連日最高気温35℃の大阪より、真夏に着用しているインナーを紹介。前回は、ファイントラック(finetrack) ドライレイヤークール ブラタンクトップ レディース(FUW0824)について、冬以外の3シーズン愛用のモンベル ジオライン クールメッシュ タンクトップウィズブラ(廃番・#1107174)と比較しながらレビューした。

今回は、昨年ほぼ毎日使っていたフタバ FTBオリジナル 冷却スポーツブラ /フリーズテック(Freeze Tech)について書く。
購入の切っ掛け
この商品の発売は2021年。私が購入したのもその年だっただろうか。当時はミレーのレディース ドライナミックメッシュタンクトップを使っていた。

ミレーのは日本の夏のサイクリングに使うには暑く、違う製品を試そうと考えていた頃だ。当時お世話になっていたショップの店頭にあり、試着してみたら肌触りとフィット感がよかったので購入した。私に適合するのはサイズチャートではMで、実際試着してみてもMサイズがスポーツブラとしてはジャストな胸のホールド力だった。締め付けが強いとは思わなかったが、ブルベ(ロングライド)では胴回り(アンダー)に余裕があるほうが好みなので、Lサイズを選んだ。


当時はジャージの下に「インナーを着たほうが涼しい」という意見が主流だった。もしかしたら今も、かもしれない。でも当時から女子は「ブラとシャツで二重になるから暑い」(涼しいわけあるかい)と思っている人が多かったのではないかと思う。メーカーの製品紹介ページにも開発の切っ掛けが書かれている。

この2021年は、1年延期された東京オリンピックが開催された年でもある。自転車ロードレースも開催された。それに合わせて(だと当時某ブランド店で聞いた)、日本の夏に合う高機能の薄いジャージが開発されたそうで、直接肌に接していても暑くないor涼しくて汗が飛びやすいジャージが増えた。なので、ブラ+高機能薄手ジャージ、という組み合わせも選びやすくなった。
ひさしぶりに商品サイトを調べてみたところ、FREEZE TECH フリーズテック 冷却 インナー スポーツブラ と微妙に名前が変わった上にセール品となっていて、各オンライショップで見てもLサイズが品薄となっていた。もしかして在庫限りになる…?
生地
材質はナイロン 68%、ポリウレタン32%で生地は柔らかく、多少の接触冷感あり。製品紹介ページでは以下の通り。
「裏地全面にエリスリトール、キシリトールを含有した特殊な<氷撃冷感プリント>を施しています。このプリント処理した生地が、人の皮膚から発生する水分(汗)を吸収すると、その吸熱特性により生地温度が下がり、冷感を付与。さらに風を受けることにより冷感をさらに強く感じることができます。

氷の結晶っぽいプリントが冷感に寄与するらしい。
シームレス加工となっており、縫い目があるのはアンダー、脇、背中の肩紐の付け根(上の写真)だけ。胸への当たる面ももちろん縫い目がなく、かなりのこだわりが感じられる。シームレスでは接着剤が剥がれてくることが懸念されるが、まだそのような兆候はなく、丈夫な製品だと思う。
パッドは薄いスポンジ状になっている。商品説明によると、軽量かつ通気性を重視して作られている。取り出して干すこともできる。…のは確かにメリットではあるのだけど、逆にデメリットとして、毎回ポケットの中でパッドの向きが変わったり折り畳まれたりするので、着用の度に整えなければいけなくてちょっと面倒。

パッドの表面には薄い布が接着してあるのだが、これが剝がれやすい。完全に剝がれてスポンジ単独になってしまうと、ポケットの中で摩擦を生じてパッドを戻したり整えたりするのが難しくなってしまう。欠点はこれくらい。
着心地・着用感
最初に書いた通り、肌触りとフィット感はよい。まずは淡色の無地のサイクルジャージで、ビーチクの見え方をチェック。前回書いたモンベル ジオラインと、ファイントラック ドライレイヤークールの中間くらいの響き方。ぱっと見は分からないが、ふいに気づくことはあるだろう。次に薄手の夏用サイクルジャージを着て通勤で使用。風が吹いたときの背中の涼しさは、ファイントラック ドライレイヤークール以上に涼しい。背中を覆っている部分が少ないからだ。

冷房の効いた部屋に入ったときも、ひんやりしていい感じ。
ところで、ジャージが肌に直接触れるように着用するときは、背中の日焼けのリスクがある。夏は日差しで暑くならないような色の薄いサイクルジャージを着ることが多い。日焼けを防ぐには黒・濃い色のウェアのほうが適しており、色が薄い場合はUVカット機能を確認することが必要。また生地が劣化してきてUVカット機能が落ちることもあるので、透け透けになる前に買い替えることも必要。できれば日焼け止めを塗ったほうがよい。紫外線の影響はすぐ出るとは限らない。私はあまり質の良くないアームカバーを使っていた時期があったが、今年突然、腕に多量のシミという形でやってきた…。
話は戻り、風のないときの着用感について。今年ファイントラック ドライレイヤークールを着るようになり、それに比べると胸の汗が乾きにくい。胸に張りつく感触が長く続くので、気持ちが悪いと感じるかもしれない。臭いは気にならない。
ブラ単独とブラ付きタンクトップの使い分けについても考えてみた。まずこのブラの重量は公称44g(Sサイズ)と、ブラ付きタンクトップと比べて10gは軽い。そしてパッドが柔らかいのでかさばらず、着替えとして持っていくのに適している。一方でブラ付きタンクトップにもメリットはある。夏のライドでは、背中とインナーの間に氷や冷凍飲料を突っ込むことができる。ブラのアンダーのゴムのおかげで落下しにくい。スポーツブラタイプは背中の生地が少なくて、この技は使えない。
まとめ
特徴を表にまとめる。
| 項目 | レビュー・評価 |
|---|---|
| タイプ | スポーツブラ(単独)タイプ |
| 重量 | 約44g(Sサイズ公称値)※非常に軽量でかさばらない |
| 涼しさ(風あり) | ★★★★★ 背中のカッティングが大きく、風や冷房下での涼しさは抜群。 |
| 涼しさ(風なし・汗処理) | ★★★☆☆ ファイントラックに比べ、無風時は胸元の汗がやや乾きにくく張りつきやすい。 |
| 着心地・肌触り | ★★★★☆ シームレス加工で縫い目が極限まで抑えられており、肌触りは良好。 |
| ホールド力 | ★★★☆☆ ジャストサイズなら十分なホールド力。 |
| アウターへの響きにくさ | ★★★☆☆ 無地ジャージ着用時にわずかに響く。 |
| パッドの扱いやすさ | ★★☆☆☆ 着脱して干せるが、洗濯時にズレやすく表面の薄い布が剥がれやすい。 |
| 利便性・その他特長 |
|
現在入手性が悪くなっているのが惜しい製品だが、今回のレビューがサイクリング用のスポーツブラを選ぶ参考になればうれしい。



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