前回の1. 泉佐野~龍神 編はこちら。

温泉×キャンプ
1日目の宿は渡瀬温泉(わたぜおんせん)・おとなしの郷(さと) キャンプ場&コテージ。レストランもあるし、21時までだが近くにコインランドリーもある。予約不要だがチェックインに間に合うか。少し登りがあったが、トンネルのおかげで大したことなかった。そして下り基調。その途端にものすごい雨を浴び、寒くて、もし温泉に入れなかったらこのまま野営で寝なければならないことにやばさを感じた。
237km地点、キャンプ場への分岐まで来たが、Googleマップで現在地がうまく拾えず道がよく分からない。暗くてよく見えない。温泉に行くには急な下り坂なので、間違えて登り返しの体力ロスをしたくない…。チェックイン時間がギリギリだったのでキャンプ場に連絡すると、待っていただけることになった。こういうとき私は固まってしまうが、masaさんはあまりためらわずに進むタイプで、ついて行くとコインランドリーに到着した。時間の制約で洗濯は諦めてキャンプ場に向かうことに。本当に続いているか分からないような、何か車では入れない細い道を進んで行くと、橋があって明かりが見えた。ホッとして建物に入ると、隣のホテルであった。その節は不審者でスミマセン…。

ちなみに、”渡瀬”温泉の読み自体は”わたぜ”のようだが、”わたらせ”温泉という施設があるため、どちらでも検索可能である。
無事にキャンプ場と温泉の受付を済ませ、21時閉館なので急いで入浴する。やや熱い湯で雨で冷えた体が十分温まった。ウェアは目立った汚れなく、バスタオルで包んで荷物を入れた脱衣かごを重しにしていたら、そこそこ脱水できて着ても寒くなかった。レストランのラストオーダーには間に合わず、売店で夜食を買った。

雨天にも関わらず、キャンプサイトには予想よりたくさんテントが張られていた。もう人の出入りはほぼなく、屋根のある場所に自転車を置いて、パンとさきいかを食べながら荷物を整理する。本当はダウン製品は雨には向かないが、モンベルの超コンパクトなダウンベスト(#1101531)で体が冷えないようにする。アルミブランケットまでは要らなさそうな気温で、畳むのが面倒なので使わなかった。トップチューブ下に取り付けて持って来た、幅を10cm切って折り目を倍に増やしたエバニュー(EVERNEW)のFPmat100、サマヤ(Samaya)のNANO BIVYを寝具とする。

23時以降は雨がひどくて目が覚めた。寒さはマシだったが、後から思うとアルミブランケットは使ったほうがよかったと思う。
玉置山
細切れ睡眠を重ね、目覚まし時計の設定ミスで10分遅れて3:10に起床。

明るいときにまたゆっくり来たいな。キャンプの詳細は別記事にまとめた。

3:40リスタート。PC8はルートに復帰して3kmくらいだ。


雨の未明はうまく写真を撮るのが難しく、フロントライトで照らしてもらって撮影。ここで飲料も補給。キャンプ場に自販機があったのに補充を忘れていて、時間をロスしてしまった。
しばらく進むと、今度はmasaさんのフロントライトが充電切れになる。で、もう1灯を取り出したらそちらも充電切れだった。あのライト、スイッチが緩くてバッグの中で勝手に点灯していたという報告を以前聞いたことがあって、私は手を出していないのだけど…。私のCATEYEのVOLT800Neoをブラケットごと貸す。ずぼらでフレックスタイトの余ったネジ部分をカットしていなかったので、ハンドルに取り付けてもらうことができた。私はヘッドライトとGVOLT70のローのままで光量を上げるのを忘れていたら、下りで路面がよく見えなくておいて行かれた。待ってぇ。
雨は途中で止み、今度は暑くなってきた。地味に時間をロスするが登り続けるのでレインウェアを脱いだ。玉置山(たまきさん)までのアプローチ、話しながら登れば時間は掛かるが怖くない。

予定より40分の遅れだが、温かい飲み物が欲しくて自販機がある駐車場に寄った。しかし、なぜかお金を受け付けてくれなかった。トイレ休憩だけして下る。
ここの下りは私が先行した。急な下りで道路の片側を塞ぐように木の枝が落ちていた。避けようとしたタイミングで対向車が来て、少しヒヤッとした。きちんと停まれたけど。行きで反対車線にも目を配っておくべきだった。
計画変更
前半のボスを攻略し、下って少し緩やかな川沿いに出る。道の駅のような瀞峡(どろきょう)めぐりの里 熊野川に、営業開始15分前に到着。この先のややルートをそれた所の開店時間が早い商店を当てにしていたので、自分1人だったらスルーしたと思う。まだ空腹感はなかったが、前の晩にレストランを利用できなかったのでハンガーノックをmasaさんに心配された。しかし9時の開店を待てば、ざっと計画より1時間遅れ。次の宿泊予定地の温泉に間に合わないどころか、その近くで食料を買えるかも微妙だ。朝食を摂りながら作戦会議をすることに。

