【ブロンプトンブルベ走行記】【山】紀伊半島一周 ブルベ 600km【海】

ブルベ
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 2026年もSR獲得を目指して2本目。予定調整が難しい中、早めに600kmに挑戦する見込みが立った。和歌山県のJR海南駅から紀伊半島を時計回りに一周するルートだ。7年前にほぼ同じブルベを走った。

紀伊半島一周(時計周り)
年明けに400km完走(前回記事)して次の週、今度は600km、紀伊半島一周にエントリーした。コース云々よりも○○一周と…

当時600kmブルベは2回目で、カーボンロードで走ったが、今度はブロンプトンC Line Exploreで走る。

準備

 距離604.8km、累積標高5,749mのやや登るプロファイル。とはいえ、この辺りを何回か走った経験上、トンネルもそこそこあって信号も少なく何とかなりそうな感じ。

2026BRM320近畿600km海南

 できれば終電で帰宅したいので、制限時間より1時間以上早い39時間以内のゴールを目指し、仮眠時間で調整することにする。いつもなら330~350kmで仮眠場所を選定するが、今回は宿泊するならちょうど300kmあたりの三重県尾鷲(おわせ)市がポイントで、後半の距離が長めになる。前半で距離を稼ぐことを優先し、長めの370km以降の車中泊可能な道の駅をいくつか候補として調べておいた。

 次のPBPを見据えて、荷物全部持つスタイルで「600kmとしては少なめの荷物を目指しつつ、1000km以上を想定した」装備とした。具体的には、またいつか似たスタイルで走るときに紹介したい。容量大きめのモバイルバッテリー(20000mAh)、ビビィが明らかに過剰と分かって持って行った物である。

 天気予報は、早朝は3~4℃くらいで日中は13~15℃という寒暖差の大きい時期らしい気温。雨は降らない。インナーは長袖にしておくが、それ以外は5~10℃帯の格好を選択。

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寒いときはレインウェアを着ることにする。

高見峠

 海南発のブルベは6年ぶりくらいになる。大阪からはそれなりに距離があり、前泊必須なので出産後は控えていた。当時は定宿があったが、今は値段が上がってなかなか泊まる気になれず、ネットカフェを選択。

 うっかり二度寝しそうになるが無事に受付に間に合う。ミニベロが他にも1台。よさげな縦長のサドルバッグはAmazonで買われたという。ミニベロだとタイヤとのクリアランスを気にせず大型サドルバッグが使えるが、重心が高くなって快適性が悪くなるので、できるだけシートポストに近い配置がよいように思う。他には、いい感じのランドナー。ハブダイナモライトが付いていて、最近興味があるので少し質問させていただいた。停車していてもしばらくはライトが消えないのだそうな。ダイナモといえば、子供の頃の使った進んでいるときしか点灯しないタイヤダイナモのイメージだったので、見どころが多い。

 受付では「寒い」という声がちらほらで聞こえたが、普段自転車通勤をしている私には5℃もあれば防寒着不要。生足を出してる参加者もいた。天気の条件は悪くない。

 5時にスタート。いつもは最初はロードバイクに引いてもらうことが多いが、今回は速い人が多くてあまり後ろにつけなかった。一方で、抜かしてくるけどすぐ減速する人も。トレインで抜かした後に先頭が減速して、ドラフティング効果を得た私の前に隙間がなくて入れない人もいた。車の割り込みと同じようなものなので、よく考えてほしい。自転車やバイク、軽自動車を見ると抜かさないと気が済まない車がいるように、ミニベロを見ると抜かさないと気が済まない人、確実に存在する。後ろから抜かされた場合、抜き返してもまた抜かされると思っているが、スッと進みたいところでノロノロ行かれて邪魔なことこの上ないので、仕方なく抜き返す。何度もそういうことがあった。

