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先日、ひさしぶりに1000kmのブルベを走った。6年前と同じランドヌール宮城の宮城1000km。ブルベ2年生、ロードバイクで走っていた頃の準備や計画。
今回はブロンプトンで走る。
ブレべ歴は8年目になるが、1000kmブルベは2回目で、ブロンプトンでの1000kmは初めてだ。1000km超の経験はない。この一般準備編では、1000km初心者寄りで“荷物全部持つ”スタイルの装備を紹介する。
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<目次>
□ 走行計画
□ ウェア
□ 雨具・防寒着
□ 仮眠グッズ
□ 食品
□ 電子製品・充電機器
□ ケア用品
□ バッグ・工具・その他
□ 体の話
・体力作り
・ξ毛ζ
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□ 走行計画
土曜の朝5時スタート、75時間後の火曜朝8時が〆、1005km・累積標高10,755mのまあ数値的には標準的なルートだ。大雨の影響により後半の秋田県の山道が通行止めになってルート変更がなされ、2泊目候補地で市街地を通るようになった。
ゴールは1時間の余裕をもたせた7時を目標にする。過去2泊4日で計画した(が、1泊になったが)ので、今回もそうする。ホテルは取らない派。というより、キャンプ泊で走りたい人なので、温泉・コインランドリーとキャンプが両立できる場所を探したが、夜間に通りそうな場所にない上に、2泊目となる月曜は定休日の温泉が多くて頭を抱えた。最終的に仮眠の時間帯は無視して、以下のように見積もった。
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1~2日目: 寝ずに走る(600kmまで経験あり)
1泊目: 513km付近・15時頃 よこはま温泉 + 横浜砂浜海岸海水浴場キャンプ場(青森県上北郡横浜町)
2~3日目: 約262~284km走行
2泊目: 767km付近 小倉温泉 + 775km付近・12時前 国花苑キャンプ場(南秋田郡)
または 797km付近 ユーランド ホテル八橋 (秋田市八橋) [広告]
3~4日目: 約208~230km走行
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数字的には整っているが、初めて訪れる恐山の標高のトゲトゲを見て、”本当に成立するのか?”と疑問に思った。今はPCの制限時間がなくなっているが、以前は1000kmでも600kmまでは600kmブルベ同様40時間の制限があった。今でも私は目安だと思っている。しかし今回は、600km地点は後半の酸ヶ湯(すかゆ)温泉の登りの途中だ。40時間を超える可能性は高く、十和田湖の登りも控えていて、2泊目が予定通りにいかないかもしれない。…結論を言うとこの勘は当たった。やはり、過去の制限時間通りにいきそうにないルートは難易度が上がるのだ。
□ ウェア
大阪が最高気温30℃のこの頃、東北は25℃だった。酸ヶ湯温泉周辺は八甲田地域と呼ばれるらしく、Twitter(X)では”八甲田は冬装備が必要だ”などと言われていた。Ride with GPSで調べると、予想体感温度は8℃となっていた。暑がりなので、ベースは夏ウェア、インナーは初夏用のモンベル ジオラインクールメッシュにして、防寒は重ね着とレインウェアで対応することにした。

左から
| 縦1列目 | モンベル ジオライン クールメッシュ タンクトップウィズブラ Women (#1107758)、オンヨネ ブルベ100周年記念ジャージ、ユニクロ シームレスパンツ(走行後用)、パールイズミ ヘアバンド、ダイソー 紙パンツ(仮眠・洗濯時使用)、モンベル トレール アームカバー ライト Men’s (#1107703)、 |
| 縦2列目 | Buff ネックゲイター、タビオ 5本指ソックス(サッカー用)、モンベル WIC.クール サイクルグローブ(#1130572)、エルゴグリップ ロングフィンガーシックパッド(旧バージョン・予備手袋) |
| 縦3列目 | スペシャライズド ビブ(ハイパービズ)、Noztoff 反射ベスト、ダイソー 自転車用反射バンド |
最初はこれら1セットを着替えとして持って走る予定だったが重過ぎて、着の身着のまま+下着・靴下として洗濯中はレインウェアファッションにすることにした。
□ 雨具・防寒着
天気は、1日目がそこそこの雨、2日目以降は晴れ、前述の通り2日目に八甲田を通過するときに10℃を下回る予報。いつも気合いを入れて準備をしていくと何故かモンベルで散財する習性があり、今回は防水ソックスとダウンベストを追加。サーマラップショーツ(#1105511)も買ったが、サイクリスト体型だと太腿がきつくて、重ね着どころか普通に着用することも厳しかったので持って行けず。ワンサイズ大きめを買うべきだった。