気づいたときにはmasaさんはすでに2つの民宿を当たっていて、しかし片方は空き無し、もう片方は休業だった。入浴もだが、買い物も考えなければならないし、せっかく予約したキャンプ地も見捨てがたい。Googleマップでコンビニを検索していたところ、ヤマザキショップ じゃばら屋がヒットした。
ここは!おとくろ温泉♨じゃないか!
逆回り(SR600KW)のとき、WAKAYAMA800という自転車向けモバイルスタンプラリー(ウェブサイト)をしながら走ったのだが、ここがスポットになっていたのを思い出した。ルートからは往復5kmほど外れるが、平坦なので負担にはならない。ということで、温泉とキャンプを別にすることを提案した。
雨のち温泉
この日は降り始めたらずっと雨が確定していた。登り始めると当然標高が上がるので雨。とにかく雨。ディスクブレーキのパッドの削れが早い。

寒くて嫌気が差してきたが、標高が下がるまでの我慢、とがんばる。
ファミリーマート那智勝浦店に到着したのは14時前。買ったタオルを背中に入れて暖を取り、遅い昼ご飯を外で食べる。雨が弱まったりまた降ったりと、ぬか喜びを繰り返していた。masaさんはフロントライトの充電に手持ちのモバイルバッテリーを使い果たし、CHARGE SPOTでのレンタルを調整していた。とにかく情報収集が早い。少し先のはるやまに寄る。その間にブレーキパッドの位置調整をしておいた。
つかぬ間の平坦を楽しむ。

平坦区間は終わったが勾配はしばらく緩やかだ。PCに近づくにつれてぐっときつくなるが、”もうひと息!”を繰り返し唱える。

ガスっているが明るい間に来れて満足。観光客も何組かいる。PCの少し手前・反対側に東屋があり、机の上に丸山千枚田保存会(ウェブサイト)管理の記念書き込みできるノートがあるらしい(かわいさん情報)。一時は計画より1時間20分の遅れだったが、ここで45分まで戻すことができた。
この後の下りで、灰色地に白いお尻の動物を見た。多分カモシカだろう。8年ブルベをしていて初めて見た。
新大沼橋を渡ると三重県から和歌山県に入る。ここ北山村は和歌山県の飛び地だ。

ルートを2.8km西に外れるが、ここまで来たら誤差である。
17:30おとくろ温泉に到着。コンビニの営業は19時までなので余裕がある。ここは道の駅でキャンプ場も併設されている。「ここのキャンプ場でもよかったですね~」と言うと、「ここだと3日目が大変ですよね」とmasaさん。確かに200km残るし、私のように夜間走行上等ではなかった。
この日はずっと雨だったので、着替えや荷物整理で入浴までにかなり時間が掛かってしまった。ぬるめの温泉なのでじっくり浸かっていたかったが、早めに切り上げなければならなかった。また、入浴前に鏡で顔を見たら泥がついていて、洗おうとしてよく見たら左目がすごい目ヤニだらけだった。どうりで左目が痛かったはずだ。雨とアイウェアのせいで見にくいと思っていたら、右目だけなら普通の見え方だった。これは悪化すれば撤退しなければならない―よく洗った後、真似しないで欲しいが、持参していた期限切れのゲンタシン軟膏(抗生剤含有)とステロイド軟膏(抗炎症作用)を眼がしらとまつ毛の生え際に塗って、回復に賭けた。期限切れも目の回りに塗るのもよくないが、抗生剤入りステロイド軟膏自体は虫刺されやできもの、火傷、擦過傷などの応急処置に使えるので、5gの少量でよいのでロングライドで持っておくとよい(1~2日でよくならなかったら病院に行ってね)。
夕食は館内のじゃばら食堂でかつ丼。

料理された食事というのがこのライドではこれが初めて。やはり落ち着ける。食休みもそこそこに、コンビニに滑り込んで食料を買い込み、2泊目の地に向かった。
次回、3. 葛城山・中尾ルート (完) 編 に続く。



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