紀ノ川沿いは霧で、まだ冬っぽいけど爽やかさもある春分の日の朝だった。

 56.6km地点のPC1、ブルベではおなじみのファミリーマート五條病院前店にグロス21km/hで到着。だいぶ貯金ができた。二度目の朝ごはんにおにぎりを2個食べ、補給食に4個入り蒸しパンを買ってサコッシュに入れておく。人が多くて走りにくかったので、休憩をやや短めにしてコンビニを出る。

 出てT字の交差点を東進するときつめの坂が現れる。ちょうど小学校があるのだが、そこを通り過ぎると緑のスクールゾーンが続いていた。祝日なので子供はいないがそこを走るのはためらわれ、車の通りはそこそこあったので、白線の上を走っていた。と、白線上に緑のポールがあってやなぁ、スクールゾーンの緑が背景と同化していてぶつかりそうになったわ(# ゚Д゚) 何というのかな、法律で決まってはいない道路のお絵描き・工作が自由すぎやせんか?と最近思うのだ。こういうタイプの道路があると分かっていれば早めに気づけるので、注意喚起として書いた。みな気を付けるんやで~。

 お花見ライドには時期が少々早いが、時折桜を見ることができた。

これは吉野の民家近くのソメイヨシノっぽくない桜。

 じんわり登っていくが、覚悟していたのと前半なのとで、そこまでしんどくはなかった。最初のマップの100kmあたりの目立つ尖った登りは高見峠だが、トンネルなのでこの見た目ほどはしんどくはない。

仮想クローズ時刻(グロス15km/h)から1時間半ほど貯金がある。ここからしばらく下り基調なので、仮眠確保に期待が持てる。

尾鷲

  期待の気持ちのよい下り区間はあっという間で、細かなアップダウンが始まる。140.4km地点の道の駅 飯高(いいたか)駅で休憩。軽食でも摂れたらと思ったが気分に合うものがなく、トイレとお茶購入のみ。

 約20km先、159.4km地点のPC3のコンビニにグロス19.5km/h以上で到着。お昼時だがPC1のおにぎりと補給食で足りていて、ジュースとシュークリームだけ食べた。気温は上がってきて暑い。

 伊勢市に近づくにつれて交通量が増えてくる。なんたって伊勢神宮がある。混雑する外宮(げくう)からはすぐ離れるルートだが、それでもやや走りにくい。県道37号線を少し登ると、大きな鳥居が見えた。写真に撮ろうか迷っていたら、ロードバイクのグループがささーっと歩道に入っていき、撮影ポイントを熟知していそうな雰囲気だったのでついていってみた。すると、鳥居を通り過ぎたところで停車。後ろを振り返って撮るようだった。確かに少し坂を下ったところから見上げる方向なので、鳥居全体が見えやすい。

 この後、白っぽいキャッツアイ(正式名称は道路鋲(びょう)・路面反射体)に突撃しそうになる。前の参加者のサインで乗り上げを逃れる。キャッツアイといえば黄色で認識しているので、こういった色の種類が増えると危ない。

 195.5km地点、PC4 ローソン鳥羽一丁目店でおやつタイム。まだグロス19km/hを維持できている。暑かったのでアクエリアス950mlも買った。

 この後の道で、右折するところを間違って直進した。先ほどのキャッツアイを示してもらった参加者に呼び止められる。二度もお世話になってしまった。なぜかナビゲーションが案内してくれない所で、以前に2回は同じ間違いをしている…。ここに書いたので次走るときには間違えないぞ…。

 日が傾いてきた頃に、212.4km地点、PC5 三重交通磯部バスセンターに到着。

休憩するつもりはなかったが、トイレに行きたくなって、最寄りのコンビニファミリーマート磯部バスセンター前店に寄る。出るときにロード組がやってくる。ペースは上々だ。

 国道260号線のアップダウンを暗くなった中、淡々と進む。269.5km地点、PC6 ファミリーマート大紀町錦店で夕食にする。周りにカップラーメンを食べている人が何人かいて、つられてカップヌードル ビッグにした。甘い飲み物に少し飽きて緑茶を飲む。