| *ウェアの項目で紹介した物は除く | 横1列目 | モンベル サイクル ドライシェル(廃番・#1130486)&バーサライトサイクルパンツ(#1130533)、Amazonで買った安い絹製5本指ソックス(防水ソックスの生地を傷めないように履く)、モンベル GORE-TEX オールラウンド ハイソックス(#1118611)、ショーワグロー テムレス、モンベル WIC.クール ライトグローブ Women’s(#1118673)、trusco マイクロファイバークロス |
| 横2列目 | PEKOさん ULお着替えポンチョ、サンボルト UL輪行パンツ、モンベル プラズマ1000 ダウンベスト(#1101531) |
防水ソックスは、今までノーガードでやってきた私の場合はなくても困らないが、使ってみるといいなと感じる物だった。現行品はゴアテックスではないため使い心地が変わるかもしれず、耐久性・寿命が気に掛かる。プラズマ1000のダウンベストは公称85gと非常に軽くコンパクトだが、撥水加工はしてあるとはいえダウンは水を吸うと保温力が落ちるため、化繊のほうが無難だと思う。モンベルのウィックロンのグローブは夏場のハイキング用手袋で、テムレス使用時のインナーグローブにする予定だったが、普通のグローブの上にテムレスを着用してもきつくなかったので使わなかった。事前に試してみればよかったと思う。
□ 仮眠グッズ
キャンプ泊するにしても、さすがにテントを張る余裕はないと思ったので、ビビィとマットとアルミブランケットのみを準備。

エバニュー FP mat 100を40cm幅にカットして折り目を増やしたもの(125g)、Amazonで買ったカサカサ音が少ない静音アルミブランケット(90g)、SAMAYA NANO BIVY (実測239g)
いずれも使わず、半分過ぎたところで自宅に送り返した。読みと割り切り、手放す思い切りが甘かった…。
□ 電子製品・充電機器

| 左半分 | エレコム モバイルバッテリー 20000mAh、無印良品 急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器 10000mAh、 |
| 右半分 | 防水用のジップ付き袋、ジェントス LEDヘッドライト GTR-S31D(電池式)、パナソニック アルカリ乾電池単3形 EVOLTA NEO、ガーミン Edge1040 Solar |
スマホ2台持ちなので、宿を取らないとなると持ち運ぶバッテリーが重くなる。レンタルという方法もあるが、東北は都合よく道中にあるわけではない。大容量のバッテリー1個のほうが軽くなるが、振動でうまく作動しなくなり使えなくなった経験があるので、必ず複数持つようにしている。サブスマホは機内モードにして、サイコンは1回充電、VOLT800NEOは予備カートリッジも使い切って1回充電で、ちょうど30000mAhくらいだった。GVOLT70は暗めだが、横を広く照らすことができてランタイムが長いので愛用している。カートリッジがないので2本持って行ったが、1本しか使わなかった。
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ジェントスのヘッドライトは2023年のベストバイである。今回は東北の穴凹道路の夜間走行でめちゃ活躍した。On/offしかないシンプルなライトで、光量はだらだら落ちるタイプ。1晩で電池を1本弱を消費するのがやや難ではある。
□ 食品
3月の大阪のサイクルモードでもらった東串良のサコッシュに補給食を入れて走るのが今年のスタイル。ブロンプトンだと立ち漕ぎでサイコンのパネルに当たって誤作動してしまうことがあるが、それを除けば使い勝手がよい。首に負担が掛からないように、すぐに食べない物はフロントバッグに入れている。

