
以下、私がやっている技術的なことではなく、思考のコントロールの話です。
その1. 「1時間走っているのに○kmしか進まない」から「このペースなら1時間でも走り続けられる」
その2. 遅くなったらサイコンを見ない
時速10km/h以下になると気が滅入ってきます。
平地の感覚で「あと10km、もう少し!」なんて考えると途中で嫌気がさして、最悪それほど疲れていないのに足付き、休憩して、もっと到着が遅くなるということもありました。
またサイコンをしっかり見てしまうと視線が落ちて姿勢も崩れるようで、余計速度が落ちてしまいます。
それよりは速度はあまり気にせず、「このペースで○時間走り続ければそのうち着く」くらいの気持ちで止まらずに走り続けたほうが結果として速い。
パワーゾーンでいえばL3の上めに相当するんでしょうかね。
その3. 景色がいいなら眺めよう
坂の続きがどうなっているのか、ガン見して「うわぁ」と心が折れるくらいなら、視線を落として先を見ないほうがマシ。
ただ上に書いたように、視線が落ちると姿勢が崩れて遅くなりがちなので、ほどほどの前方やや上を見て視線をコントロールする必要があるかと思います。
「とりあえず次のカーブまでがんばろう」方式を使えば、視線をコントロールしつつ繰り返して、登坂を乗り切れることもあります。
坂の先を見ない方法として、左右の景色を無理矢理楽しもうとするのも有効です。
…景色がいいとは限りません。
その4. つづら折りは斜度をやわらげてくれている
山道のうねうね・ジグザグは急勾配の証。それには違いないのだけど、
そもそもつづら折りになるのは、最短距離で道を作るともっと勾配が急になるからで、「登坂の標高差を小さくすることで、傾斜の緩和が図られている」(Wikipedia)から。
つづら折りに来て「ここはキツイ」と思うのは正しいけど、「斜度(勾配)が緩和されているんだな」と考えれば、大丈夫な気がしてきませんか。
その5. 「歩いたほうが速い」。本当に?
経験的にですが、SPD-SLタイプでそこそこ歩いて登れる坂なら(路面の問題はおいておいて)、自転車を漕いだほうが1.5~2倍くらい速いです。
とりあえず歩いて進み、歩きながら漕ぐ筋肉を休ませるのは悪くはない(でも共通の筋肉は疲労するよね)。
多少休んでも歩いても、漕ぐのを再開する気持ちを切らさないように気を付けています。
ちなみに歩いて登るのもきつい坂は、そもそも登れる技術がまだありません…。
その6. 「うわーまた坂やん、まだあるの~?」から「あーはいはい、また来たねー」
坂を受け流す、坂に挑まない姿勢を示す一言。
すでに思考と言えるかも微妙ですが、ポジティブとまではいかずとも、否定的な感情を持たないことは大事かなと。
共感してくれる人いるのかな(^_^;
坂に挑まない
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