 この後もアップダウンは続く。景色は内陸なので単調で飽きてくる。眠いのかもしれないと、尾鷲より前の道の駅で一休みしようかと考えたが、先行者が吸い込まれていったのでスルーした。尾鷲のコンビニでカフェラテを飲む。今回が初の600kmという参加者にも会った。どういう作戦なのか仮眠について聞いてみると、私が想定していた距離ではなく、後から調べるとなるほどなという場所だった。何度も600kmを走っていても、まだ学びがあるのがおもしろい。

紀南

 カフェインを補給したことで、この後はわりと快調だった。が、何回登らせんねん。アップダウンが繰り返しやって来る。

 日が変わる前に330.8km地点、PC7 JR賀田駅に到着。手前の橋が工事中で迂回が必要で分かりにくかった。駅の灯りに誘蛾灯のように導かれて、時間のロスは少なくて済んだ。

 ここからも終わりなきアップダウン。3回ほど峠があったか。しかしちゃんとした名前は最後の大吹峠しかない。後から調べると、1つめは尾鷲市と熊野市の境。2つ目は熊野古道 曽根次郎坂・太郎坂 登り口(南側)から二木島(にぎしま)峠・逢神坂(おうかみざか)峠 登り口(東側)。

途中、民家の前の自販機で飲み物を買う。こういう所の自販機はダイドーがほとんど。不採算の自販機の撤去を進めるとのことだが、どのくらい残るだろうか…。

 深夜に予定の仮眠スポットに到着。起きたらすぐ出発できる状態にできるだけ整えて寝る。条件は悪くなかったが、後から来た車が煌々とフロントライトを照らすのでまぶしい。オートライトの消し方も分からないのに車中泊に来るなよ、と言いたい。逆に、起きて準備するにはちょうどよいが…。

 自販機で温かいコーンスープを買って飲んでいると、尾鷲で会った初600さんがやってきた。予定通りの行程だそうな。ロードだし、時間から推測するに、借金して睡眠を取って貯金を回復しているようで、この方の完走は堅そうだ。

 少し走って378.5km地点、PC8 ローソン紀宝町飯盛店に貯金30分で到着。尾鷲で念のため買っておいたおにぎりに、からあげクンなどを食べ、行けるところまで行くつもりで補給食も多めに買っておく。

 すぐ三重県から和歌山県に入る。新宮で日の出を迎えた。

海岸沿いをひたすら進む。風向きは悪くない。

那智勝浦で虫喰岩のような岩を見つけた。蜂の巣壁というらしい。

橋杭岩。和歌山の海沿いの景色を見ながら走るのはウキウキする。

 そして潮岬。

 自販機休憩だけして、先を急ぐ。串本と周参見(すさみ)のアップダウンが待っている…。

 この日は連休の中日だからか、あるいは普段のブルベより遅い時間帯に通過しているからか、車が多くて、横をあまり減速せず通っていくので嫌気が差した。単独で走っていると車に寄せられる傾向がある。予定より早く、串本町のうちにコンビニにピットイン。カフェラテで気分転換する。

また来るよ(多分)。民間ロケット、うまく上がって欲しいですねぇ。

 すさみまでがんばれば…と思っていたのに、その先の白浜のアップダウンも大概きつかった。途中のさびれた温泉、椿温泉が気になった。自転車で来ていると、”車なら白浜の観光地からも近いのになぜ?”と思うが、後から地図を見ると10~15km離れていて道中めぼしい所がないとなると、わざわざ運転して来ないのだろうとも思った。子供の頃に一度だけ来たことのあるアドベンチャーワールドの側を通る。”こんな山の中に?!”と思ったが、施設の南側、裏側を通ったらしい。

 三段壁と千畳敷はスルーして、505.2km地点、PC10 ローソン白浜湯崎店は予定通りの時刻に到着。つまり1時間の貯金のみ。少し遅い昼食にする。暑い。パイナップルがおいしい。途中で抜かされたはずのきんたさんが後からやって来た。いつも”近所から来ました”的なラフな格好で走っていて、しっかり速度を確保して寄り道するタイプ。上で書いた椿温泉で足湯してきたそう。