ツゥラン、プロテインinバー、アミノバイタル、VAAM、井村屋 チョコえいようかん、モンベル リゾッタ、サタケのパスタ
補給食は現地調達しないと荷物が増える。今回は100km超のコンビニなしの区間があった。自販機で飲料からカロリーを搾り取ったり、100kmあたり1000kcalほど買い込んだりすれば足りるが、将来過酷なライドをする可能性があるので”水で戻したご飯を食べる”というのを一度やってみたかった。
□ ケア用品
ここからはざっくり紹介で。

| 薬・サプリメント など |
マルチビタミン、マルチミネラル(味覚障害対策)、アセトアミノフェン・ロキソプロフェン(鎮痛剤・あくまで撤退戦用)、黄連解毒湯(熱中症対策)、葛根湯・補中益気湯(風邪・お腹の不調対策)、ステロイド軟膏・抗生剤軟膏、ハイドロコロイド材、絆創膏 |
| 化粧品・アメニティ など |
日焼け止め・化粧品、モンベル ステンレスミラー(#1124184)、ワセリン、オリーブオイル(飛行機輪行のためここに入れたが、チェーンオイルとして使った)、ソフティモ Wヒアルロン酸配合メイク落としシート、サニタリー用品、歯ブラシ、歯磨き粉、ダイソー コンパクトタオル、ティッシュ、レジ袋 |
| お尻ケア | プロテクトJ1、メリーズ トイレに流せるおしりふき(生産終了) |

防寒着で補えない寒さ対策にスポーツバルム レッド3(推奨気温5℃以下)。あとはリップクリーム。
□ バッグ・工具・その他
残りの荷物もざっくり紹介。

タイヤ、チューブ2本、ニトリル手袋、携帯ポンプ(アサヒペンのパワーテープ(荷造りやコロコロ掃除代わり、タイヤブート代わりに使う)を巻いている)、電動ポンプ、ミッシングリンク、パナレーサー イージーパッチ
熊鈴、ボールペン、ブルベカード(R宮城は自分で印刷)
ブロンプトン ツールキット(フレームに内蔵も可)、チェーンカッター、結束バンド(緩められるタイプ)、携帯ハサミ、眼鏡ケース(普段用+お風呂用)
アピデュラ ドライエクスペディション トップチューブバッグ レギュラー(0.5L)、IKEA DIMPA

アピデュラ 防水タイプ ミディアム(14L)、モンベル ドライ アングラー ショルダーバッグ(14L・#1126201)、グランジ モッテコ1000 (スタート前に返送)、モンベル U.L.ナップサック(#1133369)

サコッシュには100均のリールとホイッスルを取り付けて、動物避けや万一の救助要請に使えるようにした。
以上、全部含めて7.5kg。スタート前に送り返した物もあるが、飲料が増えて相殺され、車体含めると約20kgの装備でスタートしたと思われる。
□ 体の話
・体力作り
ブルベは6月の600kmから3ヶ月以上期間が空くが、よくあることなのでそこにはあまり不安はなく。平日は通勤で平坦ではあるが30km乗るのが基礎体力維持になっている。問題は産後の体重の下がり止まりだった。ベストから+3kgで、何か変えないといけないなと思っていたところに、たまたま見かけたダイエットアプリのOWN.(オウンドット)がうまくはまった。食事管理とストレッチ・筋トレがうまく組み合わさっていて、1.5ヶ月で2.6kg減量できた。ストレッチと筋トレのおかげで、体の位置感覚が以前より鋭くなって、登りのときのポジションが変わった。
努力をしてもどうしようもない部分もあった。8月から0歳児の体調不良が続いて仕事の時短を強いられ、加えて休暇前の仕事の段取り付けや詰め込みで休日出勤も必要になった。睡眠が十分とは言えない日が多かった。せめてもの眠気対策としてカフェインレス生活は行ったが、仕事で気合いを入れるために”1日1杯くらいのコーヒーは…”と甘くなってしまった。コーヒー1杯とゼロでは、走行中のカフェインへの反応がだいぶ違う。
・ξ毛ζ
タイトルはアレだが真面目な話。前回6年前の1000kmでは、お尻の痛みについて延々とつづっている。
お尻の痛みにはいろいろあるが、このときに一番つらかったのはVIO(調べてね)のIラインの毛による圧痛だった。いわゆる床ずれになっていて、褥瘡(じょくそう)ステージ1に相当。もう毛なんて要らない(T_T) そう思って、その後は全剃毛と家庭用脱毛器で対応していた。プロテクトJ1のこまめな塗り直し(100kmに1度目安)も併用して、600kmまでは大きな問題はなくなったが、家庭用脱毛器は気休めレベルの効果で、段々と剃毛が面倒になってきていた。結局は1年以上前に医療脱毛した。コースは終了していて概ね満足な状態で、1000km・4日程度なら前日剃毛で乗り切れた。
次回、走行編に続く。






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