なつかしの海南

 貯金を増やそうと気持ちではがんばるが、みなべ町の自販機で15時のおやつと10分ほどの仮眠。どうやら、抜かされるときの車が近いと気疲れしてしまうらしい。

 556.3km地点、日高のPC11 ローソン紀伊内原駅前店にやはり貯金1時間で到着。貯金が増えていない…。こんなにがんばっているのに。補給は足りているので軽食だけで出発する。ここから日高町と広川町の境(鹿ヶ瀬(ししがせ)峠?)を一山登ったのだけど、ここまでいろいろ登って登りまくったのであまり印象にない。でも、登り切る少し前の桜の見える景色が何となくよかった。

足付きして休みたかったわけではない(多分)。

 湯浅町の海岸沿いに出たときには、夕暮れというかもう夜。

 これ以降の海南に戻る道は何となく見覚えがある。有田川(ありだがわ)を渡って、国道42号線へ。段々と交通量が増えていって、幹線道路で重い車が走るからだろう、道が荒れてきて自転車への衝撃が強くなる。終盤にこれで手が痛くなるので”海南パンチ”と呼んでいたが、カスタムしたブロンプトンだとあまり衝撃は来ない。車と心理的バトルを繰り返した後、ひょいっと懐かしの山道っぽい道に入る。自転車ナビラインが引かれているが、一部路面が荒れていた。真っ暗な中走ったことはあっただろうか。途中に明かりが見えて、キャンプ場が出てきてびっくり。前後の交通量の多い道のことを思うと、自転車では来にくいなと思った。

 42号線に戻って、また抜けてゴール。駅近くでゴール受付。

周参見より白浜がきつかったなぁ…。

 駅で夕飯を買ったり身だしなみを整えたりして、予定通り終電で帰ることができた。

課題

 「600kmとしては少なめの荷物を目指しつつ、1000km以上を想定した」装備は、600km程度ではパッキングも重さも特に問題にならなかった。完走してしまうとささいな問題点があっても忘れてしまうので、今回はその日のうちに課題を書き出しておいた。

1. お尻痛い問題
 最近、サコッシュに食料を入れて走るスタイルにしている。取り出しやすくて補給が遅れにくいのがメリット。今回もあまり休憩せずに走れたのはよかったが、プロテクトJ1を塗る頻度が不十分だったかもしれない。肛門回りの擦れ、座骨結節がビブのパッドの縫い目に当たった部分が痛くなった。補給の間隔が70kmくらいなのに対して、プロテクトJ1の塗り直し間隔が100kmごとなので合わせにくい。とはいえ、尻休憩を重視すべきかと思う。

2. 肩~背中の痛み
 上記1. のサコッシュを個人的に”餌袋”と呼んでいるが、この袋が斜め掛けにしても常時体の前に垂れているせいで、400km以降で肩~背中にかけて痛みが出てきた。背中の後ろに回して、補助紐を使って戻ってきにくいサコッシュがあるので、それを使ってみようと思う。走行中にうまく補助紐を操作できるかがカギだ。

3. 膝の違和感
 右膝蓋骨の外側を大腿四頭筋腱が乗り越える感触が出た。つま先の向きを内側にしたり、立ち漕ぎに切り替えたり、下りで脚を休めつつ乗り切った。できれば違和感が出る前に、いろんな漕ぎ方をしてしのぎたい。

4. 靴による痛み
 靴のベロの端で足の甲が圧迫されて痛い。ブロンプトンのときはウォーキングシューズ、ロードバイクのときはビンディングシューズだが、どちらでも起こる。濡れて乾かしてを繰り返しているうちに、ベロが硬くなる&カールするためだと思っている。これは靴を買い替えるしかない。

 もう1つ、足親指の爪が靴の中で圧迫されて痛い。よく爪が死んではがれるのは多分これのせい。ペダリングのとき、親指が少し反ってしまっているようだ。これは地道に矯正していくしかない。

 

 SR獲得を目指して、次回は200kmを走る。

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